こどもの日・端午の節句

端午の節句 菖蒲湯の由来とは?作り方や効能&楽しみ方もご紹介!

5月5日は子どもの日、そして端午の節句でもあります。

柏餅やちまきなどの食べ物も有名ですが、端午の節句では「菖蒲湯」も有名です。

端午の節句は別名「菖蒲の節句」と言われるように、本来は菖蒲が主役の厄払い行事でした。

菖蒲の由来や効能など、昔から受け継がれてきた行事の意味を知ると、今年の端午の節句は、菖蒲湯を楽しんでみたい気分になりますよ。

今回は、端午の節句におすすめの菖蒲湯について詳しくご紹介します。

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端午の節句になぜ菖蒲湯?由来をご紹介!

端午の節句02

菖蒲の花ちょうど端午の節句の時期に咲きます。

この菖蒲は香りが強く、中国では昔から邪気を払う薬草として使われていました。

昔から端午の日は春から夏への季節の変わり目とされており、季節の変わり目は、体調を崩したりしやすいものでした。

そこで、端午の日には、邪気を払う薬草でも知られていた菖蒲湯に入ったり、菖蒲酒を飲んだり、束ねた菖蒲を軒先につるして無病息災を願ったのです。

そして、菖蒲は「尚武」「勝負」に通じることから、江戸時代から武家の間で、男児の出生や出世を願うことにも結びつき、端午の節句と菖蒲が密接な関係となり、菖蒲は端午の節句には欠かせないものとなったのです。

端午の節句に鯉のぼりを飾る風習もこの頃から始まっています。

※鯉のぼりの由来についての詳しい内容はコチラをご参照ください。

>>>端午の節句の意味や由来は?なぜ鯉のぼり?食べ物の意味は?(※別ウィンドウで開きます)

端午の節句には菖蒲をお風呂に!

本来、菖蒲は、邪気を払う薬草として端午の節句に用いられるようになっていましたが、効能などはどういったものがあるのかご紹介します。

菖蒲湯の効能は?

  • 血行促進
  • 腰痛緩和
  • 神経痛緩和
  • 冷え性
  • 筋肉痛
  • リュウマチ
  • 肩こり
  • 保湿効果
  • リラックス効果

菖蒲には、アザロンやオイゲノールという精油成分が多く含まれているため、これらの成分により腰痛や神経痛などを緩和する効果があります。

また、菖蒲の香りにはリラックス効果もありますので、ゆっくりと菖蒲湯に浸かることで、疲れた体を癒すのに効果が高いのです。

菖蒲湯の入り方は?

菖蒲湯に使う菖蒲は10本程度が目安となります。

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また、菖蒲湯に使う菖蒲は、「サトイモ科の植物」の方を使用します。

美しい花が咲く花菖蒲もあるので、間違えて花菖蒲を選ばないよう注意しましょう。

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花菖蒲はアヤメ科の植物で、花菖蒲を湯船に浮かべても、香りや効能を楽しむことはできません。

菖蒲をそのまま湯船に入れる方法


●菖蒲は輪ゴムで束ねておく。
●湯沸しの場合:水のうちから菖蒲を入れ、少し高めの温度に沸かしておきます。
●給湯式の場合:浴槽にお湯が入っていない状態から菖蒲をいれ、少し高めの温度で給湯します。

少し高めのお湯にすることで、菖蒲の香りが増します。

入る時には、少し冷ました適温のお風呂に入るようにしましょう。

菖蒲は、葉の部分が「香り」、茎の部分が「血行促進」「保温効果」がありますので、根茎も一緒に入れましょう。

菖蒲を湯船に入れずに効能を楽しむ方法

①菖蒲の葉を包丁で細かく刻みます。
②刻んだ菖蒲を綿の袋などに入れます。
※若干色移りもありますので、使わないハンカチなどに包んで中身が飛び出さないように輪ゴムで縛ります。おすすめは「だしパック」の使用が一番です!
③袋を洗面器などに入れ、熱湯を注ぎます。
④10~15分程浸しておきます。
※菖蒲の精油成分が出てきます。
⑤抽出できた洗面器のお湯を浴槽に入れます。
お子様が小さい場合は、菖蒲を口に入れたりしないか、と心配なものです。この方法でしたら、菖蒲の効能を味わうこともできますのでお試しください。

菖蒲の葉を頭に巻くと頭が良くなると言われています。

湯に入りながら、湯船に浮かべた細長い菖蒲の葉を一本とって頭に巻き「こうすると健康で頭が良くなるんだよ」とおまじないの言葉をかけてあげるとより一層菖蒲湯を楽しめますよ!

端午の節句に菖蒲湯以外の菖蒲の楽しみ方!

菖蒲湯以外にも、菖蒲を楽しむ方法があります。

大人の方でも楽しめる方法もありますので、端午の節句に家族みんなで菖蒲で無病息災を願ってみるのも楽しいものですよ。

大人も楽しめる菖蒲酒で厄除け!

菖蒲酒の作り方

①きれいに洗った菖蒲の根を幅2mm程に刻みます。
②刻んだ菖蒲を日本酒に30分程度浸します。
③菖蒲の香りが日本酒に移ればできあがりです。

菖蒲には、「食欲増進」「疲労回復」などの薬効があります。

すがすがしい菖蒲の香りが楽しめる厄除けのお酒です。

菖蒲の香りで邪気を払う「菖蒲枕」!

昔は、5月4日の夜に、菖蒲を枕代わりにしたり、菖蒲を編んで枕を作って眠り、翌日の5日に、この菖蒲を使って菖蒲湯を立てて無病息災を願っていました。

菖蒲で枕をつくるのは大変ですが、「現代風菖蒲枕」として、枕元に菖蒲を飾って置くだけでも、菖蒲の香りのリラックス効果を味わうことができますよ。

まとめ

季節の変わり目の体調管理や、子どもの健康や精進を願って、家族みんなで、端午の節句の日に菖蒲湯をゆっくりと楽しんでみるのもいいかもしれませんね。

  • この記事を書いた人

ゆうこ

私は普段、介護のお仕事をしています。 老人ホームや介護施設では、春夏秋冬、季節感のある趣向を凝らしたさまざまなイベント・行事が行われます。 日本ならではの「和」を感じる日々がこれからも大切に子ども達にも繋いでいけるよう、日々の暮らしの年中行事や歳時記についての記事を中心に書いています。 詳しいライタープロフィールはこちら

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