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お中元のお返しは必要?お返しする場合の時期や挨拶状の書き方は?

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お付き合いのある方から送られてくる「お中元」は、あなたに対する感謝の気持ちを込めた贈り物です。

心のこもった贈り物を頂いたら、その気持ちにキチンと礼儀をもって応えるのが大人のマナーですね。

今回は、お中元のお返しは必要?お返しをする場合の時期や挨拶状の書き方についてご紹介します。

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お中元のお返しは必要?

お中元は、本来、親族(両親や親戚)や恩師、習い事の先生など、日頃からお世話になっている方に、感謝の気持ちを込めて贈るものですので、原則として贈られる側のお返しは不要とされています。

ですが、お中元を頂いた際の礼儀として、何もしなくてもいいというわけではなく、お中元が届いたらすぐにお礼状などでお礼の気持ちを伝えるのが大切なマナーです。

ポイント

お礼状は、縦書きの封書が正式なお礼状のマナーですが、現在では、ハガキなどの略式のお礼状を出すことにも寛容になってきています。

また、気心の知れた親しい間柄であれば、電話やメールなどでとり急ぎお礼を伝えることも良いかもしれませんね。

とはいえ、お中元やお歳暮などを頂きっぱなしでは、恐縮してしまうこともあったり、感謝の気持ちをこちら側からも伝えたいという方もいらっしゃいます。

お中元をいただいた相手に対してお礼状だけでなく、何か贈り物をしたいと考える場合には、「お返し」としてではなく、感謝の気持ちを込めて「贈り合う」気持ちで何か品物を贈るようにするのも良いことかもしれません

お中元のお返しの相場は?

お中元のお返しの相場は、基本的には、頂いたお中元の半額~同額程度のものを目安に贈るとよいでしょう。

なお、頂いた品よりも明らかに高額のお返しをすることは、「次からお中元は贈らないでください」という意味合いになり、気を悪くさせる場合もありますので、お返しの相場には十分に気を配るようにしましょうね。

お中元のお返しする場合の時期は?

お中元をいただいたら、すぐにお礼状を書き送付します。

お礼状はできるだけ早く送るのがマナーですので、お中元の品が届いた当日に書くのが理想的で、遅くとも2~3日以内には投函できるように準備しましょう。

お中元のお返しの品は、お礼状を出してすぐ贈ってしまうと、変に気を遣わせて迷惑だったかな?と感じたり、人によっては嫌味に感じる場合もありますし、形式的すぎてかえって失礼になることもあるかもしれません

そのため、お礼状と同じようなタイミングで贈るよりは、1週間~10日程度、間をあけてから贈るようにするとよいかもしれませんね。

お中元のお返しの熨斗はどうするの?

お中元のお返しをする際の熨斗は、紅白の蝶結びを使用し、表書きは「お中元」「御中元」とします。

ただし、お返しを贈る時期が、お中元の時期を過ぎてしまった場合は、「暑中お見舞い」「残暑お見舞い」などと変えるのがマナーです。

「暑中お見舞い」と「残暑お見舞い」の違いは下記の通りです。

「暑中お見舞い」と「残暑お見舞い」の違いは?

お中元のお返しの熨斗は、立秋の前までは「暑中お見舞い」「暑中御伺」などと書き、立秋を過ぎた場合は、「残暑お見舞い」「残暑御伺」となります。

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ポイント

【立秋】は、8月7日ごろです。2016年から2022年までは、8月7日が立秋になります。

また、関東と関西ではお中元の時期が異なりますので、下記を参考にしてに表書きを変えるようにしましょう。

関東地方
7月15日までは、「お中元」「御中元」
7月16日~8月7日(立秋)は、「暑中お見舞い」「暑中御伺」など
8月7日以降は、「残暑お見舞い」「残暑御伺」など
関西地方
8月15日までは、「お中元」
8月16日以降は、「残暑お見舞い」「残暑御伺」など
「○○お見舞い」と「○○御伺」の違いは?

「○○お見舞い」と表書きに書くと、贈り側(あなた)の立場が、先方よりも優位に立つことになりますので、年配や目上の方に、お返しを贈る際は、「○○御伺」とするのがマナーですので間違えないように注意してくださいね。

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お中元のお返しする場合の挨拶状の書き方は?

お中元のお返しの品を贈る際には、手紙、ハガキ、グリーティングカードなどの挨拶状送り状(添え状)封書に入れて、品物に添えて贈るのが正式なマナーです。

ですが、最近では、インターネットなどでお中元のお返しの品を選んだり、お店から直送することも多くなってきています。

その場合は、お返しの品よりもはやく挨拶状が届くように送り「いつ頃、何が届くか」などを明記するのがより丁寧な挨拶状になります。

お中元を頂いたお礼は、お礼状で済ませていますので、お中元に添える挨拶状は、シンプルに送り状(添え状)のような文面を用います。

お中元の一般的な挨拶状

○○様
拝啓 暑気厳しき折柄、皆様にはますますご健勝のこととお喜び申し上げます。

日頃は、公私にわたり何かとお世話になり、心より御礼申し上げます。

つきましては、お中元のしるしまでに、本日、○○を別便にてお送りいたしました。ささやかな品ではございますが、何卒ご笑納くださいますようお願い申し上げます。

ますますの酷暑にお身体を崩されませぬよう、何卒ご自愛専一にお過ごしください。
本来ならば、直接お伺いしてご挨拶申し上げるべきところ、誠に失礼とは存じますが、略儀ながら書中にて、お中元のご挨拶を申し上げます。
敬具 

平成○年○月○日

上記は、一般的な挨拶状です。目上の方や両親など、どなたにでも使える汎用性の高い挨拶状です。
時期によって、「時候のあいさつ」などを変更してくださいね。

お中元を親しい相手に贈るときの挨拶状

○○様

青空のまぶしい季節となりました。ご家族の皆様には、その後お元気でお過ごしのことと存じます。

さて、日頃は何かとお気遣いいただきまして誠にありがとうございます。

本日は、日頃の感謝をお伝えしたく、心ばかりの品ではございますが、○○をお送りいたしました。ご笑納いただけますと幸いです。

夏風邪には十分ご注意のうえ、ご家族の皆様おそろいで、蝉の声にも勝る賑やかな夏をお過ごしください。

まずは書中にて、ご挨拶まで。

○○(署名)

平成○年○月○日

上記は、気心の知れた相手などに向けた挨拶状ですが、あまりくだけすぎた文面にならないように気をつけましょう。

ポイント

贈る相手が、頻繁に会う間柄であれば、「久しくご無沙汰いたしまして、誠に申し訳ございません。」は外して書くとよいでしょう。

まとめ

いかがでしたか?

お中元のお返しは、「お返し」としてではなく、こちらからも日頃の感謝の気持ちを伝えるために贈り合うという気持ちで贈ることが良いかもしれませんね。

また、お礼状はもちろんですが、お返しの際に挨拶状も一緒に添えることで、品物だけを贈るよりもより「気持ち」が伝わっていいかもしれませんね。

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