身上書

身上書の書き方のマナーとは?

お見合いを進めるなかで、世話人に身上書(しんじょうしょ)を渡します。初めてのお見合いでは、どのように書類を作成すればいいのか迷ってしまいます。

良い相手が現れたとしても、自分の身上書が不十分であればお見合い前に断られてしまうこともあります。

今回は、お見合い前に世話人やお見合い相手に渡す、お見合い写真や、身上書等の書類の書き方のマナーについてご紹介します。

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身上書とは?

身上書の書き方のマナー

身上書とは、縁談やお見合いする本人のプロフィールを書いた書類で、お見合いする本人の第一印象にもなる書類です。

関東圏では身上書、関西圏では、釣書(つりしょ・つりがき)とも言い、地域によって言い方が違いますが同じものです。
最近では、関東圏でも釣書と呼ばれるようになっています。

一般的に世話人やお見合い相手に渡す書類は、下記の4点とされています。

  • 写真 2~3枚
  • 履歴書
  • 身上書(釣書)
  • 家族書

家族書は必ず必要というわけではないですが、結婚は本人たちだけのことではないので、お互いの家族構成を知る上でも渡される書類になります。

身上書の書き方のマナー

まずは、身上書の項目と各内容についてのポイントをご紹介していきます。

写真について

写真を用意するときは、お見合い用の写真を1枚、普段の明るいイメージや自分の雰囲気が出ているスナップ写真を1~2枚用意すると相手にイメージが伝わりやすくなるでしょう。

お見合い用の写真を撮影するときの注意点は?

お見合い用の写真を撮影するときは、写真館等で撮影します。

相手に見られるものですので、写真のプロに撮ってもらいましょう。

お見合い用の写真を撮影する際の服装については、男性・女性それぞれのポイントを下記にご紹介します。

男性は、スーツとネクタイ姿で撮影します。その際は、シャツや靴、靴下にも気を配り、男らしく清潔感のある姿で撮影しましょう。

女性は、ワンピースやスーツ、振袖(訪問着でも良い)で撮影します。特にワンピース等で撮影するときは、清楚な印象を与える色や自分に合う色味のものを選び撮影しましょう。

スナップ写真を準備するときの注意点は?

個人で写ったものもしくは、両親など身内で写したものを用意します。

注意ポイント

特に複数の同性(友人、同僚)と写ったものは他の方と比べられますので避けた方がいいでしょう。
もちろん、異性と写ったものはNGです。

明るい雰囲気や清楚なイメージ、笑顔の写真等、好印象を与えられる写真を選びましょう。

履歴書

履歴書は市販されているものを使います。

履歴書を書くときは、自筆で書いたものも用意しましょう。

字を書くことが苦手という方もいらっしゃいますが、本人が丁寧に一生懸命書いたものは、それだけで誠意が伝わるものです。

身上書(釣書)

身上書は、お見合い相手だけでなく、家族の方にも見られるものですから、字を書くことが苦手という方もいらっしゃいますが、本人が丁寧に一生懸命書きましょう。

手間になりますが、身上書を複数枚準備する際は、コピー機を使わず手書きで準備します。

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身上書を記入する場合は、万年筆やボールペン等で書きます。

ポイント

筆で書くとより丁寧になります。

B5サイズ又はA4サイズの上質紙(和紙)等の白無地の便箋、白無地の上質紙の封筒を準備します。

封筒には、縦書きで「身上書」または「釣書」と書きます。

最近ではパソコンでの作成も増えてきていますが、相手に与える印象(誠意)がうまく伝わらない場合もあるので、あまりお勧めはしません。

身上書(釣書)を作成するときの注意点

身上書は一般的には、縦書きが基本になります。

特に決められたフォーマットがあるわけではないのですが、一般的な項目を紹介します。

タイトル

「身上書」 または 「釣書」と書きます。

氏名、生年月日

正確にフルネームで書きます。難しい読み方、複数の読み方がある場合はふりがなを打ちましょう。

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生年月日は西暦、和暦を書くとより丁寧になります。

本籍地、現住所

正確に書きます。難しい読み方、複数の読み方がある場合はふりがなを打ちましょう。

マンションやアパートに住んでいる場合は、マンション名、アパート名と部屋番号も書きます。

注意ポイント

本籍地の記載を省略する場合もあります。
学歴

中学卒業以降を記載します。

ポイント

名門幼稚園、小学校を卒業されている場合は記入しても良いです。

予備校や留年などは書く必要はありません。

中退や退学など、卒業していない場合は、理由が推測できるように書き入れます。

職歴

最終学歴以降のことを書きます。

転職している場合は、理由が推測出来るように書きます。

最近では、現在の就職先のみを書き入れることも多いです。

ポイント

転職が多い場合は、相手や相手のご両親、親類への印象が悪くなることもあるため。

就職先の会社名、部署名、役職なども書きます。

身長、体重、健康状態

身長は正確に記載しましょう。

ポイント

大柄や小柄など好みもありますので、お会いする前に伝えます。

体重は変動するものですし、特に女性の方は気にされる方も多いので省略しても良いでしょう。

健康状態は現在の健康状態を書きます。

特に既往症(今は治っているが以前かかったことのある病歴等)がある場合は書き入れます。

趣味

自分の趣味や嗜好を書きます。

自分の人となりが一番アピールできるポイントでもありますので、「読書」「音楽鑑賞」等簡単に書くだけでなく、好きな作家や音楽ジャンル、ミュージシャン等も積極的に書き入れましょう。

特に興味があるものや、今後挑戦したいもの、経験が浅いものでも書き入れましょう。

特技、資格

細かく書く必要はありません。主要なものを書きましょう。

特に無ければ無理して書く必要はありません。

生活信条、信仰、収入等

生活するうえでの必須条件、こだわり等があれば書き入れます。

特に無い場合は無理して書く必要はありません。

特に年収は、書く必要はないでしょう。(もちろん、書いても良いです)

結婚相談所等に提出する際は必須ですが、世話人のいる場合は、世話人を信用(変な人は紹介しない)するので必要ないでしょう。

心配な場合は、世話人に確認を取った方が良いでしょう。

家族書を作成するときの注意点

家族書はお見合い相手に自分の家族のことを知ってもらうためののものです。

必ず必要というわけではありませんが、結婚となる場合は家族になるわけですから、知ってもらう方が良いでしょう。

一般的には本人から二親等までですが、祖父母と兄弟(姉妹)の配偶者、その子供ぐらいが良いでしょう。

ポイント

自分が知ってもらいたい親族、または身近な親族を基準にされてはいかがでしょうか。あまり細かく書くと相手に伝わりにくくなります。

ポイント

二親等とは祖父母、配偶者の祖父母、兄弟姉妹、兄弟姉妹の配偶者、配偶者の兄弟姉妹、義兄弟姉妹、孫、配偶者の孫までが含まれます。

両親の氏名、生年月日、住所、勤務先の会社名、部署名、役職などを書きます。

両親に続き、兄弟姉妹、同居家族を順に記載していきます。

ポイント

両親と同じように氏名、生年月日、勤務先(または通学先)を書きます。

兄弟姉妹が、既婚の場合は、義兄、義姉、その子供についても書きます。

最近では、本人との続柄や氏名等の簡単なプロフィールを書き、詳細は省略されることも多いです。

ポイント

以前は、母親の出所や全員の最終学歴、職業等についても詳しく書かれていました。もし、どこまで書くのが良いか悩まれたら、世話人に確認して書いた方が良いでしょう。

【身上書 見本】
身上書見本

  • この記事を書いた人

山崎

インターネット広告を扱う小さな会社を営んでいます。 今までの経験を活かし、ビジネスマナー・経理・手続き・税金・節税などの題材を中心に書いています。 詳しいライタープロフィールはこちら

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