結婚式の披露宴の楽しみとして、新郎新婦の幸せを祝うことはもちろん、その場で出される料理も楽しみのひとつになる方も多いのではないでしょうか。
フォーマルな場での食事は普段と違う雰囲気ですので、基本的なテーブルマナーを知らないと緊張して料理を楽しめない方もおられるのではないでしょうか?
せっかくのお祝いの席ですので、披露宴も料理も楽しめるように基本的なテーブルマナーについて紹介していきます。
披露宴でのテーブルマナー
今回は、最近特に多い洋食でのテーブルマナーについて紹介します。
席の座り方
テーブルに着くときは、左側から椅子に座るのがマナーです。
そして、立ち上がる時も左側から立ちます。
ポイント
椅子に座る際、手持ちのバッグは腰の左側に置きます。背中と背もたれの間に置くと椅子に浅く座ることになり、姿勢が悪くなり美しくないので気をつけましょう。
カラトリーについて
カラトリーとは、ナイフ、フォークやスプーンの総称をさします。
カラトリーは、テーブルの上にずらっと並べられていて、初めての時は、どれを何の料理に使うか悩んでしまうものですが、カラトリーの使い方は下記の通り一度覚えてしまうと簡単ですので安心してください。
カラトリーは、外側から順番に使用する!!
です。悩む必要はありませんね!
カラトリーを落としてしまったとき
万が一、カラトリーを落としてしまったりすると、自分で拾いたくなります。しかし、自分で拾うのはマナー違反になりますので気をつけましょう。
落としてしまった際は、同じテーブルの人に「失礼しました」とお詫びし、片手を軽く揚げて係の人をよんで新しいものと取り換えてもらうのがマナーです。
カラトリーの使い方
スプーンは右手で持ち、左手は軽く器に添えます。
ナイフは右手で持ち、左手に持ったフォークで刺して食べます。
ポイント
ナイフの持ち方ですが、包丁も持つように握り、人差し指と親指が前を向くように伸ばして持つようにします。
鉛筆を持つように握るのはNGです。
注意ポイント
食事中に、ナイフやフォークを離すとき(ナプキンで口を拭いたり、中座する等)は、ナイフとフォークを皿の上に「八」の字に置きます。
これは「食事中」のサインを表します。このとき、ナイフの刃は内側に向け、フォークは腹を下にして、皿から滑り落ちないように少し深めに置くようにします。
注意ポイント
食事を終えたら、ナイフとフォークの柄を手前にし、フォークは腹側を上にして、ナイフの刃を手前にし、右斜め下(目安は時計の3~4時)に揃えて置くのが一般的です。
ポイント
残した場合は見苦しくないように皿の上でまとめておきましょう。
ナイフレストが出ていたら?
ナイフレストとは、簡単にいうと箸置きの役割をするものです。
ナイフレストが出ていたら、それは「次の料理でも同じカトラリーで食べて下さい」という合図になります。
料理を1組のカトラリーで済ませる場合や、前菜が2~3皿出る場合などに用意されています。
料理を食べ終わったら、ナイフの刃を内側に向け、フォークは腹を上にして、ナイフレストの上に揃えて置くようにしましょう。
披露宴でのナプキンのマナーについて
席に着くと、テーブルセットと共に目の前にナプキンがセットされています。
ナプキンの使い方やマナーについて紹介します。
ナプキンの使い方
ナプキンを広げるタイミングですが、席に着いたらすぐに広げても構いません。遅くても食事が運ばれるまでに膝に広げておきます。
本来は、主賓が広げてから広げるのがマナーです。
主賓より先に広げてしまうと、「早く料理を出してください」という意味に取られることがあります。現在は、そこまでの意味はないので大丈夫です。
注意ポイント
長方形になるように半分に折り、折り目をお腹側にして膝の上に置いて使うのが正しいとされています。
また、三角に折って使用したり、広げておいてもマナー違反にはなりません。
ナプキンは口と指先専用
ナプキンを使うときは、自分の口や口元と指先を拭くときだけに使うのがマナーです。
ナプキンで口や指先を拭くときは、折り返したナプキンの裏側を利用して口と指先を拭けば、汚れが外側に出ないので見た目にも清潔です。
ポイント
ポイント
ですので、ナプキンでカトラリーやグラス、テーブルの汚れなどへの使うことはマナー違反とされています。
また、ナプキンには「食事中の衣服を汚さないため」「口元や指先の汚れを吹くため」の2つの目的があります。
ナプキンは汚されるために用意されているので、自分のハンカチやティッシュペーパーを使うと、大変なマナー違反になります。
なお、ナプキンを使わないことは「この店のナプキンは汚くて使えない」という意味になってしまいますので気をつけましょう。
披露宴で中座する際のナプキンの使い方
披露宴の最中には、新郎新婦にお祝いを伝えに行ったり、トイレに行いったりするなど、やむを得ず席を中座することがあります。
もし、食事中に席を立つときは、ナプキンを軽くたたみ、椅子の上に置きます。
テーブルの上には置かないようにしましょう。
食後のナプキンの使い方
食後はナプキンに、下品にならない程度にたたまないでテーブルの上に置きます。
食後にナプキンを綺麗にたたむのは、「料理がまずかった」という合図になりますので、たたまないようにしましょう。
「ナプキンをたたむのも忘れるくらい美味しかった」という意思表示をするため、食後のナプキンはたたまないのがマナーです。
とは言ってもあまりにくしゃくしゃに置くことは行儀が悪いですので、下品にならない程度に置きましょう。
使用した部分を隠すように、角と角を故意にずらすようにおいてみると良いでしょう。