落とし物

【体験談】落し物のお礼の仕方&相場は?電話や手紙など文例もご紹介!

先日、私の母が電車内でスマートフォンを落としてしまいました。

すぐに警察に紛失届の手続きをし、次の日には「見つかった」という警察からの連絡に安堵したのですが、その際、拾った人がお礼を希望していると聞かされ、どうしたものか・・・?。と、思案しました。

あなたは、落し物のお礼の仕方って知っていますか?

こういうことって、突然やってくるので、いざとなったら慌ててしまいますし、どうしたらいいのか不安なものでもあります。

今回は、私の体験談をもとに落し物のお礼の仕方などについてご紹介します。

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スマホを落としたときどうする?

落とし物

人は誰でもうっかりすることがあるものです。

落とし物もそのひとつかもしれません。

私の母は、電車内で友人たちと孫の写真の見せ合いっこをしていて、「もうすぐ着くよ。」の声に、スマホをバッグにしまったつもりでした。

駅に着いてスマホのケースに入れておいた切符を改札口に通そうとして、「あれ?スマホがない!?」となったのです。

母はすぐに「あっ!あの時だ!!」と、電車内でスマホをバッグにしまったつもりの場面を思い出したそうです。

慌てていたため、自分でもよく確認せずに急いで降りてしまったことを後悔していました。

それからすぐに、駅員さんに報告してスマホを落とした旨を伝え対応してもらいました。

母の場合は、電車から降りてすぐに気づいたこともあり、「駅員さんもすぐに見つかるでしょう。」と嬉しい言葉をかけてくださったそうです。

そしてその言葉に安心したのか、「娘に連絡しとかなきゃ!」と、私に電話があったのでした。

母から話を聞いた私は、「とりあえず警察にも紛失届を出したほうがいいよ。私はすぐに携帯会社に連絡してスマホを利用できないようにしてもらうから。」と伝えました。

スマホを落としたときにまずやることは?

  1. 落とした場所がわかっている場合は、お店や駅などに問い合わせをする。
  2. 警察に紛失届を出す。
  3. 使用しているキャリア(ドコモ、au、ソフトバンクなど)に連絡して紛失時の利用中断などの手続きをとる。
  4. ポイント

    使用しているキャリアや、事前申し込みの有無などによって、受けられる紛失時のサービスの内容が異なることがあるので、まずはとにかくお客様センターに電話したり、ショップに駆け込んでどうしたらいいか聞くのが早いかもしれません。

紛失時の補償サービスはキャリアごとに違ってきますが、うちはケータイ補償サービスに入っていたため、同じ機種であれば数日で交換機が届くようになっていました。

その際に、警察に紛失届を提出すると紛失届を受理したとして「受理番号」がもらえます。

ケータイ補償サービスを受けるときには、その受理番号が必要になるとのことだったので、警察には必ず紛失届を提出しておいたほうがいいでしょう。

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落し物はすぐに見つかるのが一番ですが、「最悪なもしものこと」を想定した対応も大切です。

現在のスマホは、おサイフケータイ機能などもあるため悪用されるのが一番こわいもの。

スマホを紛失した時は、端末を発見するための行動と同時進行で、悪用を防止するための行動をとることも大切です。

特に、悪用されることもあるので、警察への届出は必ずやっておきましょう。

なお、落とした直後は、気が動転してしまって自分だけだと何をすればいいかうまく考えられないこともあります。

親が高齢な方などは、「何かあったらすぐに連絡をすること!」を、親や兄弟など身内同士で共有しておくと安心かもしれません。

うちの母の場合は、駅員さんに伝えたことでホッとしていましたが、「何かあったらすぐに連絡をすること!」を共有していたおかげで、すぐに私に連絡をくれ、警察への紛失届や携帯会社への利用停止の手続きなどをスムーズに行うことができました。

まずは、どうしたらいいかわからない!となったら、身内や親しい友人などに連絡をとって協力しあいながら対応するのもおすすめです。

一人よりもみんなで対応するほうが心強いですし、安心感がありますからね^^

スマホが見つかった!

スマホを紛失して次の日、「スマホが見つかったので、確認に来て欲しい。」と、警察から連絡がありました。

急いで警察に行くと、スマホは無事に母のもとへ戻ってきたのでした。

その際、警察の方から、「スマホを拾ってくれた人がお礼を希望しています。」とのことを聞かされました。

落し物のお礼はしなきゃダメなの?

正直、警察から「スマホを拾ってくれた人がお礼を希望しています。」といわれたときは、ビックリしました。

「お礼を希望するってどんな人!?」と、なんだか怖さみたいなものもありました。

落し物を拾っていただいたんだから、お礼をしたい!とは思うんですが、「本人から希望してくるってどうなんだろう・・・?」と、不安のほうが大きくありました。

すると不安がる親子を目の前に、警察の方が下記のようなことを教えてくださいました。

拾得者(落し物を拾った方)の権利について
落し物を拾った人を「拾得者(しゅうとくしゃ)」というんですが、その人には、「報労金」という、いわゆる「お礼」をもらえる権利があって、これは、法律内で規定されている範囲内での報労金を請求する権利です。

落し物を届けていただいた際に、こちらも紛失届同様に書類を作成するんですが、その際に、本人に「報労金を希望するかどうか?」についても尋ねるんですよ。

その際に、本人さんが希望されているのでこちらもその旨をお伝えしなくてはならんのです。

とのこと。

以前、私も旅先で現金が入った財布を拾って警察に届けたことがありました。その際に、この「報労金」なるものの説明を受けたことがあることを思い出しました。

そのときは、落とした人も困っているだろうからと届けただけで、お礼をもらうためではないので辞退しますと伝えた記憶です。

あとから知ったのですが、拾得者(落し物を拾った人)には、この「報労金を請求する権利」だけでなく、「落とし物の提出などに要した費用を請求する権利」「所有権を取得する権利」などもあるそうです。

拾得者(落し物を拾った方)の権利については、群馬県警さんのサイトに詳しく書いてあったのでご参考に!

参考拾得者(落とし物を拾った方)の権利について

警察の話を聞いた私たちは、「なるほど~。拾得者(落し物を拾った方)の正当な権利なのね。」と、納得したのでした。

落し物のお礼については、拾ってくれた人がお礼を希望する場合は、拾ってくれた人の正当な権利なので、きちんとお礼をするしかありません

お礼を辞退されている場合は、警察の方も拾得者(落し物を拾った方)の連絡先を教えてくれないので、その善意をありがたく受け取り、いつか、どこかで、誰かに、その善意の恩返しができるように、心がけるのもいいかもしれませんね。

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落し物のお礼の仕方&相場は?

上記のような流れで、うちの場合は、拾ってくれた人がお礼を希望するとのことで、落とし物のお礼の段取りをすすめました。

まずは、拾ってくれた人の連絡先を警察が教えてくれたので、拾ってくれた人へ電話をすることになりました。

とはいっても、顔も知らない人といきなり電話で話すのは怖いものです。

相手がいい人であればいいですが、見極めがつかないため、警戒するに越したことはありません

とりあえず、電話で何を伝えるべきか文言をまとめてみました。下記のような感じです。

落し物のお礼の仕方 電話での文例

①自己紹介

②拾っていただいたお礼

③お礼を希望する旨を警察の方から聞いたので、どのようにしたらいいかのお尋ね

突然のお電話失礼致します。

○○様の携帯でよろしかったでしょうか?

警察の方からこちらの番号をお聞きし、お電話差し上げております。

私、スマートフォンを拾っていただいた□□と申します。

スマートフォンを紛失して困っておりましたが、○○様が警察に届けて下さったお陰で無事に手元に戻って参りました。

本当にありがとうございます。

ぜひお礼をさせて頂きたいのですが?

差し支えなければご自宅のご住所をお伺いしてもよろしいでしょうか?

とりあえず、上記のような文言を想定して、拾ってくれた人に電話したのですが、うちの場合は、先方の希望で、待ち合わせの場所を指定されたので、そこで待ち合わせをして会うことになりました。

また、拾ってくれた人が遠方の場合もあるかもしれません。

その際は、お伺いして直接お礼も難しかったりします。「ぜひお礼をさせて頂きたいので、差し支えなければご自宅のご住所をお伺いしてもよろしいでしょうか?」とお尋ねして、教えて頂けるようならその住所にお礼を送るようにするといいでしょう。

なお、電話の際に、お礼を辞退されることもあります。

その際は、先方の都合もあることですのであまり無理強いはせず、「それでは恐れ入りますが、お言葉に甘えさせて頂きます。本当にありがとうございました」と、再度お礼と感謝の気持ちを伝えて終話といった流れで、その善意をありがたく受け取りましょう。

落し物のお礼の仕方&相場は?

上記でもご紹介した群馬県警さんのサイトにもあるように、報労金の額は、落とし物の価格の100分の5以上100分の20以下に相当する額とあります。

つまり5%~20%の額、10万円なら5,000円~20,000円ですね。

落としたものが財布や現金であれば、そのお礼の相場なるものも、まだわかりやすいのですが、落としたものが「もの」の場合は、どうしたものかと思案してしまいます。

例えば、今回のうちのようにスマートフォンだったり、大切な書類だったりの場合はどうなるんでしょう?

「落とし物の価格の100分の5以上100分の20以下に相当する額」すなわち答えは、この「落とし物の価格」の部分です。

報労金に関しては、あくまでも「紛失物自体の価格」を基準に考えられます。

スマホなどは、購入価格本体価格などを参考にするといいかもしれません。

私の場合は型落ちの安いスマホだったので拾った人が請求できる最大20%の相当額として算出しても2,000円程度といった感じでした。

落としたものが「モノ」の場合は、購入価格や本体価格などを目安にその5%~20%の額を考えておけばいいと思います。

調べてみると、一般的には5%~20%の間をとって10%程度の金額をお礼とする人が多いようでした。

そして実際にスマートフォンを落とした私の場合は最終的にどうしたか?というと、謝礼として菓子折り(5千円)と礼金(1万円)を渡しました。

「礼金1万円は高すぎるんじゃない?」「菓子折りもつけるの?」と親族内でも意見はいろいろとありましたが、電話でアポイントをとった際に先方から言われたんです・・・。

「あのスマートフォンすごく高いんでしょう!?」そして、落としたスマートフォンの購入代金などを遠回しに聞かれたり・・・orz。

必殺の言葉が、「前に拾ったときに、駅に届けたらお礼も何もなくおわったから、今回はお礼のもらえる警察にわざわざ持って行ったのよ~。」とのこと・・・。

電話だけのやりとりでしたが、「この人は間違いなくお礼目的なんだな。」と確信。

親族内で話し合った結果、「このお礼じゃ少なくないですか?」といったトラブルを避けるために、報労金として拾った人が請求できる最大20%の相当額に達していることは明らかな金額に加え、手土産もつけて謝礼としては十分足りているといえるもので対応しよう!となりました。

そして、待ち合わせの場所には、母1人では行かせず、男の人も一緒に行った方がいいだろうということで、父と旦那と母の3人で待ち合わせの場所に向かい、お礼を伝えたところ、先方も大変恐縮していたそうです。そして、こちらも早々にお暇申し上げたそうです。

そして母には、先方に電話番号を知られていることもあるため、何か連絡があったら安易に出ないで、そばに誰かいるときに折り返し掛けるようにすることなどを念のため取り決めしておきました。

高齢な方だったりすると、相手に押されてしまって無理な要求なども聞いてしまったりすることもあるかもしれません。

うちは母も高齢ですし、親族内で今回の件は共有して、何かあったらみんなで助け合って対応していこう!となりました。

それから、先方からの連絡もなかったので取り越し苦労で終わったんですが、何かあってからでは遅いので、親が高齢な方などは、「何かあったらすぐに連絡をすること!」を、親や兄弟など身内同士で共有しておくと安心かもしれませんね。

落し物のお礼の仕方 手紙など文例もご紹介!

落し物のお礼としてちょっとしたお菓子などを送る際には、お礼状などを添えるとより丁寧なものです。

うちの場合も手土産にお礼状を添えてきちんとしたマナーで対応しましたよ^^

下記に落し物のお礼状の例文もご紹介しておきますね。

拝啓 突然お手紙を差し上げます失礼をお許しください。

先日、お財布を拾っていただいた○○と申します。△△警察署で□□様のご住所を伺い、お礼を申し上げたくお便りさせていただきました。

このたびは誠にありがとうございました。□□様のご親切のおかげで本当に助かりました。心から感謝いたしております。

なお、お礼のしるしとしてほんの心ばかりの品ですが、同封させていただきました。どうかお納めください。

まずは取り急ぎ、書中にてお礼まで申し上げます。

敬具

まとめ

今回は、落とし物のお礼について、うちの体験談も交えてご紹介しました。

ちなみに、うちの場合は相手がお礼(お金)目当て的な人だったため、「これでもか!」といわんばかりの謝礼で対応したのですが、過剰すぎる謝礼はおすすめしません。

もし、悪意あるような人(そういう人はいないと思いたいのですが・・・)過剰な金銭の要求を求められたり、謝礼した以降も金銭の要求を止めないようなときには、最寄の警察署か各地の弁護士会に相談し、適切に処理してもらうのがよいでしょう。

うちの場合のようなお礼目当て的な人は少ないとは思いますが、うちの体験談が誰かのお役に立てるなら幸いです。

落し物が返ってくる日本。

落し物を届けてくれる人は基本的には善意な人です。

その善意をありがたく受け取り、いつかどこかで誰かにその善意の恩返しができるように心がけ、善意の輪が広がっていく国でありたいと思いますね。

  • この記事を書いた人

ゆき

こんにちは、ゆきです。 約12年ほどわりとブラックな会社でWEBデザイナーを経て、今はサイト作成・運営のフリーランスとして活動中。 40代に突入した夫婦のライフスタイルを題材とした様々なネタを記事にしています。 詳しいライタープロフィールこちらから

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