閏年

閏年とは?なぜ必要なの?なぜ2月なの?

「閏年(うるうどし)」

先日、子どもに「なんでうるう年ってあるの?なんで2月なの?」と聞かれ、慌ててしまいました。

子どもにもわかりやすく教えてあげたい!と思いつつも、「閏年」については、大人でも難しく感じてしまいます。

今回は、閏年とは?なぜ必要なの?なぜ2月なの?についてご紹介します。

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閏年とは?

閏年とは?なぜ必要なの?なぜ2月なの?

「閏年」「閏」は、「門」「王」を合わせて、王が門の内側にこもって休むことがもともとの意味で、閏日や閏月には王が政務を休みにした事から由来するといわれています。

「閏」「うるう」と読むのは、「閏」と「潤」を混同して「うるおう」という読みがなまったものだといわれており、「閏年」「うるうどし」とも読みますが、「じゅんねん」ともいわれます。

また、「閏」「余分、余り」の意味があり、暦において1年の日数や月数が普段の年(平年)よりも多いことをいいます。

日本では、2月29日を「閏日」、2月29日がある月を「閏月」、2月29日がある年を「閏年」といいます。

うるう年は通常の365日ではなく、366日になるのです。

閏年はなぜ必要なの?

「閏年」は、地球の公転や季節と暦とのずれを調整するためのものです。

現在、わたしたちが普段使っているカレンダーは正確には「グレゴリオ暦」といいます。

グレゴリオ暦は1582年にローマ教皇グレゴリウス13世によって導入された「太陽暦」です。

この「太陽暦」の1年は365日とされていますが、これは地球が太陽のまわりを1周するのにかかる日数です。

ですが、実際の地球の公転(※1太陽年という)は365日5時間48分46秒であるため、暦と天体の動きにズレが生じてしまいます。

このズレを補正するために4年に一度、1年の日数を1日増やして調整するようにしたのが閏年というわけです。

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ただ、この調整は完璧なものではありません。

実際の地球の公転(※1太陽年という)は365日5時間48分46秒であるため、閏年を設定したことで、実は1年につき約11分の増やしすぎになってしまうのです。

そのためさらなる微調整が必要になり、グレグリオ暦における閏年になるかどうかの正確な定義は以下のとおりとなります。

  • 西暦年が4で割り切れる年は閏年とする。
  • ただし、西暦年が100で割り切れる年は平年になる。
  • さらに、西暦年が400で割り切れる年は閏年になる。
例)
2000年:4で割り切れる⇒閏年⇒100で割り切れる⇒平年⇒400で割り切れる⇒閏年
2020年:4で割り切れる⇒閏年⇒100で割り切れない⇒閏年
2024年:4で割り切れる⇒閏年⇒100で割り切れない⇒閏年
2030年:4で割り切れない⇒平年
2040年:4で割り切れる⇒閏年⇒100で割り切れない⇒閏年
2100年:4で割り切れる⇒閏年⇒100で割り切れる⇒平年⇒400で割り切れない⇒平年
2200年:4で割り切れる⇒閏年⇒100で割り切れる⇒平年⇒400で割り切れない⇒平年
2300年:4で割り切れる⇒閏年⇒100で割り切れる⇒平年⇒400で割り切れない⇒平年
2400年:4で割り切れる⇒閏年⇒100で割り切れる⇒平年⇒400で割り切れる⇒閏年

なんだかとても難しく感じますね^^;

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閏年はなぜ2月なの?

古代ローマで使われていた暦において、1年は、現在の3月から始まり、現在の2月にあたる月が1年の終わりの月でした。

そのため、わかりやすく最後の月となる2月に、うるう年を設定したことが由来するといわれています。

日本でもグレゴリオ暦を採用する際、2月29日を閏日と定めました。

2月29日生まれの人は、4年に1度しか誕生日がこないから4年に1回しか年をとらないなんて聞いたことありませんか?

しかし、日本においては、「年齢計算ニ関スル法律」により、誕生日前日の終了時(午後12時)をもって加齢するため、2月29日生まれの人は、平年・閏年を問わず、毎年2月28日午後12時に加齢されているんです。

なぜ「4月1日生まれ」は1学年上になるのか?も、4月1日生まれの人は、「3月31日午後12時」に歳をとることになります。

学校教育法によると、小学校に入学できるのは4月1日時点で「満6歳となった次の日以降」に入学が可能となっているため、4月1日が誕生日の人は、法律上は4月1日時点で「満6歳となった翌日」になっているため、1つ上の学年になってしまうのです。

まとめ

閏年。

普段は気にしない閏年かもしれませんが、1年が366日という特別な年なので、普段はあじわえない2月29日という日を大事にしたいものですね。

  • この記事を書いた人

ゆうこ

私は普段、介護のお仕事をしています。 老人ホームや介護施設では、春夏秋冬、季節感のある趣向を凝らしたさまざまなイベント・行事が行われます。 日本ならではの「和」を感じる日々がこれからも大切に子ども達にも繋いでいけるよう、日々の暮らしの年中行事や歳時記についての記事を中心に書いています。 詳しいライタープロフィールはこちら

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