人生を歩んでいると、嬉しいことや楽しいことばかりではなく、嫌なことや悪いことも訪れます。
嫌なことや悪いことが続くと、気持ちも沈みがちになり、どうにも気持ちの切り替えが難しくなることも多いものです。
そんな時には、自分だけでどうにかしようとせず、ちょっとした「きっかけ」を探すのもおすすめですよ。
京都にはたくさんの寺社仏閣があり、そのなかにも「心機一転」にピッタリなパワースポットがあります。
寺社仏閣のパワーを借りて新しい自分にリセットしてみませんか?
今回は、心機一転におすすめな京都の最強パワースポットを穴場から王道まで厳選の5選をご紹介します。
心機一転におすすめな京都の最強パワースポット 穴場から王道まで厳選の5選をご紹介!
安井金毘羅宮
「悪縁を切り良縁を結ぶ」として「縁切り神社」としても有名な安井金毘羅宮。
そのパワーの強さから『詣でるなら人生のジェットコースターに乗る程度の覚悟はいるかも』といった参拝者の感想もあるほど大きな人生の転機のきっかけ効果抜群の神社です。
境内にある「縁切り縁結び碑(いし)」に貼りつけられた願掛けのお札の数を見ても分かるように、1年中多くの参拝者が訪れる「超強力パワースポット」でもあります。
「縁切り」ということで、人との縁を断ち切るために参拝される方もいらっしゃいますが、人に限らず酒やたばこ、ギャンブルとの縁を切るために訪れたり、病気やケガとの縁を切ったりと、今、自分を悩ませているものとの縁を切るために訪れる方が多いのも特徴的なんですよ。
例えば、「今の悪い流れを断ち切って、新しい自分に生まれ変わりたい!」や「沈んだ気持ちとサヨナラして、笑顔で過ごせる日々を手に入れたい!」など、自分や自分の気持ちをリセットするために訪れる方も多くいらっしゃいます。
「縁切り縁結び碑(いし)」をくぐり抜けた後には、なんだか身も心もスッキリした気分になれるかもしれませんよ!
また、境内には大人気の「心機一転お守り」もあるので、新しくリセットした自分に授ける気持ちで持つと効果抜群かもしれませんね^^
初めての人は「縁切り縁結び碑」の参拝方法について戸惑う方も多いので下記にご紹介しておきます。女性の方で人前でくぐるのが恥ずかしい人は、夜訪れるのもおすすめですよ!
- ①御本殿に参拝
- ②「形代(かたしろ)」というお札が用意されていますので、100円以上の志を賽銭箱に納めたうえでいただき、そこに切りたい縁や結びたい縁などの願い事を書き、裏には氏名も忘れずに書き入れます。
- ③願い事を書き入れた「形代」を持ち、願い事を念じながら「縁切り縁結び碑」の表から裏へ穴をくぐります。(※これでまず悪縁を断ち切ることになります)
- ④次に、再度願い事を念じながら「縁切り縁結び碑」を今度は、裏から表へと穴をくぐります。(※これで良縁を結ぶことになります)
- ⑤最後に願い事を書き入れた「形代」を「縁切り縁結び碑」に貼り付けます。(※境内に糊が用意されています。)
●交通:JR新幹線・東海道本線・近鉄「京都駅」から市バス206系統北大路バスターミナル行、「東山安井」下車、南へ徒歩1分
京阪本線「祇園四条」駅から徒歩10分
阪急京都線「河原町」駅から徒歩15分
●時間:終日ご参拝可能
※縁切り縁結び碑でのご祈願も24時間可能で、「形代(お札)」は形代授与所に終日用意あり。
※お守り、絵馬等の授与所は午前9時から午後5時30分まで。
●お問い合わせ先:075-561-5127
●公式HP:http://www.yasui-konpiragu.or.jp/
清水寺 隋求堂(ずいぐどう)胎内めぐり
京都でも最も多くの参拝者を誇る「清水寺」は、日本だけではなく世界中から多くの観光客が訪れる京都を代表する有名なお寺で、知らない人のほうが稀かもしれませんね。
そんな有名な清水寺なんですが、「心機一転」におすすめなスポットがあるのをご存知ですか?
それが、清水寺の仁王門をくぐり石段を上がって真正面にある「隋求堂(ずいぐどう)」の「清水寺 隋求堂(ずいぐどう)の胎内めぐり」です。
「隋求堂」のご本尊「大随求菩薩(だいずいぐぼさつ)」は、私達のどんな願い求めにも、すぐに随って叶えるよう働いてくださる大功徳をもつ大悲のお母さん仏で、秘仏としてお祀りされています。
「胎内めぐり」は、お堂の下を大随求菩薩の胎内に見立てた、胎内めぐりが体感できるもので、本堂の地下へと続く階段を下っていくと、そこにあるのは真っ暗な闇だけ。その真っ暗な中を、壁に巡らされた数珠をの手すりだけを頼りに進み、この菩薩を象徴する梵字「ハラ」が刻まれた随求石を廻して深く祈り、再び暗闇の中をたどってお堂の上に戻ってくるというものです。
心の生まれ変わりを体感できる場所として、知る人ぞ知る清水寺の穴場スポットとして参詣者の人気を集めています。
私も、先日体験したのですが、何度も行っている清水寺にこんなスポットがあったのか!?とビックリ。すっかり見逃してました^^;
「隋求堂」の入口で、「胎内めぐりの受付はこちらです」と案内の方が教えてくれています。
まず、胎内めぐりの前に「大随求菩薩」の説明や中間地点ほどに現れる「梵字(ハラ)」と願い事の仕方を説明してくれます。
靴を脱いで靴袋に入れたり、拝観料100円の受け渡しをしている間も、「右手に靴袋!左手は数珠の手すり!決して数珠を離してはいけませんよ!数珠の手すりだけが頼りですからね!」と何度も言われます^^;
私の前のカップルさんは、彼女が彼氏に「引っ張って行ってね。」と話していると、「彼女さん、彼氏は頼りにならないからね!頼るのは数珠の手すりと自分だけ!自分の力で歩を進めるしかないからね!」と念入りに言われていました^^;
「どれだけのものなのか!?」とその説明を聞きながら階段を一段づつ下りて行くと、本当に真っ暗。
すぐ前にいるはずの人の姿やすぐ後ろにいるはずの人の姿も、手に持っている靴袋さえも見えません。まさに闇だけ。
左手だけを頼りに少しづつ歩を進めます。
足元も一切見えないので、とても怖い。
石のような冷たさを足元に感じながら、自分の感覚を研ぎ澄ませながら進みます。
途中に何ヶ所かの曲がり角をクネクネしながら、突如として現れる光に照らされた「梵字(ハラ)」を発見した時の嬉しさや安堵感は言い表せない感覚です。
「梵字(ハラ)」を丁寧に触り、噛みしめながら廻し願いを託し、再び真っ暗な闇へと歩を進め、ようやく地上へ。
地上の光がこんなにも嬉しく、同時に心からの安心感を覚えたのははじめてでした。
「大悲母のお腹の中へ一度戻ってみませんか。目・耳・鼻・舌・身体(からだ)と意(こころ)は、どのように働くでしょうか。暗闇の中で一点の光明を発見したとき、心身の新生を覚えるに違いありません。お釈迦様は、明けの明星を見て悟りを開かれました。
胎内めぐりによって心身のルネサンスを体験しましょう。」
上記は、胎内めぐりの受付でもらうチケットの裏に書かれてある言葉ですが、体感するとこの言葉がピッタリな気がします。
地上で光を受けた時の感覚は、まさに生まれ変わった気分で、身も心もグッと楽になれた気分でした。
拝観料100円でこんな体験ができるなんて!超おすすめな心機一転スポットですよ!
●交通:京都市交通局(市バス)206系統・東山通北大路バスターミナルゆき、100系統清水寺祇園 銀閣寺ゆきで五条坂下車徒歩10分、京都バス(土・休日のみ運行)18系統・大原ゆきで東山五条下車徒歩10分
【阪急電鉄河原町駅(四条河原町)&京阪電鉄祇園四条駅から】京都市交通局(市バス)207系統・東福寺・九条車庫ゆきで清水道下車徒歩10分、京阪バス83・85・87・88・88系統などで清水道または五条坂下車徒歩10分
●拝観時間:6:00~閉門は季節によって変更あり。
●公式HP:http://www.kiyomizudera.or.jp/
鞍馬寺
京都の多くの寺社仏閣のなかでも、最強のパワースポットと称されるのが、あの牛若丸が武術や兵法を学んだとされる天狗の総本山の鞍馬山にある「鞍馬寺」です。
鞍馬山の標高は584メートルで、鞍馬山自体が強い気を持つ山と言われており、パワーが強すぎるのであまり軽い気持ちで行かない方がよいともされています。
鞍馬寺の本尊は「尊天」と呼ばれ、尊天は、毘沙門天・千手観音・護法魔王尊の三身が一体となったものです。
三身は「太陽・月・地球」「光・愛・力」を象徴していて、尊天は「すべての生命を生かし存在させる宇宙のエネルギー」とされています。
本殿金堂は、パワーが噴き出る場所とされる「龍穴」の上に建てられ、宇宙と大地を結ぶ強力なエネルギーがみなぎっています。
そんな鞍馬寺でも有名なスポットが本殿前の広場にある六芒星が描かれている場所です。
六芒星は、五芒星(晴明桔梗紋)と同様に魔除けの護符で、その中心に立って宇宙の気を感じたい!と日によっては長蛇の列になっていることもあるほどです。
ですが、六芒星に立ってパワーを貰う方法は、近年行われるようになったようで地元の人は行う人はいないとされています。
特に、六芒星の中心にある三角形の石のところは、パワーが最も集中しているとされており、安易に立つものではないともされていますので注意しましょう。
六芒星に立たなくても、鞍馬寺を含め鞍馬山は、不思議なパワ―であふれているので、その空気を感じるだけでも十分です。
特に、心機一転のきっかけとしたいのであればおすすめは「鞍馬寺から貴船神社までを歩くハイキングコース」です。
鞍馬山のパワーを感じながら歩く道は、約2時間程度ですが、吸い込む空気とともに体の中もリフレッシュされ、流す汗とともに邪気や心の疲れや迷いも流れていくような感覚を味わえます。
尚、本殿金堂から貴船神社へ向かう道中にある「奥の院魔王殿」は、磁力の力が非常に強い場所とされ「邪気を吸い取る力がある」と言われる反面、「人々の邪念が淀んでいる」とも言われる、最強スポットです。
心機一転、新しい自分へとリセットしたいと願う人は、しっかりと願いを込めながら歩をすすめ、「奥の院魔王殿」も参拝すると何か発見できるきっかけが生まれるかもしれませんね。
●交通:叡山電車鞍馬下車徒歩約5分
※山頂の本殿までは、更にケーブル2分と徒歩10分、又は徒歩のみ30分
●拝観時間:9:00~16:30
●公式HP:http://www.kuramadera.or.jp/
上賀茂神社
こちらも京都の寺社仏閣のなかでも有数のパワースポットとして知られる上賀茂神社は通称で正式には「賀茂別雷神社(かもわけいかづちじんじゃ)」と言います。
全国的には、下鴨神社のほうが有名な感じですが、こちらの上賀茂神社も千年つづく京都の中でも最も古い神社のひとつでもあり、京都北部の山々の生気を受け止め清浄化して京都市内に送り込んでいる場所ともされるパワースポットです。
特に、楼門の向いにある「岩上(がんじょう)」と呼ばれる岩山は、この土地の気の発生源で強いパワーがあるとされており、是非立ち寄りたいスポットでもあります。
特に、上賀茂神社は初心に返れる場所としておすすめする人も多く、今までの運をリセットし、新たな土台をつくってくれる場所として訪れる人が多くいらっしゃいます。
心機一転にはもってこいのスポットなんですよ!
境内も歴史を感じる佇まいで、圧倒される感覚ではなく懐かしい柔らかい印象を受けるものばかりで、穏やかな心に返れる場所なのかもしれませんね。
下鴨神社
上賀茂神社と同様、下鴨神社は通称で正式には「賀茂御祖神社(かもみおやじんじゃ)」と言います。
賀茂別雷神社(上賀茂神社)とともに賀茂氏の氏神を祀る神社であり、両社は賀茂神社(賀茂社)と総称されます。
基本的には、上賀茂神社に参拝してから訪れるのが正式で、上賀茂はお父さん、下鴨はお母さん的存在と言われます。
特に本殿へと向かう参道にある「糺(ただす)の森」は、歩くだけで浄化されるとされ、清らかで安定したパワースポットとなっています。
下鴨神社は、浄化、安定、守護、結びの力があると言われており、上賀茂神社と一緒にセットで今までの運をリセットし、新たな土台をつくってくれる場所として訪れたい心機一転スポットなんですよ。
●交通:京阪祇園四条駅「出町柳駅」より徒歩12分
●開閉門時間:6:30~17:00
●公式HP:http://www.shimogamo-jinja.or.jp/
まとめ
人にはそれぞれ心機一転したい時があります。
人生の転機の場合もあれば、ちょっとした気分転換の場合もあったり。
気分を変えることで、毎日の生活も大きく変わるものですので、「何かを変えたい!」と思った時には、思い立ったが吉日でまずは行動してみるのもおすすめですよ。