体の芯から冷えるような季節に手放せないのが使い捨てカイロ。
使い捨てカイロは、外出先でも手軽にからだを暖めることができるアイテムとして定番になっていますね。
寒い季節は、とにかく早く温まりたいものですし、カイロで効果的に保温できたら最高ですね。
そこで今回は、意外と知らない人も多いカイロを早く温める方法についてや防寒&肩こり腰痛に効果的な貼り方についてご紹介します。
カイロを早く温める方法は?
カイロを早く温めるために、一生懸命手でフリフリ振ったり、こすったり揉んだりしていませんか?
実は、早くカイロを温めようとして行うその行動、あまり意味がないんです。
カイロの仕組み
使い捨てカイロの中身って気になりませんか?
カイロのメイン原料は、鉄鉱石を細かく砕いてカイロ専用に加工した「鉄粉」です。
そもそもカイロが温かくなる仕組みは、この鉄粉が酸素と反応して錆びるときに発熱する原理を利用しているものなんです。
鉄粉のほかにも、鉄粉と一緒に化学反応して発熱する「活性炭」も入っていますし、もうひとつカイロに必須の原料として「塩水」も配合されています。
カイロが短時間で温まるためには、実はこの塩水は重要で、急激な酸化とともに発熱を促す一役として水分と塩分が必要なんです。
『「塩水」ってカイロに入ってると、ドロドロになるし漏れてくるじゃん。』
使い捨てカイロが出始めの約30年ほど前は、技術が追いつかず、人の手でカイロの中の原料を混ぜてもらうことで発熱させていました。
手で振ったり、揉んだりといった使い捨てカイロの使用時にありがちな行動も、ここからきているんです。
ですが、現在では技術も進み、サッと振るだけですぐに温まるように使い捨てカイロも進化しているのです。
そのため、一度振れば温かくなるまでの時間は変わらないため、何十回、何百回と振ってもあまり意味がないのです。
実際には、外装フィルムから取り出したら、2~3回程度振るだけでOK!
また、早く温めたいのであれば、振ったり揉んだりするよりも、ポケットの中に入れて保温することで早く温めることができます。
知ると知らないとじゃ大違い!当たり前のようにカイロを何度も振ったりしていたのは時代錯誤な行動だったんですね^^;技術は常に進化していますね。
ちなみに、カイロは製造過程でも、原料を混ぜ合わせることで、酸化・発熱が発生しているため、カイロ自体は、34度程度温まった状態で完成するんですが、使い捨てカイロを包んでいる外装フィルムは、空気を遮断するカイロ専用のフィルムを使用していて、空気に触れることで酸化し発熱する作用を一旦止める役割を果たしているんです。
防寒&肩こり腰痛に効果的な貼り方は?
長時間同じ姿勢をとり続けたり、運動不足などで筋肉が硬直し、肩や首のこり、腰痛などの症状が出ることがありますが、寒い季節は、寒さが原因で筋肉が硬直しやすいため注意が必要です。
寒い季節の筋肉の硬直の対策は?
まずは、同じ姿勢を継続しないようにすることや、適度にストレッチを行い筋肉の緊張を解きほぐすことも有効です。
また、寒い季節は室内にこもりがちで運動不足にもなりがちですので、簡単な運動などで運動不足にならないよう心掛けることもおすすめですよ。
尚、寒い時期は、「温める」こともポイントで、肩や首を冷やさないようにするだけでもこりの原因を抑えるのに有効です。
例えば、マフラーなどで首もとを温めたり、厚手の靴下を履いたり、腹巻きなどを着用してお腹や腰などを温めたり、入浴で体の芯からしっかりと温めて血流促進・改善を行うこともおすすめです。
この「温める」時に活用したいのが、カイロ。
冷やさないようにカイロを当てたりすることで、肩や首のこりの予防や改善に役立ちます。
カイロを活用する際に、「どこに貼るのが効果的なの?」と思ったことはありませんか?
体のあちこちにカイロを貼る人もいますが、毎日となると大変ですし、逆に体が温まりすぎて、汗をかいたり、汗をかくことで逆に体を冷やしてしまったりといった悪循環を引き起こす結果にもなったりします。
使い捨てカイロの効果的な貼り方はココ!
やはり効果的なのは、背中に貼るのがおすすめなんですが、背中といってもポイントがあります。
首と肩を支える筋肉が肩甲骨の間にあるため、この肩甲骨の間に貼るのがポイントなんです。
また、この位置には、風邪に効くといわれる「風門」と呼ばれるツボもあるためそのツボを温め、刺激する効果もあるため効果的ともいわれています。
また、カイロは痛い箇所に貼る人も多く、腰痛の場合などに腰に貼る場合も多いかもしれませんが、意外に見落としがちなのが「足元」で、この足元も一緒に温めることで腰痛などが改善される例もあるんです。
足の裏や、ふくろはぎを温めることで腰痛も和らぐことがありますので是非、お試しを!
また、寒い時期は、血行不良によって腰痛が起こっている可能性もあるため、太ももの筋肉を動かし、血液を循環させるポンプの役割として足先や頭のてっぺんまで血液を送り出せるよう、歩いたり、階段の上り下りをしたりして活性化させることもおすすめですよ。
温めることは予防法として有効ですが、すでに肩こりや腰痛による痛みがある場合は、温めると痛みが増してしまう場合があるため、痛みがある場合は冷やして痛みを抑えることを優先しましょう。
また、痛みがひどい場合や長引く場合には、早めに医療機関に相談するようにしましょう。
まとめ
寒い時期に、手軽に体を温めるアイテムとして定番なカイロですが、その技術は時代とともに進化していて、今では軽く振るだけで温かさを提供してくれるほどになっています。
防寒などにもおすすめな効果的な貼り方も寒い季節には是非ご参考に!