最近ではメールでのあいさつですませてしまうケースが増えている年始の挨拶。
そんな時代だからこそ、あらためて年賀状を送ると、届いたほうもうれしいものです。
でも、いざ年賀状を書こうとすると、書き方など戸惑うことも多いもの。
年賀状は、新しい1年のはじまりのあいさつ状でもあるので、失礼のないよう基本的な書き方やポイントは抑えておきたいもの。
今回は、年賀状の差出人の書き方について&夫婦や子供など連名の場合は?表と裏どっちに書くのが正解?などについてご紹介します。
年賀状 差出人の書き方 夫婦や子供など連名の場合は?
比較的親しい人へ送る場合の年賀状は、あまりかしこまった文面にする必要はなく、普段通りの言葉を使い、近況報告をかねて送るようにすると書きやすいでしょう。
ですが、「親しいなかにも礼儀あり」というように、年賀状の基本的なマナーはしっかりと守って失礼のない気持ちの良い年賀状を送れるよう心掛けたいものですね。
抑えておきたい!年賀状の基本的なマナー
年賀状の賀詞は四文字のものが正式
年賀状の賀詞には「賀正」や「迎春」など二文字のものもありますが、二文字の賀詞は、目下の人に向けたことばなので注意が必要です。
年上の方など目上の方に対しては、賀詞は「謹賀新年」、「恭賀新年」などの四文字の賀詞を用いたほうがよいでしょう。
親しい相手には二文字の賀詞もOK!
友人など親しい人へ送る年賀状であれば二文字の賀詞でもOKです。下記の一覧もご参考に!
●迎春
●新春
●頌春
●慶春
●賀春
●寿春
●初春
なお、相手が目下や仲の良い友人であれば「寿」や「福」「賀」「春」などの一文字の賀詞や英語表記の「A HAPPY NEW YEAR」などでもよいでしょう。
年賀状は松の内までに届ける
年賀状は、季節の挨拶状のひとつです。
季節の挨拶状は送る時期も限られていますので、その時期内に届くように送るのがマナーでもあります。
そのため年賀状は、元旦から遅くとも松の内(1月7日)までに届くようにしましょう。
できれば12月25日までに投かんし、元旦には相手に届くようにするのがベストです。
句読点はつけない
年賀状には句読点の「、」「。」をつけないのが慣例で、特に目上の方には控えるようにします。
年賀状の構成スタイルは?
年賀状の書き方のスタイルは、賀詞に続けて、昨年お世話になったことへのお礼や今年のお付き合いをお願いすることば、相手の健康や幸福を祈ることばへと続けるのが一般的です。
「新年」と「あけまして」は意味が重複するので、どちらかのみを用いるようにします。
同様に、「元旦」は「1月1日の朝」という意味なので、「一月元旦」とするのも間違いですので気をつけましょう。
紙面いっぱいに書くと読みにくいので、上下左右にある程度の余白を残す程度のバランスをとるようにしましょう。
年賀状 表書きの書き方は?
縦書きの場合
横書きの場合
はがきを縦書きで書くか?横書きで書くか?と迷う人も多いもの。
基本的にはがきは、横書きはNGとされており、改まった場合や特に目上の方に送る場合は縦書きにするようにします。
友人など親しい間柄の方には、横書きを選んでもいいですが、基本的には縦書きを心がけたほうが安心かもしれません。
年賀状 差出人の書き方の例
縦書きの場合
横書きの場合
年賀状 差出人の書き方【連名の場合】の例
縦書きの場合
横書きの場合
年賀状 差出人の書き方【連名 子供がいる場合】の例
縦書きの場合
横書きの場合
年賀状 差出人の書き方 表と裏どっちに書く?
差出人の住所・氏名は、表面でも裏面でもOKです。ただし、両面に差出人を書くことはしませんので、表面または裏面のどちらか一方だけに書くようにします。
年賀状のように郵便番号欄がある場合は、差出人の住所氏名は、切手の幅もしくは差出人の郵便番号枠の幅に収まるように書き入れるとバランスがとれます。
差出人氏名は、住所と下揃えにして、住所よりやや大きめの文字で書くようにします。
引っ越しや転勤で住所が変わったときは、ひとことその旨を付け加えておくと親切です。
また、出産などで家族が増えたときは、新しい子どもの名前に「ふりがな」をつけておいたり、子どもの年齢なども書くようにすると、相手も子どもの成長を感じるものです。
まとめ
年賀状は、年始のあいさつ状でもあります。
年賀状など、あらためて送るからこそ伝わるごあいさつもあるものです。
ご無沙汰のあの方や、親しい方にも、心を込めて年始のご挨拶を送りたいものですね。