日本には年始の挨拶として「年賀状」を送る習慣があります。
昔は、1枚1枚手書きで大変でしたが、今ではパソコンなどで作った年賀状をプリントして送るのが一般的になってきました。
そのおかげで、昔よりも早くたくさんの方に年賀状を送ることができるようになりましたが、その反面、少し形式ばった社交辞令的な年賀状も多くなったのも少し寂しい気がしませんか?
でも、そんな年賀状に一言メッセージを添えるだけで、形式ばった年賀状がグッと心のこもったものになるものです。
しかし、普段から交流のある友達などへ送る一言は浮かびやすくても、ご無沙汰している友達や親戚、会社の上司や同僚など失礼のない一言を考えるのは意外と苦労してしまうものです。
そこで今回は、年賀状の一言 友達&親戚からビジネスまで幅広く使える便利な文例をご紹介していきますので、参考にしてみてくださいね。
年賀状の一言 友達&親戚からビジネスまで幅広く使える便利な文例をご紹介!
年賀状の一言メッセージをご紹介する前に、年賀状についての基本的なマナーについて先にご紹介しておきますね。
いくら一言を添えて心のこもった年賀状を贈っても、基本的なマナーができていなかったら、本末転倒になってしまいますよね…
年賀状の基本的なマナーは?
年賀状は、元旦から松の内(1月7日)までに届ける年始の挨拶状ですので、この期間内に送るようにしましょう!
基本的には、元旦に届くように送るのがマナーですので、郵便局が指定する日(一般的には12月25日前後)までに投函するようにしましょう。
年賀状の正しい宛名の書き方や、夫婦や家族など連名で出す場合のマナーについては「年賀状の宛名の書き方 夫婦宛や子供がいる場合は?敬称の書き方や位置は?」で詳しくご紹介していますので、こちらも併せてご覧ください!
年賀状の本文は、ご無沙汰している親戚や学生時代の恩師、会社の上司など目上の方に送る場合と、友達など親しい間柄に送る場合とで変わってきますので、それぞれのマナーについて下記にご紹介していきますね。
年賀状を目上の方に送るときのマナーのポイントは?
年賀状の冒頭に「あけましておめでとうございます!」などの文言を入れますが、これを「賀詞(がし)」といいます。
ご無沙汰している親戚や恩師、会社の上司など目上の方に送る年賀状では、「謹賀新年」「恭賀新年」など4文字の賀詞を送るか、「あけましておめでとうございます」「謹んで新春のお慶びを申し上げます」など畏まった言葉を使うのが正式なマナーになります。
「賀正」「迎春」「新春」など2文字の賀詞や「あけおめ」などは、省略した挨拶つまり「略語」になりますので、目上の方に送る場合は避けた方がいいです。
そして、本文は「昨年お世話になったことへのお礼の言葉」「今年のお付き合いをお願いする言葉」「相手の健康や幸福を祈る言葉」へと続けるのが一般的です。
また、年賀状には句読点はつけずに読みやすいところで改行するようにしましょう。
旧年中は大変お世話になりありがとうございました
健やかに新春をお迎えのこととお喜び申し上げます
本年も何卒宜しくお願い致します
新しき年の○○様のご健勝とご多幸をお祈り申し上げます
平成○○年 元日
尚、目上の方に送る年賀状は、キャラクターや好みが二分するようなデザインは控えるのが無難です。
年賀状を親しい友人に送るときのマナーのポイントは?
最近では、仲の良い友人や同僚、いとこなどへは年賀状ではなくメールで挨拶を済ませてしまうことも増えてきています。
ただ、改めて年賀状を送ることで相手も嬉しいものですので、メールは手軽ですが年賀状を送ることをおすすめします。
また、少し疎遠になりつつある方に連絡を取るのも、年賀状は良いきっかけになりますよ。
親しい間柄の友人や同僚、いとこなどへ送る年賀状は、上記でご紹介した「目上の方に送る年賀状のマナーのポイント」ほど、畏まった表現にする必要はありませんので、普段通りの言葉使いや近況報告などを中心に本文を作成するとよいでしょう。
親しい間柄に送るときの4文字の賀詞にすると堅苦しくなりますので、「賀正」「迎春」「新春」「慶春」「賀春」「初春」など2文字の賀詞や「あげましておめでとうございます!」「A HAPPY NEW YEAR!」など使うのが一般的です。
昨年はたいへんお世話になりありがとうございました
今年もどうぞ宜しくお願いします
平成○○年 元旦
尚、年賀状のデザインなどは特に気にすることはありませんが、「親しき中にも礼儀あり」ですので出来れば元旦に、遅くても松の内(1月7日)までに届くように贈りましょう!
ポイント
年賀状の相手別の一言メッセージをご紹介!
年賀状の一言メッセージ 一般的なもの
●○○様のご多幸をお祈り申し上げます
●今年も素敵な一年になりますように
●寒さが増していますのでお体ご自愛ください。
●あけましておめでとうございます。この一年が素敵な日々になりますように。
年賀状の一言メッセージ 親族
●長男の○○が今年小学校に入学になります
●今年は家族そろってお伺いさせていただきたいと思っております。
年賀状の一言メッセージ ご無沙汰している親族
○○さんも健やかに新春をお迎えのこととお慶び申し上げます。
●長男が〇才、長女が〇才になりおかげさまで健やかに育っています。○○さんもお変わりなくお過ごしでいらっしゃいますか?
●日頃はご無沙汰ばかりで申し訳ございません。
おかげさまで私たちは元気に新年を迎えることができました、ご家族の皆様はいかがお過ごしでしょうか?
年賀状の一言メッセージ 恩師・先生
●おかげさまで、忙しい中でも充実した日を過ごしております。
●ご無沙汰しておりますが、○○先生はお元気でしょうか?お会いできる日を楽しみにしております。
●○○先生のご健勝とご多幸をお祈り申し上げます。
●あけましておめでとうございます。これからもお体に気をつけて元気でいてください。
年賀状の一言メッセージ 会社の上司・先輩
●念頭にあたり、本年も変わらぬご指導を賜りますよう宜しくお願い致します。
●今年は、○○を達成する目標を立てて、積極的に業務にあたりたいと思っております。
●昨年は、いたらぬ点をフォローして頂きありがとうございます。本年は、ご指導頂いたことをしっかり行い、飛躍の年とするべく努力する所存です。
年賀状の一言メッセージ 会社の同僚・後輩
●お互い切磋琢磨して飛躍の年にしましょう!
年賀状の一言メッセージ 取引先・お客様
●昨年はただならぬご高配を賜り誠にありがとうございました。今年も変わらぬご交誼を賜りますようお願い申し上げます。
●○○様のご繁栄と皆様のご健勝を心よりお祈り申し上げます。
年賀状の一言メッセージ 友人
●今年もいっぱい飲みにいこう!
●去年は、いっぱい相談に乗ってもらったから、今年は私が相談に乗るね♪
●あけましておめでとうございます。寒くなってくるから、身体に気をつけてね。
年賀状の一言メッセージ 疎遠になっている友人
●昨年は会えなかったけど、今年は飲みに行こうね!
●元気してる?今年は一緒に遊びに行きましょう!
●最後に会ったのいつだったっけ?久しぶりに会いたいね。
年賀状の一言メッセージ ママ友
●今年の誕生日会も一緒にしましょうね!
●○○ちゃんは元気ですか?うちの○○も元気です!また、ランチ会していっぱい話そうね!
●あけましておめでとう!○○君ママのいつまでも太陽のようなステキな笑顔でいて下さい。
年賀状の一言メッセージ 英語
日本語では少し恥ずかしいメッセージも英語なら伝えられることもありますよね。
年賀状に使える英語の一言メッセージをいくつかご紹介しますね。
(いつも私の話を聞いてくれてありがとう!)
●I am so lucky to have you as a friend!
(あなたを友達出来てラッキーです!)
●Wishing you many, many more happiness!!
(たくさんの幸せがありますように!)
●Have a great year!
(すばらしい1年を!)
●Hope this year brings you a lot of happiness and good health!
(今年はあなたにとって幸せで健康な1年になりますように!)
まとめ
いかがでしたか?
今回は、年賀状の一言 友達&親戚からビジネスまで幅広く使える便利な文例をご紹介しました。
年賀状に一言感謝の気持ちや普段はなかなか伝えることができない言葉を添えるとグッと親しみのある心のこもった年賀状になります。
また、受け取る方も形式ばった社交辞令的な年賀状よりも暖かみのあるメッセージが添えられた年賀状を受け取る方がとても嬉しいものですよ♪