お中元。
お中元が一般化したのは江戸時代頃からといわれており、現在でも受け継がれる風習となっています。
基本的にお中元は、日頃お世話になっている方へ贈るものですので、目上の方へ贈る機会も多いもの。
贈る相手に失礼のないよう、基本的なお中元のマナーについては知っておきたいものですね。
なお、お中元を贈る時期は、お住まいの地域(特に贈り先が住んでいる地域)の慣習によって大きく異なります。
先方に失礼のないよう、届く時期を合わせて手配しましょう。
近年は百貨店などの商戦前倒しに伴い、全国的に6月中旬頃から贈り始める「早期化」の傾向も見られます。
今回は、お中元の時期はいつまで?についてや地域別の違い・のしの書き方&喪中や上司へのマナーなどについてご紹介します。
お中元の時期はいつからいつまで?【2026年最新・地域別の違い】

下記は一目で確認できるよう、2026年の具体的な日付をまとめた早見表です。
| 地域 | 2026年の推奨発送時期 | 過ぎた場合の切り替え(2026年) |
|---|---|---|
| 関東・東北・甲信越 | 6月下旬 〜 7月15日(水) | 7/16〜8/7(金):暑中御伺 8/8〜8月末:残暑御伺 |
| 東海・関西・中国・四国 | 7月中旬 〜 8月15日(土) | 8/16 〜 8月末:残暑御伺 |
| 九州 | 8月上旬 〜 8月15日(土) | 8/16 〜 8月末:残暑御伺 |
| 沖縄(旧盆基準) | 2026年は8月25日(火)〜8月27日(木) | 8月28日以降:残暑御伺 |
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関東・東北・甲信越 : |
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全国で最も時期が早い地域です。 2026年は7月15日(水)までに届くよう手配します。 |
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東海・関西・中国・四国 : |
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「月遅れ盆」の文化が根付いている地域です。 7月に入ってから準備を始め、8月15日(土)までに届くようにします。 |
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九州 : |
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全国で最も時期が遅い地域です。 7月中旬以降から動き出し、8月15日(土)までに贈るのがマナーです。 |
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沖縄 : |
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現在も「旧暦」を基準に旧盆の3日間で行うため、毎年時期が変動します。 2026年は8月25日(火)〜8月27日(木)の3日間に合わせて贈る必要があり、全国で最も遅い時期となります。 |
お中元の時期を過ぎてしまったら?遅れた場合の切り替えマナー
もし手配が遅れてしまい、各地域の「お中元」の締め切りを過ぎてしまった場合は、のしの表書きを変えて手配すれば問題ありません。
お中元配送手配の「実質的なデッドライン」に注意
お店やネット通販から品物を直接配送する場合、注文から相手に届くまで数日〜1週間ほどのタイムラグが発生します。
例えば、関東の方へ7月15日までに届けたい場合、7月10日前後が実質的なデッドライン(注文締め切り)になります。
これ以降に手配する場合は、あらかじめ表書きを「暑中御伺」にしておく方がスマートです。
7月16日〜立秋(2026年は8月7日)まで:「暑中御見舞」または「暑中御伺」
関東などの時期(7月15日)を過ぎてから、暦の上の秋を迎える「立秋」までに届く場合は、暑中見舞いとして贈ります。
2026年の立秋は8月7日(金)です。
立秋以降〜8月末まで:「残暑御見舞」または「残暑御伺」
8月7日の立秋を過ぎてから、遅くとも8月末までに届く場合は、残暑見舞いとして切り替えます。
目上の人に贈る場合の注意点:基本は「御伺(おうかがい)」を使う
上司や恩師など、目上の方に対して「見舞う」という言葉を使うのは、本来「上の者が下の者を気遣う」ニュアンスが含まれるため失礼にあたります。
そのため、目上の方へは「暑中御伺(しょちゅうおうかがい)」、「残暑御伺(ざんしょおうかがい)」とするのが正しいマナーです。
お中元の正しい「のし(熨斗)」の書き方と使い分け
お中元をお贈りする際は、のし紙(掛け紙)を付けるのが基本です。
水引きの選び方:紅白の蝶結び
お中元には、結び目が何度も結び直せる「紅白の蝶結び(御祝用)」の水引きを用います。
これは「何度あっても嬉しいお祝い事やご挨拶」という意味を持つためです。

「紅白の蝶結び(御祝用)」
表書きと名入れの基本
水引きの結び目の上段中央に「御中元」と書き、下段中央に送り主(あなた)の氏名をフルネームで書き入れます。

お中元のしの書き方・個人用フルネーム名入れの例
【パターン別】名入れの書き方
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連名(2名) : |
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右側に目上の人、左側に目下の人を並べて書きます。 夫婦の場合は右に夫の氏名、左に妻の名のみを書くのが一般的です。
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3名以上の連名 : |
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代表者の氏名を中央に書き、その左側に一回り小さい文字で「外一同(ほかいちどう)」と記載します。 他のメンバーの氏名は中包み(別紙)に書き添えます。
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会社名を入れる場合 : |
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氏名の右側に、少し小さな文字で会社名を書き添えます。
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名刺をつける場合 : |
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下段の中央に名刺がはがれないように貼り付けます。 ※通常、名刺は略式ですので、あえて左下にずらして貼る場合もあります。
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先方の名前を入れる場合 : |
上段の左上に相手の名前を入れます。
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先方の名を入れ、連名で贈る場合 : |
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のしの左上に相手(贈り先)の名前を入れる、非常に丁寧な書き方です。 「一般的なのしは右側が目上」ですが、左上に宛名が入る場合はルールが逆転します。 日本の伝統作法では「贈り先の名前(左上)に近いほど上座」となるため、通常の連名とは逆に、左側から右に向かって目上の人の順番で名前を書くのが正式なマナーです(百貨店や専門機関でも推奨されている正しい作法です)。
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郵送と手渡しで異なる「内のし」と「外のし」の使い分け
のし紙の掛け方には2種類あり、渡すシチュエンスによって使い分けるのがマナーです。
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内のし(包装紙の内側) : |
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主に宅配便で配送する場合に選びます。 配送中にのし紙が破れたり汚れたりするのを防ぐためです。 また、控えめに贈りたい場合にも適しています。 |
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外のし(包装紙の外側) : |
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持参して手渡しする場合に選びます。 表書きや贈り主の名前が一目で分かり、お中元を持参したことが相手にすぐ伝わるためです。 |
上司やビジネス関係相手にお中元を贈る場合のマナー
日頃お世話になっている仕事関係の相手に贈る際は、金額相場や贈り方に細心の注意を払いましょう。
上司や取引先へ贈る場合の金額相場
| 贈り先の対象 | 金額相場の目安 |
|---|---|
| 直属の上司・特にお世話になった方 | 5,000円 〜 10,000円 |
| 一般的な取引先・同僚・知人 | 3,000円 〜 5,000円 |
あまりに高額すぎる品物は、かえって相手に気遣いをさせてしまう(お返しに困らせる)ため、最高でも1万円にとどめるのがスマートです。
2026年最新:在宅勤務(リモートワーク)や長期休暇への配慮
会社(取引先)宛てにお中元を配送する場合、相手の部署がリモートワークを導入していないか、事前にそれとなく確認しましょう。
不在がちのオフィスに冷蔵・冷凍品や日持ちのしないお菓子を贈ると、受け取れずに賞味期限が切れてしまうトラブルが発生します。
また、お盆休み(長期休暇)の直前や期間中の配送は絶対に避けるのが鉄則です。
重要!社内ルールやコンプライアンスの事前確認
近年、コンプライアンス遵守や虚礼廃止の流れから、「部下からの贈り物は一切辞退する」と社内ルールで一律に決まっている企業が増えています。
また、相手が公務員(公立学校の教師や公立病院の医師なども含む)の場合は、法律(国家公務員倫理法など)で利害関係者からの贈り物が禁止されています。
良かれと思って贈ったお中元が、上司を困らせる原因になってしまうこともあるため、事前に社内の前例やルールを確認しておきましょう。
配送する場合の注意点:事前に「送り状」を送る
お店やネット通販から品物を直接配送する場合は、品物が届くよりも前に、日頃の感謝と品物を贈った旨を伝える「送り状(はがきや手紙)」を郵送するのが正式なマナーです。
突然品物だけが届いて相手を驚かせないための大切な配慮です。
自分や相手が「喪中」の場合のお中元マナー
自分、またはお贈りする相手の家庭が「喪中(ご家族を亡くされて間もない期間)」である場合、お中元を贈って良いのか迷う方も多いでしょう。
喪中にお中元を贈ってもいい?
結論から言うと、喪中であってもお中元を贈ることは問題ありません。
お中元は「お祝い事」ではなく、日頃の感謝を伝える「季節のご挨拶」だからです。
喪中の場合の「のし」の注意点
ただし、普段使用する「紅白の蝶結び」はめでたい印象を与えてしまうため避けましょう。
喪中の場合は、水引きのない「白い無地のし」や「短冊」を使用し、表書きに「御中元」と書いて贈るのがマナーです。
忌中(四十九日以内)の場合の対応
相手や自分が亡くなってすぐの「忌中(四十九日法要が終わるまで)」の期間は、まだ気持ちの整理もついておらず慌ただしいため、贈るのは避けます。
この場合は時期をずらし、四十九日があけた後に「暑中御伺」や「残暑御伺」として、無地のしで手配をしてください。
【受け取り側】故人宛てにお中元が届いてしまった場合の対処法
もし亡くなった家族宛てにお中元が届いた場合は、お相手が逝去を知らずに贈ってくれたケースがほとんどです。
その際は、お礼状に「◯月に(故人の名前)が他界いたしました。生前のご厚情に深く感謝いたします」と書き添え、今後は辞退する旨を角を立てずに伝えるのがマナーです。
お中元で避けるべき「ギフト選びのNGマナー(タブー)」
お中元の時期やのしが完璧でも、選んだ品物によっては相手に不快感を与えてしまう「タブー」が存在します。
特に目上の方へ贈る際は以下のアイテムを避けましょう。
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靴下・下着・スリッパ・マット : |
| 足元に身につけるものや敷くものは、「相手を踏みつける」という意味に繋がるため、目上の方への贈り物としては厳禁です。 |
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刃物(包丁・ハサミなど) : |
| 「縁を切る」という連想をさせるため、お祝い事や季節のご挨拶には不適切とされています。 |
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現金・商品券・ギフトカード : |
| 金券類を贈ることは、「生活に困っている人を助ける(施し物)」というニュアンスが含まれてしまうため、上司や目上の人に贈るのは大変失礼にあたります。 |
お中元とお歳暮の違いとは?どちらかだけはNG?
同じご挨拶の習慣であるお中元とお歳暮ですが、それぞれに異なる意味合いがあります。
贈る時期と意味合いの違い
お中元(夏)は上半期の感謝と、暑い夏を乗り切ってほしいという健康への願いを込めて贈ります。
お歳暮(冬)は1年間を通してお世話になったことへの感謝と、来年もよろしくという気持ちを込めて贈ります。
1年の締めくくりであるため、お歳暮の方が出費(予算)をやや高めに設定する(お中元の1.2倍〜1.5倍程度)傾向があります。
どちらか一方だけ贈るのはNG?
基本的には「夏と冬、両方贈る」のが正式ですが、経済的な事情などでどちらか一方だけに絞りたい場合は、より1年の感謝の重みがある「お歳暮のみ」を贈るのがマナーです。
お中元だけを贈ってお歳暮を省くのは不自然とされているため注意しましょう。
一度贈ったら毎年続けるべき?
お中元やお歳暮は、一度贈り始めると「毎年継続して贈り続ける」のが前提の習慣です。
もし今年限りの特別なお礼(仲人へのお礼や、単発の助けに対する感謝など)として贈りたい場合は、表書きを「御中元」ではなく「御礼」や「粗品」として贈るようにしてください。
まとめ
お中元は、時期、のしの書き方、相手の状況(上司や喪中)によって様々なマナーが存在します。
せっかくの感謝の気持ちが失礼になってしまわないよう、相手の地域や状況を事前にしっかり確認してから手配を進めましょう。
お中元の全般的な基本マナーをもっと詳しく知りたい方へ
「そもそもお中元の由来って?」「贈る相手の範囲はどこまで?」など、お中元に関する総合的なマナーや疑問は、こちらの【お中元の基本マナー総合まとめ】で詳しく解説しています。
合わせて参考にしてみてください。
も多いため、先方に失礼のないよう最低限のマナーは抑えておきたいものかもしれませんね。

