結婚して、旦那の実家にお邪魔した際、仏壇に線香をあげようとしたところ、線香が寝かせてあったんです。
自分の実家では、線香を立てていたので、どうしたものかと思案してしまいました。
すると、義母から、「うちの宗派では、お線香は寝かせるのよ。」と言われ、宗派によって線香のあげ方が違うことを知ったんです(゚Д゚;)
実家の時のように線香を立ててしまっていたら、「不作法な嫁だわ(#`Д´)ノ」となっていたかもしれないと思うと、お線香のあげ方ひとつにしても作法を知っておくことは大事だな、と感じてしまいました。
そこで、今回はお線香のあげ方についてご紹介します。
仏壇の線香の作法
お線香は、「自分の身とその場を清める」意味と「仏様に良い香りを供養する」意味があります。
お線香は自分の身とその場を清める
元来、インドでは高貴な人と接する際は、「お香」を焚くという礼儀がありました。そのため、高貴な方「仏様」を前にした際にお線香を焚くことは当たり前のこととされていたのです。
お線香は仏様に良い香りを供養する
昔から仏様は「香り」を召し上がると言われています。そのため、「どうぞ良い香りを召し上がってください。」という気持ちを込めてお線香をお供えします。
お線香のあげ方
①軽く一礼
②ロウソクに火を灯し、線香に火を移す。
(※ロウソクが付いていない場合は、ロウソクに火を点けてから線香に移します。)
③線香を持ち、逆の手であおいで火を消します。
(※線香の火を消す際に、口で吹いて消すことは厳禁です!)
④香炉に1本ずつ立てます。
(※本数は宗派で異なりますが、1~3本が基本です。また、浄土真宗は線香を立てずに、適当な長さに折って火をつけ、香炉に寝かせます。 )
お線香もですが、ロウソクの火を消す時にも、手であおいで消すのがマナーです。人間の口は、とかく悪業を積みやすく、汚れやすいものなので、仏さまに供える火を消すには向かないからです。
宗派によってちがう線香の本数
- 浄土宗
- 浄土真宗
- 禅宗(曹洞宗)
- 天台宗
- 真言宗
- 日蓮宗
- 臨済宗
・線香の本数:1~3本
・線香の立て方:香炉の真ん中に立てる。複数の場合もまとめて真ん中に立てる。
・線香の本数:1本
・線香の立て方:1本を2~3本に折り横に寝かせておく
・線香の本数:1~3本
・線香の立て方:香炉の真ん中に立てる。複数の場合もまとめて真ん中に立てる。
・線香の本数:3本
・線香の立て方:離した状態で香炉に立てる※下記参照「逆三角形」
・線香の本数:3本
・線香の立て方:離した状態で香炉に立てる※下記参照「逆三角形」
・線香の本数:1本
・線香の立て方:香炉の真ん中に立てる
・線香の本数:1本
・線香の立て方:香炉の真ん中に立てる
仏壇の線香のあげ方!線香を折るのは正解?
「お線香」は、1本立てればよいのですが、上記のように宗派によって本数が異なります。
ですので、線香を折る場合もあるのです。
浄土真宗では、1本を2~3本に折り横に寝かせておくので、私のようにお嫁に来て、旦那の宗派などが分からない場合などには、周りの方に尋ねるのが一番でしょう。
天台宗や真言宗のようにお線香を3本立てる宗派もあります。
これは、仏教の「三宝」という考え方で、「仏、法、僧」と「三世」という「現在、過去、未来」のすべてのものを供養するためと言われています。
3本の線香を立てる場合は、香炉の中で逆三角形になるように、座る側に一本、仏壇側に2本の線香を立てます。
仏壇の線香のあげ方!鐘は鳴らすものなの?
お線香をあげる時に、お鐘(リン)を鳴らす人がいますが、間違いです。
神社の鈴のように「自分が来たことを知らせるために鳴らす!」というふうに勘違いされている方もいますが、お鐘は、お勤め(読経など)をするときに使う道具です。ですから、お勤めをしない時は、あえて鳴らす必要のないものなのです。
まとめ
いかがでしたか?
仏壇に線香をあげる場合にも、色々な作法があるんですね。
私のように、旦那の実家でフリーズ(-。-;してしまわないように、ある程度のマナーは身に付けておきましょうね。