ビジネスの場面で「名刺交換」は、円滑なコミュニケーションをはかる大切な一歩。
ビジネスのお付き合いのうえで欠かせないものですね。
名刺交換は頻繁に行われる場面も多いので、最初にきちんとしたマナーを覚えておくと心強いものです。
今回は、名刺交換のタイミングや複数の人との名刺交換する場合のマナーについてご紹介します。
名刺交換のマナー 渡すタイミングはいつ?
名刺を渡すタイミングは会った直後が基本ですが、先方へ訪問して応接室などへ案内されるような場合には、落ち着く場所に着いてからで大丈夫です。
名刺交換をする時の注意点
名刺入れはすぐに取り出せるようにしておく!
基本的には上着の内ポケットに用意しておきます。
女性の場合にはバッグの取り出しやすい場所に用意しておくこともあります。
名刺は腰より下で出し入れしてはいけません。
尻ポケットから名刺入れを取り出したりするようなことは絶対にNGです。
初めての人と会うときには、最初から名刺入れを出しておきましょう。
日頃から自分の名刺の管理はきちんと!
自分の名刺が汚れたり、角が折れたりしていないかチェックしておきましょう。
また、名刺は十分な枚数が入っているかも合わせて確認しておきましょう。
名刺は立って渡す!
名刺交換は必ず立って受け渡しをするのがマナーです。座ったまま出された名刺を受け取るようなことは絶対NGです。
また、テーブル越しの名刺交換もNG行為ですので注意しましょう。テーブルを回り込んで、相手の真正面に立って交換するようにします。
名刺は目下の人から先に出す!
名刺は下の立場の人から上の立場の人に先に出すのが基本です。通常は訪問者が先に出すことになります。
社名・部署名・フルネームを名乗る!
名刺を差し出しながら、社名・部署名・フルネームを伝え両手で相手に手渡します。
相手の名刺は両手で受け取る!
相手の名刺を受け取る時には「頂戴いたします。よろしくお願い致します。」と言葉を添えながら両手で受け取ります。
この時に、相手の名前を復唱したり、読みにくい漢字の読み方などあれば「何とお読みすればよろしいでしょうか?」と尋ねるのは失礼ではありませんので、後々聞かずに勘違いすることがないようこの場で正確に確認するようにしましょう。
名刺はすぐに名刺入れにしまわない!
受け取った名刺はすぐに名刺入れにしまわず、名刺入れの上に乗せる形でテーブルの上に置いておきます。
名刺が1枚の場合は、名刺入れの上に置きます。
複数枚の場合は、名刺入れの前に並べ、名刺入れは手前右側に置くのが基本です。
テーブルの上が打ち合わせの書類などでスペースがない場合には、軽く一礼や一言断ってから名刺入れにしまうようにしましょう。
また、立ち話の場合は、相手の名前を確認したら名刺入れにしまいます。
名刺を同時交換する場合のマナー
最近では、お互いの名刺を同時交換するやり方が多くなっています。
「名刺交換は両手で!」というのは基本ですが、同時交換の場合には片手で差し出し、反対側の手で相手の名刺を受け取る形になります。抵抗はあるかもしれませんが、スムーズに行えるよう覚えておきましょう。
ポイント
ポイント
名刺を切らした!名刺を忘れた時のマナー
しっかりと日頃から準備をしておけばこういうことはないかもしれませんが、もしもの時のことも想定しておくのがビジネスマンです。
もし名刺を切らしたり、忘れてしまって名刺の持ち合わせがない場合には、「申し訳ございません。あいにく名刺を切らしております。」とお詫びの言葉を添えます。
そして後日名刺を郵送するなどして対応するようにします。この時に詫び状を添えると丁寧な印象を与えます。
名刺交換 複数の人と名刺交換する場合のマナー
複数の人との名刺交換は慣れないとどうすればいいのか悩むところですね。
複数の人と名刺交換する場合には、役職が上の人から順番に行います。
下記に簡単な例を挙げていますので参考にしてください。
■訪問される側:担当者、担当者の上司
①課長と担当者の上司
↓↓
②課長と担当者
↓↓
③あなたと担当者の上司
↓↓
④あなたと担当者
の順番で名刺交換します。
複数の人と名刺交換する場合には、あらかじめ大体の人数分の名刺を名刺入れから取り出して、名刺入れの上に置いて手に持っておくとスムーズです。
上記のような順番で名刺交換しますが、受け取った名刺は、次の相手との名刺交換を始める前に、前の相手の名刺は名刺入れのフタや下に移動させておきます。
名刺入れの上で、複数の人の名刺を重ねていくのは失礼ですので、慣れないうちは大変かもしれませんが、スマートにこなせるようにしましょう。
複数の人との名刺交換でテーブルに並べる場合は?
複数の人との名刺交換終了後、名刺を座っている順番に並べて置いておきます。複数だと一度に名前を覚えることも難しくなりますので、並べておくと名前が出ない時などに役立ちます。
また複数の場合に、自分の名刺入れの上に、一番上の役職の人の名刺を置く人もいますが、複数の場合には、一旦自分の名刺入れはしまい、テーブルの上に名刺を並べても問題ありません。
まとめ
いかがでしたか?
今回は、名刺交換のタイミングや複数の人との名刺交換する場合のマナーについてご紹介しました。
名刺交換はビジネスの場面では避けては通れないものです。
相手に不快な思いをさせないよう必要最低限のマナーはきちんと身に付けておくと、自信にも繋がっていきますよ。