ビジネスの場面で初対面の人との挨拶はとても重要で大切なものです。
特にビジネスの場面では、自分だけではなく、会社の上司や部下、または取引先関連など様々な人間関係の中での、挨拶をする場面があります。
自分の上司を取引先の方に紹介する場合も挨拶する順番などがあるものです。
今回は、挨拶の基本や紹介の順番などについてご紹介します。
ビジネスマナー 紹介する順番は?
『取引先の○○課長が訪ねてきました。自分の直属の上司でもある□□部長はまだ先方と面識がないので、紹介することになりました。』
こういった場合は、どういう順番で紹介するのが正しいと思いますか?
自社と他社の間では、自社の人間を相手に紹介するのが先になります。
ですので、正解は「A」となります。
このように、ビジネスの場面では、自社の人間や、他社の人間を紹介したり、されたりする場面も数多く存在します。
自分が間に入った時に、先方に失礼のないよう紹介する順番などは覚えておいたほうがいいでしょう。
下記にシチュエーションと紹介する順番をご紹介しますので参考にしてみてください。
- 身内と他人がいる場合
- 自社の人と他社の人がいる場合
- 地位に上下がある場合
- 年齢差がある場合
- 訪問先で同行者がいる場合
- 男性と女性を紹介する場合
⇒他人に紹介する。
⇒自社の人を先に、他社に紹介する。
⇒地位が下の人を先に、上の人に紹介する。
⇒若い人を先に、年配者に紹介する。
⇒同行した人を先に紹介する。
⇒一般的には男性を先に紹介していたが、現在では、男尊女卑的な扱いは時代遅れとなっています。状況によって判断するようにしましょう。
このように紹介する順番があると思うと、咄嗟にうまく紹介できるか不安にもなるものです。
簡単な覚え方として、「立てたい人をあとに紹介する」ことで、紹介する順番も間違えなく出来るようになります。
座る時も立つ時もお客様よりあとに
商談や打ち合わせが終わった時に、来ていただいたお客様より先に立ち上がるのは失礼になります。
また座る時も、「どうぞ、こちらへ。」とすすめた本人が、お客様より先に座ってしまうことも相手に対する配慮を欠くふるまいです。
座る時も立つ時もお客様より後にするよう気をつけましょう。
ビジネスマナー 挨拶の基本について
ビジネスシーンにおいて挨拶はコミュニケーションの第一歩です。
言葉は相手に聞こえる大きさで、ハッキリとした声で伝えます。
また、その時には無表情や怪訝な顔よりも、明るい笑顔で挨拶されると相手も気持ちが良いものです。
そして、挨拶の時には相手の目を見て行いましょう。
目が合ったら挨拶をするようにすれば自分勝手なタイミングにもなりません。
挨拶の後には、お辞儀をすると丁寧で、目上の方にも失礼がありません。
ビジネスマナー 挨拶のお辞儀の仕方
挨拶の言葉と一緒にお辞儀をする人がいますが、実はこのお辞儀は間違いです。
一流のホテルなどできちんと教育された接客係は、「いらっしゃいませ。」といった言葉を発してから頭を下げます。
頭を下げながら挨拶すると、表情が隠れてしまって言葉しか相手に伝えることができません。
挨拶の基本でもある、
②笑顔で
③明るくハッキリした声
で、そして挨拶の言葉を言い終わってから頭を下げるのです。
こういったことからも、「お辞儀は無言でするもの」とよく言われます。
美しい姿勢でお辞儀をする姿は、見ているほうも気持ちが良いものです。
自分がされて気持ちの良い挨拶やお辞儀を記憶に留めておいて、自分も同じように挨拶やお辞儀ができるように心掛けるといいかもしれませんね。
握手をしながらお辞儀はNG
お辞儀での挨拶が一般的な日本ですが、現在ではビジネスの場面でも国際化が進んでいて、ビジネスの場面でも海外の担当者との商談や打ち合わせが多くなっています。
そんな時に「握手」での挨拶が行われます。
日本人の場合、握手と一緒にお辞儀してしまう人もいますが、やはり相手から目を逸らすことは失礼ですので、握手の際には、相手の目を見て言葉を交わします。握手をしながらのお辞儀はやめましょう。
立ち上がって挨拶するのはどんな時?
応接室などに通されて待っている間は、座って待ちますが、相手が入室してきたら立ち上がって挨拶をします。
立って挨拶することを「立礼」と言いますが、作業の途中などでやむを得ず立ち上がれない場合には「座ったままで失礼します。」と添えるようにします。
これは、椅子などが用意されている洋室などの場合には「姿勢」で人間関係をはかるので、楽な姿勢(座っている)をしている人が上、つらい姿勢(立っている)をしている人が下となるためです。
会社などで知らずに座ったまま、上司や目上の人と話したりしていませんか?
大変失礼な言動になりますので、気をつけましょう。
和室などでも立って挨拶するの?
お座敷などの和室などの場合は、立って挨拶するほうが失礼になります。
和室では「目線」で人間関係をはかるので、立って挨拶すると見下ろすことになってしまうため、和室などでの挨拶は「座礼」と言って座って行うのです。
でもこのように、洋室や和室などで、挨拶の行儀が違うことを知らない人が多いのも現実です。
このマナーを知らない上司「挨拶するときは立ってするものだよ。」と和室に居る時に言われた場合には、「立ったままで失礼します。」と一言添えて挨拶すれば、マナーが分かる人には十分伝わるものです。
マナーだからと上司の言葉を無視して、意固地になってしまっては本末転倒ですので、臨機応変に対応してください。
一番大切なのは、一緒にいる人を不快にさせない良好な人間関係を築くためのものが、マナーの根本でもあるので。
まとめ
いかがでしたか?
挨拶といっても、場面によって順番や挨拶の仕方など色々な場面での対応力を持っていないと失礼になってしまいます。
ビジネスの場面だけでなく、普段の生活の中でも知っておくといざという時に役立ちますので、ご参考にされてください。