花粉症の時期はツライものですね。
花粉症には主な症状である「くしゃみ」「鼻水・鼻づまり」「目のかゆみ」以外にも「咳」や「喉の痛み」などを伴う場合もあります。
花粉症での「咳」や「喉の痛み」はあまり知られていないため、風邪を併発したと思われる方も多いのではないでしょうか。
今回は、花粉症の症状で「咳」や「喉の痛み」の原因やその対処法についてご紹介します。
花粉症の症状で咳は出るの?
花粉症の主な症状は、「くしゃみ」「鼻水・鼻づまり」「目のかゆみ」などがあげられますが、「咳」も花粉症の症状の一つなのです。
花粉症の症状で「咳」がでることはあまり知られていないため、風邪と勘違いする方が多く、また夜(一定の条件)に咳き込むことが多いため、眠れなくてツライ思いをする人もいます。
「風邪の咳」と「花粉症の咳(アレルギー性の咳)」とは原因に違いがあるため見分けることも出来ますので、その目安をご紹介します。
- 風邪の咳
主に湿性(湿った咳)。粘性が強く、色のついた痰が出るタイプの咳です。
咳の出る時間帯は、一般的には不定期で昼夜問わず起こります。※風邪でも乾性の咳が出る場合もあります。
- 花粉症の咳(アレルギー性の咳)
主に乾性(乾いた咳)。痰が出ないか、出たとしても透明なものが少量だけというタイプの咳です。咳の出る時間帯は、一定の条件で起こることが多く、夜間など寝ている間に咳が出る人もいます。
花粉症の咳の原因は?
花粉症の咳の原因の多くは、花粉症の主な症状である「鼻水・鼻づまり」が原因となって起こるとされています。
花粉アレルギーによって、「後鼻漏(こうびろう)」(分泌された鼻水が喉に流れる症状)が喉を刺激することによって炎症を起こし、咳が出る原因の一つとされています。
また、花粉症の咳にPM2.5が影響している場合があります。
花粉症の発症には、「窒素酸化物(車の排気ガスなどに含まれる物質)」の影響も増えてきていると言われています。
「窒素酸化物」と「花粉」の結合物を体内に吸い込むことで、花粉症の発症が高まるとされており、微細なPM2.5が花粉と結合して細胞に入り込むことが原因とも言われています。
ですので、今まで花粉症を発症していない人も、PM2.5の影響によって花粉症の発症が高まる危険性があります。
本来は大きい花粉症の粒子が破壊され小さくなっているという報告もあり、その細かくなった粒子が肺の奥にまで届くことによって、肺に炎症などのトラブルも発生してしまうこともあります。
こうした原因によって花粉症の症状で「咳」が出ることが多くなってきているようです。
花粉症の症状で喉の痛みが原因で咳がでる?
上記でご紹介したように、あまり知られていませんが、花粉症の症状で「咳」が出ると共に、「喉の痛み(違和感)」を感じる人も同じように増えてきています。
花粉症による喉の痛みの原因は、
●「鼻水・鼻づまり」が原因で、鼻呼吸が出来ず口呼吸による唾液の減少や喉の乾燥によって粘膜が壊れてしまう
「咳」も「喉の痛み」も間接的ですが、花粉アレルギーによって引き起こされているものなのです。
花粉症の症状で咳が出る対処法はコレ!!
花粉症(アレルギー)が原因での咳や喉の痛みは、花粉症の主な症状である「鼻水・鼻づまり」による喉の炎症や喉の乾燥によるもの、または、PM2.5によるものなどが要因となっています。
ですので、喉の炎症や乾燥、花粉などのアレルゲンを防ぐことが一番の対処法となります。
では、花粉症による「咳」や「喉の痛み」を抑えるための効果的な方法をご紹介します。
喉を保湿することによって、「喉への花粉の付着」と「口呼吸による唾液の減少」を軽減することが出来ます。
- 外出時は「マスク」をつける
マスクをつけることによって、乾燥を軽減することが出来ます。
また、外からの花粉の侵入も軽減してくれるので効果的です。 - のど飴を舐める
のど飴を舐めることで自然に「唾液」を出して喉を潤すことができます。
また現在では、市販されている花粉症用ののど飴には、ミントなどの成分が含まれていますので、辛い鼻詰まりも解消にも一役買ってくれるかもしれませんね。 - 喉スプレーを使う
喉スプレーも効果的で、喉を直接潤わすことができます。
喉の炎症を抑えたり、痰(たん)を抑えたりする成分も入っているものもありますので、効果的です。 - 加湿器をつかう
花粉症は「鼻水・鼻づまり」が起こるため、口呼吸になり喉が乾燥しやすくなりますので、加湿器などで湿度を保つことによって喉の乾燥を軽減できます。
また、夜寝る時はできるだけ「加湿器」を利用しましょう。
朝起きた時の喉の乾燥や喉の痛みを軽減してくれます。また、湿度を保つことによって、家の中の花粉などのアレルゲンの飛散を軽減してくれる効果もあります。
メモ
現在は空気清浄機付き加湿器がありますので、部屋の保湿をすると共に、花粉・ハウスダストなどのアレルゲンを抑える効果もありますのでおすすめです。 - うがいをする
外から帰ってきたら、手洗いと共に「うがい」を行いましょう。
喉を湿らせるだけでなく、喉についた花粉を洗い流す効果も期待出来ます。
ポイント
また、顔についた花粉を取るためにも顔を洗うことも効果的です。 - 水を口に含む
少ししんどい方法ですが、少量の水を飲み込まずに5分程度口に含みます。
口の中が保湿されるのはもちろんですが、なんと「鼻水・鼻づまり」解消されます。※個人差はあると思いますが、私には効果的でした!!花粉症に限らず「鼻水・鼻づまり」の症状が出た時は、いつもこの方法で解消しています。是非一度お試し下さい!!
花粉症の処方薬などは、花粉症の完治させるものではありませんが、症状を軽減する効果を期待することが出来ますので、日常的・スポット的に使用することをおすすめします。
■抗ヒスタミン薬
「くしゃみ」・「鼻水」・「目のかゆみ」などの花粉症の主な症状を抑える効果あるとされています。
※最近では、副作用(眠気や口の渇きなど)が低減されているタイプも取り扱われています。
■抗ロイコトリエン薬
鼻粘膜の腫れを引き起こす"ロイコトリエン"が出されることを抑える効果があるとされています。
鼻の粘膜の炎症を抑えるので、鼻詰まりの改善に期待出来ます。
■ステロイド薬
免疫反応を抑えるため効果が期待出来るため、様々な症状の軽減に効果があるとされています。
特に症状が激しい夜などスポット的に使用がおすすめです。
※薬の効果は保証するものではありません。
薬の服用は医師の判断の上服用することをおすすめします。
まとめ
いかがでしたか?
花粉症の症状で「咳」や「喉の痛み」が出ることは意外と知られていないことが多いものです。
出来る限りのケアを行いツライ花粉症の発症時期を少しでも楽に乗り切るお役にたてれば嬉しいです。