故人が亡くなって四十九日の法要が終わって初めて迎えるお盆を「新盆(にいぼん、あらぼん)」「初盆(はつぼん)」といい、特に丁寧に供養します。
お坊さんを呼んで読経してもらうところも多いのですが、
「新盆や初盆の時のお坊さんへのお礼はいくらぐらい包めばいいんだろう?」
と、戸惑う人も多いもの。
今回は、新盆初盆にお坊さんにはいくら包めばいい?のしや表書き&渡し方のマナーについてもご紹介します。
新盆初盆にお坊さんにはいくら包めばいいの?
新盆初盆の迎え方
新盆初盆は、家族全員が顔をそろえ、故人のために丁寧に供養をします。
どんな風に丁寧に供養するかというと、迎え盆の13日の朝には仏壇を清め、仏壇の前に盆棚などを飾ります。
13日の夕刻には仏壇や盆棚の前に盆提灯を灯し、庭先や玄関先で迎え火として麻幹(おがら)をたきます。
そして、15日または16日の夕刻には、同じ場所で帰ってゆく精霊のために送り火として麻幹をたき、帰り道を照らします。
お盆の飾りやお供えを盆船にのせて川や海に流します。(精霊流し)
ポイント
新盆初盆でお坊さんを招いて読経していただく場合は、13日の夕刻に迎え火をたいて仏様を迎え、14日か15日には、お坊さんの読経をお願いします。
新盆初盆にお坊さんを招いて読経などをしていただく場合は、お礼として「お布施」を包みます。
お布施は、基本はご自分の気持ちを包むもののため、一般的な相場がありませんが、檀家の取り決めがある場合もあるため、直接お寺などにお尋ねするのがよいでしょう。
地域やお寺や宗派などによって異なる考え方もありますが、「お気持ちで・・・」といった形で、個々の檀家にゆだねられる場合もあるため、その際のご参考に新盆初盆のお坊さんへのお礼の金額の相場を下記にご紹介します。
※金額はひとつの目安です。
- 新盆・初盆のお布施の相場:2万円~5万円
ポイント
新盆初盆は、故人が亡くなって初めて迎えるお盆を「新盆・初盆」というのですが、特に丁寧に供養する風習があります。
そのため、新盆・初盆の際には、通常より多めに2万円~3万円程度(※多くても5万円を上限)を、お包みするのが一般的となっています。
お布施の金額に関してはあくまでもご自分の気持ちを包むものなので、無理のない範囲で感謝の気持ちを込めてお包みします。
なお、上記のお布施以外に、お食事を差し上げずにお帰りの際には「お膳料」やお越しいただいた場合には「お車代」も包みます。
それぞれの金額の相場は下記のようになっています。
- お膳料:5千円~1万円
- お車代:5千円~1万円
お布施は新札でもいいの?
お布施に入れるお札は、新札のほうがいいでしょう。
新盆初盆にお坊さんにはいくら包めばいい?のしや表書き&渡し方のマナーもご紹介!
僧侶の方や寺へのお礼
- 水引・のし
- 表書き
白無地袋
黒白または双銀、黄白ま結びかあわび結びの不祝儀袋
「御布施」、「御礼」
お車代やお膳料などの表書きやのしは?
- 水引・のし
- 表書き
白無地袋
黒白または双銀、黄白ま結びかあわび結びの不祝儀袋
「御車代」、「御膳料」、「御斎料」
ポイント
法事でのお坊さんへのお礼の渡し方は?
僧侶へのお礼として包む「御布施」は読経の後にお渡しするのが礼儀です。
お渡しする際は、直接手渡しではなく、お盆の上に乗せて差し出したり、お盆代わりの菓子折りの上に乗せて差し上げると丁寧でしょう。
その際に、「ご供養いただきありがとうございます」などの一言を添えて渡すようにするとより丁寧です。
まとめ
新盆初盆は、心をこめて故人を供養したいものですね。