初盆

お盆・初盆のお布施の相場は?お坊さんへのお礼・のし袋の書き方・渡し方マナー完全ガイド

故人が亡くなって四十九日の法要が明けたあと、初めて迎えるお盆を「新盆(にいぼん、あらぼん)」「初盆(はつぼん)」と呼び、親族が集まって特に丁寧に供養を行います。

お盆の時期にはお坊さんを自宅にお招きして読経(お経をあげて)してもらうご家庭も多いですが、

「初盆の時のお坊さんへのお礼はいくらくらい包めばいいんだろう?」

「毎年のお盆(通常のお盆)のお布施と同じ金額でいいのかな?」

「お寺への連絡や、当日の袋の書き方はどうすれば失礼にならない?」

と、金額の相場や手配の手順、準備するマナーについて戸惑う方も少なくありません。

今回は、2026年の最新マナーに基づき、新盆・初盆、そして通常のお盆にお坊さんへ渡す「お布施」の金額相場や、お寺への連絡方法、のし袋(封筒)の書き方、失礼にならない渡し方の作法まで、これさえ読めば安心な情報を分かりやすく解説します。

そもそもお盆のお坊さん手配スケジュールは?

新盆初盆お坊さんお礼

お盆の期間中、お坊さんが各家庭をまわってお経をあげることを「棚経(たなぎょう)」と呼びます。

一般的なお迎えとお坊さんをお呼びするスケジュールは以下の通りです。


8月13日(または7月13日)
迎え盆(盆入り):朝に仏壇を清めて盆棚(精霊棚)を飾り、夕方に玄関先で「迎え火」をたいてご先祖様をお迎えします。

8月14日〜15日(または7月14日〜15日)
中日(ちゅうにち):この期間のいずれかにお坊さんにお越しいただき、読経をお願いするのが一般的です。

8月16日(または7月16日)
送り盆(盆明け):夕方に「送り火」をたき、あの世へと帰っていくご先祖様の帰り道を照らしてお見送りします。

⚠️注意:お寺への予約連絡は「1ヶ月〜2ヶ月前」に!

特にお盆期間は、お寺にとって1年で最も忙しい時期(繁忙期)です。

直前になって連絡してもお坊さんのスケジュールが埋まっていて断られてしまうケースが多々あります。

初盆の法要を自宅で営むことが決まったら、遅くとも「1ヶ月〜2ヶ月前」にはお寺へ日程調整の連絡を入れるのがマナーです。

【そのまま使える】お寺への電話の掛け方・例文

📌 例文

「お世話になっております。檀家の〇〇(施主の氏名)でございます。今年は父の初盆を迎えるにあたり、お坊さんに読経をお願いしたくご連絡いたしました。お盆期間中でお経をあげていただけるお日にちをご相談させていただきたいのですが、お寺様のご都合はいかがでしょうか」

【2026年最新】お盆・初盆のお布施の金額相場一覧表

お布施は本来、お寺や故人への「感謝の気持ち」として包むもののため一律の決まりはありませんが、現代の一般的な相場は以下のようになっています。

お盆の種類 お布施の金額相場
新盆・初盆(初めてのお盆) 3万円 ~ 5万円
通常のお盆(2回目以降のお盆) 5,000円 ~ 2万円

なぜ初盆のお布施は通常のお盆より高くなるの?

故人が初めて家に帰ってくる新盆・初盆は、親族なども大勢集まる「特別な法要」として位置づけられています。

そのため、毎年行う通常のお盆よりも手厚く供養を営む風習があり、お布施の額も通常より多めに「3万〜5万円程度」包むのが一般的です。

通常のお盆(2回目以降)であれば、お坊さんが何軒もの檀家を順番にまわる形式が多いため、お布施は「1万円前後」(5,000円〜2万円)が目安となります。

お布施以外に用意する「お車代」と「お膳料」の相場

お坊さんを自宅にお招きする場合、お布施とは別に以下のお礼を準備するのがマナーです。

スポンサーリンク

御車代(おくるまだい)
5,000円 ~ 1万円。お坊さんが自家用車やタクシーで移動してお越しいただいた際にお渡しする交通費です。お寺の車で来られた場合や、こちらから送迎車を手配した場合は不要です。

御膳料(おぜんりょう)
5,000円 ~ 1万円。法要のあとの会食(お斎)にお坊さんが参加されず、そのままお帰りになる場合にお渡しする食事代です。

💡お寺に金額の目安を直接聞くときのスマートな文句

「お布施はおいくらですか?」と直接聞いてしまうと、お寺側も「お気持ちで」としか答えられなくなってしまいます。

目安を知りたいときは、以下のように質問するとお坊さんも回答しやすくなります。

📌 例文

「初盆の法要を営むにあたり、お布施をお包みしたいと考えております。不調法なもので大変恐縮なのですが、他のみなさんはどれくらいを目安に包まれていらっしゃいますでしょうか」

お布施は「新札」を用意し、「お札の向き」にも注意する

お葬式の香典では、「不幸を予期して準備していた」という印象を避けるため、新札を避ける(またはわざわざ折り目を付ける)のが古い慣習でした。

しかし、お盆の法要はあらかじめ時期が決まっており、事前に準備をして仏様をお迎えする行事です。

そのため、お盆のお布施には「シワのない綺麗なお札(新札)」を用意するのが正しいマナーです。

お寺に感謝の気持ちを伝えるためにも、銀行などで事前に綺麗な新札を用意しておきましょう。

⚠️重要:お札を入れる向きは「お葬式(香典)とは真逆」!

お布施袋にお札を入れる際、向きを間違えてしまうと不祝儀(お葬式)の入れ方になってしまうため注意が必要です。


お札の表裏
封筒の「表側」に対して、お札の「肖像画(顔)が表(上)を向く」ように入れます。

お札の上下
封筒を開けたときに、最初にお札の「肖像画(顔)が上側にくる(最初に見える)」ように入れます。
お布施の入れ方

お布施の入れ方

※香典のときは「顔を伏せる(裏向き・下側)」ですが、お布施は「顔を上に向ける」と覚えておきましょう。

スポンサーリンク

お布施の「のし袋(封筒)」と「表書き」のルール

御布施イメージ01

お布施やお車代を包む封筒には、水引のない「白無地封筒」を使用するのが最も一般的で確実です。

地域によっては、黒白や双銀(銀一色)、西日本では黄白の「結び切り」の水引がついた不祝儀袋(香典袋)を使うこともあります。

迷った場合は、全国共通で使える郵便番号枠のない「真っ白な一重の封筒」を選べば間違いありません。

⚠️重要:筆ペンは「薄墨」ではなく「普通の黒」を使う!

⚠️ 注意

お葬式では「悲しみの涙で墨が薄まった」という意味から薄墨(うすずみ)の筆ペンを使いますが、お盆のお布施は事前に準備する感謝のお礼です。そのため、必ず通常の濃い黒の筆ペン(または毛筆)で書きましょう。

お布施・お車代・お膳料の封筒の書き方

御布施イメージ02


お布施の封筒
上段中央に「御布施」(または「御礼」)と書き、下段に施主の氏名(または〇〇家)を記入します。

お車代・お膳料の封筒
お布施とは別の白いミニ封筒を用意し、それぞれ上段に「御車代」「御膳料」と記入します。

※お車代やお膳料の袋は、メインのお布施の袋よりも小さめで控えめなものを選ぶのがスマートです。

お盆のお布施の渡し方と場所による例外ルール

お坊さんへお布施をお渡しする際は、直接手渡しをするのはマナー違反です。必ず以下のどちらかの方法で丁寧にお渡ししましょう。


切手盆(小さなお盆)に乗せて差し出す
お盆にお布施の封筒を乗せ、お坊さんから見て文字が正面を向くように向きを変えて差し出します。

袱紗(ふくさ)や菓子折りの上に乗せて差し出す
切手盆がない場合は、紫などの弔事用ふくさの上に封筒を乗せるか、お帰り際にお渡しするお土産(菓子折り)の箱の上に封筒を乗せて、両手で差し上げると非常に丁寧です。

渡するタイミングは「場所」や「状況」によって変わる

お布施を渡す基本のタイミングは「読経がすべて終わった後」ですが、当日の状況や場所によってスムーズなタイミングが異なります。


自宅で法要を行い、その後に会食がある場合
お坊さんも会食(お斎)に参加される場合は、「会食がすべて終わってお坊さんがお帰りになるタイミング」でお渡しするのがマナーです。

自宅ではなく「お寺の本堂」で法要を行う場合
お寺に出向いて法要を営む場合は、読経の後よりも、「法要が始まる前の受付時(最初の挨拶時)」にお渡しした方が、その後の進行がスムーズになります。

※無言で差し出すのではなく、「本日はお暑い中、丁寧にご供養いただきありがとうございました。些少ですが御布施でございます。どうぞお納めください」と感謝の言葉を添えましょう。

初盆・お盆のお布施に関する「よくある質問(FAQ)」


家族だけで行う小さなお盆でも、お坊さんを呼ぶべき?
近年は小規模なお盆が増えており、必ずしもお坊さんを自宅に呼ぶ必要はありません。しかし、お寺によっては「合同法要(合同初盆法要)」をお寺の本堂でまとめて行うケースも多いです。自宅にお呼びしない場合でも、お寺の合同法要にお参りし、そこでお布施をお渡しするという選択肢を選ぶ方が増えています。

お車代やお膳料の封筒の裏面には、住所や名前を書くべき?
メインのお布施の袋には、裏面に施主の住所や氏名、包んだ金額を記載するのが親切ですが、お車代やお膳料といった「実費の固定額」を包む小さな封筒に関しては、裏面の記載はなくてもマナー違反にはなりません。どうしても気になる場合は、裏面の左下に小さく施主の苗字だけを記載しておくと良いでしょう。

まとめ:一番大切なのは故人を想う気持ち

お盆やお盆の節目である「初盆」は、ご先祖様や亡くなった家族を家族みんなで温かくお迎えする大切な行事です。

今回ご紹介した金額は2026年現在の一般的な目安ですが、お寺や地域、宗派によって独自のしきたりがあるケースも少なくありません。

少しでも不安な場合は、事前にお寺の受付や、地域の事情に詳しい親戚の年長者などに相談しておくと、当日一切の迷いなく安心してお坊さんを迎えられますよ。一番大切なのは形にこだわりすぎず、故人を大切に想う心です。

  • この記事を書いた人

ゆき

こんにちは、ゆきです。 約12年ほどわりとブラックな会社でWEBデザイナーを経て、今はサイト作成・運営のフリーランスとして活動中。 40代に突入した夫婦のライフスタイルを題材とした様々なネタを記事にしています。 詳しいライタープロフィールこちらから

-初盆
-,