四十九日法要は、「満中陰」の七七日にあたるもので、この日の審判で故人の霊が極楽浄土へ行くことができるかどうかが決定されるといわれており、初七日同様、たいへん重要なものとされています。
一般的に、四十九日法要は、忌明け法要として近親者や僧侶の方を招いて大がかりに法要を行うことが多くなっています。
そんな節目ともいえる四十九日法要ですが、
「お坊さんへのお礼の金額っていくらぐらいなんだろう?」
と、素朴な疑問が・・・。
そこで今回は、四十九日法要でのお坊さんへのお礼の金額は?のしや表書きなどのマナーについてご紹介します。
四十九日のお坊さんへのお礼の金額は?
法要は法事ともいい、死者の冥福を祈り、その霊を慰めるために命日に行う儀式です。
法要・法事のスケジュール
- 初七日法要
- 七七日法要(四十九日)
- 一周忌法要
- 三~二十七回忌法要
- 三十三回忌法要
現在では葬儀当日に行うことが多い。
忌明けの大切な法要。
1年目の祥月命日。
故人が亡くなった日と同月同日の命日を「祥月命日」といいます。また、毎月、故人の亡くなった日と同じ日が、月の命日といわれる「月忌」となります。
一般に三回忌までは特に丁寧に供養するとされている。
一般的に喪主としては最後の法要になる。
三十三回忌で切り上げる(「弔い上げ」という)のが一般的ですが、最近では高齢で亡くなることも多く、その場合、施主も高齢となるため、十七回忌で切り上げることも増えています。
法要や法事の際、僧侶へのお礼は、「御布施」として包む
法要や法事では、僧侶へ「御布施」として謝礼を包みます。
お布施の金額についてわからない場合は、地域やお寺によって異なる場合もあるため、「誠に恐縮ですが、いかほどをお包みすればよいか教えていただけますか?」と、率直にお寺などに尋ねても構いません。
お寺から「お気持ちで・・・」などといわれた場合は下記の金額をご参考に!
※金額はひとつの目安です。
法事・法要でのお布施の金額の相場
- 七七日法要(四十九日):3万円~5万円
- 一周忌法要:3万円~5万円
- 三回忌法要:3万円~5万円
- 七回忌以降:1万円~5万円
※一般に三回忌までは特に丁寧に供養するとされているため。
四十九日法要のときに納骨もする場合は?
四十九日法要時には、遺族、近親者、友人、知人を招いてお坊さんに読経をあげてもらって供養し、忌明けの宴(精進落とし)を開きます。
また、このときに納骨を行うことも多くあります。
四十九日法要のときに納骨も行う際には、お布施の金額も変わってきます。
四十九日法要(納骨法要も行う場合)の金額の相場は、5万円~10万円となっています。
なお、上記のお布施以外に、お食事を差し上げずにお帰りの際には「お膳料」やお越しいただいた場合には「お車代」も包みます。
そのほか、卒塔婆を立てた場合は、本数分の「御卒塔婆料」を渡します。
それぞれの金額の相場は下記のようになっています。
- お膳料:5千円~1万円
- お車代:5千円~1万円
- 卒塔婆料:1本3千円程度
※「御卒塔婆料」の金額は寺院によって異なるので、寺院に相談してみましょう。
お布施は新札でもいいの?
お布施に入れるお札は、新札のほうがいいでしょう。
四十九日のお坊さんへのお礼ののしや表書きなどのマナーは?
僧侶の方や寺へのお礼
- 水引・のし
- 表書き
白無地袋
黒白または双銀、黄白ま結びかあわび結びの不祝儀袋
「御布施」、「御礼」
お車代やお膳料などの表書きやのしは?
- 水引・のし
- 表書き
白無地袋
黒白または双銀、黄白ま結びかあわび結びの不祝儀袋
「御車代」、「御膳料」、「御斎料」
ポイント
法事でのお坊さんへのお礼の渡し方は?
僧侶へのお礼として包む「御布施」は読経の後にお渡しするのが礼儀です。
お渡しする際は、直接手渡しではなく、お盆の上に乗せて差し出したり、お盆代わりの菓子折りの上に乗せて差し上げると丁寧でしょう。
その際に、「ご供養いただきありがとうございます」などの一言を添えて渡すようにするとより丁寧です。
まとめ
お坊さんへのお礼の仕方などは、慣れないこともあり、戸惑ってしまうものです。
お布施は、檀家の取り決めがある場合もあるため、直接お尋ねするのもおすすめです。
また、葬儀社にお願いして手配していただいた場合には、葬儀社の方にお尋ねするようにするとよいでしょう。
上記にご紹介したお布施の金額はあくまで目安ですので、無理のない金額を気持ちとしてお渡しするようにしましょう。