法事・法要・追悼儀礼

【法事・法要スケジュール一覧】種類と時期別の数え方、準備・香典・服装マナーまで完全ガイド

葬儀が無事に終わった後も、故人の供養のために営む法要が続いていきます。

初七日や四十九日、一周忌、三回忌と続きますが、「次の法要の数え方や正しい時期はいつかな?」「それぞれ具体的にどんなことを行うのかな?」など、スケジュールに関して疑問や不安をお持ちになる方は非常に多いものです。

初七日や四十九日、一周忌、三回忌などは、それぞれ故人の冥福を祈り、霊を慰めるための大切な節目となる法要です。遺族としても、参列者をお迎えするために準備を万全に進めていきたいものですね。

今回は、初七日から四十九日、一周忌、三回忌、七回忌、十三回忌までの法要スケジュールを一覧でご紹介するとともに、知っておきたい仏式法要の概要や、服装・香典などの基本マナーをハブガイドとして分かりやすく完全に解説します。

📌 補足

この記事でわかること
・知っておきたい「法要」と「法事」の概要と厳密な違い
・初七日から四十九日までの「忌日法要」の種類と流れ
・一周忌から三十三回忌までの「年忌法要」の正しい数え方
・【内部リンク連動】当日の朝に困らない服装・平服の最新マナー
・【内部リンク連動】個人・夫婦出席別の香典(御仏前)の金額相場

なお、当日の「服装マナー」や「格式の違い(正喪服・準喪服・略喪服)」について詳しく確認したい場合は、当サイトの以下の大人気親ガイド記事で男女・子供別に完全網羅しています。合わせてチェックしておいてください。

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そもそも法要・法事とは?知っておきたい仏式供養の概要

法要一覧と概要

葬儀後、定められた「忌日(きにち)」や「命日(めいにち)」には、故人を偲ぶために法要(法事)を営みます。

仏教(仏式)においては、残された家族が定期的に法要を営み、故人の安らかな成仏を願って追善供養を重ねることで、死者が無事に極楽浄土に往生できると考えられています。

法要(法事)とは、故人のご冥福をお祈りするための極めて重要な行事であり、主に「忌日」「百か日」そして毎年の「命日」に行うのがしきたりです。

混同しやすい「法要」と「法事」の正しい違い

日常会話では同じ意味として使われがちな2つの言葉ですが、厳密には以下のような違いがあります。大人として正しく使い分けられるようにしておきましょう。


「法要(ほうよう)」とは
お坊さんに本堂や自宅へ来ていただき、お経をあげてもらって故人を供養する「宗教的な儀式そのもの」を指します。

「法事(ほうじ)」とは
お経をあげてもらう法要の儀式から、その後の参列者や親族一同での「お斎(おとき・会食)」までを丸ごと含んだ一連の行事全体を指します。

案内(お招き)を受けた法事は故人と深い縁があった証拠ですので、遺族側から辞退のアナウンスがない限り、招かれたらできる限り出席するのが大人の基本的なマナーです。

【時期別】初七日から四十九日・百か日までの「忌日法要」一覧

亡くなった日から数えて四十九日までの間の、七日めごとの日を「忌日(きにち)」といい、故人の成仏を祈るために法要を行います。

この四十九日までの期間を「中陰(ちゅういん)」と呼び、最後の日である四十九日を「満中陰(まんちゅういん)」といいます。

一般的には、四十九日の忌明けまでを「忌中(きちゅう)」とし、この期間は結婚式などのお祝い事への出席や、神社への参拝(鳥居をくぐること)は避けるようにするのが古くからのしきたりです。

現在は、初七日の法要を葬儀当日(火葬の後など)に一緒に行う「繰り上げ法要」が主流となっており、四十九日までの間の平日の忌日法要は、遺族のみで静かに手を合わせるか省略されるのが一般的となっています。

【早見表】忌日法要・百か日の時期と法要のやり方

読者の方が次の法要のスケジュールをすぐに確認できるよう、時期、招く人の範囲、法要のやり方を一覧表にまとめました。

法要名 時期の目安 お招きする人 内容・法要の進め方
初七日
(しょなのか)
命日含め7日目 僧侶・親族
友人・知人
●現在では葬儀当日に合わせて行う(繰り上げ法要)ことがほとんどです。
●別日に単独で行う場合は、僧侶に読経してもらい茶菓などでもてなします。
二七日〜四七日 14日〜28日目 遺族(身内)のみ ●一般的には僧侶は招かず、自宅の仏壇の前に遺族が集まってお線香をあげて供養します。
五七日
(三十五日)
命日含め35日目 遺族(身内)のみ ●基本は遺族のみで供養します。
※ただし、地域や宗派によってはこの日を「忌明け」とするため、その場合は僧侶をお招きして読経をしてもらいます。
六七日
(むつなのか)
命日含め42日目 遺族(身内)のみ ●僧侶は招かず、自宅の仏壇にお供えをして身内で手を合わせます。
七七日
(四十九日)
命日含め49日目 僧侶・親族
友人・知人
「忌明け」となる最も重要な日です。僧侶をお招きしてお経をあげてもらい、法要の後に親族や知人を会食(お斎)でもてなします。
●法要の当日に合わせて、お墓への「納骨式」を同時に行うケースが極めて多いです。
百か日
(ひゃっかにち)
命日含め100日目 遺族(親しい知人) ●忌日法要がすべて終わる日です。別名「卒哭忌(そっこくき)」とも呼ばれ、遺族が泣くのをやめ、悲しみに区切りをつける日とされています。
●基本的には身内だけで集まり供養します。読経を省略することも多いです。

上記のように、亡くなった日から7週間の間は、故人があの世で無事に成仏できるよう、7日ごとに閻魔大王をはじめとする審判を受けるしきたりに則り、家族が応援の意味を込めて供養を営みます。

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【マナーの教科書】なぜ法要は「7日ごと」に営むの?

仏教のしきたりにおいて、なぜ法要を7日という短いスパンで何度も営むのか、その理由をご存知でしょうか。

仏教では、死者の霊はあの世へ旅立った後、死後七日ごとに冥土(あの世)の十王から順番に裁判を受け、四十九日目に閻魔大王から最後の審判が下され、故人の来世の行き場所(六道)が決まるといわれています。

そのため、7日ごとの法要は、「死者が冥土の裁判で少しでも良い裁きを受け、極楽浄土へ行けるように」と、この世に残された遺族が応援のバトンを繋ぐ意味で祈るための追善供養なのです。

最近では、初七日以降の平日の法要は身内のみで静かに手を合わせるか省略し、四十九日(忌明け)の日に親戚や故人と縁の深かった知人を広くお招きして盛大に行うことが主流となっています。また、この四十九日の日に合わせて、お墓への納骨を同時に済ませるケースが一般的です。

📌 地域性

三十五日(五七日)を忌明けとするケースも
地域や宗派(一部の地域など)によっては、四十九日ではなく、35日目にあたる「五七日(三十五日)」を忌明けとして、僧侶をお呼びして広く親戚を集めた法要を行うところもあります。

親族トラブルの盲点!四十九日の「三月またぎ(三月掛け)」とは?

四十九日法要の日程を当日の朝やカレンダーを見ながら調整する際、高齢の親族や昔ながらのしきたりを重視する方が100%気にするのが「三月またぎ(みつきまたぎ/三月掛け)」の落とし穴です。

三月またぎとは、故人が亡くなった日(命日)から四十九日の法要を迎えるまでの期間が、カレンダー上で「3ヶ月」にまたがってしまう現象のことを指します(例:10月下旬に亡くなり、四十九日法要が12月中旬になる場合など)。

⚠️ 注意

三月またぎが「縁起が悪い」とされる理由
四十九日が3ヶ月にまたがると、「四十九日(始終苦・しじゅうく)労が、三月(身・み)につく」という忌まわしい語呂合わせになることから、昔から縁起の悪いものとして避けられてきました。

現代の仏教マナーとしては、これは単なる語呂合わせ(迷信)に過ぎないため、スケジュールや会場の都合を優先して「まったく気にしない」というご家庭も非常に増えています。

しかし、法要に出席されるご高齢の親族の中にこのしきたりを強く気にされる方がいらっしゃる場合、後々「なぜ三月またぎを避けなかったんだ」と大きな親族トラブルや親戚間の確執に発展してしまうリスクがあります。

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そのため、現代の実務的な対応策として、四十九日が3ヶ月にまたがってしまう場合は、日程を前倒しして「亡くなってから35日目の五七日法要(三十五日)」を忌明けの法要として代わりに執り行うなど、日程をスマートに調整するのが大人の賢い知恵となります。

法要のスケジュール・日取りを変更してもいいの?

法要を執り行うにあたり、「仕事や家族の都合で、どうしても祥月命日の当日(平日など)に集まるのが難しい…」というケースは多々あります。

結論から言うと、法要当日(命日)に法事を行えない場合、日程を調整することは全く問題ありません。ただし、調整する方向には弔事ならではの厳格なルールがあります。

⚠️ 注意

【鉄則】日程は「前倒し(繰り上げ)」が基本。後ろにずらすのは厳禁!
法要の日程を変更する場合、本来の命日よりも「手前の土日などに早める(前倒しする)」のは構いませんが、「命日より後に遅らせる(後ろ倒しする)」のは良くないとされています。

特に、四十九日は故人があの世で最後の審判を受け、魂が家を完全に離れて来世へと旅立つ重要な日(忌明け)です。この大切な節目を過ぎてから法要を行うと、「故人の魂が次の場所へ行けずに迷ってしまう」「故人を待たせることになる」といわれ、非常に不謹慎とみなされます。

平日に当日を迎える場合は、「直前の土曜日や日曜日」に日程を前倒しして行うのが、現代の最もスマートで一般的なスケジュール調整のやり方です。

もし親族間やカレンダーの都合で日程選びに迷った場合は、まずは早めにお寺の僧侶(お坊さん)に相談し、お寺のスケジュールと合わせて最適な日を決定するのがおすすめです。

法要を避けたほうがいい日はあるの?「友引」や「仏滅」の落とし穴

お葬式や告別式では、「友引(ともびき)」の日に執り行うと「親しかった友(参列者)まであの世に連れていかれてしまう」という迷信があるため、火葬場がお休みになることも含めて、友引を避けて日程を組むのが絶対の常識となっています。

では、四十九日や一周忌などの「法事・法要」においても、避けたほうがいい曜日はあるのでしょうか?

結論から言うと、四十九日や年忌法要などの法事に関しては、友引や仏滅, 大安などの「六曜(ろくよう)」を気にする必要は一切ないとされています。

六曜はもともと中国から伝わった単なる日々の吉凶(占い)であり、仏教の教えや法要の供養の儀式とは何の関係もないからです。そのため、「友引の土曜日」や「仏滅の日曜日」に四十九日法要やお斎(会食)を行っても、マナー違反にはならず、全く失礼にあたりません。

ただし、ご高齢の親族や、縁起を非常に担ぎたがる地域にお住まいの方の中には、「法事であっても、友引に親戚を集めるのは気分が悪い」「仏滅に納骨式をするなんて不謹慎だ」と強く主張されるケースもあります。当日の出席者の中にそのような方がいらっしゃらないか、施主側として事前に少しだけ配慮しておくと安心です。

【年数別】一周忌から三十三回忌までの「年忌法要」一覧

百か日以降は、亡くなった特定の節目となる命日に「年忌法要(ねんきほうよう)」を営みます。

年忌法要を行う命日のことを「祥月命日(しょうつきめいにち)」と呼び、毎月の亡くなった日と同日のことを「月忌(がっき・月命日)」と呼びます。

年忌法要を数えるにあたり、読者が最も勘違いしやすいのが「数え年(かぞえどし)」の数え方の罠です。

亡くなった翌年の命日に「一周忌(満1年目)」を行った後、2年目の命日には「三回忌」を行います。仏教では「二周忌」というものは存在しません。

三回忌以降はすべて、亡くなった年を「1年目(1回目)」として数えていくため、以降は3年目ではなく2年目に三回忌、6年目に七回忌、12年目に十三回忌といった具合に行っていきます。当日の朝にカレンダーを見て「まだ3年経っていないから来年だ」と勘違いして、法要を忘れてしまわないよう十分に注意しましょう。

【早見表】年忌法要の時期とお招きする人の範囲

何年目にどの法要を行うのか、お招きするゲストの範囲と進め方を一覧表にまとめました。

法要名 時期の目安(数え方) お招きする人 内容・法要の進め方
一周忌
(いっしゅうき)
亡くなった翌年の祥月命日
(満1年目)
僧侶・親族
友人・知人
●親族だけでなく故人と縁の深かった知人も広くお呼びし、お経をあげてもらい、法要の後に会食(お斎)でもてなします。
三回忌
(さんかいき)
亡くなった2年目の祥月命日
(満2年目・★数えで3年目)
僧侶・親族
(特に縁の深かった方)
●一周忌と同様に僧侶に読経してもらい、参列者をおもてなしします。ここまでは親戚を広く呼ぶことが多いです。
七回忌
(しちかいき)
亡くなった6年目の祥月命日 僧侶・親族 ●このあたりから徐々に規模を縮小し、身内(遺族や近い親族)のみで執り行うことが増えていきます。
十三回忌 亡くなった12年目の祥月命日 僧侶・遺族のみ ●僧侶に読経してもらい、家族中心で静かに故人を供養します。会食を省略することも増えます。
十七回忌 亡くなった16年目の祥月命日 僧侶・遺族のみ ●僧侶に読経してもらい、同居家族などのミニマムな身内だけで供養します。
二十三回忌 亡くなった22年目の祥月命日 僧侶・遺族のみ ●近年では、仕事や生活の都合を考慮して遺族の判断で省略されるケースも増えています。
二十七回忌 亡くなった26年目の祥月命日 僧侶・遺族のみ ●地域や宗派によってはこの回忌を省略し、次の三十三回忌に合わせることも多いです。
三十三回忌 亡くなった32年目の祥月命日 僧侶・遺族のみ ●多くの宗派で「年忌明け(弔い上げ・とむらいあげ)」とする最後の大きな節目法要です。どんなに罪深い死者もこの日までに完全に成仏し、個人の魂から「ご先祖様(神仏)」の仲間入りをするとされています。

一般的には、故人と直接の面識がある親族や縁の深い人が少なくなる「三十三回忌」を区切りの法要(年忌明け)として、最後の法要にすることが現代の主流となっています。

【内部リンク連動】失敗しないための服装・香典マナー

年忌法要のスケジュールが把握できたら、当日の朝に親族の前で大恥をかかないための最低限のマナーをチェックしておきましょう。

詳しい具体的なアイテム選びやお金の包み方は、当サイトの各マナー特化記事と美しく連動しています。気になる疑問は各リンク先のガイドを合わせてご確認ください。


服装マナーの正解
三回忌までの法事・法要では、施主・参列者問わず「準喪服(一般的なブラックフォーマル)」を着用するのが基本です。もし案内状に「平服でお越しください」と書かれていた場合は、普段着ではなく「略喪服(ダークスーツや黒のパンツスーツ)」を着用するのが大人の正解となります。
➔ 四十九日・法要の正しい服装と持ち物チェックリストはこちら
➔ 案内状に「平服で」と書かれていた場合の正しい略喪服コーディネートはこちら

香典マナーの正解
法事の香典(供物料)は、会食に参加する場合、個人なら「1万円」、夫婦そろって出席する場合は「3万円または5万円」を1つの袋に包むのが、現代の実費計算に基づいた正しいマナーです。案内状が届いた際のハガキの書き換え・修正方法も合わせて確認しておきましょう。
➔ 四十九日・法要の香典金額相場と中袋の正しい書き方はこちら
➔ 夫婦で出席する際の香典相場と3万・5万の境界線、連名の書き方はこちら
➔ 【一言文例】法事の案内状が届いた際の正しい返信ハガキの書き方はこちら

まとめ

仏式の法要スケジュールについて一覧でご紹介しました。

仏式法要は、お葬式の直後の「初初七日」からはじまり、忌明けの最重要節目である「四十九日」、「百か日」、 shadow そして「一周忌」「三回忌」といった年忌法要へと続いていきます。

それぞれの時期の正しい数え方(特に満と数えの違い)や、「何をするのか(お招きする範囲や法要のやり方)」をあらかじめ知っておくことで、施主側になっても参列者側になっても、慌てることなく安心して大切な日を迎えることができますよ。

故人を偲び、家族や親族の絆を深める大切な機会を、誠意を持って丁寧にお迎えしましょう。

  • この記事を書いた人

山崎

中小企業での15年間、経理・総務・労務まで何でもこなす「現場の何でも屋」として実務を牽引。現在は独立し、ネット広告会社を経営しています。自社で実践している確定申告や節税、業務効率化のノウハウなど、実体験に基づいた「正確で、今すぐ使える実践的な知見」の発信が強みです。ビジネスの現場で直面する悩みをスピード解決できるよう、明快で迷わせない文章をお届けします。 詳しいライタープロフィールはこちら

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