お墓や納骨堂に遺骨を安置・納めることを「納骨式」や「納骨法要」といいます。
「お墓に納骨する際にはお坊さんにどのぐらいのお礼を包むものなんだろう?」
と、素朴な疑問が・・・。
そこで今回は、納骨時にお坊さんへのお礼の金額は?袋や表書きのマナーについてご紹介します。
納骨時にお坊さんへのお礼の金額の相場は?
お墓や納骨堂など定められた墓に骨を納めることを「納骨」といいます。
納骨は初七日から四十九日までに行う
「納骨」の時期は特に決まっているわけではありませんが、すでに先祖を祀っているお墓に納骨する場合には、葬儀当日や初七日や四十九日の法要に合わせて墓地に出向き、初七日法要や四十九日法要と兼ねて納骨法要も行うことが多いようです。
ポイント
仏式の納骨の流れ
- 納骨する
- 卒塔婆を立てる
- 生花などを墓前に供える
- 僧侶が読経を行う
- 焼香をする
墓石の下に骨つぼを安置します。
墓石の後ろに追善供養のための卒塔婆を立てます。
花、供物、線香を供え、墓石に水をかけます。
墓前で僧侶にお経を読んでもらいます。参列者一同静かに拝聴します。
参列者一同が焼香をし、合掌拝礼をします。
注意ポイント
僧侶へのお礼は「御布施」として包む
納骨式や納骨法要が終わったら、お坊さんに「お布施」として謝礼を渡します。
お布施の金額についてわからない場合は、地域やお寺によって異なる場合もあるため、「誠に恐縮ですが、いかほどをお包みすればよいか教えていただけますか?」と、率直にお寺などに尋ねても構いません。
お寺から「お気持ちで・・・」などといわれた場合は下記の金額をご参考に!
※金額はひとつの目安です。
納骨式や納骨法要でのお布施の金額の相場
- 納骨式や納骨法要:3万円~5万円
四十九日法要のときに納骨もする場合は?
四十九日法要時には、遺族、近親者、友人、知人を招いてお坊さんに読経をあげてもらって供養し、忌明けの宴(精進落とし)を開きます。
また、このときに納骨を行うことも多くあります。
四十九日法要のときに納骨も行う際には、お布施の金額も変わってきます。
四十九日法要のときに納骨法要も行う場合の金額の相場は、5万円~10万円となっています。
なお、上記のお布施以外に、お食事を差し上げずにお帰りの際には「お膳料」やお越しいただいた場合には「お車代」も包みます。
そのほか、卒塔婆を立てた場合は、本数分の「御卒塔婆料」を渡します。
それぞれの金額の相場は下記のようになっています。
- お膳料:5千円~1万円
- お車代:5千円~1万円
- 卒塔婆料:1本3千円程度
ポイント
お布施は新札でもいいの?
お布施に入れるお札は、新札のほうがいいでしょう。
納骨時のお坊さんへのお礼の袋や表書きはどうする?
僧侶の方や寺へのお礼
- 水引・のし
- 表書き
白無地袋
黒白または双銀、黄白ま結びかあわび結びの不祝儀袋
「御布施」、「御礼」
お車代やお膳料などの表書きやのしは?
- 水引・のし
- 表書き
白無地袋
黒白または双銀、黄白ま結びかあわび結びの不祝儀袋
「御車代」、「御膳料」、「御斎料」、「卒塔婆料」
ポイント
まとめ
納骨の際の僧侶の方へのお礼の仕方などは、あまり経験する機会も少なく、戸惑うことも多いものです。
いざというときのご参考になれば幸いです。