法事・法要・追悼儀礼

【完全版】法事の案内状が届いた時の返信マナー|出席・欠席の書き方、香典相場とお詫び状の文例まで網羅

やむを得ない事情により、法事や法要を欠席することになったとき、どのように対応すればいいのか戸惑ってしまうことはありませんか?

「ただ欠席の連絡を伝えるだけでいいの?」

実は、法要を欠席する場合、単に「行けません」と伝えるだけでは、大人としての配慮が少し足りないかもしれません。

もし出席できない場合は、これまでの感謝とお詫びの気持ちを込めて、御仏前やお供えをお送りするのがスマートな大人の嗜みです。

とはいっても、「具体的な段取りがわからない」「相手に負担をかけないか心配」と悩むことも多いものですよね。

今回は、法事を欠席するときに知っておきたい香典やお詫びの手紙、現代のライフスタイルに合わせた最新のマナーについて分かりやすくご紹介します。

📌 補足

この記事でわかること
・法事の案内状へ返信する際の期限と基本ルール
・出席・欠席それぞれの場合の返信ハガキの正しい書き方・図解見本
夫婦や家族全員で案内された場合の返信・名前の書き分け方
LINEやメールで案内された場合の最新マナーと返信文例
・欠席する場合のお詫び状(手紙)の文例と香典(御仏前)の最新相場
・欠席時に香典を「送らなくてもいい例外ケース」の判断基準
・香典郵送後に引き出物(返礼品)が届いた時の正しい対応

法事の案内状が届いたら!知っておくべき基本ルールと返信期限

法要の案内状返信マナー

法要や法事は、案内を受けた方だけが参列するのが基本です。そのため、お招きをいただいたら、できるだけ都合をつけて出席したいものですね。

しかし、どうしても外せない用事や体調の都合など、やむを得ず欠席せざるを得ないこともあるはずです。

欠席の連絡は「案内状が届いてから1週間以内」が基本

やむを得ず欠席する場合は、案内状(往復ハガキ)が届いてから、遅くとも1週間以内には返信をするのがマナーです。

なぜなら、法要を主催する施主(遺族)側は、参列者の人数に合わせて会食(直会)のお弁当の手配や、引き出物(返礼品)の準備を進めているからです。

お店への人数変更の締め切りを考慮すると、法要の「2週間前」には施主側で人数を確定させたいという事情があります。

「行けないから返事をしづらい…」と先延ばしにせず、早めに伝えてあげることこそが、遺族の負担を減らす最大の気配りになります。

⚠️ 注意

【注意】直前の欠席なら、まずは電話を入れるのが鉄則
もし返信期限の直前や、一度出席と答えた後に急遽欠席せざるを得なくなった場合は、ハガキよりもまず先に電話で施主へお詫びと欠席の旨を伝えてください。

【出席・欠席共通】ハガキの書き方・表面と裏面の修正マナー

ハガキで返信を伝える際は、単に「出席」「欠席」に丸をつけるだけでは少し冷たい印象を与えてしまいます。

大人として丁寧な修正マナーと書き方を意識してみましょう。

返信ハガキは「毛筆・万年筆・黒ボールペン」で書くのが基本です。

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グレーのインク(淡墨)は葬儀用(お悔やみ用)なので、法事の返信ハガキでは通常の黒インクを使うよう注意してください。

【見本図解】返信ハガキの正しい書き方・消し方

上の見本図解の通り、自分に対する敬称(行・御・御芳)を二重線で消し、正しい表記に書き直すのが大人のマナーです。

具体的な手順をステップで確認しましょう。

返信ハガキを完成させる4つのステップ


ステップ1(表面・宛名の「行」を「様」に直す)
宛名の下にある「〇〇 行」「〇〇 宛」「行・宛」定規を使って綺麗な二重線で消します。その左横か下に、少し大きめの文字で「様」と書き直します。

ステップ2(裏面の「御出席」または「御欠席」の「御」を消す)
該当する方に丸をつけ、頭についている「御」の文字を二重線で消します。
出席する場合「御」を消して出席に丸をつけ、下に「させていただきます」と繋げます。選ばなかった「御欠席」の文字は二重線でまとめて消します。
欠席する場合「御出席」を二重線でまとめて消し、「御欠席」「御」を消して欠席に丸をつけ、下に「いたします」と繋げます。

ステップ3(「御芳名」「御住所」の敬語を消す)
相手が自分に対してお使いになった敬語を消します。「御住所」の「御」を二重線で消し「御芳名」の場合は「御芳」の2文字を二重線で消してから、自分の住所・名前を記入します。

ステップ4(余白に「一言コメント」を書き添える)
「御出席」「御欠席」の丸の周りや、ハガキの下部などの空いているスペースに、施主への温かい一言メッセージやお詫び(欠席時)を書き添えます。
📌 補死

【ワンランク上のマナー】「寿」の文字で消すのは法事ではNG
結婚式の招待状では二重線の代わりに「寿」の文字を重ねて消すライフハックがありますが、法事・法要は慶事(お祝い事)ではないため不適切です。通常の二重線を使ってシンプルかつ丁寧に消しましょう。

施主からの案内状に「当日は平服でお越しください」と書かれていた場合の、普段着ではない正しい「略喪服(ダークスーツや黒パンツスーツ)」の男女別の着こなし基準については、以下の特化ガイド記事でイラストを交えて詳しく解説しています。返信ハガキを出す前に合わせてチェックしておきましょう。

➔ 【平服指定の正解】法事の「平服でお越しください」の正しい男女別コーディネートを見る

夫婦・家族宛てで届いた場合は?出席・欠席者が分かれる時の書き方

案内状が夫婦連名や「〇〇様 御家族様」として届いた場合、全員が出席(または欠席)するのか、あるいは一部のメンバーだけが出席するのかによって書き方が変わります。

① 全員が出席、または全員が欠席する場合

通常通り「出席」または「欠席」に丸をつけ、「御芳名」の欄には省略せず、連名で全員の名前(例:夫の名前、隣に妻の名前)をしっかりと記入します。

② 夫婦の一方(または家族の一部)のみが出席する場合


ステップ1
「出席」に丸をつけます。

ステップ2
「御芳名」の欄には、出席する人の名前だけを記入します。

ステップ3
余白の一言コメント欄に、誰が欠席するのかとお詫びを明確に書き添えます。

一部欠席の場合のハガキの余白部分には、次のような文面を記載しておくと遺族側へ親切に伝わります。

ご案内いただきありがとうございます。あいにく妻は体調不良のため欠席させていただきますが、当日は夫(啓一)のみ出席させていただきます。

【ケース別】案内状の返信ハガキ・一言コメントの文例

ハガキの余白には、必ず施主への温かい一言メッセージを書き添えましょう。

出席する場合の文例

このたびは謹んで出席させていただきます。皆様とお会いして、懐かしい思い出話を伺うのを楽しみにしております。

欠席する場合の文例

ご案内いただきありがとうございます。あいにくやむを得ない事情があり、今回は欠席させていただきます。当日は遠方より、故人様のご冥福を心よりお祈り申し上げます。

【現代流】LINEやメール、電話で法事の案内が届いた時の最新マナー

最近では、往復ハガキではなくLINEやメール、あるいは直接の電話で法要の案内が届くケースも増えています。

ハガキがない場合でも、基本的な返信期限やマナーは同じです。

返信は「24時間以内〜遅くとも2日以内」がスマート

LINEやメールは手軽に確認できるツールだからこそ、ハガキよりもさらに早い返信が求められます。

施主の手配をスムーズにするため、確認したらなるべく早めに(遅くとも翌日中には)返信メッセージを送りましょう。

LINE・メールで欠席を伝える際の文例テンプレート

親しい間柄であっても、法事の連絡に対する返信では絵文字やスタンプの使用は避け、丁寧な言葉遣いを心がけます。

〇〇さん(施主の名前)

お疲れ様です。〇〇(自分の名前)です。
このたびは、〇〇(故人の名前や「おじい様」など)の〇回忌法要のご案内をいただき、ありがとうございます。

ぜひお参りさせていただきたかったのですが、あいにくどうしても都合がつかず、今回は欠席させていただことになりました。
直前の手配等でご迷惑をおかけしてしまい、本当に申し訳ありません。

当日は遠方より、故人様のご冥福を心よりお祈りしております。
施主の〇〇さんも、準備等で忙しいかと思いますが、どうぞお体を大切にしてください。

まずは取り急ぎ、LINE(メール)にて失礼いたします。

法事を欠席する時の「香典(御供物料)」の金額相場

法事や法要に参列する場合はその後の会食の費用も含めて包みますが、欠席する場合は会食に参加しないため、出席するときよりも「やや少なめ」にお包みしても失礼にはあたりません。

友人・知人、または遠い親戚であれば「5,000円」が一つの目安になります。

ただし、親や兄弟など関係性が近い親族の場合は、欠席であっても「1万〜2万円」ほど包むのが一般的です。

故人との関係性によって金額のバランスを調整しましょう。

【故人との関係性別】法事欠席時の香典金額相場一覧表

読者のみなさんが一番悩む「いくら包めばいいの?」を関係性別に分かりやすくレスポンシブ対応の表にまとめました。

故人との関係性 欠席時の金額相場
10,000円 〜 50,000円
子供 10,000円 〜 50,000円
兄弟・姉妹 10,000円 〜 30,000円
子供の配偶者の親 10,000円 〜 30,000円
10,000円
伯父伯母・叔父叔母 5,000円 〜 10,000円
甥・姪 5,000円 〜 10,000円
いとこ 5,000円 〜 10,000円
友人・知人 5,000円
会社関係 5,000円
📌 補足

【ポイント】夫婦連名で欠席する場合の金額は?
夫婦連名で案内され、2人とも欠席する場合は、個人のベースライン(5,000円)を合わせて「10,000円」を1つの袋に包んで贈るのがスマートなバランスです。

【本音のモヤモヤ解消】法事を欠席するのに香典を「贈らなくてもいい」3つの例外

「欠席時は香典を包むのが基本」と分かっていても、現実には例外もあります。

以下の3つのケースに当てはまる場合は、欠席時に香典を贈らなくても失礼にはあたりません。


1. 案内状に「香典辞退」の明記がある場合
ハガキ等に「御香典(御供物)の儀は固くご辞退申し上げます」と書かれている場合は、遺族がお返しの手配などの負担を減らしたいと考えている証拠です。無理に送る方がかえって迷惑になるため、お言葉に甘えて「香典は贈らない(手紙での返信のみ)」とするのが正解です。

2. 過去数年間まったく付き合いのない遠い親戚の場合
いとこや遠い親戚など、生前および過去数年間まったく交流がなかった場合は、案内をもらってもハガキで丁寧にお詫びを伝えるだけで、香典まで包む必要はないとされることが多いです。

3. 親族間で「お互いになし」というルールがある場合
「お互いに欠席時はお金を包み合わないことにしよう」と、事前に親族間や兄弟間で取り決め(ルール化)がなされている場合は、それに従います。

現金だけでは寂しい?香典にプラスして喜ばれるおすすめのお供え物

「お香典(現金)だけを郵送する形では少し味気ない…」

「遠方からでもお仏壇や祭壇をパッと明るくしてあげたい」

そのようにお悩みの場合は、お香典の現金とは別に、ご遺族の手間にならないお供え物を別便で手配するか、現金書留に同封して贈るのが温かい心遣いです。

① お香典に華を添える「そのまま飾れる供花」の宅配手配

お香典だけでなく、法要前にお手元に届くよう「供花(お供えフラワーアレンジメント)」を別便で宅配手配するのもおすすめです。

楽天市場では、カゴや給水スポンジ付きで、届いたら箱から出して「そのまま飾れる」便利なフラワーアレンジメントが豊富に揃っています。

遺族側が花瓶を用意したり、水替えをしたりする手間がかからないため、法要前の忙しい時期にも非常に喜ばれます。


【メリット】
遺族側の準備の手間(花瓶の用意や水替え)を一切取らせません。白を基調にしながら、故人の好きだった色を少し混ぜるなど、予算(3,000円〜5,000円前後)に合わせて柔軟に選べます。

【注意点】
生花であるため、真夏など気温が高い時期は配送中に傷むリスクがゼロではありません。また、すでに他の親族からたくさんの供花が届いている場合、飾るスペースを圧迫してしまう可能性があるため、事前に一言確認するか、小ぶりなサイズを選ぶのが無難です。

【楽天市場】そのまま飾れる供花・お供えフラワーアレンジメントの一覧を見てみる

② コンパクトな「お線香」を添える気配り

現金(供物料)だけを郵送するのが少し寂しいと感じる場合は、ご遺族の負担にならないコンパクトな「進物用(ギフト用)のお線香」を添えて現金書留で一緒に送る、あるいは別便で法要前に届くよう手配するのも優しい心遣いです。

楽天市場では、無料でのしや包装、お詫び状を代行してくれる信頼できるショップが集まった、進物用お線香のギフトが豊富に揃っています。

読者の細かいニーズに合わせた最適な商品を自分で選ぶことができます。

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【メリット】
お香典に添えるだけで丁寧な印象が格段にアップします。楽天市場の対象ショップなら、のし・包装・お詫び状(挨拶状)の同封を無料で丸投げ代行してくれるため、準備の手間がかかりません。

【注意点】
近年は「香害(こうがい)」やアレルギーへの配慮でお線香を焚かない家や、住宅事情で仏壇がない家も増えています。すでに他からたくさん届いて余ってしまう可能性もあるため、迷った場合は、商品名に「のし対応可」「煙が少ない(微煙)」と書かれた3,000円〜5,000円前後のものを選ぶと失敗がありません。

【楽天市場】進物用お線香・お供えギフトの売れ筋一覧を見てみる

【必読】香典を現金書留で郵送する際の郵便スケジュールとマナー

法要を欠席し、供物料(香典)やお供え物をお送りする場合、手配のタイミングと正しい送り方の手順が非常に重要です。

⚠️ 注意

【注意】現在の郵便スケジュールに要注意!
現在、普通郵便の土曜日・日曜日・祝日の配達は完全に休止されており、平日のお届け日数も以前より時間がかかるようになっています。
「前日に届けばいいから、2日前に出せば大丈夫」と思っていると、法要当日に間に合わないという悲しい失敗に繋がりかねません。

現金書留自体は土日も配達されますが、近年の物流事情や配送の混雑を考慮し、法要が行われる週の初めや、遅くとも3〜4日前までには相手方に届くよう、ゆとりを持って郵便局の窓口から発送するのがよいでしょう。

現金書留で香典を送る正しい手順

御仏前などの香典は現金ですので、配送中のトラブルを防ぐため、必ず郵便局の「現金書留」を使って送るようにします。

通常の郵便(定形郵便・定形外郵便)でお金を送ることは郵便法で禁止されていますので注意しましょう。


ステップ1
「香典袋(不祝儀袋)に現金を包む」:不祝儀袋に、表書き(御仏前など)や氏名、中袋に金額を丁寧に明記し、現金を入れます。

ステップ2
「お詫びと添え状(手紙)を用意する」:現金だけを送るのはマナー違反です。欠席へのお詫びと、これまでの感謝を伝える手紙を必ず同封します。

ステップ3
「郵便局の窓口から発送する」:現金書留は、専用の封筒(1枚21円)が郵便局の窓口で販売されています。そちらを購入し、袋ごと専用封筒に入れ、宛名などの必要事項を記入して窓口から発送します。

【最新基準】現金書留の発送にかかる最低費用

日本郵便の料金改定に伴い、現在、現金書留の基本加算料金は480円となっています。

最低でも発送に「総額611円〜」の費用がかかります。

郵便局へ行く際は、あらかじめ認識しておくとスムーズです。

定形郵便基本料(110円) + 書留料(480円) + 専用封筒代(21円) = 最低料金「総額611円〜」

【知っておくと便利】香典袋が大きく封筒に入らない場合のライフハック

郵便局で販売されている現金書留の専用封筒はサイズが統一(縦215mm×横142mm)されており、一般的な大きさの不祝儀袋(香典袋)がそのまま、すっぽりときれいに収まる仕様になっています。

📌 補足

【裏ワザ】水引が大きくて封筒に入らないときは?
万が一、水引の飾りが華やかすぎて現金書留の専用封筒に入らない場合は、無理に押し込んで不祝儀袋を傷つける必要はありません。
現金書留封筒に直接お金とお手紙を入れ、表書き(御仏前など)や氏名を封筒の表面に記入して送る形でもマナー違反にはなりませんので安心してくださいね。

なお、その際にお香典だけをポツンと送るのではなく、一筆箋や小さな便箋にお詫びのメッセージを書き、一緒に現金書留の封筒へ同封しましょう。

宗教や地域で違う!供物料(香典)の不祝儀袋の種類と表書き

基本的には「御仏前」の表書きのお香典を用いるのが一般的ですが、宗教や地域によって袋の種類や適した言葉に違いがあります。

以下の基準を参考に丁寧なモノ選びを心がけましょう。


仏式
「適した表書き」:御仏前、御香典、御供物料、御香料 など
「袋の選び方」:水引は「結びきり」。色は関東では黒白、関西では黄白、または双銀を用い、ハスの花などののしのない袋を選びます。
【超重要】四十九日を過ぎているか確認を!
仏式では、四十九日忌より前は「御霊前」、それ以降の法要は「御仏前」とするのが鉄則です。今回の統合ベースとなる法事・法要は基本的に四十九日以降を指すため「御仏前」で問題ありませんが、時期の勘違いには注意しましょう。

神式
「適した表書き」:御玉串料、御神饌料、御神前、御榊料 など
「袋の選び方」:ハスの花などの絵柄がない無地の白封筒や、双銀・双白の水引のものを選びます。
【神道の注意点】「お悔やみ」は絶対NG!
神式(神道)の式年祭では、亡くなった故人は「家の守り神」になると考えるため、「御悔(お悔やみ)」という言葉は絶対に使いません。添え状などを書く際も言葉遣いに注意しましょう。

キリスト教式
「適した表書き」:御花料
「袋の選び方」:十字架やゆりの模様が印刷された専用の袋か、シンプルな白封筒を用います。
※カトリック、プロテスタント共通の表書きです。

【そのまま使える】法事を欠席するときのお詫びの手紙(添え状)の文例

現金書留に同封する、そのまま真似して書けるお詫び状の文例テンプレートです。

手書き(毛筆、万年筆、黒のボールペン)で便箋に書き写して同封してください。

お詫びの手紙:文例(親戚の法要を欠席する場合の一例)

前略
このたびは亡き叔母様の三回忌の法要にお招きくださり、誠にありがとうございます。

いつも温かく接してくださった叔母様のご法要には、ぜひともお参りさせていただくつもりでおりましたが、やむを得ぬ事情によりそれが叶いませんことをどうぞお許しください。

些少ではございますが、同封のもので、叔母様のお好きだったお花でも御仏前にお供えいただければと存じます。

ご家族の皆様にも、くれぐれもよろしくお伝えください。
またあらためてお伺いさせていただきたく存じますが、まずは書面にてお詫び申し上げます。
草々

お詫びの手紙を親切に仕上げる「5つの構成ポイント」と注意点

シンプルな構成の中に、丁寧な心を込めるための5つのポイントです。

また、手紙の中に「不幸が重なる」ことを連想させる「忌み言葉(たびたび、ますます等)」を入れないように注意しましょう。


① 感謝
法要への招待(案内をくれたこと)を感謝する言葉を述べます。

② 故人への想い
故人への哀悼の意を表し、生前の思い出や感謝を偲ぶ言葉を添えます。

③ 理由はぼかす(★最重要の境界線)
欠席の理由は「相手との関係性」で言葉を正しく使い分けるのが大人の鉄則です。
相手が「親戚(身内)」の場合:身内の法事において私的な用人を優先させるのはマナー違反です。そのため「先約があり」という言葉は絶対に使いません。「あいにくやむを得ない事情があり」「どうしても都合がつかず」と抽象的にぼかします。
相手が「友人・知人」の場合:身内ではないため、先約を理由にしても失礼になりません。「あいにくかねてからの先約がございまして」と伝えて問題ありません。
(※病気の詳細や他の楽しい予定と重なったなど、具体的な理由は詳しく書きすぎないのが大人を引き立たせるマナーです)

④ お詫び
出席できないことに対するお詫びの気持ちを真っ直ぐ伝えます。

⑤ 同封の通知
御仏前(香典)を同封した旨をスマートに書き添えます。

【アレンジに便利】状況に合わせた手紙の「書き換え表現」の例

故人との関係性やご自身の状況に合わせて、お詫び状の文章を以下のようにアレンジして書き換えてみてください。


欠席の理由を伝えるとき
「お伺いできませんことをどうぞお許しください」
「遠方のため、参列が叶わず大変申し訳ございません」

同封の品(香典)について伝えるとき
「心ばかりのものを同封いたします。どうか御仏前にお供えください」
「心ばかりのものを同封いたしましたので、御仏前にお供えいただければと存じます」

【緊急】一度「出席」と返事をした後に、直前で欠席することになった場合は?

案内状に一度は「出席」と返事を出していたものの、前日や当日に急な体調不良、身内の不幸、仕事の緊急事態などで、どうしても行けなくなってしまうこともあるかもしれません。

⚠️ 注意

【絶対NG】メールやLINE、ハガキの再送だけで済ませるのはマナー違反!
気づいた時点で、まずは一刻も早く施主(遺族)へ「直接電話」を入れましょう。

当日の遺族は法要の準備や親戚の対応で非常にバタバタしています。

長々と長文の言い訳や理由を話すのではなく、以下のようにお詫びの気持ちを1分程度で簡潔に伝えるのがスマートなマナーです。

「体調を崩してしまい、本日の法要にどうしても伺えなくなってしまいました。直前の御連絡となり、多大な御迷惑をおかけして本当に申し訳ございません」

直前欠席の場合のお香典(御仏前)はどうする?

直前での欠席の場合、すでにあなたの分の会食や引き出物のキャンセルが間に合わず、施主側が費用を丸ごと負担している可能性が非常に高いです。

⚠️ 注意

【金額マナー】欠席相場(5,000円)ではなく「出席時の満額」を包む
直前キャンセルの場合は、通常の欠席時の少なめの相場(5,000円など)ではなく、出席時に包む予定だった金額(1万〜2万円、あるいは会食費実費を上乗せした金額)をしっかり包むのが大人のマナーであり、誠意の表し方です。

お香典は後日、落ち着いた頃(法要から1週間〜10日後以内を目安)に、改めてご自宅へお詫びを兼ねて持参するか、現金書留でお手紙を添えて郵送するようにしましょう。

【香典を郵送した後のマナー】後日「引き出物」が自宅に届いた時の正しい対応

この記事のアドバイスに沿って香典(御仏前)を郵送した場合、後日、施主側から感謝のしるしとして「引き出物(返礼品)」が自宅に宅配便等で届く可能性が非常に高いです。

その際の対応も大人の嗜みとして覚えておきましょう。

📌 補足

引き出物が届いたら「放置せず、即お礼」が鉄則
品物が無事に届いたら、なるべくその日のうちに、遅くとも翌日には施主へ「無事に引き出物が届いた旨」と「温かいお心遣いへのお礼」を電話やLINEで伝えます。
※届いた引き出物に対して、さらにこちらから「お礼の品(お返し)」を送る必要はありません(マナーとして返礼品へのお返しは不要です)。

案内状の返信が終わったら、次は当日のスケジュールや香典の準備を進めましょう。初七日から四十九日、三回忌、三十三回忌までの正しい数え方や、準備すべき持ち物マナーの全体像については、当サイトの以下のスケジュール総まとめハブ記事を参考にしてください。

➔ 【法事スケジュール一覧】種類と時期別の数え方、準備・香典・服装マナー完全ガイドを見る

まとめ:少しの丁寧さと早めの準備で、心のこもった大人のお付き合いを

法事や法要は、案内をいただいたらできる限り出席するのが大人のマナーです。

しかし、やむを得ない事情で欠席する場合は、まずは電話や返信ハガキでできる限り早く欠席の旨を伝えましょう。

その上で、法要の数日前(遅くとも前々日〜前日まで)に相手方に届くよう、余裕を持って御仏前(香典)を送る手配をします。

現在の郵便事情は以前に比べて到着まで日数がかかります。「今週の土曜日が法要なら、週の初めには現金書留を発送する」というスケジュール感を意識してみましょう。

御仏前を送る際は現金だけを送るのではなく、法事を欠席するお詫びと故人を偲ぶ言葉をあらためて伝えるために、お便りを添えましょう。

現金書留の封筒に無理なく入る、一筆箋や小さな便箋の形でお詫びの手紙を同封すると、丁寧で思いやりのある印象になります。

また、ご遺族の都合をあらかじめお尋ねしたうえで、法要が無事に終わって落ち着いた頃に、あらためてご自宅にうかがい、お参りさせてもらっても素敵ですね。

【投函直前!】返信ハガキの最終チェックリスト

最後にポストへハガキを投函する前に、この3点だけ必ずスマホで最終確認をしてください。


チェック項目1
【最重要】自分の「住所・氏名」を裏面に書き忘れていないか?(※相手の宛名だけ綺麗に直して、自分の名前が空欄のまま出してしまい、誰から届いたハガキか分からなくなるトラブルが続出しています)。

チェック項目2
ハガキの宛名面の「行」を二重線で消し、「様」に直したか?

チェック項目3
返信に使うインクは「薄墨」ではなく、通常の「黒色インク」になっているか?

少しの丁寧さと早めの準備で、欠席の際にも心のこもった大人のお付き合いを続けていきましょう。

  • この記事を書いた人

ゆき

主婦・会社経営と複数の草鞋を履きながら、本サイトの統括(編集長)を務めています。Webデザイナー・エンジニア・ディレクションなど15年培った「徹底的なユーザー目線の構成力」が強みです。これまでの豊富な人生経験から得た「失敗や後悔をライフハックに変える」共感の姿勢を大切に、大人のマナーや、シンプルで丁寧な身軽な暮らしのヒントを提案します。読者の皆様の毎日に寄り添う、心地よいメディア運営を心がけています。 詳しいライタープロフィールこちらから

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