お通夜に夫婦で参列する際、受付での芳名帳への記入など、どのように書いていますか?
夫婦連名で書くの?それとも、夫婦別々で書いたほうがいいの?
通夜や葬儀に出席する機会が少ないと、いざという時にどうすればいいのか戸惑ってしまうものかもしれません。
お通夜や葬儀などは、故人を偲び別れを行う厳粛な儀式でもありますので、できれば失礼のない作法を心がけたいもの。
そこで今回は、お通夜の席でのマナーとして、夫婦でお通夜に参列する場合の受付の記帳の書き方&知っておきたい香典の渡し方などのマナーについてご紹介します。
夫婦でお通夜に参列 受付の記帳の書き方は?
お通夜は本来、遺族や近親者、故人とかかわりの深かった人たちが集まり、故人の霊を夜通しなぐさめるためのものです。
特に親しい関係でなければ、通夜ではなく故人に別れを告げる儀式である葬儀・告別式に参列するのが本来の形です。
しかし、最近では、昼に行われる葬儀・告別式より、通夜のほうが出席しやすいこともあり、かかわりの深さなどに関係なく通夜に参列することが多くなっています。
なお、親しい間柄であれば、通夜と葬儀・告別式の両方に参列します。
通夜への参列
最近の通夜は「半通夜」といい、午後6時ころからはじまり、読経、焼香の後、別室で通夜ぶるまいの席がもたれて、9時~10時頃にはお開きになるのが一般的です。
通夜には開始10分前くらいまでには到着するようにし、仏式の場合、僧侶の読経が始まる前までには、受付をすませて着席するようにしましょう。
香典は通夜か告別式に持参する
香典は、通夜か葬儀・告別式のときに渡します。
通夜と葬儀・告別式いずれにも参列する場合は、通夜の時に渡しておくのが一般的です。
なお、その際、葬儀・告別式には受付で記帳だけ行います。
夫婦でお通夜に参列 受付の記帳の書き方
お通夜が行われる式場に到着したら、受付でお悔やみの言葉を述べて香典を渡し、会葬者名簿や芳名帳に住所・名前を記帳して斎場にすすみます。
芳名帳は、遺族が香典返しをする際の住所録となるため、丁寧に、わかりやすい字で記すのが基本となります。
夫婦で参列する場合、夫の名前と一緒に妻の名前も記帳するようにします。
その際に、連名で書くのか?別々に書くのか?と気になるとことですが、これについては、「夫婦で参列させていただきます。記帳はどのようにすればよろしいですか?」と、まずは、受付の係の方にお伺いして、その指示に従うようにします。
前述したように、芳名帳は、遺族が香典返しをする際の住所録となるものなので、受付の係の人は香典を預りながら、芳名帳との照合もスムーズになるよう通し番号を振ったりして、後でまとめやすく工夫したりもしています。
芳名帳にズレが生じたり、どういった関係性なのか分からないといったことになると、受付の係の方はもちろん、最終的には遺族の方が大変な作業になってしまいます。
そのため、あらかじめ受付で記帳する前に、夫婦の場合は連名で書くのか?別々でもいいのか?を、確認したうえで記帳するようにすると、受付の方も2人の関係性が分かりますし、芳名帳や香典の照合の際にもスムーズになり、結果、遺族の方も助かることになります。
夫婦でお通夜に参列 香典の渡し方などのマナーも教えて!
香典を差し出してから記帳する
お通夜や葬儀の際、式場に受付がある場合は、お悔やみを述べてから、持参した香典を手渡します。
お悔やみの言葉の例については下記の記事もご参考に!
関連お通夜 お悔やみの言葉は何て言えば位いい?場面別の言葉やマナーをご紹介!
②ふくさから香典を取り出し、ふくさを手早く畳み、その上に香典をのせ、表書きを先方に向けて両手で持ち、「どうぞ、ご霊前にお供えください。」と述べながら差し出します。
※受付で何も言わずに香典を差し出し、記帳するのは失礼となります。受付の方は、喪家側の代表と考え、心を込めたお悔やみの言葉を述べてから香典を差し出すようにするのがマナーです。
③その後、会葬者名簿や芳名帳などに記帳します。記帳後、最後に再び一礼をします。
※受付が混雑している場合などは、先に記帳を済ませたりする場合もあります。その際は、受付の方の指示に従い、香典の渡し忘れなどがないよう注意しましょう。
自宅でのお通夜の場合や、受付を設けていない場合、また、やむを得ない事情で遅れて到着した場合などは、焼香の際に祭壇に香典を供えることもあります。
なお、その際は遺族に直接渡しても構いません。渡し方などは下記にご紹介しておりますのでご参考に!
②ふくさから香典を取り出し、表書きを自分のほうに向けて置きます。続いて焼香を行い、焼香後、最後に再び一礼をします。
関連お焼香の仕方は?回数は何回するのが正しいの?正しい作法を教えて!まとめ
お通夜や葬儀は、厳粛な場であるがゆえ、知らなかったと笑って済ませられるものではないぶん、事前にある程度の作法を調べてから臨むのもマナーかもしれません。
故人との別れはもちろん、遺族への心遣いを大切に、失礼のない心を込めたお見送りができるよう心掛けたいものですね。