ポストに届いた涼しげな「暑中見舞い・残暑見舞い」。
日頃なかなか会えない大切な方からの安否伺いは嬉しいものですが、「お返しはどうすればいい?」「何かルールはある?」と慌ててしまう方も多いのではないでしょうか。
挨拶状をいただいたら、できるだけ早くお返事を出すのが大人の正しいマナーです。
この記事では、暑中見舞い・残暑見舞いをもらった時の返信マナーをはじめ、出す時期に応じた「暑中」と「残暑」の切り替え、日付の季語を選ぶ際の注意点、使用しては駄目なはがきのルール、遅れてしまった時のお詫びの書き方、そのままコピペして使える相手別・連絡ツール別の返信用例文まで詳しくご紹介します。
💡 まずは基本の時期やマナーをチェックしたい方へ
2026年(令和8年)の暑中見舞い・残暑見舞いを出す正しい期間や、お中元との違いなど、夏の挨拶に関する全体的な基本マナーはこちらの暑中見舞い・残暑見舞い完全ガイド記事で詳しく解説しています。
暑中見舞い・残暑見舞いが届いたらどうする?知っておくべき返信の基本マナー

暑中見舞いや残暑見舞いを受け取ったら、基本的な心構えとマナーを押さえておきましょう。
基本的にはハガキを受け取ったら必ずお返事を出すのが礼儀
相手から暑中見舞いや残暑見舞いが届いた場合、基本的には必ずお返事(返信)を出すのが礼儀でありマナーです。
暑中見舞いや残暑見舞いは、年賀状と同じく相手の健康を気遣う思いやりから送られてくるものです。受け取りっぱなしにせず、感謝の気持ちを込めてお返しを送りましょう。
返信を出すスピードは?理想の投函タイミング
はがきを受け取ったら、「2〜3日以内」、遅くとも「1週間以内」にはお返事を投函するのが理想です。
暑中見舞い・残暑見舞いは出せる時期が限られている挨拶状のため、時間が経つほど出すタイミングを逃してしまいます。はがきを読んだら、新鮮な嬉しさそのままにすぐ筆を執るのが最もスマートです。
⚠️ 要注意:返信に「年賀はがき」を使うのは絶対NG!
お返事をハガキで書く際、家に余っているからといって「年賀はがき」を使用するのは絶対にいけません。
季節外れのハガキを使うのは大きなマナー違反となり、相手に非常に失礼な印象を与えてしまいます。お返事を出す際は、以下のいずれかのはがきを新しく用意しましょう。
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通常はがき(ヤマユリや山桜など) : |
| 郵便局やコンビニでいつでも買える定番のはがきです。 |
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私製はがき(夏用の絵入りはがき) : |
| 文房具店などで買える、金魚や風鈴などの涼しげなイラストが描かれたものです(出す際は63円切手を貼ります)。 |
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通常はがき(胡蝶蘭) : |
| もし相手や自分が喪中の場合は、落ち着いた雰囲気の「胡蝶蘭」のデザインを選ぶと、より細やかな配慮が伝わります。 |
【出す日付で変わる】お返事のはがきは「暑中」と「残暑」どちらで出すべき?
お返事を出す際、最も注意しなければならないのが「投函する日付(相手に届く日)」です。
相手から届いたのが「暑中見舞い」であっても、自分が返信を出すタイミングによっては「残暑見舞い」として返さなければなりません。
暦(二十四節気)の「立秋(りっしゅう)」を基準に、以下のように使い分けます。
2026年8月6日までに相手に届くなら「暑中見舞い」として返信する
2026年の立秋の前日である「8月6日(木)」までに相手のポストに届くタイミングであれば、「暑中見舞い」としてお返事を出します。
文頭の挨拶は「暑中お見舞い申し上げます」とし、日付(季語)は「令和八年 盛夏」と記載します。
2026年8月7日(立秋)を過ぎてしまうなら「残暑見舞い(お伺い)」として返信する
2026年の「8月7日(金)」以降に投函する場合、あるいは相手に届くのが8月7日以降になってしまう場合は、相手から「暑中見舞い」をもらっていたとしても、こちらは必ず「残暑見舞い」としてお返事を出します。
暦の上では秋になるため、「暑中」という言葉は使えません。
文頭の挨拶は「残暑お見舞い申し上げます」(目上には「残暑お伺い申し上げます」)とし、日付は「令和八年 晩夏」や「令和八年 立秋」とします。
⚠️ 最重要:日付の「季語」は相手の真似をしない!
返信を書く際によくある失敗が、相手のハガキに書いてあった日付をそのまま書き写してしまうことです。
例えば、相手から「令和八年 盛夏」と書かれた暑中見舞いが届いたとしても、自分が返信を出すのが8月7日の立秋以降であれば、自分のハガキには「盛夏」ではなく「晩夏」や「立秋」と書かなければなりません。
挨拶状の日付(季語)は、「届いた日」ではなく「自分がポストに投函する日」の季節(暦)に合わせるのが鉄則です。
【パーツ別】お返事に使える時候の挨拶(2行目)バリエーション
お返事を書く際に「2行目の時候の挨拶をどう書けばいいか分からない」という読者のために、投函する時期にぴったり合うフレーズをまとめました。
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7月中旬〜下旬(暑中見舞い)に返す場合 : |
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「長かった梅雨も明け、本格的な夏がやってまいりましたが、いかがお過ごしでしょうか。」 「連日厳しい暑さが続いておりますが、お元気でお過ごしのことと存じます。」 |
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8月上旬〜中旬(立秋前後の残暑見舞い)に返す場合 : |
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「立秋とは名ばかりの猛暑が続いておりますが、皆様お変わりございませんか。」 「暦の上では秋とはいえ、連日の炎暑にいささか参っておりますが、いかがお過ごしでしょうか。」 |
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8月下旬〜9月上旬(白露前の残暑見舞い)に返す場合 : |
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「朝晩は心持ち涼しい風を感じるようになりましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。」 「ゆく夏の気配が漂うこの頃、お変わりなくお過ごしのこととお慶び申し上げます。」 |
【相手別】そのままコピペで使える!返信・お返し専用の例文・文例集
お返事の文章には、通常の暑中見舞い・残暑見舞いとは異なり、「お見舞いをいただいたことへのお礼(感謝)」を必ず一言含めるのがマナーです。
相手に合わせたコピペ用例文を用意しました。
① 友人・知人へ:感謝と近況を伝えるカジュアルな返例文
心温まる暑中見舞いのはがきをいただき、本当にありがとうございました。
毎日厳しい暑さが続いておりますが、皆様お変わりなくお過ごしのことで何よりです。
おかげさまで、私ども家族一同も夏バテすることなく元気に過ごしております。
まだまだ寝苦しい夜が続きますが、お互いに体調には気を付けて、この夏を乗り切りましょう。
令和八年 盛夏
② 上司・目上の方へ:失礼のない丁寧なお返し文例(残暑お伺い対応)
上司や恩師など目上の方へ立秋以降に返す場合は、敬意を表して「残暑お伺い申し上げます」を使用します。
この度はご丁寧な暑中見舞いをいただき、誠にありがとうございました。
暦の上では秋とはいえ、なお厳しい暑さが続いておりますが、〇〇様におかれましては健やかにお過ごしのことと存じます。
日頃の不義理を深くお詫び申し上げますとともに、温かいお心遣いに心より感謝申し上げます。
私の方もおおかげさまで変わらず元気に職務に励んでおります。
まだまだ暑さが続くようですので、何卒ご自愛くださいますようお祈り申し上げます。
令和八年 立秋
③ ビジネス・取引先宛て:礼儀正しいフォーマルな返信文例
盛夏の候、貴社ますますご隆盛のこととお慶び申し上げます。
この度はご丁寧な暑中見舞いを賜り、厚く御礼申し上げます。
貴社皆様におかれましても、この酷暑の中をお健やかにお過ごしのことと存じます。
平素は格別のご高配を賜り、重ねて御礼申し上げます。
暑さ厳しき折柄、貴社のますますのご発展と、皆様のご健勝を心よりお祈り申し上げます。
令和八年 盛夏
🎁 お中元のお礼を兼ねて返信する場合のマナーと文例
夏の時期は「お中元(品物)が届いたことへのお礼」と「暑中見舞い・残暑見舞いのお返し」が重なるケースが非常に多いです。
お中元をいただいたお礼状を兼ねて返信を出しても全く失礼にはなりませんが、文面には必ずお中元の品に対する具体的な感謝の一文を組み込みましょう。
毎日厳しい暑さが続いておりますが、〇〇様にはいよいよご健勝のこととお慶び申し上げます。
この度は、ご丁寧な暑中見舞いに加え、結構なお中元の品まで頂戴いたしまして、誠にありがとうございました。
早速一同でありがたく賞味させていただしました。いつも細やかなお心遣いをいただき、心より感謝申し上げます。
ひときわ厳しい折、くれぐれもご自愛くださいますようお祈り申し上げます。
令和八年 盛夏
💡 補足:相手が「体調を崩している」場合の気遣いフレーズ
届いた暑中見舞い・残暑見舞いの中に「実は最近、夏バテ気味で」「少し体調を崩しておりまして」といった内容が書かれていた場合は、結びの言葉(相手の健康を願う文章)を以下のように変更して、相手を労る気持ちを伝えましょう。
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目上の方やフォーマルな相手へ : |
| 「体調を崩されたと伺い、大変案じております。どうか無理をなさらず、十分にご静養くださいませ。」 |
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友人や親しい間柄の相手へ : |
| 「夏の疲れが出やすい折、まずはご無理のないよう、お体を一番に大切にお過ごしください。」 |
💻 【ツール別】メールやLINEで届いた夏の挨拶への返信例文
相手がメールやLINEで挨拶をくれた場合は、こちらも同じツールを使ってテンポよく返すのがスマートです。
そのまま使えるスマホ・PC用のデジタル返信例文です。
① LINE・チャット用(親しい友人向け:スッキリ短文)
長文を避け、お礼と気遣いをコンパクトにまとめます。夏らしいスタンプを1つ添えるとさらに喜ばれます。
こちらも家族みんな夏バテせず元気に過ごしているよ。
本当に毎日暑いから、〇〇も体調には十分気を付けて、お互い楽しい夏にしようね!また落ち着いたらご飯でも行きましょう。
② ビジネスメール用(取引先・上司向け:フォーマル)
件名は「Re:」のままにしておくと、相手が「何の返信か」を一目で理解できるため親切です。
〇〇株式会社
役職 〇〇 〇〇 様
いつもお世話になっております。株式会社〇〇の山田です。
この度は、ご丁寧な暑中見舞いのメールをいただき誠にありがとうございました。
〇〇様におかれましては、この酷暑の中をお健やかにお過ごしのことと存じます。
平素は格別のご愛顧を賜り、心より御礼申し上げます。
まだまだ厳しい暑さが続くようでございますので、〇〇様をはじめ貴社の皆様におかれましては、どうぞご自愛くださいますようお願い申し上げます。
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(※ここに自身の署名を挿入)
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【時期が遅れたら?】お返事が遅くなってしまった時の対処法とお詫びフレーズ
「旅行に出ていてはがきを見るのが遅れた」「うっかりしていて立秋も大きく過ぎてしまった」という場合でも、お返事を出さないよりは、遅れてでも出す方が誠意が伝わります。
文面に必ず「お返事が遅れたことへのお詫び」を1行添える
返信が遅れてしまった場合は、何事もなかったかのように出すのではなく、自分の不手際(あるいは留守にしていたことなど)へのお詫びの言葉を必ず文章の冒頭(お礼の直後)に1行添えるのが大人のマナーです。
【文例】発送が遅れてしまった場合の「お詫び付き」お返し文章
ご丁寧な暑中見舞いをいただきながら、お返事が大変遅くなってしまい誠に申し訳ございません。
立秋を過ぎてもなお厳しい暑さが続いておりますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
おかげさまで私たちは変わらず元気に過ごしております。
朝晩は少しずつ虫の声も聞こえるようになってまいりましたが、日中はまだ猛暑が続くようです。
夏の疲れが出やすい頃ですので、どうぞご自愛くださいませ。
令和八年 晩夏
よくあるお返事の疑問(Q&A)
お返事の際、現代の読者が特に迷いやすいポイントをまとめました。
Q1. メールやLINEで届いた夏の挨拶には、はがきで返すべき?
A. 基本的には「届いたツール(メールやLINE)」でそのまま返信して問題ありません。
相手が手軽にLINEやメールで挨拶をくれた場合、こちらがわざわざ郵便はがきで返してしまうと、相手に「気を遣わせすぎてしまったな」と負担を感じさせてしまうことがあります。
こちらもテンポよく、メールやLINEで感謝と相手を気遣う言葉を返しましょう。
ただし、前述のビジネスメール例文のように、相手が上司や取引先などの場合は、メールであっても丁寧なビジネス敬語で返すよう意識してください。
Q2. こちらが喪中の時に届いたお見舞いはがきへの返信は?
A. 喪中であっても、通常通りお返事を出して全く問題ありません。
暑中見舞いや残暑見舞いは「お祝い事」ではなく「普段の安否伺い」です。
そのため、こちらが忌中(四十九日以内)でなければ、通常通りお礼と健康を願うお返事を出しましょう。
その際、わざわざ文面で「現在喪中のため〜」と深く触れる必要はありませんが、お祝いを連想させる派手な言葉(「おめでとう」など)の使い回しは避けるのが無難です。
前述した通り、はがきの種類に「胡蝶蘭」を選ぶとよりスマートです。
まとめ:お見舞いをいただいたら感謝の気持ちをすぐ形にしよう
相手から届いた暑中見舞い・残暑見舞いへの返信は、以下のポイントを意識すると失敗しません。
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返信のスピード : |
| 受け取ったら「2〜3日以内(遅くとも1週間以内)」に返すのが理想です。 |
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はがきの選び方 : |
| ハガキの返信に「年賀はがき」は絶対に使用しないように注意しましょう。 |
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時期による切り替え : |
| 2026年8月6日までは「暑中見舞い」、8月7日以降は「残暑見舞い」で返します。目上の方への残暑の返信は「残暑お伺い申し上げます」を使います。 |
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日付の書き方 : |
| 日付の季語(盛夏、晩夏など)は、相手の真似ではなく「自分が投函する日」の季節に合わせるのが鉄則です。 |
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特別な状況への配慮 : |
| 遅れた場合、お中元を兼ねる場合、相手が体調不良の場合は、それぞれ専用の気遣い・お礼・お詫びの一文を必ず添えましょう。 |
自分のために丁寧にはがきを選び、投函してくれた相手の優しさに対し、スマートなお返事で感謝を届けたいですね。
この記事の例文を参考に、ぜひ温かいお返しを届けてみてください。