身長について悩んだことってありますか?
うちの子は今、自分の身長が低いことに悩んでいて、その悩みの度合いは本人曰く「深刻」なんだそうです。
親として出来ることはしてあげたいとは思うものの、身長って伸ばそうと思って伸ばせるものなのかしら?と思案したり・・・。
今回は、同じように「身長を伸ばしたい!」とお悩みの子供を持つ親御さん必見の身長を伸ばす方法についてご紹介します。
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身長を伸ばす方法 高校生でも伸びる?
身長を伸ばす方法を知る前に、自分達の体の基礎知識をご紹介します。
身長は遺伝的要因が大きいの?
よく「親の身長が高いと子供も高くなる。」なんて言われますが、コレって本当なんでしょうか?
実は、身長はおおよそ20%が遺伝で決まるとされています。
遺伝的要因は20%程度で、残り約80%はその他の要因で身長を伸ばすことが可能であるとも言えるのです。
子供の予測身長計算式
これは、両親の身長から子供の最終的な身長を予測する計算式です。
- 男子=(父親の身長+母親の身長+13)÷2+2
- 女子=(父親の身長+母親の身長-13)÷2+2
例えば、父親が165cm、母親が150cmの場合だと、下記のような数値が割り出されます。
(165 + 150 - 13) ÷2+2 = 159.5
親の身長を抜いて子供が育っている家庭はたくさん存在しますし。
「遺伝だから。」と諦めてしまっていては、諦めず努力した人達と大きな差が生まれるかもしれませんね。
日本人の平均身長は?
厚生労働省によると、平成27年(2015年)の日本人の平均身長体重は、下記のようになっています。
●20歳女性:156.4cm、50.0kg
●30代男性:172.0cm、71.2kg
●30代女性:158.2cm、52.0kg
●40代男性:170.8cm、70.6kg
●40代女性:158.0cm、55.5kg
●50代男性:169.2cm、68.1kg
●50代女性:156.3cm、53.0kg
●60代男性:167.0cm、66.3kg
●60代女性:153.3cm、53.3kg
●70代以上男性:162.0cm、61.0kg
●70代以上女性:148.5cm、50.3kg
この日本人の体格の変化は、食生活や生活習慣の変化が影響しているとも言われています。
食生活では、栄養事情の変化、特に戦後の欧米型食生活による動物性たんぱく質の摂取量増加が、身長の伸びに大きく影響したと推定されています。
男女の成長の違い
人間の体は、女の子のほうが先に大人の体へ成長していきます。
男の子に比べるとおおよそ2年程早く、女の子の体は大人の体に成長していくといわれています。
身長もこの体の成長期に応じて変化します。女の子の身長は10歳頃から伸び盛りに入り、初潮後は身長の伸びもあまり伸びなくなるとされています。
これは、大人の体に成長するとともに、骨が固まるため身長が伸びにくくなるためです。
女子は男子より早く大人になるので、成長期間が比較的短いため、女子は男子より平均身長が低くなるのです。
また、女の子の中でも、初潮が遅い子供は、子供の時代が長いため必然的に身長が伸びる時間も長くなり、身長が高くなる傾向があります。
次に男の子は、12~14歳頃が伸び盛りに入ります。
女の子と比べて2年間程遅いため、子供の時代が長く、また思春期の身長の伸びも男の子のほうが良いため、身長が高くなる傾向があり、女子より平均身長が高くなるのです。
伸び盛りの時期は、子供によって多少のずれがありますし、性別でも伸び盛りの時期の違いがあるのです。
高校生でも身長は伸びる?
上記のように、人間の体は、子供から大人へと体が変化する際に、体格も大きく変化しやすくなります。この「成長期」が最も重要なのです。
一般的に成長期とは、思春期を迎えた後の3~4年間をいいます。
- 男子:中学生~高校生頃
- 女子:小学校高学年~中学生頃
この成長期の時期は、身長も急激に伸びるとされています。
また、医学的には膝の関節部分の骨に「骨端線」が残っている時期までが成長期とされており、通常は男性で17歳~18歳くらい、女性で15~16歳ぐらいまでといわれています。
「骨端線」とは、柔らかい骨(軟骨)でできていて、この骨端線の部分が伸びるため身長が伸びるのです。
大人になると、骨端線の部分は堅い骨になってしまい骨は伸びなくなり、身長の伸びも止まるのです。
ただ時期については、一概にすべての人が当てはまる訳ではなく、思春期を迎えるのが遅い人は、男性で25歳頃、女性で22歳頃まで骨端線が残っていて、伸びる(成長期)場合もあります。
このように、高校生でも成長期の過程であれば十分身長が伸びる要素は持っているので、諦めず伸びる努力をすることで変化が現れることも多くあるのです。
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身長を伸ばす方法!食べ物で違いが!?
身長は、遺伝的要因が約20%で残り80%はどんな要因が関係するのでしょう?
それは、様々な条件が影響を与えるとされており、代表的なものに、「自然環境、栄養、生活環境、睡眠、運動、病気」といったものが挙げられます。
また、近年では「親の愛情」といった目に見えない、精神的な要素や心的要因も大きく関わっているかもしれないとされています。
この中でも、「自然環境や病気」といったものは外的要因的な要素が強く、自分で改善するには、子供では難しいことも多いかもしれません。
ですが他の「栄養、生活環境、睡眠、運動」などは、自分の生活を見直したり、注意することで改善できる場合が多いものです。
複合的要因の中でも、自分で努力できる部分を強化することで、身長を伸ばすきっかけにもなるので、是非チャレンジしてみましょう。
子供の成長に不足しがちな栄養素を簡単に取れる補助食品などもありますので試してみるのもいいかもしれません。
成長ホルモンを分泌させる
人間の体では「ホルモン」と言われる、体の中でいろいろな情報を伝え合うものの物質が重要な役割を担っています。
ホルモンは体の健康維持のため、いろいろな機能を調節していますが、その中でも大きな役割として、個体の生命と活動性の維持、成長と成熟および生殖機能を担っています。
そして、身長を伸ばすホルモンとして「成長ホルモン」の分泌が必要になるのです。
この「成長ホルモン」が活発に大量に分泌されると、成長が促進されることで、身長の伸びにも影響するのです。
成長ホルモンは、生後~幼児期に分泌量が多く、思春期(成長期)で分泌量が最大となり、年齢とともに徐々に下がり、20歳前後から減少に転じます。
この成長ホルモンは「睡眠時」に分泌されるため、睡眠は身長を伸ばすためにも特に重要なポイントなのです。
また、睡眠だけでなく、運動時にも成長ホルモンは分泌されるので、適度な運動、そして、成長ホルモンの分泌を増やす食べ物、栄養分が重要なのです。
成長ホルモンの分泌を増やす食べ物や栄養分とは?
成長ホルモンは、「良質のアミノ酸」で構成されており、主にタンパク質が分解されて生成されます。
タンパク質は、牛乳やチーズなどの乳製品、納豆などの豆類や白米などの穀類、肉類など多くの食品に含まれており、毎日の食卓に並ぶ食事をバランスよく食べるだけでも十分に摂取できます。
魚・肉・卵・大豆製品・乳製品などバランスよく食べ、もちろん、ごはんや野菜・果物・海藻などの食材も取り入れましょう。
インスタントやお菓子、麺類・どんぶりなどの単品物では、タンパク質が充分に取ることができず、成長ホルモンが抑制されてしまいます。
ですので、良質のタンパク質を取るため、バランスの良い食事を心掛けることが大切です。
食事方法も気を付けて!
食事をする時にも、効果的に成長ホルモンを分泌させることが必要です。
その食事方法は「お腹がすいてから食べる」ことです。
胃の中が空っぽになっている時は、食事を取ることによって胃壁が刺激を受け、グレリンという成長ホルモン促進ペプチドが出るのです。
グレリンが脳下垂体を刺激することによって、成長ホルモンが分泌されます。
ちょこちょことお菓子を食べたり、空腹感がないままだと、食事を取った時に、充分な成長ホルモンが出ないので注意しましょう。
タンパク質には、睡眠に必要な睡眠ホルモンであるメラトニンの分泌に欠かせない、トリプトファンの生成にも役立ちます。
良質な食事を心掛けることで、成長ホルモンの分泌に重要な睡眠にも役立ちますので、是非、積極的にバランスよく食事を取りましょう。
現在では、成長ホルモンを構成するアミノ酸のひとつとして、オルニチンやアルギニンなどを含むサプリメントもありますので、食生活が偏っている場合や、バランスが良い食事が難しい場合などには、サプリメントを活用するのもいいかもしれません。
身長を伸ばす方法!睡眠で違いが!?
身長を伸ばすうえで、大切な「成長ホルモン」は、睡眠時に分泌されます。ですので、睡眠が身長の伸びにも大きく影響するのです。
現代の子供は、昔に比べ睡眠時間が短くなっており、その影響もひとつの要因として、身長の伸びが頭打ちにもなってきているのが現状です。
「寝る子は育つ」と言われるように、睡眠は人間の体の維持や成長のためには必要不可欠なものです。
特に成長期には、睡眠は成長を促進させる大きな役割を担っています。
しっかりと睡眠を取ることで身長が伸びることにも繋がりますので、睡眠を軽視せず、しっかりと睡眠時間を確保しましょう。
何時間ぐらい睡眠を取ればいいの?
一般的に、幼児期~小学生は、10時間、中学生~高校生で8時間を目標に睡眠時間を取ることがベストだと言われています。
また、睡眠は、レム睡眠とノンレム睡眠で構成されていることは、現在では広く知られています。
その中でも、ノンレム睡眠は、さらに4つのステージに分かれているのです。眠りについてノンレム睡眠になってから、さらに一段ずつ眠りが深まっていくのです。
その最も深いステージ3~4を「徐波(じょは)睡眠」と呼び、徐波睡眠は入眠から2~3時間の間に多く出現します。
そして成長ホルモンは、徐波睡眠時は分泌量がさらに増えるのです。
つまり、入眠後の2~3時間に深い眠りを確保できると、成長ホルモンもたくさん出るというわけです。
徐波睡眠を確保するには、熟睡できる睡眠時間の確保が重要です。
スマホやパソコン、テレビなどを寝る直前まで見ていると、脳が興奮状態にあり、眠りにくいとされていますので、寝る1時間前には使用や見るのを控え睡眠に入りやすい状態を作ります。
また、寝る直前に食事を取ると、消化にエネルギーを使ってしまい、熟睡できなくなるので、寝る2時間前は食事を控えましょう。
あとは、入浴も良質な睡眠を確保するうえで有効な手段とされています。
ぬるま湯(38度~40度ぐらいで)で30分程ゆっくりと入浴し、入浴後は軽くストレッチなどをするのも効果的です。
あとは、自分がリラックスして眠れる状態を作り、しっかりと熟睡状態を確保しましょう。
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まとめ
規則正しい生活と、バランスの取れた食事、そしてしっかりとした睡眠を心掛けるだけでも、身長の伸びが違うようです。
「寝る子は育つ」とはよく言ったもので、確かに私のまわりでも良く寝る子は大きい子が多いです^^
睡眠は人間の体にとっても大きく影響するものなので、リラックスしてゆっくり眠れる環境を作ることも大切かもしれませんね。