暑い季節に気になりだすのが「汗」。
自分の汗の臭いや、他人の汗の臭いが気になった経験がある方は少なくないでしょう。
汗のニオイというものはなかなかデリケートなものですので、たとえニオイが気になってしまっても指摘をすることは難しいものかもしれません。
またそれは、自分にも言えることかもしれません。人に不快な思いをさせないためにも、エチケットのひとつとしてニオイに気をつけることも大切かもしれません。
ニオイのケアとして忘れがちなのが「服のニオイ」。
毎日、清潔な服を着ているつもりでも、その服にも容赦なくニオイの元となる細菌がビッシリくっついているんですよ!
汗をかく時期だからこそ、洋服の臭いにも気を配りたいもの。
今回は、汗臭い洗濯物の対処法について、スポーツウェアの汗の臭い対策&消臭ワザなどについてご紹介します。
汗臭い洗濯物の対処法は?
体のニオイの原因とも言われる汗と皮脂。
でも汗といっても、汗自体は無臭です。ではどこからニオイが発生してしまうのか?
人間の体の皮膚の上にはさまざまな細菌が棲んでいます。
この細菌は、汗や皮脂、垢などをエサにして分解物を生成します。この細菌が生成した分解物こそがニオイの正体なのです。
分解物には、酸っぱい臭いのプロピオン酸や発酵食品のような臭いのr-ラクトンといったものがあり、あの独特な臭いを発生させているのです。
洗濯物が臭う原因は?
ニオイの原因となる分解物を生成する細菌。
細菌たちは皮膚の上に存在していますが、服を着用することで、もちろん服にも付着します。
たとえば、1日着用した綿のTシャツ1g中には約1万個~10万個の菌がくっついているともいわれており、これは1日履いた靴下とほぼ変わらない細菌数とされています。
ほぼ無菌状態の新品のTシャツも、夜になるとこれだけの菌の棲み処になってしまっているのです。あなたが着ているその服にも膨大な細菌が容赦なくくっついているんですよ!
その日着たものはその日には洗う!
「洗濯は週末にまとめてやる」といった人もいるかもしれません。
特に働いていると毎日の忙しさから、洗濯物は後回しになってしまう人もいるものです。
ですが、汗が付着した洋服をそのまま放置している間も、その日数が長ければ長いほど、服に付着した菌は汗や皮脂をエサにして繁殖を繰り返し、菌も増殖、汚れも落ちにくくなっていきます。
できれば、衣類などは「その日着たものはその日には洗う」のが理想的です。
でも、毎日の洗濯は無理!という場合には、布用の除菌・消臭スプレーを活用するのもおすすめです。
除菌・消臭スプレーを噴霧するだけでは、もちろん汚れは落ちませんが、増殖する菌の数を抑制することはできます。
洗濯する時は洗濯物の量にも注意!
面倒だからと洗濯機に洗濯物を一気に詰め込んで洗濯するのはNG!
洗濯物を詰め込みすぎると、洗浄力が低下し、汚れも残りがちに・・・。
また、脱いだ衣類を洗濯機の中にためている人も多いのですが、洗濯機の中は湿気が高く、菌が繁殖しやすい環境のため、洗濯機にためておくと洗濯物の汚れからどんどん菌が増殖し、洗ってもニオイの原因になりやすくなります。
洗濯物は通気性の良い洗濯カゴに入れるようにしましょう。
スポーツウェアの汗の臭い対策&消臭ワザとは?
汗や皮脂がべったりとついたスポーツウェアは、「洗っても臭いが落ちない」や「黄ばみ」といったものが起こりがちです。
これは、汗や皮脂がべったりとついたスポーツウェアには、菌のエサとなる汗や皮脂、角質などが豊富で菌も増殖しやすくなるためです。
スポーツウェアはつけ置き洗いを!
通常よりも多くの汗や皮脂がくっついた状態のスポーツウェアは、普通の洗濯よりもつけ置き洗いがおすすめです。
◆たらい
◆洗濯用洗剤
◆酸素系漂白剤
◆40度くらいのお湯
【手順】
40度くらいのお湯に洗濯用洗剤と酸素系漂白剤を入れます。そこに衣類を30分程度浸けておきます。つけ置き後は、洗濯機に入れて通常通りに洗濯します。
※洗濯機に入れる際には、追加の洗剤は不要です。洗剤が多すぎても、洗剤が衣類に残って黄ばみの原因にもなります。
しぶといニオイ&汗ジミの洗濯方法は?
上記のつけ置き洗いでも落ちにくかったり、ニオイが残るようであれば、40度くらいのお湯を少し高めの50度くらいのお湯に切り替え、また、重曹をプラスすることでアルカリ性が強くなり、漂白力もアップしますよ!
つけ置きすることで洗剤の濃度は約10倍になり、洗剤の成分を浸透させやすくなります。また、水に比べてお湯のほうが皮脂や汚れを落としやすく、1回つけ置きしてから洗うだけで、驚くほどキレイになるんですよ!
まとめ
ニオイの原因となる菌が生成する分解物。
洗濯物の臭いを対策するには、菌の繁殖を出来る限り抑え、ついてしまった原因物質を可能な限り取り除く必要があります。
ニオイや黄ばみなどの汚れが気になる場合は、定期的につけ置き洗いを取り入れるのもおすすめですよ!
また、同じ洗濯洗剤でも種類によって洗浄力にも違いがあります。
基礎知識として、洗濯洗剤の選び方や種類によってどう効果が違うのか?漂白剤の選び方もご紹介!の記事もご参考に!