節分の日には「鬼は~外、福は~内♪」と言って「豆まき」をしたり、魔除けの「鰯」を食べたり、飾ったりするなどの風習がありますが、最近では、その年の恵方を向いて太巻きを食べる「恵方巻」を食べる人が増えています。
「恵方巻」を食べるようになったのは、ここ最近の習慣ですので、食べ方のルールなど各家庭で異なることも多く何が正解か悩んでしまうことも多いもの。
今回は、「恵方巻」の正しい食べ方、また食べきれないときはどうする?などについてご紹介します。
また、太巻きが苦手で食べられない方など必見の太巻き以外の恵方巻についても併せてご紹介します。
恵方巻の正しい食べ方は?
恵方巻はここ近年で急速に根付いた風習ですので、食べ方のルールなど各地方、または各家庭で様々です。
しかし、生真面目な日本人である私たちは、決まった作法やマナーなどに沿って「恵方巻」を食べたいと思う人も多いものです。(私だけ…?)
そこで、「恵方巻」を食べる時の正しい作法についてご紹介します。
- 食べ方その①:今年の恵方を向いて食べる
- 食べ方その②:食べている間は話さない
- 食べ方その③:太巻きを切ってはいけない
今年の恵方に向いて太巻きを食べるのは、恵方の方角に歳徳神(としとくじん)がいるためです。
歳徳神とは、万事を吉とし、陰陽道ではその年の福徳を司る神様のことです。
この神様のいる方を「明の方(あきのかた)」、または「恵方」といいます。
また、歳徳神のいる方角はその年の十干(じっかん)によって変わります
万事を吉とする歳徳神に向かって願い事をするために恵方を向くのです。
恵方巻を食べている間に話すと口と太巻きの間から「願い事」や「福」が逃げてしまうといわれるためです。
ポイント
恵方巻は、「七福神」に見立てて7つの具材(福)を巻き込むとされていますので「福を切らない」ように包丁を入れずに丸ごと食べるのが良いとされています。
また、巻きずしは【鬼の金棒】に見立てられることもあり、「鬼を退治(一飲み)する」という意味合いもあります。
これらの理由により、太巻きは一人一本を食べるのが良いとされています。
上記は、基本的な恵方巻の食べ方で一般的な共通ルールになっているようです。
また、他にも「立って食べるの?」「目はつぶるの?」など曖昧なルールもありますので、それぞれについてのルールをご紹介していきます。
恵方巻を食べる時は立つの?
「恵方巻は恵方を向いて立って食べる」や「正座して食べる」やなど様々な諸説がありますが、これに関しては特に決まったルールはありません。
ですので、各家庭のルールで決めても問題ありませんので、「お参りと同じように立ってお願い事をする」や「立って食べるのはお行儀が悪いので、座って食べる」「正座して食べる」など各家庭で思う通りの食べ方をしましょう。
毎年ニュースにも上がりますが、「恵方巻の丸かじりイベント」などで、恵方に向いて立って一気に食べるシーンがTVで映されるため、立って食べるのがルールと思われる方が多いようですね。
恵方巻を食べる時は目をつぶるの?
恵方巻を食べる時はお願い事しながら食べるため、「目をつぶって」食べるという方もいらっしゃいますが、「目をつぶって」食べ無ければならないという決まりもありません。
ですので、「食べている最中ずっと目をつぶって食べる」「願い事の最中の一口二口は目をつぶって、願い事が終われば目を開けて食べる」「気にせずに食べる」など好きなルールをご家庭で決めて食べましょう。
恵方巻を食べる時は笑う?
また、恵方巻を食べる時は「笑いながら」食べるという人もいます。一般的には、「願い事」や「福」が逃げないように無言で黙々と食べると言われていますが、「笑う門には福来る」とも言いますので、笑いながら食べるのもいいかもしれませんね。
ですので、願い事をしている一口二口は話さず食べて、残りは明るく元気に笑いながら食べるとなんだか「福」が呼び込まれそうな気がしますね。
私も、笑っている(笑顔)時は幸せなので「なるほど」と思い、願い事が終わった後は「ニコニコ」して食べるようにしています^^
ということで「恵方巻」の正しい食べ方をまとめると…
②食べている(願い事をしている)間は話さない
③太巻きを切らずに食べる
※但し、③については無理してのどに詰まらせてはいけないので臨機応変に対処しましょう。
「立って食べる」「目をつぶって食べる」「笑って食べる」などはあなたが幸せになれると思うものを行いましょう♪
恵方巻を食べきれないときはどうするの?
「恵方巻」は一般的に7種類の具材を巻いて作るものとされています。これは、7種類の具材を七福神に見立てて福を巻き込むという意味で作られています。
恵方巻は、7種類の具材を巻くので基本的にボリュームのある太巻きになってしまうため、お子様や高齢者、女性の方などは一本丸々食べきれないことも多いものです。
「一本丸々食べないと願い事が叶わないの?」と心配になってしまう方も多いのではないでしょうか?
安心して下さい、一本丸々食べきれなくても大丈夫です。
「恵方巻の正しい食べ方」とは少し異なりますが、恵方巻が大きくて食べきれない場合は、最初に食べられる分を切ってから食べるようにしましょう。
無理して一本丸々食べようとして喉に詰まらせたりすると、「幸せ」どころの話ではなくなりますので…^^;
また、「食べ物」は美味しく食べることが、食べ物にとっても、あなたにとっても、作ってくれた人にとっても「幸せ」なことですので、「正しい食べ方」にこだわらずに、臨機応変に美味しく食べるようにしましょう。
恵方巻は太巻き以外でもいいの?
「どうしても一本丸々食べたい!!でも、太巻きはしんどいかも…」と考える場合は、「太巻き」ではなく「細巻き」を食べることも良いとされます。
7種類の具材は入れることが出来ないかもしれませんが、「福を巻き込む」「歳徳神に願い事を伝える」ことは出来ますので、お試しください。
どちらにしても、決して無理せずに美味しく食べられる方法で食べることが一番良いことですね^^
また、「恵方巻」の具材は、「シイタケ」「うなぎ」「かんぴょう」「エビ」「卵焼き(錦糸卵)」「でんぶ」「きゅうり」が一般的ですが、これらが苦手で食べられないという人もいます。
必ずしも「恵方巻」は上記の具材でないといけないというわけではありませんので、「サラダ巻き」「海鮮海苔巻き」「ソースカツ太巻き」「キンパ(韓国風海苔巻き)」などお好きな海苔巻きを「恵方巻」とすることも出来ます。
また、「海苔巻き自体が苦手なの…」という人もいますので、その場合は「ロールケーキ」などのスイーツを食べても良いとされています。
最近ではコンビニやスーパーなどでもスイーツ恵方巻が市販されていますのでお試しください。
「巻いているもの何でもいいの?」と思われる方もいますが、そうです恵方巻は「福を巻く」ものですので、あなたが幸せになる具材を巻いているものであればOKです。
願い事はあなたが「幸せ」になることから始まると私は考えていますので、お好みの具材や恵方巻を食べて幸せになりましょう♪
まとめ
いかがでしたか?
「恵方巻」は最近できた風習ですので、各家庭でのルールや決まり事がありますが、一般的な共通ルールとしては「恵方を向いて食べる」「願い事の間は話さない」「切らずに食べる」が圧倒的に多いようです。
後は、あなたが「幸せ」になれるような決まり事を作って節分を楽しむのも良いものです。