暑い季節に気になるのが汗。
その中でも、脇汗は洋服に汗じみができたり、臭いが気になったりと、暑い季節には最も気にされる方が多い汗かきポイントでもあります。
脇汗対策として制汗剤を使用する方もいますが、制汗剤を使っても「抑える」役割はありますが、「改善」まではいかないのが現状です。
逆に制汗剤の使用が黄ばみの原因になることだってあるんです!
正しい知識と改善方法を知れば、気になる脇汗の悩みを解決できることもあります!
今回は、この脇汗の臭いや黄ばみ対策に関する情報をお伝えします。
脇汗の臭い改善
脇の下は、汗腺が集まっています。
そのため、体の中でも汗をかきやすい場所なんです。
汗は人間の体の体温調整のためにも必要不可欠な機能です。
ですので、汗をかくのは健全なことですし、脇に汗が出ることも至って普通のことなのです。
汗=臭いなのか?
では、「臭い」の原因はやはり「汗」なんでしょうか?
実は、「汗」は無臭なんです。
汗自体に臭いがあるように感じてしまいますが、汗自体に臭いはないんです。
ではこの「臭い」はどこからやってくるのか?
それは、人間の肌の上にいる「菌」が汗や皮脂をエサとして増殖し、分解されることで臭いを発生しているのです。
汗の量が多ければ臭いも出やすい
1日に出る脇汗の量は、通常スプーン1杯程度と言われています。
人間の体全体から出る汗の比率で言えば、わずか1%程の量に過ぎないのです。
でも、これはあくまで一般的な数値であって、やはり個人差はあります。
汗っかきな人もいますし、激しい運動をしても汗が出にくい人もいます。
汗の量は個人差はありますが、汗の量が多ければ、菌にとってはご馳走が溢れている状態ですので、菌の繁殖も盛んになり、臭いも発生しやすくなります。
人間は季節を問わず、一年中汗をかきます。
でも、暑い季節や運動時などは、たくさん汗が出ます。
この汗がたくさん出た状態は、臭いが出やすいので、夏などに脇汗を気にしたりする人が増えるのも必然なのです。
また、夏などの暑い季節は薄着にもなるので、臭いが他の人に届きやすい状態でもあるので、ケアする人が多いのです。
臭いを改善するためには
上記のように、臭いの原因は菌の繁殖・分解です。
ですので、臭いを改善するためには、菌の活動を未然に防ぐことが改善策として有効です。
菌が繁殖して臭いを出すには1時間かかります。
ですので、とにかく汗をかいたら、こまめに汗を拭きとる!
これを徹底するだけでも、臭いの発生は大きく改善されるのです。
汗を拭きとる時にタオルはNG
汗を拭きとると言っても、同じタオルの使用を繰り返していては臭いの改善はあまり見込めません。
そこで、臭いを徹底的に改善したい場合には、「汗拭きシート」で汗を拭きとることが有効なのです。
「汗拭きシート」は使い捨てですので、菌を拡散することもありません。
しかも、汗拭きシートには殺菌作用が含まれているものが多いですし、汗を拭くと同時に殺菌もできて、臭いの原因対策としても有効なのです。
脇汗の黄ばみ対策
脇汗での悩みとして、脇汗が原因の洋服の黄ばみも多いですね。
暑い季節は、「白色」などの涼しげな色の服を着て出掛けたいものですが、この黄ばみが気になって暗い色の服を選んでしまったり。
この黄ばみは、脇だけのものなのでしょうか?今度は黄ばみの原因や対策についてご紹介します。
黄ばみの原因は?
汗には、「エクリン腺」と「アポクリン腺」の2種類があります。
その中の、「アポクリン腺」は脇や耳、陰部に集中しています。
このアポクリン腺から出る汗は、タンパク質や脂質などの水分以外の成分が多く含まれています。
そして、そのアポクリン腺から出る「リポフスチン」という色素が黄ばみの原因となっているのです。
黄ばみの原因は制汗剤?
脇に黄ばみが出来やすいのは、脇に「アポクリン腺」が集中していることと、アポクリン腺から出るリポフスチンという色素が原因です。
でも、他にも黄ばみの原因はあります。それが「制汗剤」なんです。
汗ばむ季節に制汗剤を使って汗や臭いを防いでいる方も多いですが、その使用している制汗剤が原因で黄ばみが発生または増長させていることがあるのです。
すべての制汗剤が黄ばみの原因となるわけではなく、やはり個人差があります。
個人によって、皮膚の状態や菌の種類などが異なるうえに、制汗剤の成分の反応の仕方も個人によって異なるため、制汗剤が原因というのはすべての人に当てはまるわけではありません。
でも、制汗剤を使用していて、黄ばみや臭いが気になるようなことがある場合は、使用している制汗剤を1週間くらい中止してみることも黄ばみ対策としては有効です。
使用を中止して、黄ばみがなくなったなら、その制汗剤が原因と分かります。
制汗剤が原因で黄ばみを発生させることもありますので、黄ばみが気になる方は、お試しいただきたい方法です。
黄ばみには重曹を活用する!
黄ばみ対策として重曹の活用があります。
重曹はアルカリ性で、汗に含まれる酸性の臭い成分に対する消臭効果もあります。
使用方法は簡単で、この重曹の粉を脇に直接塗布します。
人によっては、かぶれたりということもあるかもしれませんので、塗布後、かゆみや湿疹などが出る場合は、無理せず塗布は中止してください。
また、衣類の脇にあたる内側に軽く塗ったり、水に溶いた重曹を直接スプレーしてもいいですよ。
重曹は口にも入れられる害のない成分なので、安心して使えます。
また、この重曹の活用と併用して脇汗パッドを利用するのも黄ばみ対策になります。
黄ばみ対策で最も有効なのは?
黄ばみの対策は、アポクリン腺から出る成分やリポフスチンという色素を抑えることが最も有効な対策方法です。
それには、毎日の生活習慣の見直しが必須となります。
特に、「食生活」は影響が大きいので、黄ばみが気になる方は食生活改善が急務となってきます。
この生活習慣・体質改善は「脇汗」の根本的な改善策として最も有効なものですので、下記にて詳しくご紹介します。
脇汗には体質改善が最も有効
脇汗を改善する最も有効な策として、「体質改善」が挙げられます。
汗の種類のひとつ、アポクリン腺から出る汗にはタンパク質や脂質など、水分以外の成分が多く含まれ、それがワキガと言われる特有の臭いを発しています。
脇汗に不快感を抱く大きな要因は、このアポクリン腺から出る体臭のもとであるとも言えるのです。
脂肪の摂り方を見直す
アポクリン腺からの体臭予防には、脂肪いわゆる「脂」=「脂質」の摂り方を見直す必要があります。
「脂質」をまったく摂らない方法も逆に体臭を強める原因となるので、「適度に脂質を摂る」ことが大事なのです。
油っぽい食事を控えつつ、良質な脂質は積極的に取り入れるようにする。
良質な脂質・体臭予防としておすすめなのが、オリーブ油です。
オリーブ油はオレイン酸が多く含まれており、オレイン酸は酸化しにくく、体臭予防には効果的なんです。
他にも、シソ油やゴマ油に多く含まれる「α-リノレン酸」も、体内の組織中では酸化しにくくおすすめです。
ストレスも大敵!入浴で改善!
ストレスで疲れが溜まってくると、血液中にアンモニアが増加します。
アンモニアは通常、肝蔵で解毒されますが、疲労が溜まると解毒作用が弱まり解毒されなかったアンモニアが汗腺に放出されてしまいます。
その結果、汗にアンモニア臭が混じり体臭となります。
こうしたストレスによる体臭の対策としては、あまり熱すぎない温度の湯船にゆっくり浸かり、適度に汗を流してリラックスすることが大切です。
入浴後、血行を良くしてから眠りにつくと体内のアンモニアが減少します。
またここで、さらに効果的なのが、「重曹」の活用です!
ひと握りの重曹を、入浴剤替わりにお湯に入れて入浴します。
リラックスして入浴しながら、重曹が体臭の元となる酸性物質を消し取り、体臭を抑えてくれるので、さらに効果的に臭い対策ができますよ!
まとめ
脇汗と言っても、いろんな悩みや原因があるのです。
汗は自分の体内からの出る物質ですので、根本的な改善は、やはり体質改善が最も有効な改善策になります。
体質改善は、時間は掛かりますが脇汗だけでなく、体全体の健康にも繋がるものですので、これをきっかけに本格的な体質改善に取り組むのもいいかもしれませんね。