梅雨の時期に体調を崩すという経験をされる方は少なくありません。
頭痛やめまい、むくみやだるいなど体の不調だけでなく「やる気が出ない」「憂鬱な気分になる」など心の不調に悩まされる方も多いものです。
では、梅雨の時期にこのような症状がでるのでしょうか。
今回は、梅雨の体調不良の原因や頭痛やめまいなどの症状はなぜ起こるのかについてご紹介していきます。
梅雨の体調不良の原因は?
梅雨の時期になんとなく体調が悪い、やる気が出ないなどで生活に支障をきたす場合があります。
特に、男性よりも女性の方がこのような症状を感じる方が多いものです。
では、なぜ梅雨の時期に体調を崩すしやすいのでしょうか?
梅雨の時期に体や心の不調を感じる原因は明確には解明されていませんが、「気温」「気圧」「湿度」が関係しているといわれています。
では、梅雨の時期の体調不良の主な症状について下記にご紹介します。
梅雨の時期の体調不良の主な症状は?
- 頭痛、頭重
- めまい
- 体が重い、だるい
- むくみ
- 古い傷痕の痛み
- 神経痛
- 気分の落ち込み
- 抑うつ状態
- 関節痛
- 膨満感
など
梅雨の時期は頭痛やめまいだけでなく、これだけの様々な影響を体におよぼします。
梅雨の頭痛やめまいなどの症状はなぜ起こるの?
では、梅雨の時期にどうしてこれらの症状が出るのか、「気温」「気圧」「湿度」がどのように関係しているのかを詳しくご紹介していきます。
気温の寒暖差で体調不良が起こるのは?
梅雨の時期は、気温の寒暖差が大きい時期でもあります。
雨が降って気温が下がったと思ったら、翌日は真夏のような暑さになったり、また、朝晩は冷えて昼間は暑いなど体に大きな負担をかけてしまうため、体調不良を起こしやすいとされます。
気圧が低くて体調不良が起こるのは?
梅雨の時期は、気圧が低い日が続くことがあります。
天気が悪い時にでる体調不良の原因は、気圧の変化による自律神経の乱れによることが多いものです。
自律神経とは
自律神経とは、私たちの意思で動かすことのできない呼吸や血液の流れ、内臓などの動き支えるものです。
自律神経は、体を緊張させて活動的にする【交感神経】と体をリラックスさせ休息させる【副交感神経】があり、これらをバランスよく切り替えることで体のバランスを整えているのです。
しかし、どちらかが優位な状態が続くことで、自律神経のバランスが乱れ体調に影響を及ぼします。
梅雨の時期のように気圧が低下し、どんより曇り空のときは、自然と体は副交感神経が優位に働くようになります。
では、なぜ気圧が低下すると副交感神経が優位になるのでしょう?
それは、耳にある三半規管が気圧の低下を感じたり、薄暗く光がすくない、酸素が薄いなどの条件も揃うことで、交感神経が優位になるはずの昼間でも、副交感神経が優位になり体が休息モードになるため「だるい」「やる気が出ない」と感じてしまうのです。
また、気圧が低下することによって、血管が膨れます。
頭の血管が膨れることで頭痛が起きたり、体の血管が膨れることで血液やリンパ液などの流れが悪くなるため体調不良が起きることもあります。
短期間では、自律神経がバランスを整えるため問題ありませんが、梅雨の期間は長くこの状態が続くため、ジワジワと体調不良になる方が増えるのです。
このように、天気の変化で不調を感じる症状を「気象病」と呼ばれます。
湿度によって体調不良が起こるのは?
梅雨の時期のように連日雨が続くと体に不調を感じるようになる方もいます。
その原因のひとつが「湿度」によるもので、空気中の湿度が高くなると体に余分な水分が溜まりやすく、体を不調にする原因といわれます。
梅雨の時期は、湿度が70%前後と高く、気温が高いわりに汗をかきにくい時期ですので、体の中にある余分な水分を上手く排出できずにため込んでしまう方が多くなります。
余分な水分が体に溜まっていることで、体を冷やしたり、汗が出ないので代謝が悪くなったりしますので体に不調を感じやすくなってしまいます。
東洋医学では、この症状のことを「湿邪(水毒)」といい、体の中に余分な水分が溜まることで、「消化吸収」「水分代謝」「血液の流れ」など体に様々な影響を及ぼす原因とされています。
このように、「気温の差が激しい」「気圧が低下しやすい」「湿度が高い」などの条件が揃う梅雨の時期は体調不良を感じることがおおいのです。
メモ
梅雨の時期と台風での体調不良の感じ方が違うのは、梅雨は期間が長いのでジワジワと体調不良が長引き、台風では急激な変化が短期間で起こるので症状がツライというように気圧などの変化の期間によって感じ方が変わるようです。
まとめ
いかがでしたか?
今回は、梅雨の体調不良の原因や頭痛やめまいなどの症状はなぜ起こるのかについてご紹介しました。
梅雨の時期の体調不良の原因はひとつではありません。
出来るだけ、食事や睡眠、軽い運動などで生活リズムを整え、ストレスのない生活を心掛けることで症状も軽減することが多いので、生活習慣の見直しをすることをおすすめします。