車で寝泊まりをする「車中泊」。
我が家では、はじめての車中泊の際、ブランケットだけを持参して、あとは大丈夫だろうと軽い気持ちで車中泊に臨みましたが、翌日、ひどい寝不足と首や腰の痛みに襲われるという悲惨な結果になったことを思い出します・・・orz。
車は、快適に走ることを目的に作られているため、快適に眠るためには一工夫が必要なんだと改めて考えさせられた一夜となったのです。
「一晩だけだし」と車の硬いシートで眠ることはあまりおすすめではありません。
車の硬いシートのつらさを軽減するためには、マットが必要です。
今回は、車中泊マットについて、選び方のポイントや段差解消や厚みなど気になるポイントも含め、我が家が試行錯誤して解消したおすすめ方法についてご紹介します。
車中泊マット 選び方のポイントは?
設置する車の形状や大きさに合うものを選ぶ!
車中泊マットを選ぶ際にまず考えなければならないのが、設置する車に大きさが合うかどうか?をまずチェックしましょう。
そのためには、設置する車の室内空間(荷台など)の内寸をあらかじめ計測しておくのがおすすめです。
素材はどうするか?
「車中泊マット」といっても、探し出すといろんな種類があります。代表的なものにエアーマット、ウレタン素材、低反発や高反発素材などなど、どれにすればいいのかな?と迷うほどです。
我が家でも、車中泊マットを選ぶ際にいろいろと悩みました。
やはりですが、素材それぞれにメリット・デメリットがあるため、自分の用途によって選んでいくしかないのが現実です。
例えば、ウレタン素材、特に低反発のウレタンマットは「寝心地がいい」と評判ですし、エアーマットは、持ち運びに便利で収納性が高いものが多く、使用時以外は車の荷台に置いておいても邪魔しないのが嬉しいところかもしれません。
なお、素材によって「収納サイズ」や「重量」なども変わってきます。
キャンプなどで車中泊をするときは、ほかの道具も車に積み込まなければなりません。
どの程度のサイズまで収納可能なのかは事前に確認しておくほうが安心です。
また、睡眠時の快適さを求めるのであれば、ウレタンマットにしてもエアーマットにしても、ある程度の厚みがあるものを選ぶこともあります。
ですが、厚みがあるぶん重量は重くなる傾向にあります。
車のみで使用する場合は問題ないかもしれませんが、テントに運んで使用するなど使用目的が多岐になる場合は、持ち運ぶ際の手間なども考慮し、重量などもチェックしておくことがポイントになってきます。
車中泊マットの素材は本当に自分の好みになってきますが、「通気性・断熱性・防寒性・触り心地、耐久性、寝心地、収納性、重量」などの項目のなかで優先順位を決めて選んだほうが失敗しないでしょう。
車中泊マット 段差解消や厚みなど試行錯誤して解消したおすすめ方法はコレ!
我が家が車中泊をする車は、その当時SUVで、スバルのフォレスターという車でした。
可倒式リヤシートによって荷室を拡張することが可能だったのでリヤシートを倒して車中泊をする感じです。
https://www.subaru.jp/forester/forester/
はじめての車中泊の際、一番気になったのがシートの硬さよりも下記のような「段差」でした。
この段差が、腰や背中にちょうど当たる部分で、寝返りが打ちにくく、変な態勢で寝る原因となって「快適な睡眠」とは程遠い結果となったのです。
この経験からこの段差問題解消の手段としてマット選びがはじまったのです。
フォレスターで車中泊 段差を解消する方法は?
この段差問題、なかなか手強く、マットを敷いただけでは、「ちょっとマシになったかな・・・」ぐらいの程度で、満足には程遠い結果に・・・。
色々と調べていくと、同じフォレスターユーザーさんもこの段差問題に試行錯誤している様子がうかがえました。
手作りDIYでベニア板などを使って底上げしたり、マットを重ねて段差をなくそうとしたり・・・。
みなさんなかなか手が込んでて、不器用&無精者の我が家では、そこまでの労力をかける勇気もなく、漠然と「どうしようか?」と悩んでおりました。
そこでまずは、自分たちでできることと、現実的な問題である「いくらまでお金を掛けるか?」を決めることにしました。
そして決まったのが、「予算は1万円以内で段差を解消する方法を探そう!」でした。
マットを敷いただけでは段差解消にはならないことは実際に車中泊をして分かったので、段差を解消する抜本的な方法が大切だよね~と確認。
ホームセンターに通ったりしながら手頃なものを物色、下記のようなコンパクトタタミを重ねてみては?など思案しました。
そのなかで候補に挙がったのが、「すのこ」でした。
そしてどのすのこにするか熟考した結果、手に入れたのが下記のニトリの「桐すのこ2枚入り」でした。
ニトリの「桐すのこ2枚入り」なんと2枚入りで799円(税込み)!!すごい!!お値段以上ニトリさんと心から思いました。
2枚組というのがいいですよね~。
実は、フォレスターで車中泊を考える際、下記の写真を見てもらうとわかるんですが後輪のタイヤ部分の内寸を考慮しないといけないんですよね。
測ってみると、おおよそ横幅が100cm程度で、このニトリの「桐すのこ2枚入り」の寸法が、50cm×75cmで2枚横に並べる感じで置くと見事にフォレスターの内寸にピッタリ♪
フォレスターの車中泊のためのすのこのような感じです^^
ちなみに、フォレスターの段差ですが、測ったところ、約6~8cm程度あります。このニトリの桐すのこだけでは、段差を解消するには高さが足りません。
すのこの下に何かを置くか敷くなどして、高さを底上げする必要があります。
「ブロックを敷こうか」
「高さ調節できるアジャスターをすのこの下につけようか」
などいろいろと探している時に見つけたのが、下記のものです。
実はコレ、100均のセリアさんでみつけたんですよね~。なので1個100円×8個(すのこ1枚につき4個づつの計算で)合計864円(税込み)で購入。
普通のブロックだと車中泊以外の時に車に積んでおくのも重いし、邪魔だしで躊躇したんですよね。
このミニブロックは発泡ポリスチレン製で、とにかく軽い。手軽で持ち運びも楽チン&高さが6cmですのこの下に敷いて使用することで、ちょうど段差を埋める高さになってくれるところが一番の決め手でした。
他にもホームセンターなどに発砲スチロール製のブロックなどもあったんですが厚さが分厚すぎて、ちょうどよい高さのものがなかなかなかったんですよね。
この100均のセリアさんでみつけたミニブロック、下記のように耐荷重がタテ・ヨコ共に70kgと記載もあり、なかなかの優秀さ。
でも発泡ポリスチレン製ということもあり、今一つ「大丈夫!?」との不安もあったので、すのこ1枚につき4個づつしっかりと置くことに決めて8個購入となったのです。
「予算は1万円以内で段差を解消する方法を探そう!」とはじまったフォレスターの段差を解消する方法でしたが、ここまでくると、いかに安く抑えて満足できる車中泊環境を作るか!になってきました。
そしてマットもこの勢いで寝心地と安さを求めて決めたのでした。
フォレスターの車中泊マットのおすすめは?
車中泊マットで、まずはじめに購入したのがエアマット素材のものでした。
キャンプ用でおすすめされていたものなんですが、寝てみると寝心地が安定せず、やわらかすぎて腰が痛くなってしまいました。
また購入して知ったのですが、エアマットはパンパンに空気を入れるというよりは80~90%程度入る程度にとどめておかないと、破れたりして破損の可能性も高まるんですよね。
空気を80~90%程度入る程度にとどめておくことで、寝るときには柔らかすぎて我が家では合わない結果に・・・。
車中泊におすすめのマットはどこに!?
そして辿り着いたのが下記の、ニトリの「3つ折り硬質マットレス シングル」お値段3,990円(税込み)でした。
車中泊マットでニトリのマットってどうなの?
我が家では、最初に車中泊用として購入したエアマットが合わなかったこともあり、寝心地を最優先にするなら「マットレスタイプ」のものがいいんじゃないかと考えました。
「マットレスタイプ」のものは、エアマットに比べて、小さくコンパクトに収納できるわけではないので収納性重視の方には合わないかもしれません。
我が家では、収納性は荷台に置ける程度でOK!車中泊で使用しないときは、家で保管することを決めていたので、そこまで収納性を求めてはいませんでした。
一番重視したのが寝心地だったのですが、マットレスタイプだと気になるのが「厚み」の部分かもしれません。
8cmや10cmのものなどもあり、寝心地を求めるなら厚めのものを購入しようかとも考えたのですが、段差を解消したぶん、厚みはそこまで分厚くなくても大丈夫なんじゃないだろうか?と考えました。
そして、実際の寝心地は・・・「快適」でした。
何よりも段差を解消できたことで、格段にストレスなく眠ることができるようになりました。
ニトリの「3つ折り硬質マットレス シングル」も厚みは5cmタイプのものを選んだのですが、段差を解消したぶん5cmの厚みでも十分でした。
しかもマットが硬めのものを選んだので、柔らかすぎずしっかり支えてくれる感じで車中泊の寝心地が一気に向上できました。
5cmタイプなので持ち運びも辛うじて苦はなく運べているので、我が家では選んで良かったね~となりました。
フォレスターの車中泊で揃えたもののまとめ
- ニトリの「桐すのこ2枚入り」:799円(税込み)
- 100均のセリアさんでみつけたミニブロック 8個:864円(税込み)
- ニトリの「3つ折り硬質マットレス シングル(かため 厚さ5cm)」:3,990円(税込み)
※1個100円×8個(すのこ1枚につき4個づつの計算で)
合計金額:5,653円(税込み)
そしてフォレスターの車中泊で揃えたもので完成したのが下記の状態です。
「予算は1万円以内で段差を解消する方法を探そう!」とはじまったフォレスターの段差を解消する方法でしたが、予算を大きく下回り、これで失敗しても諦めがつく金額内に抑えられたことが一番のメリットでした。
車中泊のマットというと、1枚数万円するものもあったりして、いきなり数万円のものを揃えるのも失敗したときに後悔が大きすぎて我が家では勇気がなく無理でした。
まずは低予算で車中泊を快適にできるものを、自分たちで探してみるのもいいかもしれません。
使用頻度が多いと、買い替え時期というのは必ず来ますし、その際に不便なところを解消するものを、また探せばいいかな?と思っています。
まとめ
車中泊は、年々増加傾向にあるようですが、実際に車中泊をやってみると「ここがな~」など、改善した点もいろいろとあるものです。
車中泊も旅の一部。
快適に過ごすために、自分たちの優先したいポイントをまずはしっかりと決めて、自分たちが納得できるものを選ぶようにすると後悔がないかもしれませんね。