「体の冷えは万病のもと」ともいわれます。
「たかが体の冷えぐらいで…」と軽く見てはいけません。
もしかして思わぬ病気を引き起こすリスクがそこに隠されているかもしれませんよ。
なぜ、体が冷えると様々な体調不良が引き起こされるのでしょうか?
今回は、冷えるとなぜ体が不調になるの?冷えのメカニズムをわかりやすくご紹介します。
冷えるとなぜ体が不調になるの?
体の冷えとは、一般的には「冷え性」などといわれることがありますが、これは病気ではありません。
手や足、腰や体全体が不快なほど冷たさを感じる症状のことをいいます。
また、冷え性は体を温める機能自体が低下している状態をいい、温めてもすぐに体が冷えたり、着込んでも温まらなかったりする症状のことをいいます。
ただ、「体の冷えは万病のもと」といわれることがあるように、病気ではありませんが、体に様々な不調を引き起こし、風邪など軽微な病気からがんなどの重篤な病気までを引き起こす可能性を秘めていますので、決して軽く見てはいけません。
それでは、下記に「体の冷えは万病のもと」なるメカニズムをわかりやすくご紹介していきます。
冷えのメカニズムをわかりやすくご紹介!
私たちの体は、血液が循環して体の隅々に栄養素や酵素を運んだり、老廃物を排出したりしています。
血液が体中を循環している最中に細胞に栄養素を送ったり、酵素がタンパク質の合成や分解、代謝などを行い、その時に熱を生み出し、体は一定の体温を保ちます。
ただし、体が冷えて体温が低くなることで血液の循環が悪くなり、体の隅々に十分な栄養が届かなくなり体を支える筋肉が衰えたり、ターンオーバー(新陳代謝)が低下し、皮膚や毛髪などにも栄養が行き渡らないため、老化や肌トラブルが引き起こされやすくなります。
さらに、血流が悪くなることで、老廃物もうまく排出できなくなるため、血管は詰まりやすくなり、動脈硬化や血管障害などのリスクも高まります。
こうなってくると、軽度なものから重度のものまで様々な病気を引き起こすリスクがグッと高まります。
また、体の体温が一定以上に保たれることで、体の免疫機能を十分に発揮させることができるため、細菌やウイルスの侵入を防いだり、体内の菌のバランスを整えたり、体のあらゆる不調を改善し、健康な状態へと自動的に導いてくれるのです。
一般的に、免疫機能が十分に発揮される体温は、36.5~37℃程度と言われており、体温が1℃低くなると、免疫機能は30%も低くなってしまうといわれています。
体が冷えたり、平熱が36℃未満で低いと、十分な免疫力を発揮することができず、最近やウイルスなどの侵入や増殖を許したり、体内で起こる不調を改善できなかったりするため、こちらも軽度なものから重度のものまで様々な病気を引き起こすリスクがグッと高まります。
体が冷えることによって、血流が悪くなり、免疫機能が低下してしまいます。
その結果、体に必要な栄養素を末端にまで十分届けることができなかったり、体の自己防衛機能である免疫力が低下するので、様々な病気に打ち勝つことができなくなるので、「体の冷えは万病のもと」ともいわれるんです。
体が冷えることで起こる不調とは?
●疲れが取れない
●体がだるい
●眠気が取れない
●寝つきが悪い
●朝起きれない
●肩や腰が痛くなる
●下痢や便秘などの胃腸不良
●頭痛がする
●むくみ
●めまい
●ほてり
●肌荒れ
●年齢よりも年寄りに見られる
●生理不順
●生理痛がひどい
●イライラする
●憂鬱な気分になりやすい
●倦怠感がある
etc…
など、精神的、肉体的な様々な体の不調が現れます。
体が冷える原因は?
交感神経(緊張)と副交感神経(リラックス)の2つを切り替えることでバランスを取っており、交感神経が優位な状態が続くとストレスが溜まりやすく、副交感神経が優位な状態が続くと、やる気がでません。
どちらか優位な状態が続くと、自律神経のバランスが乱れ、自分の意志で動かすことのできない内臓などの働きを低下させてしまいます。
血流が悪くなることで、必要な栄養素などが十分に行き渡らないため、体が冷えます。
また、冬の寒さだけでなく、夏のエアコンの冷気などでも血管は収縮しますので注意が必要です。
これらの原因によって、体は冷やされてしまいます。
上記でもご紹介しましたが、体が冷えることで精神的にも肉体的にも様々な不調が現れます。
体が冷えた状態が続くと免疫機能が十分に発揮しないため、がんや糖尿病、脳卒中などの生活習慣病にかかるリスクがグンと上がってしまいます。
ですので、普段から体を温める工夫をして過ごすことが、健康で若々しい体を作る第一歩になるんです。
まとめ
「体の冷えは万病のもと」です。
たかが冷えですが、軽く見ているとがんや糖尿病など重度な病気になる可能性を秘めていますので、体の冷えを感じたらすぐにケアをすることをおすすめします^^