暑い季節や夏に欠かせない麦茶。
6月は「麦秋」とも呼ばれ、麦茶の原料である大麦が実る季節です。
それにちなんで、6月1日は麦茶の日となっています。
じつは麦茶は健康飲料でもあるのです。
夏に飲むイメージが強い麦茶ですが、その効果や効能を知ると夏だけではもったいない気がしてしまいます。
今回は麦茶について詳しくご紹介します。
麦茶の効果や効能は?
日本では、緑茶が普及するずっと以前から、大麦を炒って飲料にする風習がありました。
みんなから「麦湯(むぎゆ)」と呼ばれ、親から子へ、子から孫へと親しまれ、現在では、「麦茶」として私たちの暮らしの中にしっかりと定着しています。
麦茶の5つの効果や効能
血液サラサラ
麦茶には血流改善に効果があるピラジンという成分が含まれています。
農林水産省などの研究でも、麦茶を飲むことで血液の流動性が高くなることが分かっています。
抗酸化作用
麦茶には、活性化酸素を撃退する成分「Pクマル酸」が含まれています。
この働きによって、生活習慣病を予防することができるのです。
生活習慣病は、肥満、糖尿病、高血圧、脳卒中などがあげられますが、これらの病気の90パーセントは活性化酸素により発病します。
そのため、その活性化酸素を撃退する成分が入っている麦茶は効果的といえるのです。
体を冷やす
東洋医学でも、麦茶の原料の大麦は身体を冷やす効果があることは昔から伝えられています。
熱中症にもとても効果的なので、特に夏などの暑い時期には、摂取することをおすすめします。
虫歯予防
虫歯の主な原因菌であるミュータンス菌の活動を阻害する働きがあるんです。
誰でも安心して飲める
麦茶には、カフェインは含まれていません。
人は年齢や身体の状態によって、カフェインの摂取を控えた方が良い場合があります。
高齢になると身体の水分量が減るため、利尿作用があるカフェインが含まれている飲み物はあまり良くありません。
また、妊婦さんもカフェインが含まれている飲み物を飲むと、赤ちゃんに悪影響を及ぼすといわれています。
麦茶でしたら、誰もが安心して飲むことができるのです。
麦茶のおいしい沸かし方は?
麦茶は、「煮出し」と「水出し」での作り方があります。
「煮出し」と「水出し」の麦茶の違いは焙煎です。
煮出し用麦茶を水出しで作るとあまり色や味が出ませんし、水出し用麦茶を煮出すと濃い麦茶になってしまいます。
ですので、美味しい麦茶を作るためには、用途に合わせた麦茶を選ぶことも大切です。
煮出し用麦茶の美味しい作り方
美味しい麦茶を作るには麦を砕いてあるものより、粒ごとパックに入っているタイプを選びましょう。
①お湯を沸かし、麦茶を入れる
1.5リットルのお湯に対し、約30gの麦茶、パックの場合はパックに記載の適量を入れる。
②5~10分ほど煮立てる
お湯の色が、ビールくらいの色になった時が香り高い飲み頃の麦茶です。
③あら熱をとる。
粒のままの麦茶を入れた場合は、ふきんなどで濾してあら熱をとってから冷蔵庫で冷やします。
煮出し用パックを入れた場合は、30分ほど置くと香ばしい麦茶の香りがしてきます。そのタイミングでパックを取り出し冷蔵庫で冷やします。
水出し用麦茶の美味しい作り方
水出し用麦茶の美味しい作り方は、「蒸らし」です。
最初にお湯で蒸らすことで、麦の粒を膨らませ、香ばしく美味しい麦茶が作れます。
①パックにお湯をかける
麦茶のパックが浸る程度のお湯をゆっくりと入れます。
②残りの水を分量分入れる
1~2分蒸らした後、残りの水を分量分入れます。パックを取り出すタイミングは長くても2時間ほどで取り出してください。
長く入れたままだと、エグミなどが出てしまいます。
麦茶を作ろうと思ったら!賞味期限切れパック使える?
昨年の夏に残った麦茶が・・・。
賞味期限を見るとすっかり期限も切れてしまっている・・・。
麦茶の賞味期限を過ぎてしまったものでも煮出したりすれば大丈夫じゃないか?と思われる方もいらっしゃいます。
その場合は、麦に含まれる油分が酸化し、酸化臭が出てきたり、保存状況によっては風味が劣化したりする場合もあります。
美味しく、麦茶の効能や効果を有効にするためには、賞味期限切れはおすすめ致しません。
作った麦茶の賞味期限は?
麦茶は、あまり日持ちがしない飲み物です。
本来であれば、作ったその日に飲み切ることが望ましいです。
無理であれば、冷蔵庫に保存し、2~3日で飲み切るようにしましょう。
麦茶を保存する時のポイント
- 麦茶の容器は密封できる耐熱性のものを選び、事前に熱湯消毒しておく。
- 煮出し用麦茶は、煮出した後やかんごと冷やし、できるだけ早く粗熱を取る。
- 保存は冷蔵庫で行い、容器に直接口をつけて飲むと、細菌が混入する可能性があるので、必ずコップに移して飲む。
まとめ
麦茶は、昔から愛飲されているものです。
その効能は、暑い夏はもちろん、1年を通してもおすすめです。
美味しい麦茶をみなさんで楽しんでみてください。