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クリスマスリースの由来や意味は?いつからいつまで飾るの?

クリスマスが近づくとクリスマスの飾りつけをするおうちが多いもの。

今回は、クリスマスの飾りつけのひとつでもあるクリスマスリースの由来や意味、飾る時期についてご紹介します。

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クリスマスリースの由来や意味は?

クリスマスリースの由来や意味は?いつからいつまで飾るの?

クリスマスリースの由来は様々な説があるのですが、 最も古くは古代ローマから始まったとされています。

リースは英語で「wreath」と書き、「花輪、花冠、冠、輪状のもの」という意味があります。

輪は「永遠」「新年の幸福を祈る飾り」、「始めもなく終わりもない永遠に続く神の愛」を表しています。

基本的にクリスマスリースには常緑樹、柊(ヒイラギ)の実や葉をベースに使うことが多いです。

常緑樹(緑)は、「農作物の繁栄」を表し、柊の実(赤)「太陽の炎」「キリストの流した血」を表し、柊の葉「魔除け」を意味しています。

また、代表的な飾りとして使われるリボンやベル「魔除け」を、松ぼっくりや姫リンゴ、麦の穂、ブドウの蔓(つる)などは寒い季節に保存が利き、栄養価の高い作物であることから「収穫」や「神への捧げもの」の象徴として飾られます。

このようにクリスマスに飾るものなので宗教的な意味合いもありますが、現代の日本では宗教的な意味合いはなく、クリスマスを楽しむ一つのアイテムとして飾られているご家庭が多いようです。

クリスマスリースは、「魔除け」「豊作祈願」「新年の幸福」を願って玄関を飾る意味合いが強く、日本のお正月のしめ縄と同じような意味合いを持っています。

また、クリスマスリースに使われる「緑」「赤」「白」「金・銀」などの色にも意味があります。

  • 緑…生命力、永遠の命、神への愛
  • 赤…太陽の炎、キリストの血、大きな愛
  • 白…雪の色、純粋な心
  • 金・銀…富、豊かさ、希望の星の色

などの意味が込められています。

クリスマスリースはいつから飾るの?

クリスマスリースに使うものや色にも意味があるように、飾り始める日も決まっています。

クリスマスリースを飾る日は、クリスマスの4週間前の11月30日に一番近い日曜日に飾られます。

キリスト教では、クリスマス(降誕祭)の4つ前の日曜日から、クリスマスの準備をする期間に入ります。

カトリック教では、この期間を「待降節(または、降臨節、待誕節)」=「アドベント」と呼んでいます。

「アドベント」「到来」という意味を持つ言葉で、キリストの到来のことを言います。

クリスマスはイエス・キリストの誕生、すなわち、神が人の形で生まれてきた日として古代から祝われている祭りです。

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実際は、キリストがいつ生まれたかは、聖書には記載されていません。4世紀のローマの「殉教者帰天日表」に知るされている 12月25日がイエスの誕生の日とする最古の記録と言われています。

クリスマスが12月25日に祝われるようになったのは、古代ローマ帝国では、「太陽崇拝」広く信仰されていたことに由来します。

12月25日はローマ歴で冬至にあたり、この日を「太陽誕生の祝日」として祝う習慣があり、キリスト教会はこの祭日を取り入れ、「正義の太陽」であるキリストの誕生の日として祝うようになったとされています。

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吊るさないクリスマスリース?

キリスト教では、吊るさないクリスマスリースとして、「アドベント・クランツ」というリースがあります。

「アドベント・クランツ」は、リースに4本のロウソクを立てて、日曜日(礼拝の日)が来るたびに1本づつロウソクに火をつけて、4本のロウソクにに火が灯ればクリスマスがやってくるというものです。

この、「アドベント・クランツ」の習慣から、クリスマスリースも4週間前(11月30日に一番近い日曜日)に飾られるようになりました。

クリスマスリースはいつまで飾るの?

日本では、クリスマスが過ぎると一気に「お正月」モードに突入して、12月26日は、クリスマスの飾りを片付けるのが一般的になっていますが、本来はいつまで飾るのが正しいのでしょう。

欧米では、翌年の1月6日までが一般的とされています。

1月6日は、「公現日(公現祭、顕現日)」=「エピファニー」と言われ、「エピファニー」「出現」という意味を持つ言葉で、キリストの出現のことを言います。

本来、クリスマスはキリストが誕生した(神が人の形を取って現れた)日を祝うもので、1月6日がその日とされていました。

ある節では、12月25日に生まれた幼子のキリストを訪ねてきた「東方の三博士」が訪ねてきた日が1月6日とされ、このことを記念するとも言われています。

しかし、12月25日がクリスマスの主流になったことから、12月25日から1月6日までを「降誕節」として祝い、クリスマスの飾りはこの日まで飾られるようになりました。

ポイント

ロシア正教会は、今でも1月はじめにキリストの降誕を祝います。

また、ヨーロッパではクリスマスリースを飾る期間としては、クリスマスの4週間前から翌年2月2日(聖母お清めの祝日)までが一般的とされています。

聖母お清めの祝日とは、モーセの教えでは、男児を出産した後の母親は40日間は不浄であると考えられており、その期間が明けて、聖母マリアとヨセフが幼子のキリストを抱いてエルサレムの聖堂を訪れ、マリアが清めの儀式を受けるとともに、イエスを神に捧げたことを記念する日とされています。

そのため、クリスマスの40日後の2月2日をクリスマスの終わる日としてクリスマスデコレーションの飾りを終える地域もあります。

まとめ

クリスマスリースは、「魔除け」「豊作祈願」「新年の幸福」を願って飾られるものなので、その意味合いなどを知っておくと、リース作りも願いを込めて作れるのではないでしょうか。

  • この記事を書いた人

ゆうこ

私は普段、介護のお仕事をしています。 老人ホームや介護施設では、春夏秋冬、季節感のある趣向を凝らしたさまざまなイベント・行事が行われます。 日本ならではの「和」を感じる日々がこれからも大切に子ども達にも繋いでいけるよう、日々の暮らしの年中行事や歳時記についての記事を中心に書いています。 詳しいライタープロフィールはこちら

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