クリスマスと言えば、ポインセチアがシンボル的存在かもしれませんが、もうひとつ「シクラメン」も忘れてはいけません。
クリスマスの寒い時期、冬に咲く貴重な花のひとつとして華やかに彩ってくれるシクラメンは、近年たくさんの種類が出ていて、花色や形も様々なものが増え、クリスマスを彩る花としてこの時期おすすめなんです。
今回は、そんな、クリスマスの時期におすすめしたいシクラメンの選び方や育て方のコツについてもご紹介します。
クリスマスの花にシクラメンがおすすめ?
シクラメンは、赤色や白色、ピンクなどの定番色に加え、黄色や紫色などの珍しい花色も増えています。
花形では八重咲きや花弁にウェーブが入るロココ咲きなど多様なものも増え、毎年次々と新品種が発表されています。
また、花もですが、「葉(リーフ)」も実はシクラメンの魅力の一つで、個性的な斑の入る緑葉のほかに、シルバーリーフあるいはプラチナリーフと呼ばれる銀葉があり、花とのコントラストが美しく、より気品高い印象を感じさせてくれます。
このように、シクラメンは、花の部分をやさしく包むように隙間なく茂る葉(リーフ)も、まるでエレガントな貴婦人のドレスのように魅力的で、全体的に可憐な姿を楽しませてくれるのも大きな魅力なのです。
また、シクラメンは球根植物で、年を越し何年も楽しむことができますよ!
シクラメンのなかでもおすすめなのは?
シクラメンは、株と花の大きさによって、大輪系、中輪系、小輪系(ミニシクラメン)、そして耐寒性がある「ガーデンシクラメン」にタイプ分けされています。
特に寒い季節によく出回る「ガーデンシクラメン」は、耐寒性のある原種のシクラメンを元に育成された小型のシクラメンで、比較的耐寒性が強いので、冬の屋外でも楽しむことができて、初心者の方でも扱いやすくておすすめです。
初めてシクラメンを育ててみる人は、まずは「ガーデンシクラメン」に挑戦してから、他の品種に挑戦してみるのもいいかもしれません。
シクラメンの苗の選び方は?
シクラメンを育てる際に大事なことは、まず、購入時に元気で丈夫なシクラメンを選ぶことです。
今回は、ホースセンターや花屋さんなどのショップなどで多く出回る苗の状態での選び方のポイントについてご紹介します。
- 葉の数の多い苗を選ぶ
- 葉の形や色がキレイなものを選ぶ
- 花がたくさん咲いている苗よりは、葉の下に蕾がたくさんついてる苗を選ぶ
- 色々な色があるので花の色を確認する
シクラメンは葉の数だけ花を咲かせてくれます。この性質により、葉が多いぶん多くの花を咲かせる可能性が高いので、葉の数が多いものを選びましょう。
シクラメンの葉はキレイな「ハート型」が基本です。不自然な形の悪い葉があるものは避け、葉の色が黄色っぽいものも避けましょう。
蕾が多いと言うことは元気な苗の証拠です。これから生長する元気な苗を選びましょう。
同じ色や違う色、組み合わせによっても楽しめますので、自分の欲しい色を確認しながら選びましょう。
シクラメンの植え方は?
ポット苗のシクラメンを購入したら、ポットから取り出しひと回りくらい大きな鉢に植え替えて下さい。
鉢の底の穴に鉢底ネットをした上に、鉢底石を入れ、水はけを良くして、根腐れを防ぎます。
土を半分くらいまで入れ、苗を置き、植えていきます。
この時に、球根が土の表面より見えていない(土の中に球根が埋まっている状態)の場合は、球根の頭が少し見える程度まで土を取り除いてから土に植えます。
ポイント
植え終わったら、鉢の底から水が流れ出るくらい、たっぷり水をあげ、置き場所は、日の当たる場所に置きます。家の中で育てる時は、窓辺の日が当たる場所が良いでしょう。
シクラメンの育て方のコツは?
シクラメンを育てるうえで大切なことは、球根が元気に育つ事です。球根が固くてしっかりしていれば、何年でも花を咲かせますので、育て方のコツを掴んで、長く楽しめるように頑張りましょう!
水やりは、球根に水が当たらないようにします。
シクラメンは、葉の下に蕾がたくさんついています。葉の陰になってしまい、日が当たりにくいので、葉ぐみをして蕾に日が当たるようにします。
葉ぐみとは?
葉を周囲に広げて中心部を開け、球根に光が届くようにします。外側の葉から順番に外側へ向かってゆっくりひっぱっていくと真ん中が開きます。
最後には葉が放射状に開いて、球根の頭が出てくれば完成です。葉ぐみは、蕾が真ん中にそろって育ってくるまでずっと行います。
花が咲き終わると花柄取りをします。
シクラメンの場合は、花の茎を指でくるくるまわし引き抜きます。こうすることで、きれいに元から取れます。ハサミで切るとその切り口から腐ってくることもあるのでこのように、必ず指で取るようにします。
真冬の霜が降りる寒さの時は、軒下か玄関口に入れてあげましょう。
シクラメン 夏の管理のポイントは?
夏はシクラメンにとって休眠期になります。
葉がなくなり、枯れたように見えるのですが、球根を触ってみて硬ければ生きています。
夏場の置き場所は、日陰の雨が当たらない場所に置いて、やや乾燥気味に管理し、肥料は9月まで不要です。
逆に、夏でも葉を付けているものは、水やりを通常通り続けてあげて、肥料は薄めの液体肥料を月に1回施します。
シクラメン 夏以降の管理のポイントは?
9月の後半には、ひと回り大きな鉢に植え替えてやると球根が大きく育ちます。
初めて買った時は、クリスマス前に花が付いているのですが、2年目以降には、その時期に咲かないこともあります。
元来シクラメンは、春に花が咲くものです。クリスマス時期に咲かなくてもまったく問題なく、大丈夫ですよ。
球根がぶよぶよだったり、球根が腐って無くなっている場合は、完全に枯れてしまっていますので、球根を触って判断するようにしましょう。
まとめ
シクラメンは単独で植えても寄せ植えにしても可愛い植物です。
上手に育てて管理してあげれば、何年でも楽しめますので、是非チャレンジしてみてください!