「十日戎(とおかえびす)」。
十日戎の縁起物といえば「福笹」。境内では、「商売繁盛で、笹持ってこい」とにぎやかなお囃子が流れ、行き交う人々の多くが商売繁昌を願って福娘から「福笹」を授かります。
「福笹」は、せっかくの縁起物ですから、大事に保管して福を授かりたいと願うもの。
今回は、十日戎の笹の飾り方は?福笹を神棚や壁に飾る時のポイントや注意点などについてご紹介します。
十日戎の笹の飾り方は?
「十日戎(とおかえびす)」は、毎年1月10日に商売繁盛の神、福の神として親しまれる「七福神」の一柱である「恵比寿」様を祀る祭礼です。
1月10日を「本戎(ほんえびす)」、前日9日を「宵戎(よいえびす)」、11日を「残り戎(のこりえびす)」「残り福(のこりふく)」と呼び、3日間にわたって執り行います。
関西では、「えべっさん」の名称で広く親しまれています。
十日戎の由来や意味などについては、下記の記事もご参考に!
十日戎の福笹の意味や由来とは?
十日戎の縁起物である「福笹」は、孟宗竹(もうそうちく)という竹の一種の枝です。
「笹(竹)」は、我々日本人にとって古くから密接な関係があり、ずっと昔から、笹(竹)は神聖なものとして大切に扱われていました。
笹(竹)は、根強く、繁殖力も強く、風雪寒暖にも強い。その強い生命力と神秘性を兼ね備えた笹(竹)は昔から神事などにも使われるほどでした。
また、笹の葉の擦れ合う音は、神様を招くとされ、神聖なものとして扱われてきたのです。
十日戎の笹も、神聖な笹(竹)に「吉兆」などの縁起物(大判小判に鯛や米俵など)のお飾りを結びつけ、それぞれのお飾りがあらわす内容がすくすくと伸びて繁栄・繁盛するようにと願いを込めて、商売繁盛や家運隆昌などの縁起物として授与されるようになったのです。
ほかにも、恵比須様といえば鯛を抱え釣り竿を持っている姿なんですが、この恵比須様が持っている釣り竿とイメージを重ねているという説もあります。
なお、十日戎で有名な「商売繁盛で、笹持ってこい」というお囃子なんですが、「笹持ってこい」というのは、本来は参拝者各自が笹を持ってきて祈願を受けたことの名残りで、商売が繁盛したら「来年も笹を持っておいで」という意味も含められているそうです。
ですので、今年いただいた福笹は、感謝を込めてまた来年も持ってこれるようにしたいですね。
十日戎の福笹を神棚に飾る時のポイントや注意点は?
十日戎の福笹は、神棚に納めるお札に準ずるものでもあります。お札はいわば神様の分身のようなもの。ご家庭やお店に神棚がある場合は、神棚に飾るようにします。
ポイント
十日戎の福笹を壁に飾る時のポイントや注意点は?
ご家庭やお店に神棚がない場合、福笹を飾る場所に困ってしまいますね。
ご家庭やお店に神棚がないときの福笹の飾り方は、お札と同じく目線より高い場所(※福笹を見下ろすことがないように!)、きれいで清浄な場所に置くようにしましょう。
また、福笹の向きは「東向き」か「南向き」に置くようにします。
注意ポイント
「うちは賃貸だからな・・・。」といった方や、どうにも福笹や熊手を飾る場所が見当たらない!という方は、下記のようなものもあるのでご参考に!場所は取らないしシンプルで使いやすいですよ!
まとめ
縁起物にはちゃんと理由があります。
十日戎の福笹も、その意味や由来を知ったうえで、授与してもらったりすると、大きな「福」を呼び込みやすいかもしれませんね^^