年の暮れが近づくと、色々と年末年始の準備も始まります。
「喪中はがき」もそのひとつで、喪中はがきを準備したことがある方はご存知かもしれませんが、喪中はがきについて知っているようで知らないこと、疑問やマナーなど色々とあるものです。
そこで今回は、喪中はがきをスムーズに準備できるよう!出す方の役に立つ、喪中ハガキのいろんな疑問やマナーについてまとめてご紹介します!
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喪中はがきを出す側の疑問やマナーのまとめ!
喪中ハガキとは、正式には「年賀欠礼」の挨拶状で、「喪中につき年末年始のご挨拶をご遠慮申し上げます」というものです。
喪中ハガキを出す時期や、出す範囲、相手も喪中の場合などについてはコチラの記事もご参照ください。
でも、いざ喪中ハガキの準備を始めると色々と「どうしたものだろう?」といった疑問も出てくるものです。
下記に、喪中ハガキを出す方で質問の多い項目についてご紹介します。
喪中はがきに使用するはがきの種類は?
使用するはがきは、「官製はがき(郵便はがき)」や「私製はがき」どちらでも大丈夫です。
ですが、本来は、「私製はがき」を用いて、弔事用の切手を貼って出すのがマナーとされています。年配の方や目上の方などマナーに気を遣う方への送付時には、本来のマナーでもある「私製はがき」で送付しておくと安心かもしれません。
ちなみに、郵便局では「喪中専用はがき」は販売されていません。みなさん郵便局で喪中はがきを買い求める場合には、「通常はがき」の中の「胡蝶蘭」の切手の絵柄がある葉書を一般的には喪中はがきとして使う方が多いようです。
喪中はがきに使用する切手のマナーは?
「普通切手」でも問題はありませんが、本来は、「弔事用普通切手」を用いるのがマナーです。※郵便局の普通切手一覧の中に図柄が掲載されています。ご参照くださいませ。
たかが切手されど切手。切手ひとつでも相手に与える印象は変わります。切手を貼るのが面倒だからと料金別納のスタンプを選ばれる方もいらっしゃいますが、受け取る側の印象はどうでしょう?
厳密な決まりごとがあるわけではありませんので、あくまで個人の判断になりますが、年配の方や目上の方などマナーに気を遣う方への送付時には、本来のマナーでもある「弔事用普通切手」を貼って送付しておくと安心かもしれません。
「弔事用普通切手」は郵便局や郵便局が運営する「切手ショップ」でも購入可能です。
コンビニやチケットショップなどでも、喪中ハガキを出す時期(10~12月上旬)に置いてあるところもありますが、これは店舗によります。
喪中はがきに年賀はがきを使ってもいいの?
「年賀」という言葉は、「新年を祝う挨拶」という意味の言葉ですので、喪中ハガキに用いるのは避けたほうがよいでしょう。
喪中はがきは薄墨で書いた方がいいの?
弔事の手紙は、悲しみで涙が落ち、それによって墨が薄れるといった表現を示して、薄墨で書くとのいわれがありますが、必ず薄墨でなければならないというわけではありません。
ご自宅でパソコンなどで印刷される場合などは、薄墨印刷などはできないので必然的に黒書きになります。
ですが、手書きされる場合や、印刷屋などに依頼される場合には、薄墨筆ペンや薄墨印刷などもありますので、本来のマナーを踏まえて用意するのもよいでしょう。
喪中はがきに句読点を使ってはいけないの?
もともと日本語には句読点がなく、筆で書かれていた時代には、読みやすくするために一字空けたり、行を変えたりして見やすくする工夫がされていました。
時代とともに活字が普及し、句読点を使うことが一般的となりましたが、儀礼的な挨拶状では、句読点を使わない。また、行頭の1文字下げもしない。といった書き方が慣例化していたことから、弔事の場合も句読点を使わずに書くことが好まれるようになったといわれています。
しかし、最近では形式的なものよりも、相手に伝わりやすい文体が好まれていますので、必ずしも句読点を使ってはいけないというものではありません。
夫婦連名で出す場合には続柄はどうしたらいいの?
夫婦連名で喪中はがきを出す場合は、夫のほうの続柄に合わせることが一般的です。夫を基準としてどの続柄になるか。といった感じです。
妻の父が亡くなった場合には、「今年○月に義父 ○○○○が八十二歳にて永眠いたしました」といった具合に記載します。「(妻の名前)の父 ○○○○」と記載する場合もあります。
喪中はがきで複数亡くなった場合の書き方は?
喪中の間に複数亡くなられた場合などは、亡くなった月日の早い順に、
今年○月に(続柄)(故人の名前)が○○歳にて永眠いたしました
といった具合に連名で記載します。
相手も喪中の場合は喪中はがきを送ってもいいの?
この疑問に関しては、下記の記事をご参照くださいませ。
喪中はがきのマナー 書き方は?
喪中はがきは、「年賀欠礼」の挨拶状で、「喪中につき年末年始のご挨拶をご遠慮申し上げます」といった意味で送ります。
喪中はがきを書くときの注意点は?
喪中はがきは、親族に不幸があり年賀欠礼することを事前にお知らせする挨拶状ですので、近況報告は書かないのが基本です。
そして、「年賀」という言葉を使わず、「年始・年頭・新年」などの言葉にします。
これは、「年賀」は、「新年を賀する」(※賀する=祝う。祝福する。)という意味の言葉ですので、喪中はがきには用いません。そういったことから「年始(年頭、新年)のご挨拶をご遠慮させていただきます」といった言葉を用います。
喪中ハガキの基本的な構成は下記の通りです。
- 年賀欠礼の挨拶
- 誰がいつ亡くなったかを伝える
- お世話になったお礼
- 変わらぬお付き合いを願う言葉
- 日付
- 差出人住所
- 差出人氏名
ポイント
ポイント
喪中ハガキの基本的な例文
下記例文は、句読点なし、行頭の一字下げもなしにての文例です。
本年○月 母○○が八十三歳にて永眠いたしました
永年にわたるご厚情に心から御礼申し上げますとともに
明年も変わらぬご厚誼を賜りますよう謹んでお願い申し上げます
平成○○年十一月
差出人住所
差出人氏名
まとめ
喪中はがきを準備し始めると、いろんな疑問が出てきます。
慌てないように、早めの準備が大事かもしれませんね。