激しい吐き気や腹痛、下痢などをともなうノロウイルス。
ノロウイルスは非常に強い感染力があるため注意が必要です。
特に今年2016-2017年シーズンは、10年に一度の大流行の兆しもあり、感染予防や感染拡大への対応が必要です。
今回は、ノロウイルスの潜伏期間や感染期間などについてご紹介します。
関連ノロウイルス 感染性胃腸炎2016-2017は10年に一度の大流行に注意!正しい予防&対策法は?ノロウイルスは潜伏期間でもうつる?
ノロウイルスは、ウイルス性の感染症で、年間を通して発生しますが、特に寒い冬の時期(10月頃から流行がはじまり12~1月にピーク)に大流行を見せます。
ノロウイルスの症状の経過は?
ノロウイルスは通常、人間の体内に入ってから1~2日程度の潜伏期間の後、症状を発症します。主な症状は、「吐き気、嘔吐、下痢、腹痛」で時として発熱(38度以下)や筋肉痛などの症状も見られますが軽微なものが多いです。症状は、1~3日程度続いた後、治癒し、後遺症もありません。
ノロウイルスの感染期間は?
ノロウイルスの潜伏期間や発症期間は一般的に短く、特にその症状は短期間に集中して起こる場合が多く見られます。
ノロウイルスの感染力は、発症から1週間程度続くとされ、特に発症後3日間は感染力が非常に強いため、十分な注意が必要とされています。
また、症状が治まってからもしばらくの期間はウイルスが排出されている状態のため、周りへの感染拡大への注意が必要となります。
特に、嘔吐や下痢などが治まった後も体内にはウイルスが残っている状態で、便として排泄され続けているため、症状が緩和したからと油断せず、症状が治まってからもしばらくは感染防止に努めましょう。
ノロウイルスには対症療法のみ
現状、ノロウイルスに対する特効薬は存在せず、治療は対症療法のみとなり、体内に侵入したウイルスが排泄されるのを待つしかありません。
ノロウイルスの主な症状である、嘔吐や下痢などは、体内の水分を多く奪うため、こまめな水分補給を行い、安静にすることが大切です。
特にノロウイルスの場合には、ヨーグルトなどの乳酸菌を摂取することも有効です。
激しい嘔吐や下痢で水分補給も難しいこともありますが、しっかりと行うようにしましょう。
症状が激しい場合には、できる限り早めに医療機関を受診し、医師の指示を仰ぎましょう。水分補給も難しい場合には、脱水症状を引き起こす恐れもあります。その場合には、医療機関にて点滴などの対処もあるので、無理をせず医療機関を受診するようにしましょう。
関連ノロウイルス 感染性胃腸炎2016-2017は10年に一度の大流行に注意!正しい予防&対策法は?ノロウイルスは出勤してもいいの?
インフルエンザウイルスの場合には、学校感染症に基づき、出席停止期間が定められていますが、ノロウイルスの場合は、学校感染症に含まれていないため、特に出席停止期間は定められていません。
学校(会社)によっては、独自にノロウイルスに感染した場合の出席(出勤)停止基準や期間が定められている場合もあります。その場合はその定められた内容に従い行動しましょう。
ウイルス性の感染症で最も大切なことは、「自分だけ」の判断で行動することで、周りへの感染拡大などを引き起こしてしまうことです。
ノロウイルスにはマスクと手洗い!
ノロウイルスの場合は、「経口感染」が多いため、マスクの着用は感染者や周りの人にとっても、とっても有効な感染防止の対策方法です。
特に人混みなどで不特定多数の人と接する場合には、マスクをしっかり着用するようにしましょう。
まとめ
ノロウイルスは、症状が落ち着いた後もしばらくの期間ウイルスを保有している状態のため、感染拡大への注意が必要です。
小さいお子さんや高齢者の方がいらっしゃるご家庭では、特に注意しましょう。