ノロウイルス 感染性胃腸炎2016-2017は10年に一度の大流行に注意!正しい予防&対策法は?

冷え込みが厳しくなる冬。

この時期に気を付けたいのが、インフルエンザをはじめ感染性胃腸炎などのウイルスによる感染症です。

国立感染症研究所によると、今年2016-2017シーズンは、感染性胃腸炎が例年より早く流行が始まっており、去年の同じ週と比べると非常に多く、10年に一度の大流行が心配されています。

例年、11月から2月にかけて、感染性胃腸炎の発生が最も多くなる時期であるため、今後の流行拡大に注意が必要です。

感染性胃腸炎予防
そこで今回は、大流行に備えて!感染性胃腸炎の正しい予防&対策法についてご紹介します。

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感染性胃腸炎2016-2017は10年に1度の大流行に注意!

2016年11月24日に、感染性胃腸炎の都内の患者報告数が、流行警報基準を超えました。

これは観測史上最も早いもので、これから寒さが本格化する時期に、さらなる注意喚起が必要となっています。

全国的にも下痢やおう吐を引き起こすノロウイルスなどによる「感染性胃腸炎」の患者が、例年を上回るペースで報告されています。

2016-2017シーズンは、感染性胃腸炎に対しての予防や対策も万全にしておきたいものですね。

ノロウイルス2016-2017シーズンの流行の型は?

今年2016-2017シーズンに確認されているノロウイルスの型は下記のようになっています。

  • GⅡ.4型:通常型で、例年流行が確認されているもの。
  • GⅡ.17型:新型で、去年川崎市で発見され、世界的に流行した型。
  • GⅡ.2型:2012年に流行後、一旦は落ち着きここ数年流行をみせてはいなかったが、今年復活し流行してきている。

上記のようにノロウイルスといえども、流行の型が複数あり、例年よりも流行の型が増えていることもあり、免疫が対応しにくい状況になっています。

もともとノロウイルスは型に関係なく免疫ができにくく、予防ワクチンもないため、菌に触れない感染しないといった、徹底した予防対策が大切になってきます。

とは言え、強力なパワーを持つノロウイルスには、アルコール消毒以上の予防の強化が必要なこともあり、正しい知識で予防対策を行うことも大事になってきます。

感染性胃腸炎とは?

感染性胃腸炎とは、ウイルスや細菌などが原因となって発症する胃腸炎のことで、代表的なものとして、ノロウイルスロタウイルスなどがあります。

尚、症状の強さには個人差がありますが、ウイルスや細菌の種類・毒素によって発熱や疲労感などの全身症状があらわれることもあります。

主な原因となる「ウイルス」「細菌」ですが、それぞれ分類すると下記のようなものになります。
【ウイルス性】感染性胃腸炎
ノロウイルス、ロタウイルス、アデノウイルスなど

【ウイルス性の特徴】
ウイルスが原因となるもので、ウイルスに汚染された食品や感染者を媒介にして付着したウイルスが口に入ることで引き起こされます。

細菌性と違い、気温が低く乾燥すると活発に活動するため冬の時期に発生のピークを迎えるのが特徴です。

【細菌性】感染性胃腸炎
病原性大腸菌、サルモネラ、腸炎ビブリオ、カンピロバクターなど

【細菌性の特徴】
細菌が原因となるもので、細菌の多くは「高温多湿」を好むものが多く、夏の時期に発生のピークを迎えるのが特徴で、細菌が食品の中に混入・増殖したものを食すことによって発生します。

細菌性のなかでも種類によって「感染型」と「毒性型」に分類されます。

ウイルス性・細菌性の主な症状や発生時期&特徴については下記もご参考に!

>>>食中毒の種類一覧&特徴や発生時期は?

感染性胃腸炎の主な症状は?

感染すると、吐き気嘔吐、腹痛下痢などの急性の胃腸炎症状を引き起こします。

冬の時期に注意が必要なのが「ウイルス」を原因とするウイルス性の感染性胃腸炎です。

尚、ウイルス性の原因のほとんどが「ノロウイルス」といわれており、他には乳幼児に多く見られる「ロタウイルス」があります。

ノロウイルスの特徴

ノロウイルス

  • 発生時期
    秋~春先(10月~3月頃)にかけて多発
  • 主な感染経路
    ほとんどが経口感染
    カキなどの2枚貝の生食
    調理者の手洗いの不十分などによりウイルスを含んだ食品や水から感染
    感染者の便や吐物に触れた手を介する接触感染
  • 特徴
    少ないウイルス量で発症する。
    食品中では増殖しない。(ヒトの体内に入り込んだ後、腸のみで増殖する)ヒトからヒトに感染(便、吐物)する。
    死滅には85度で1分以上の加熱が必要

ロタウイルス

  • 発生時期
    春先(3月~5月頃)にかけて乳幼児を中心に多発
  • 主な感染経路
    ほとんどが経口感染
    ウイルスに汚染された食品の飲食
    感染者の便や吐物に触れた手を介する接触感染
  • 特徴
    乳幼児期(0~6歳頃)にかかりやすい病気で、乳幼児のほとんどが感染する。
    症状が長引いたり、合併症などにより時に重症化することがある。
    ヒトからヒトに感染する(便、吐物)   
    予防接種(任意・有料)がある。

感染性胃腸炎の感染経路は?

「ウイルス性の胃腸炎」の場合、そのほとんどが「経口感染」もしくは感染したヒトとの接触によって感染する「接触感染」によって感染が拡大していきます。

もし感染しても、ほとんどの場合、自然と回復していくため、治療は脱水予防と対症療法が中心となります。

ですが、ノロウイルスなどは非常に感染力が強く、少ないウイルスの量でも発症し、体内で急激に増殖するため、症状も重症化しやすいのが特徴でもあります。

感染する前に、徹底した予防などを行うのが一番ともいえますね。

感染性胃腸炎の正しい予防&対策法は?

手洗いの徹底

ウイルス性感染性胃腸炎では、ほとんどの場合が感染者との接触(接触感染)や汚染された水や食品を介して経口的に感染(経口感染)します。

このため日頃から手洗いの徹底はとても重要な予防策となります。

特に、特にトイレの後や調理の前などの手洗いは大切です。

厚労省によると、石けんで10秒間もみ洗い後、流水で15秒すすぐことで、ウイルスの数が1万分の1にまで減少することがわかっています。

これにより、手洗いと言えども、30秒程度の徹底した手洗いが必要で、石けんを使っての手洗いも大事ですが、流水で十分に洗い流すことも大切になってきます。

尚、感染者の嘔吐物や下痢などを処理した後の不十分な手洗いが原因となり、感染を拡大することも多いため、手洗いは、手指に付着しているウイルスを減らす最も有効な方法でもあります。

自分がトイレに行った後、下痢等の感染者の汚物処理やオムツ交換等を行った後には必ず手洗いを行いましょう。

尚、手袋をして直接触れないようにしていても、完璧ではないので、手袋をして処理した場合にも手洗いの徹底は大切です。

また、調理をする人は、爪は短く切り、指輪等もはずし、少しでもウイルスの付着やウイルスが残るのを防ぐのも有効です。

石けんを十分に泡立て、できればブラシなどを使用して手指・爪の間まで洗浄します。

すすぎは温水による流水で十分に行い、できれば30秒程度洗い流すことでより一層効果が期待できます。

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手洗い後も注意が必要で、タオルの使い回しはできるだけ避け、清潔なタオル、またはペーパータオルで水気をふき取ります。ノロウイルスが流行する冬場の時期だけでも、ペーパータオルなどを用意して対応するのが理想的かもしれませんね。

手指消毒薬の利用

消毒用アルコールによる手指消毒は、ノロウイルスなどのウイルス性胃腸炎等に対しては十分ではありませんが、日常的な感染対策としては有効です。

子供や高齢者など徹底した手洗いが難しい年代や、外出先などで十分な手洗い設備がない状態などに手指消毒薬を活用するのは理想的です。

手指消毒薬の利点は、短時間である程度の消毒効果を得ることができたり、石鹸や清潔なタオルがない状態でも利用できるため、外出時やすぐに石けんによる手洗いが出来ないような場合など、あくまで一般的な感染症対策の観点から手洗いの補助として場面によって活用するのはおすすめです。

最近では、下記のようなアルコールのpHを酸性に調整することによってノロウイルスへの効果を強化したハンドソープ&手指消毒薬が開発されています。

寒い時期は、インフルエンザにも注意が必要なため、手指消毒剤はご家庭に備えておきたいアイテムでもあります。下記は、ノンエンベロープウイルスを含む幅広いウイルスと細菌に対応するものなので、感染性胃腸炎やインフルエンザウイルスなどの感染予防としても活用したいですね。

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加熱処理

ノロウイルスなどはウイルスに汚染された食品を食すことでも感染します。

食品からの感染を防ぐためには、十分な加熱処理が有効とされています。ノロウイルスなどの死滅には85度で1分以上の加熱が必要とされていますので、調理時には、十分な加熱処理を意識するのも大切です。

マスクの着用

感染の多くが、ウイルスや細菌が付着した手で口に触れることで感染を拡大する傾向にあります。

マスクを着用することで、直接口に触れる機会を軽減させることもできます。

また、ノロウイルスなどは、空気感染の可能性は低いですが、感染力が強いノロウイルスの吐瀉物や便などの処理が適切に行われなかった際に残存したウイルスを含む小粒子が空気中に舞い上がり、そのノロウイルスが付着したホコリなどを含んだ空気を吸い込むことで感染する可能性も少なからずあります。

尚、最近ではノロウイルスに感染したにもかかわらず、嘔吐などの症状が出ないまま便などにウイルスを排出することがある、「不顕性感染」にも注意が必要とされています。

無自覚のまま感染源となる場合もあるため、流行時期や流行地域などに該当する際には、マスクの着用をすることも予防策としてはおすすめです。

ワクチンを受ける

ノロウイルスに関しては、残念ながらインフルエンザなどのように予防するワクチンはありませんが、乳幼児期にかかりやすいロタウイルスに関しては、乳児を対象に予防接種(任意・有料)を受けることができます。

もしノロウイルスに感染したら!?

ノロウイルスは、通常、感染後1~2日で発症し、嘔吐、下痢、腹痛、発熱(38度以下)、頭痛などの症状があらわれ2~3日で快方へと向かいます。

ですが、ノロウイルスの怖いところは、強い症状が落ち着いて、「良くなった!」と思っても、1~2週間、場合によっては1カ月間、糞便中にウイルスを排出し続けるところで、これにより二次感染などへの注意も必要になってくるのです。

感染後も、比較的長い期間感染の恐れがあることを理解して、感染を拡大させないよう注意の徹底は必要になってきます。

感染後は、激しい嘔吐や下痢に伴う脱水症状に注意が必要ですので、水分補給をしっかりと行い安静にします。

水分補給には、経口補水液やスポーツドリンクなどの塩分やカリウムを含むものを摂取するのが有効で、リンゴジュースなどの整腸作用のある飲み物もおすすめです。

嘔吐や下痢の症状が強い場合は、水分補給も一気に行うことは難しいため、少量でもいいので10分おきごとに少量づつをこまめに摂取するなどして脱水症状を起こさないよう気を付けましょう。

まとめ

厚生労働省は、手洗いの徹底のほか、下痢やおう吐などの症状がある場合は、食品を扱う作業に従事しないよう呼びかけています。

感染の多くが、ウイルスや細菌が付着した手で口に触れることで感染を拡大する傾向にあります。

このため、ノロウイルスなどは感染力が強く少ないウイルスの量で発症するため、流行する時期や地域では徹底した手洗いは予防策として最も有効です。

また、家族に感染者がでた場合には、嘔吐物や便の処理の際にはビニール手袋を使用し、汚物はビニール袋に入れて口をよく密閉して捨てることも重要です。

また汚染された可能性のあるもの(衣類やタオルなど)は、次亜塩素酸ナトリウムで消毒するようにします。

手洗いの徹底が難しいお子さんや高齢者の方がいる場合には、手指消毒薬なども併用して、感染性胃腸炎への予防対策を行うのもおすすめです。

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