人生の中で数回巡ってくる厄年。
厄年と聞くと何かと不安な気持ちにもなりやすいものです。やはり何かあってからでは遅い!ということで、厄払いに行く方も多くいらっしゃいます。
でも、いざ「厄払いへ行こう!」となっても意外と知らないことや分からないことが多く「はてな?」と思うことも多いものです。
そこで今回は、厄払いについての素朴な疑問についてご紹介します。
厄払いはいつまでに行けばいいの?
「厄」には「苦しい、災い、節」という意味があります。厄年とは、人生の転換期であり、運気が下がり肉体的にも精神的にも調子を崩しやすいとされており、災難や不幸が身に降りかかりやすい年のことです。
そもそも「厄」は「役」に通じるとされ、必ずしも「災難に遭いやすい」ことばかりでもありません。
長い人生には要所要所で節目があり、肉体的、社会的にも様々な変化による区切りがあります。その節目にあたり、あらかじめ心の準備を怠らないように「厄年」という習わしが今でも受け継がれてもいます。
厄払いに行く時期は、立春(※毎年2月4日頃)までに行くのが習わしとされており、厄払いは、年始から節分(立春の前日)までに行うのが一般的とされていますが、地域や神社仏閣によって違いもあります。一般的なものは下記をご参照ください。
- 年の節目である新年正月元旦に行う
- 年の節目を旧正月と考え、厄年の区切りも旧正月からとし、節分にあわせて行う
- 年始から節分までに行う
上記のように、住んでいる地域によって風習や慣習が異なりますが、それぞれの地域の風習や厄払いに行く神社仏閣の決まりに従って行くようにするとよいでしょう。
厄払いに行く時期を過ぎたら?
厄払いは、厄年を無事乗り切るために祈願するということが本質ですので、その時期を過ぎてしまったからといって厄払いをお願いできなくなるわけではありません。
年の途中でも、急に気になり出した時でも、厄年の残りの時期を無事に乗り切るための祈願に遅すぎるということはないので、立春までに厄払いに行けなかった場合も、行けるタイミングや行こうと思ったタイミングで行っても何も問題はありません。
神社仏閣でも1年中厄払いを行ってくれるところが多いですが、念のため、事前に神社仏閣に確認してから行くようにするのがおすすめです。
厄年については、「科学的根拠がないから気にしない!」という方もいます。
厄払いについても必ず行かなければならない!というわけではないので、自分で気になるようであれば行くようにすればいいですし、気にならないようであれば特別行く必要もありません。
厄払いをしたから悪いことが起きないとか、厄払いしなかったから何かが起こるということではありません。
あくまで気持ちの問題ですが、「転ばぬ先の杖」として何かあってからでは遅いということで厄払いを受ける方が多くいらっしゃいます。
大難は小難に。小難は無難に。ということで、厄払いの時期も、気になる方は、出来るだけ早く厄払いをしたい!という方が多いため、新年の初詣の時に厄払いをする方もいらっしゃいますし、気にならない方は混雑を避けて時期をズラしていく方もいらっしゃいます。
基本的には、年始から節分までに行くのが習わしとされていますが、自分の行けるタイミングで行く方も現在では増えているのが現状です。
厄払いに行く時の服装は?
みなさん普段着の服装で厄払いに行く方が多いようです。
しかし、神社仏閣によっては、やはり神にご加護や祈願をお願いする場でもあるため、きちんとした正装(男性はスーツにネクタイ、女性はスーツやワンピース)が好ましいとするところもあるようです。
ですので、普段着でも問題はありませんが、軽装(サンダルやジーパンや短パン)や露出の多い服装などは極力控え、落ち着いた服装を心掛けましょう。
また、用意できるようでしたらスーツなどきちんとした服装で厳粛な気持ちで臨むほうが、自分自身も気分が引き締まるかもしれませんね^^
厄払いはどのタイミングで行けばいいの?
厄年は、男女で厄年の年齢は異なりますが、それぞれ人生のなかで数回巡ってきます。
また、厄年は「本厄」の前後1年間もそれぞれ「前厄」、「後厄」として注意が必要とされています。
厄年の素朴な疑問として、「厄払いは本厄のみ行くの?前厄・本厄・後厄の3年間行ったほうがいいの?」と悩まれる方もいらっしゃいます。
基本的には、厄払いは年に一度、「前厄・本厄・後厄」でそれぞれ厄払いをしてもらうのが一般的です。
また、厄が明けた後も注意が必要で、必ず「お礼参り」をすることも大切です。
ポイント
厄払いは一人で行くべき?
厄払いの素朴な疑問として、よく「厄年じゃない人を連れて行くとその人に厄がうつるからよくない」として、「一人で行くべきですか?」と悩む方もいらっしゃいます。
これはあくまで迷信で、何か根拠があるわけではありません。
でもどうしても気になる方もいらっしゃるようで、神社仏閣によっては、家族で一人だけ厄年に該当していて厄払いを受ける場合には、家族も一緒におはらいを受けることができるようなところもあったりします。
気になるようであれば、事前に神社仏閣に問い合わせてみるのもおすすめです。
基本的には、厄が他人にうつるということはありませんので、気にしないことが一番かもしれません。
厄払いに行く日は六曜を気にするべき?
厄年には、多くの人が気が弱くなりがちでもあります。
厄払いに行く時にも、「行く日」が気になる方も多く、「仏滅より大安など縁起が良い日を選んで行ったほうがいいのかな?」と、悩む方もいらっしゃいます。
大安や仏滅などは「六曜」と言われ、六曜とは、六曜星の略で、「大安、友引、先勝、先負、仏滅、赤口」の6つを指し、それぞれ意味を持っています。
六曜の読み方や意味
- 先勝(せんしょう・さきがち)
- 友引(ともびき)
- 先負(さきまけ・せんぷ)
- 仏滅(ぶつめつ)
- 大安(たいあん)
- 赤口(しゃっこう・せきぐち)
「先んずれば勝つ」の意味。急ぐことは吉。午前は吉、午後は凶。
友を引く。祝い事は良いが葬式などの凶事を忌む。朝夕は吉、正午は凶。
先勝の逆で「先んずれば負ける」の意味。勝負事や急用はなるべく避け、万事控えめに平静を保つ日。午前は凶、午後は吉。
万事凶。葬式や法事は構わない。
万事大吉。特に婚礼に良い。
凶日。特に祝事は大凶。火の元、刃物に要注意。正午は吉、朝夕は凶。
若い人など昨今は、六曜は気にしないという人も増えてきてはいるものの、人生の節目「冠婚葬祭」などでは気にする方が多いようです。
また、冠婚葬祭以外にも、引っ越し、納車、家を建てる時、宝くじを購入する時など、縁起を担ぎたい時などにも六曜を参考にする人多いようです。
厄払いに行く日にあえて六曜を気にする必要はなく、「思い立ったが吉日」で、厄払いはいつ行っても問題ありません。
ですが、縁起を担ぐ意味も込めて「大安」など日が良い日を選んで行く方もいらっしゃいます。
気になるようでしたら六曜の良い日取りで厄払いに行かれるのもおすすめです。
何よりも前向きな気持ちで気持ち良くお参りすることが一番望ましいことでもありますので、六曜の上記の意味を参考に、良い日取りで行くのもいいでしょう。
まとめ
日本では古くから、災いは心身を祓い清めることによって除災招福、開運厄除が叶うと信じられていました。
心と身体がきれいであれば幸福や幸せを招きやすく、より多くの幸運が訪れるとも言われます。
厄年で気分が落ち込んだり、弱気になったりするような時には、心が前向きになれるように厄払いに行くのもいいかもしれません。