厄除け

厄払いはいつまでに行くべき?服装マナーや初穂料の相場・のし袋の書き方

そもそも厄年とは?年齢の科学的根拠と現代人の意識

「厄」という文字には「苦しい、災い」という意味のほかに、「節目」という意味があります。

厄年とは、人生の転換期であり、肉体的・環境的な変化によって調子を崩しやすく、災難に遭いやすいとされる年のことです。

全国の神社を包括する公的機関である神社本庁の公式サイトでも、厄年は以下のように定義されています。

「人の一生の中でも体力的、家庭環境的、または対社会的にそれぞれ転機を迎える時期であり、体調不良や災難といった災厄が起こりやすい時期」

しかし、そもそも古来より「厄」は神聖な神事の役割を務める「役(やく)」に通じるとも言われており、必ずしも悪いことばかりではありません。

長い人生の要所にある節目を迎えるにあたり、「あらかじめ心と身体の準備をしておこう」という先人の知恵が、今も大切な習わしとして受け継がれています。

なぜ体調を崩しやすい?医学的データから見る厄年

実は、厄年の年齢設定には科学的・統計的な裏付けもあります。

製薬大手のサントリー健康科学研究所(現・サントリーウエルネス)が行った「年齢リスクと厄年に関する意識調査」によると、一般生活者がイメージする厄年のトラブルとして、以下のような健康リスクが上位を占めています。

・1位:体調を崩しやすい(43.2%)

・2位:大病を患いやすい(40.7%)

実際に、男性の大厄である42歳は働き盛りで責任が増し、生活習慣病のリスクが急上昇する時期です。

また、女性の大厄である33歳・37歳は、妊娠・出産によるホルモンバランスの大きな変化や、更年期に向けたプレ期間にあたり、婦人科系の疾患が増える時期と医学的にも一致しています。

先人が経験則から導き出した「身体のサインを見直す年齢」と言えます。

お祓いに行くのは大げさ?現代人の厄年に対するリアルな意識

実際に現代人はどれくらい厄年を気にしているのでしょうか?

ライフネット生命保険株式会社が実施した「現代人の『厄年』意識調査」によると、以下のようなリアルな結果が出ています。

・男性の42.6%、女性の50.2%が「厄年を気にする」と回答

・特に女性の方が高い関心を持っている

・実際に厄年を迎えた人のうち、44.4%が「参拝やお祓いなど具体的な行動を起こした」と回答

「お祓いに行くのは大げさかな?」と悩む必要はありません。

現代でもおよそ2人に1人が何らかの形で厄払いを意識し、実際に行動に移しています。

厄払いと厄除けの違いとは?神社とお寺の選び方のヒント

いざお祓いに行こうと考えたとき、「神社とお寺のどちらに行けばいいのだろう?」と迷う方も多いのではないでしょうか。

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結論から言うと、どちらに伺っても全く問題ありません。

それぞれの特徴を知って、ご自身が心地よくお参りできる場所を選びましょう。

神社で行うのは「厄払い(やくばらい)」

神社では、神様の御前で心身の邪気や穢れ(けがれ)をきれいに「祓い清める」という意味から「厄払い」や「厄祓い」と呼びます。

お寺で行うのは「厄除け(やくよけ)」

お寺では、仏様のご加護によって、災厄が自分の身に寄り付かないように「障壁を作って防ぐ」という意味から「厄除け」と呼びます。

選び方のヒント


馴染みのある社寺
これまで初詣や七五三などでお世話になっている神社や、家族の節目でいつも参拝しているお寺がある場合は、そのご縁を大切にするのが一番おすすめです。

地域の神仏
厄除けで全国的に有名なお寺や、地元の氏神様(地域の神社)に守っていただくのも素晴らしい選択です。

このように、ご自身やご家族がこれまでに繋がってきたご縁や、地域の信仰を大切にして選ぶと安心です。

厄払いに行く時期はいつまで?立春を過ぎた場合の対応

古くからの風習では、厄払いに行く時期は旧暦の新年を基準とするため、立春(毎年2月4日頃)までに行くのが習わしとされています。

そのため、元日から節分(立春の前日)までの間に行くのが一般的です。

これには、旧暦において「立春」が新年の始まりとされていた歴史が関係しています。

地域の風習による参拝タイミングの目安

主に、地域や神社・お寺によって以下のようなタイミングで祈願祭が行われます。


新年の節目
元日(1月1日)からの初詣に合わせてお祓いを行います。

旧新年の節目
旧正月や節分(2月3日頃)の厄除け大祭に合わせてお祓いを行います。

年始の期間
元旦から節分までの間の、都合が良い日を選んでお参りします。

上記のように、住んでいる地域や神社仏閣によって風習や慣習が異なります。

それぞれの地域の風習や、厄払いに行く神社仏閣の決まりに従って行くようにするとよいでしょう。

立春を過ぎてしまっても大丈夫!

「気づいたらもう春を過ぎていた…」という場合でも、心配する必要はまったくありません。

厄払いは、その年を無事に乗り切るために神仏に祈願することが本質です。

時期を過ぎてしまったからといって、お祓いをお願いできなくなるわけではありません。

現代では、ほとんどの神社やお寺で年間を通じて(1年中いつでも)厄払いの受け付けをしています。

年の途中であっても、急に気になり出したときでも、残りの期間を無事に乗り切るための祈願に「遅すぎる」ということはありません。

「行こう」と思ったタイミングこそが最高のご縁ですので、時期を気にせず出かけましょう。

なお、厄払いは「必ず行かなければいけない」という義務ではありません。

ご自身の気持ちが少しでもスッキリし、前を向くためのきっかけとして、気になるようであれば参拝してみるのがおすすめです。

【コラム】間違えやすい厄年の計算方法と「数え年」の注意点

厄年を計算する際、現代の法律で使われる「満年齢」ではなく、日本古来の「数え年」を使うのが一般的です。

「数え年とは」:生まれた日を「1歳」とし、その後は「毎年元日(1月1日)」を迎えるたびに全員が一緒に1歳ずつ年齢を重ねる数え方です。

「明治35年法律第6号(年齢計算ニ関スル法律)」によって現代の日本では「満年齢」が法律上の標準となりましたが、神社やお寺の伝統行事では今でも「数え年」が基準となっています。

簡単な計算の目安は以下の通りです。

すでに誕生日を迎えている人:満年齢 + 1歳
まだ誕生日を迎えていない人:満年齢 + 2歳

上記が、現在のあなたの「数え年」になります。

ご自身の厄年を間違えないよう、参拝前に社寺のホームページにある「厄年早見表」などで確認しておきましょう。

厄払い当日の正しい服装マナーとNGな服の具体例

「厄払いのご祈祷を受けるとき、どんな服を着ていけばいいの?」と悩む方はとても多いです。

結論から言うと、普段着で参拝しても基本的には問題ありません。

実際に多くの方が普段着で厄払いに訪れています。

ただし、神社やお寺は神様や仏様にご加護をお願いする厳粛な場所です。

いくら普段着でOKとはいえ、何でも良いわけではありません。

神職や僧侶が祈祷を行う本殿・本堂に上がる「昇殿参拝(しょうでんさんぱい)」となるため、神仏に対して失礼のない、清潔感のある落ち着いた服装を意識しましょう。

避けるべきNGな服装の具体例


足元
ビーチサンダル、ミュール、サンダルなど。素足での昇殿は厳禁です。

露出
過度な露出のある服(キャミソール、タンクトップ、短パン、ミニスカートなど)。

カジュアル
部屋着や運動着(スウェット、ジャージなど)。

デザイン・素材
派手な色や柄物、毛皮・アニマル柄。殺生を連想させるためNGとされています。

おすすめの服装の具体例


男性の服装
スーツ、またはジャケットにチノパンなど、清潔感のあるシャツ and 長ズボンが好ましいです。

女性の服装
スーツ、上品なワンピース、オフィスカジュアル(きれいめのブラウスにスカートやパンツ)がおすすめです。
📌 補足

ジーンズ(ジーパン)については、ダメージ加工や汚れのない、色味の落ち着いた綺麗なものであれば現代では容認されることが多いです。しかし、作業着をルーツに持つ服であるため、より厳粛な気持ちで臨むためにも、可能であればチノパンやスラックスなどを選ぶのが無難です。また、冬場にコートを着ていく場合は、受付を済ませて本殿に上がる前に脱ぐのがマナーです。素足を避けるため、必ず靴下やストッキングを着用しましょう。

初穂料(ご祈祷料)の相場とのし袋・お札の正しい包み方

神社やお寺でお祓いを受ける際、お礼として納めるお金のことを、神社では「初穂料(はつほりょう)」または「玉串料(たまぐしりょう)」、お寺では「ご祈祷料」「お布施(おふせ)」と呼びます。

初穂料(ご祈祷料)の一般的な金額相場

一般的な相場は以下の通りです。

包む金額 特徴と目安
5,000円 多くの社寺で最低金額として設定されている一般的な金額です。
10,000円以上 より丁寧にお祓いを行いたい場合や、授与されるお札の大きさ、お下がりの内容を充実させたい場合の目安です。

多くの社寺では「5,000円から」のように最低金額が一律で決まっています。

事前に参拝する社寺のホームページや電話で確認しておきましょう。

特に決まりがない場合は、「5,000円」または「10,000円」を準備しておけば間違いありません。

のし袋(祝儀袋)や白封筒の正しい選び方

初穂料(ご祈祷料)は、財布から直接現金を出すのではなく、「のし袋(祝儀袋)」または「白封筒」に包んで受付に渡すのが大人のマナーです。

のし袋を選ぶ際は、水引(みずひき)の種類に注意しましょう。

必ず「紅白の蝶結び(花結び)」の水引がついたものを選びます。

蝶結びは、結び目を何度も結び直せることから「何度あっても良いお祝い事や節目」に使います。

厄払いは災いを払い落とし、新たな気持ちで「人生の再スタート(好転)」を迎えるための前向きな行事であるため、蝶結びを使うのが一般的です。

一方で「結び切り」の水引は、一度きりであってほしいこと(結婚や弔事)に使うため、厄払いでは避けてください。

また、金額が5,000円〜10,000円の場合、豪華な水引(本物の紐が立体的に結ばれているもの)がついた袋だと, 中身の金額と見合わなくなってしまいます。

そのため、袋に水引が直接印刷されているシンプルなタイプ(中袋なしのタイプなど)が最適です。

もし「紅白の蝶結び」がどうしても用意できない場合は、郵便番号の枠がない、完全無地の「白封筒」を使用しても全く問題ありません。

表書きと中袋(裏面)の正しい書き方

文字を書く際は、濃い黒の毛筆や筆ペンを使って、丁寧に楷書で書きます。

薄墨の筆ペンは「涙で墨が薄まった」という意味を持つ葬儀・法要(弔事)用ですので、厄払いでは絶対にNGです。

サインペンやボールペンも避けましょう。


上段(水引の上)
神社なら「御初穂料」または「御玉串料」(※自分自身への祝い言葉になってしまうため「御祝」は避けましょう)。お寺なら「御祈祷料」または「お布施」と書きます。

下段(水引の下)
厄払いを受ける本人の氏名を、上段より一回り小さな文字で「フルネーム」で書きます。

中袋の表面
表面の中央に、大字(旧字体の漢数字)を使って「金 伍阡圓(5,000円)」「金 壱萬圓(10,000円)」と縦書きで書きます(※1,000円は「阡圓」、5,000円は「伍阡圓」、10,000円は「壱萬圓」)。現代では通常の漢数字(五千円など)でも失礼にはあたりません。

中袋の裏面
裏面の左側に、自分の住所と氏名を郵便番号から省略せずに楷書で書きましょう(※白封筒を使う場合は、封筒の裏面にこれらを記入します)。

神仏に失礼のないお札(新札)の入れ方マナー

お札はできるだけ銀行などで用意した「新札(新券)」、あるいは汚れやシワのない綺麗なものを用意しましょう。

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これには「神仏への礼儀」と「前もって準備をしていた」という敬意が込められています。

向きは、お札の表(お顔が印刷されている面)がのし袋の表面(表書き側)を向き、さらに肖像画が上(袋の引き出し口側)にくるように入れるのが正しいマナーです。

失敗しないために知っておきたい厄払い当日の具体的な流れ

持ち物や服装が整ったら、当日のご祈祷の流れをイメージしておきましょう。

手順を知っておくだけで、当日に過度な緊張をすることなく穏やかな気持ちで臨めます。


ステップ1:受付と初穂料の納金
境内の社務所や寺務所にある「ご祈祷受付」へ向かいます。申し込み用紙に氏名、生年月日、住所などを記入し、用意した「のし袋」を添えて初穂料を納めます。

ステップ2:待合室での準備
ご祈祷の時間になるまで、指定された待合室で過ごします。外にある手水舎(てみずや)で手と口を清めておくのを忘れないようにしましょう。神社によっては、ここで首にかける「たすき(過衣)」などを手渡されることもあります。

ステップ3:本殿・本堂への昇殿とご祈祷
案内があったら、神職や僧侶の後について本殿(本堂)へ上がります。ご祈祷の間は心を落ち着かせ、姿勢を正して神仏の言葉や太鼓、お経の響きに耳を傾けましょう。途中で二礼二拍手一礼(お寺の場合は合掌)をするタイミングは、周りに合わせれば大丈夫ですので心配いりません。

ステップ4:お下がり(授与品)の受け取り
ご祈祷が終わると、名前の入ったお札(神札)やお守り、お神酒などの「お下がり(撤下品)」をいただいて退殿します。これで当日の流れは完了です。

【コラム】一人で行くと浮く?他人に厄がうつるって本当?

厄払いの素朴な疑問として、「厄年ではない人と一緒に行くと、その人に厄がうつるから一人で行くべき?」と悩む方がいらっしゃいます。

結論から言うと、厄が他人にうつるということは絶対にありません

これは科学的根拠のないただの迷信ですので、安心して大丈夫です。

そのため、家族や友人に付き添ってもらって一緒に参拝しても全く問題ありません。

現代の多くの神社やお寺では、本人がご祈祷を受ける際、付き添いの家族も一緒に本殿(本堂)に上がって参拝できるケースが増えています。

📌 補足

逆に「一緒に行く人がいないから一人で行きたいけれど、浮いてしまわないか不安」という方も多いですが、こちらもまったく心配いりません。実際にお祓いを受ける方の多くは、一人で静かに参拝されています。社寺側も一人での参拝を温かく歓迎してくれますので、ご自身のタイミングで安心して出かけましょう。

お祓い後にもらった「お札・お守り」の自宅での正しい飾り方

厄払いを終えて持ち帰ったお札は、神棚や仏壇にお祀り(おまつり)するのが一番ですが、現代の住宅事情では「家に神棚がない」というご家庭も多いと思います。

神棚がなくても、以下のポイントを押さえれば失礼なくお祀りできます。


飾る場所と高さ
リビングなど、「家族が集まる清潔な部屋」を選びます。高さは、大人の目線よりも高い位置(見上げるような場所)の壁や棚の上に安置してください。

お札の向き
お札の正面(文字が書かれている面)が、「東向き」または「南向き」になるようにお祀りします。東は太陽が昇る清々しい方角、南は最も明るく日が当たる方角とされているためです。

壁への貼り方
棚の上に立てかけるか、壁に直接貼る場合は、お札に直接画鋲(がびょう)を刺してはいけません。お札を白い綺麗な紙などで包んでからその紙をテープで留めるか、壁を傷つけない粘着粘土や両面テープなどをお札の裏面に貼ってそっと固定しましょう。

毎日お札の前に立ったとき、「今日も見守っていただきありがとうございます」と感謝の言葉を心の中で唱えることで、家の中の空気も優しく整っていきます。

厄払いは3年間毎年行くべき?前厄・本厄・後厄とお礼参りの重要性

厄年は、最も注意が必要とされる「本厄」を中心に、その前兆が現れるとされる「前厄」、災いのアフターケア期間とされる「後厄」を合わせた計3年間を注意すべき期間としています。

ここでよくあるのが、「お祓いは本厄の年だけでいいの?3年間毎年行くべき?」という疑問です。

結論から言うと、1年ごとに「前厄・本厄・後厄」でそれぞれ厄払いをしてもらうのが最も丁寧で一般的です。

しかし、スケジュールや予算の都合もあるでしょう。

現代では「最も注意が必要とされる『本厄』の年だけしっかりお祓いを受ける」という選択をする方も増えています。

大切なのは回数ではなく、神仏を敬う気持ちです。

ご自身の状況や体調に合わせて無理のない範囲で判断して構いません。

📌 補足

3年間続けて厄払いを受ける場合、すべて同じ神社やお寺に参拝するのがベストですが、引っ越しなどで難しい場合は別の場所を選んでも神仏に失礼にはあたりません。また、本厄の年だけお祓いを受ける場合は、前厄と後厄の年は普段の参拝(初詣など)の際に、念入りに手を合わせて無事を祈るのがおすすめです。

厄年が明けたら必ず行きたい「お礼参り」

厄年の3年間が無事に明けたら、それで終わりではありません。

見守っていただいた神仏への感謝を伝える「お礼参り(感謝の参拝)」をすることも、厄払いと同じくらい大切です。

無事に難が去った後にそのままにしてしまうのではなく、しっかりとお礼を伝えて区切りをつけることで、その後の人生も清々しく進むことができます。

忘れずにお礼参りへ出かけましょう。


1. お礼参りに行く時期はいつ?
基本的には、後厄が終わった翌年の「元日から節分(2月3日頃)まで」に行くのが目安です。ただし、厄払いと同様に遅れてしまっても問題ありません。「無事に3年間を乗り切れました」という感謝の気持ちが湧いたタイミングで、忘れずに出かけましょう。

2. お礼参りの方法とお札の返納
お礼参りの際は、それまで自宅でお祀りし、守っていただいた「お札(神札)」「お守り」を必ず持参しましょう。境内に設置されている「古札納所(こさつなしょ・ふるふだおさめしょ)」へお返しし、お焚き上げをしてもらいます。お札を返す際は、感謝の気持ちを込めて、お賽銭箱や受付(社務所)に同額程度の初穂料、またはお賽銭を納めるのが丁寧なマナーです。

厄払いに行く日は「大安」「仏滅」などの六曜を気にするべき?

厄払いに行くときに、「行く日」の吉凶が気になる方も多く、「仏滅より大安など縁起が良い日を選んで行ったほうがいいのかな?」と悩む方もいらっしゃいます。

大安や仏滅などは「六曜(ろくよう)」と呼ばれ、日々の吉凶を占う指標として広く使われています。

神社やお寺のお祓いに、六曜は関係ありません!

実は、大安や仏滅といった六曜は中国発祥の民間信仰(占い)であり、日本の神社(神道)や寺院(仏教)の教えとは本来何の関係もありません

そのため、神社やお寺の公式な見解として「仏滅だからお祓いの効果が薄れる」「大安だから効果が高まる」ということは絶対にありません。

厄払い(厄除け)は「思い立ったが吉日」ですので、ご自身のスケジュールや体調に合わせて、天気の良い日や都合のつく日にいつ行っても問題ありません。

知っておきたい六曜の読み方と意味

神社やお寺とは無関係とはいえ、日本の文化として「せっかくなら縁起の良い時間帯にお参りしたい」という気持ちを持つのは自然なことです。

六曜は日ごとだけでなく「時間帯による吉凶」も決まっているため、参拝時間を決める参考にしてみるのもおすすめです。


大安(たいあん)
万事大吉。六曜の中で最も縁起が良い日。婚礼をはじめ、新しいことを始めるのに最適。参拝は終日いつでも吉です。

友引(ともびき)
友を引く。お祝い事に良く、葬式などの凶事を忌む日。朝・夕は吉ですが、正午(11時〜13時頃)のみ凶となります。

先勝(せんしょう・さきがち)
「先んずれば勝つ」の意味。急ぎの用事に良い日。午前は吉、午後は凶です。

先負(さきまけ・せんぷ)
「先んずれば負ける」の意味。急用を避け平静を保つ日。午前は凶、午後は吉です。

赤口(しゃっこう・せきぐち)
凶日。火の元や刃物に注意が必要な日。正午(11時〜13時頃)のみ吉、朝夕は凶です。

仏滅(ぶつめつ)
万事凶。最も物事が滅する日とされています。終日凶です。

「大安にお参りしたから大丈夫!」と、心がより前向きになるのであれば、日取りの良い日を選んで行くのも素晴らしい方法です。

ただし、大安の土日祝日は神社やお寺が非常に混雑し、待ち時間が長くなる傾向があるため、混雑を避けたい方はあえて平日の仏滅などを狙うのも賢い選択です。

何よりも、前向きで清々しい気持ちでお参りすることが一番大切です。

ご自身が最も気持ちよく足を運べる日取りや時間帯を選んでみてくださいね。



まとめ:お祓いで心と身体を清らかに整えよう

日本では古くから、心身を悩ませる災いは、社寺でお祓いを受け、心と身体をきれいに清めることによって遠ざけることができる(除災招福・開運厄除)と信じられていました。

心と身体が清らかで整っていれば、前向きなエネルギーが湧き、自然と幸運を引き寄せやすくなります。

厄年だからといって過度な恐怖心を抱いたり、気分を落ち込ませたりする必要はありません。

日々の暮らしを一度見直し、これからの人生をさらに豊かに健やかに進めていくための「前向きな節目」として、ぜひ清々しい気持ちでお祓いを受けてみてくださいね。

  • この記事を書いた人

ゆうこ

4人家族で賑やかに暮らしながら、現役の介護士として働く2児の母です。 日々の介護施設イベントを通じて深めた「年中行事や歳時記の由来」の知識を活かし、子どもたちへ伝統を繋ぐ、温かみのある家族の過ごし方を提案しています。また、現役ならではの健康管理や介護の現場視点に基づいたヘルスケア情報も発信。「何気ない毎日に彩りをプラスする」ような、心温まる記事をお届けします。 詳しいライタープロフィールはこちら

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