歓送迎会

送別会の挨拶で送る側の例文!上司・目上への言葉遣いと最新マナー

別れと新たなスタートの季節。

お世話になった方との別れは何とも寂しいものですが、新たなはじまりを心から応援し送り出すことも、見送る側の私たちにとっては大切な役目です。

今回は、送る側の心の込もった送別会の挨拶について、対面・オンライン・ハイブリッド(対面+リモート)などあらゆる開催形式に対応した例文や、現在のビジネスシーンに合わせたマナーのポイントを徹底解説します。

感謝の気持ちがしっかり伝わるといいですね!

送別会の挨拶(送る側)の基本マナーと4つの重要ポイント

送別会送る側例文

送別会での挨拶は、慣れないと難しく考えてしまいがちですが、いくつかのポイントがあります。

そのポイントを抑えるとグッと魅力的な挨拶にもなりますのでご参考にされてみてください。

① 「関係性×持ち時間」の文字数目安

送る側の挨拶は、全体の進行スケジュール(司会、乾杯、主役の挨拶、花束贈呈など)の間に挟まれるため、送られる側(主役)よりもさらに「時間を厳守すること」がマナーとして求められます。

一般的なビジネススピーチの速度(1分間に約300文字)をベースにした以下の目安を参考に原稿を用意しましょう。

あなたの立ち位置・役割 持ち時間 理想の文字数(目安) スピーチのコツ
乾杯の音頭を兼ねる場合 1分〜1分半 約300文字〜450文字 簡潔に感謝を伝え、スムーズに乾杯へ繋ぐ
同僚・後輩として代表スピーチ 2分(標準) 約600文字 一番おすすめ!具体的な思い出話を入れる
上司・主賓としてじっくり話す 3分 約900文字 相手の功績を称え、今後の激励を贈る

②〜⑤ 挨拶を魅力的にする重要チェックポイント


② 短くコンパクトにまとめる
挨拶で一番重要なことが「何を伝えたいのか?」です。
核となるネタをひとつ決めたら、シンプルにその気持ちを伝えるようにするのがポイントです。

③ 自分のことよりも相手のことを主役に
送別会の挨拶において、主役はあくまで「送られる側(主役の方)」です。
自分を主体にせず、相手の素晴らしい人柄や功績を客観的に話すように心がけましょう。

④ 複数人で話すなら「ネタ被り」を未然に防ぐ
事前に他のスピーカーと「話すエピソードをゆるく役割分担しておくこと」が、当日現場で焦らないための隠れた重要マナーです。

⑤ 寂しさに寄り添いつつ、前向きな言葉で締める
挨拶の最後は、未来に繋がる明るい言葉を選ぶようにしましょう。
前向きな言葉を添えることで、主役の方も新天地へ勇気を持って進むことができます。

心の準備を!送る側の挨拶は当日のどのタイミング?

送る側の挨拶は、主に「食事や歓談が落ち着いた中盤」「記念品・花束を贈呈する直前」に司会から指名されます。

一般的な送別会のタイムスケジュールで流れを確認しておきましょう。

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① 開会の辞・乾杯
乾杯挨拶を任された場合はここが出番です。

② 歓談・食事
思い出話に花を咲かせる時間です。

③ 送る側(上司や同僚)からの言葉・記念品や花束の贈呈
司会から指名されたら一礼して立ち上がります。
スピーチの結びを「それでは、メンバー一同からの花束の贈呈に移らせていただきます」ときれいに繋げると進行全体が非常にスマートになります。

④ 送られる側(主役)の挨拶
主役からの感謝のスピーチに耳を傾けましょう。

⑤ 閉会の辞
送別会全体の締めくくりとなります。

📌 あわせて読みたい

送別会で「送られる側(主役)」が話す挨拶のテンプレートや、好印象を与えるスピーチのコツは以下の記事で詳しく解説しています。
➔ 送られる側の送別会挨拶は何を話す?好印象を与える例文とコツ

【要注意】目上の方への言葉遣いと最新コンプライアンス

親しき仲にも礼儀あり。

言葉遣いや選ぶエピソードを間違えてしまうと、せっかくの温かい感謝の言葉も台無しになってしまいます。

現在のビジネスシーンで絶対に押さえておくべき言葉遣いを確認しましょう。

お疲れ様でした・ご苦労様でしたの正しい使い分け


× ご苦労様でした
「ご苦労様」は、基本的に目上の人が目下の人に対して使う言葉です。
送別会の挨拶で目上の方に使うのは完全にマナー違反となりますので、絶対に避けてください。

△ お疲れ様でした
現代の日常のビジネスシーン(チャットや退勤時の挨拶など)では、目上の方に対して「お疲れ様です」を使うことが一般的になりました。
しかし、退職や異動という人生の節目となる公のスピーチの場において、目下の者から目上の方に対して「お疲れ様でした」とだけ伝えるのは、人によっては「上から目線でのねぎらい」と感じられるケースがあります。
相手が年配の目上の方であれば、この言葉をメインに据えるのは避け、別の敬意を表す言葉に言い換えるのが無難です。

〇 ありがとうございます(ました)
相手への感謝の気持ちをストレートに伝える、最も確実で美しい言葉です。
「これまでのご指導、本当にありがとうございました」と言われて、嫌な気持ちになる先輩や上司はいません。

〇 大変お世話になりました
目上の方への定番かつ最高の敬意を表す言葉です。
※注意したいのが「お世話様でした」という表現です。これは丁寧語の「お世話さまでございます」を省略したフランクな言葉遣いであり、ビジネスの送別会の場では目上の方に対して失礼にあたります。必ず「大変お世話になりました」と言い切るようにしましょう。

良かれと思ってもNG!避けるべき話題とエピソード

良かれと思って話した「昔の思い出話」が、現代の基準では「ハラスメント」や「不適切な発言」と捉えられてしまうリスクがあります。

以下の表現や話題は原稿から外しておきましょう。

⚠️ 注意

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・容姿や性別に関する表現(ルッキズムの回避)
(NG例:「〇〇さんはいつも可愛らしく、職場のマスコットのようでした」 ➔ 現代のジェンダー平等の観点から、公の場での容姿や性別の言及は避けます。代わりに「いつも親しみやすい笑顔で、チームの雰囲気を作ってくれました」と言い換えましょう)

・過度な長時間労働や「昔の苦労話」の美談化
(NG例:「〇〇さんとは連日夜遅くまでオフィスに残って熱く語り合いました」 ➔ 現代の労務管理やパワハラ的な美談と受け取られるリスクがあります。「仕事で壁にぶつかった時も、いつも親身になって相談に乗ってくださいました」と表現するのがスマートです)

・転職先の具体的な社名や条件、過去の重大な失敗談の暴露
(守秘義務に関わる内情や、本人が笑い話にしていない大クレームなどの暴露は厳禁です。生々しい条件には触れず「新しい道」「新天地」と表現しましょう)

【シチュエーション別】送別会でそのまま使える挨拶例文集

① 異動・転勤の場合(上司・先輩・同僚・部下)

異動や転勤は、同じ社内ではあるものの、日々の仕事で直接顔を合わせる機会が減ってしまうため寂しいものです。

新天地でのモチベーションに繋がるような、心強い応援メッセージを贈りましょう。

お世話になった上司・課長へ送る言葉(1分〜1分半程度)

〇〇課長、〇年間、大変お世話になりました。

配属されたばかりで右も左も分からなかった私に、時には厳しく、実直に優しく根気強く向き合ってくださったこと、本当に感謝しております。

〇〇課長のご指導があったからこそ、私もビジネスパーソンとして大きく成長することができました。

新しい部署に行かれましても、お体に気をつけて、ますますご手腕を発揮されますよう、心よりお祈り申し上げます。

これまでの温かいご指導、本当にありがとうございました。

お世話になった先輩へ送る言葉(1分〜1分半程度)

〇〇さん、〇年間本当にありがとうございました。

いつも業務で行き詰まった時に、一番に気づいて優しく声をかけてくださったのが〇〇さんでした。

〇〇さんがいなくなると思うと本当に寂しい気持ちでいっぱいですが、これからは教えていただいたことをしっかりと引き継ぎ、チームを引っ張っていけるよう精一杯励みます。

〇〇さんのような、誰からも信頼され、周囲を笑顔にできる先輩になれるよう、後輩の指導にも努めてまいります。

新しい部署でのさらなるご活躍とご発展を、心より応援しております。ありがとうございました。

同僚へ送る言葉(フランクかつ誠実に・1分程度)

〇〇さん、これまで一緒に仕事ができて本当に楽しかったです。ありがとう。

〇〇さんの抜群の行動力や、周囲を巻き込んでチームを引っ張る姿は、いつも隣で見ていて本当に刺激をもらっていましたし、心から尊敬していました。

新しい部署でも、〇〇さんらしいチャレンジ精神を存分に発揮して、大いに活躍されることを期待しています。

部署は離れてしまいますが、落ち着いたらぜひまたゆっくり食事でも行きましょう。これからもよろしくお願いします。本当にありがとうございました。

部下や後輩へ送る言葉(励ましと期待を込めて)

〇〇さん、これまでチームをたくさん盛り上げてくれて、本当にありがとうございました。

〇〇さんの明るい笑顔や前向きな姿勢のおかげで、私たちの職場はいつも活気に満ちていました。

新しい部署でも持ち前の明るさを発揮して、周囲を巻き込んで頑張ってください。これからの活躍を心から応援しています!

〇〇へ、これまで本当にお疲れ様。

〇〇の勉強熱心でひたむきに仕事に向き合う姿には、いつも感心していましたし、私自身も刺激をもらっていました。

新しい部署では、今まで以上に責任のある業務を担うことになってプレッシャーもあるかもしれないけれど、〇〇なら大丈夫!しっかりと乗り越えて、さらに大きく成長していけると信じています。

今までたくさん支えてくれてありがとう。新天地での大活躍を楽しみにしているよ!

② 退職の場合(転職・ライフステージの変化)

退職は、その後の進路や理由(転職、ライフステージの変化、リタイアなど)によって言葉選びを変えるのが大人のマナーです。

【転職・キャリアアップ・自己都合での退職者へ】

〇〇さん、これまで大変お世話になりました。

〇〇さんと一緒に過ごし、切磋琢磨し合った時間は、私にとっても大きな財産となっています。

これまでの素晴らしい功績に感謝するとともに、新天地でのますますのご活躍とご発展を心よりお祈り申し上げます。本当にありがとうございました。

〇〇さん、今まで本当にありがとうございました。

業務が大変な時も、〇〇さんの迅速なサポートに何度も助けられ、感謝の気持ちでいっぱいです。

新しい道でも〇〇さんらしく、一歩一歩進んでいかれることを楽しみにしています。たまには近況報告も兼ねて、ぜひオフィスにも遊びに来てくださいね。

【結婚・出産・家族の都合などライフステージの変化での退職者へ】

〇〇さん、これまで大変お世話になりました。

いつも周囲への気配りを忘れず、職場を支えてくださった〇〇さんの存在は、私達にとって本当に心強いものでした。

新しい出発が実り多き、笑顔あふれるものとなりますよう、これからの新しい生活を心から応援しております。

③ 目上の方・定年退職を迎える大先輩への贈る言葉

長年お世話になった目上の方には、最大限の敬意と感謝、そして今後の健康を祈る言葉を伝えます。

【お世話になった上司の退職へ(転職や新たな道など)】

〇〇様、これまで大変お世話になりました。

〇〇様と過ごさせていただいた時間は、私にとってビジネスパーソンとしての大きな財産です。

いつも的確なアドバイスと温かいお言葉で導いてくださり、本当にありがとうございました。新天地でのますますのご活躍を、心よりお祈り申し上げます。

【定年退職を迎えられる大先輩・上司へ】

〇〇様、ご定年退職を心よりお祝い申し上げます。

長年にわたり、私たち後輩を温かくご指導いただきまして、本当にありがとうございました。

〇〇様が退職されることは本当に名残り惜しく、まだまだ教えていただきたいことがたくさんあるような気がいたします。

これからはどうぞご自身のお身体を第一に、充実した素晴らしい日々をお過ごしください。心より感謝を申し上げます。

〇〇様、長い間本当にお世話になり、ありがとうございました。

〇〇様から背中で教えていただいた数々の教えを、私たちは今後もしっかりと引き継ぎ、精進してまいる所存です。

これからの毎日、どうぞお身体を大切に、健やかにお過ごしください。(※季節に合わせてスピーチする場合は「体調を崩しやすい折、どうぞご自愛くださいませ」などと一言添えるのも素敵です)

渡す瞬間の10秒が勝負!花束・記念品を手渡す時のリアルなセリフ

多くの人がスピーチの文章に集中しがちですが、実はスピーチを終えて主役に歩み寄り、「実際に花束や記念品を物理的に手渡すその10秒間」に何と言えばいいか、最も緊張するものです。

ボソボソと無言で渡してしまわないよう、相手との関係性に合わせた「生きたセリフ」を覚えておきましょう。


目上の方・上司へ
「〇〇さん、本当にありがとうございました。新天地でのご健康とご活躍を、メンバー一同心から応援しています!」

同僚・後輩へ
「みんなからの感謝の気持ちです!〇〇さんが欲しがっていたものを選んだから、ぜひ新生活で使ってね。本当にお疲れ様、ありがとう!」

本番で焦らない!スピーチ中の3大トラブル対処法

「本番で真っ白になったらどうしよう……」という不安を解消するための、現場で使える具体的なエスケープルートを解説します。


① 緊張で頭が真っ白になってしまったら
無理に思い出そうとして沈黙を作る必要はありません。
「大変緊張しておりまして、少し手元の原稿を見させていただきます」と笑顔で伝え、堂々と用意したカンペを開いてOKです。その素直な姿勢はかえ起きて好印象を与えます。

② 涙が溢れて話せなくなってしまったら
無理に涙を我慢して言葉を詰まらせるより、「すみません、〇〇さんとの思い出が多すぎて、言葉に詰まってしまいました」と一言添えて一礼しましょう。
残りの原稿を司会に託すか、そのまま温かい拍手の中で花束贈呈へ移ってもらえば現場の進行はバッチリ成立します。

③ 【オンライン特有】主役の回線が切れて繋がらない場合
2026年現在のリモート送別会で最も多いトラブルです。
主役の接続が復旧するまでは、司会と連携して「歓談タイムを少し延ばす」か、「他のメンバーのフランクな1行お祝いメッセージをチャットに書き込んでもらう時間にする」など、空気感を繋ぐ対応を頭に入れておきましょう。

オンライン&ハイブリッド送別会の演出マナー

現代のビジネスシーンでは、ZoomやTeamsなどを使ったオンライン送別会や、出社組とリモート組が混在する「ハイブリッド開催」で言葉を贈るシチュエーションも当たり前になりました。

送る側が意識すべき演出テクニックを押さえておきましょう。


オンライン上の「リアクション機能」を呼びかける
あなたがスピーチを始める際や結びのタイミングで、「画面越しの皆様も、ぜひ拍手スタンプで送り出しましょう!」と周囲にアナウンスをすると、オンライン特有の静けさが消え、一気に会場が温まります。

カメラ越しに主役と「目を合わせる」
スピーチ中、つい手元の原稿や画面内の顔を見てしまいがちですが、カメラのレンズをしっかり見つめることで、主役の方へまっすぐ熱意が伝わります。

複数人で言葉を贈るなら!寄せ書きや動画へのスマートな繋ぎ方

スピーチの担当者が1人であっても、残るメンバー全員からの「寄せ書き(オンライン寄せ書きサービスなど)」や「ビデオメッセージ」を一緒にプレゼントする演出はとても喜ばれます。

スピーチの結びに以下の一言を添えてみましょう。

「…〇〇さんの新しいスタートを祝して、本日はチームのメンバー全員からメッセージを集めたオンライン寄せ書き(または動画メッセージ)を用意いたしました。
後ほどURLをお送りしますので、ぜひこれからの新しい生活の合間に読んでいただけたら嬉しいです。本当にありがとうございました!」

まとめ

別れの場面は寂しいものですが、送り出される主役の未来がパッと明るくなるような「前向きな言葉」が一番似合います。

送る側だからこそ、今までの感謝と、新しい一歩を心から応援する気持ちを、あなたらしい温かい言葉で届けてあげたいものですね。

📌 補足

送る側のスピーチがマナー良く、かつ温かいものになると、送別会全体の空気感が一気に引き締まります。
ハラスメントやルッキズムを避けた現代の正しい言葉遣いを選び、主役を最高の笑顔で送り出してあげましょう!

  • この記事を書いた人

ゆき

主婦・会社経営と複数の草鞋を履きながら、本サイトの統括(編集長)を務めています。Webデザイナー・エンジニア・ディレクションなど15年培った「徹底的なユーザー目線の構成力」が強みです。これまでの豊富な人生経験から得た「失敗や後悔をライフハックに変える」共感の姿勢を大切に、大人のマナーや、シンプルで丁寧な身軽な暮らしのヒントを提案します。読者の皆様の毎日に寄り添う、心地よいメディア運営を心がけています。 詳しいライタープロフィールこちらから

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