送別会などの場所で必ず必要になってくるのが「挨拶」ですが、慣れないと「何を話せばいいんだろう?」と、戸惑うことも多いものです。
別れの理由はそれぞれあるものですが、それぞれのケースに合わせて大人の挨拶を心掛けたいものですね。
今回は、送られる側の送別会の挨拶について例文を交えてケース別にご紹介します。
送別会の挨拶 送られる側の例文は?
送別会で贈られる側の挨拶は、言わば「主役の挨拶」でもあります。
慣れないと緊張したりもしますが、今までお世話になった方々への挨拶でもありますので、しっかり心の込もった挨拶を行いたいものです。
送別会の席には上司の方や先輩なども同席することも考えられますので、失礼のないマナーを守った挨拶を心掛けましょう。
別れの理由について
別れの理由は人それぞれあります。異動や転職、退職も自己都合の場合や寿退社や転居によるものなど様々です。
異動も配置換えや栄転などによるものもあれば左遷に近いものや本人の意向に沿わない場合のものもあります。
退職も同様で、社内環境が合わなかったり本当の退職理由を上司にだけ伝えており、他の人には伝えていない場合など、それぞれ色んな細かいケースがあります。
別れの理由については、デリケートな部分も含まれているため、挨拶では、言いたくなければ言わずにいても何も問題はありません。
ポイントとしては、決して後ろ向きな言葉は使わないことです。
例え不本意な別れの理由であったとしても、恨み節や否定的な意見などは決して言わないのが無難です。
言葉にしてしまった直後は爽快感もあるかもしれませんが、結局は誰も幸せな気持ちにはなれないものです。
今までの感謝の気持ち
送られる側の挨拶としてメインとなるは、この「今までの感謝の気持ち」かもしれません。
お世話になった上司や先輩はもちろん、同僚や後輩など仲間たちへの感謝の気持ちを伝えることは大切です。
出来れば過去のエピソードなどを交えて具体的に伝えるとより感謝の気持ちが伝わりやすくなりますよ。
今後の話
これは、自分のことを伝えてもいいですが、それよりも残るみなさんの活躍を祈る言葉を添えることで、グッと心の込もったものになります。
送別会での送られる側の挨拶のポイントは?
挨拶は慣れないと「どうしよう。」と悩んでしまうものです。
「何を話せばいいのかな?」となった時におすすめの挨拶の4つのポイントをご紹介します。
- 感謝「Thank You」
- ごめんなさい「Sorry」
- 楽しかったこと、嬉しかったこと「Happy」
- エピソード「Episode」
どんな些細なことでもいいので感謝の気持ちを伝えることがポイントです。「ありがとう」を言われたら相手もとっても嬉しいものですよ。
お世話になったことや迷惑を掛けたことなどがあれば、相手に対する気遣いや今だから言えるその時の気持ちを伝えましょう。
ポイントは、ごめんなさいは1回だけ!あまりに何度も出てくると相手も恐縮してしまいますし、周りも暗くなってしまいます。
挨拶で大事な要素は「前向きな言葉」です。辛かったことや後ろ向きな言葉よりも、明るく前向きな言葉がおすすめです。
具体的なエピソードなどがあれば、それを盛り込むことで挨拶もグッと具体的になり、感謝の気持ちなども伝わりやすくなります。
「何を話そう?」と悩んだら、上記の4つのポイントを交えながら挨拶をするとしっかりとした内容の挨拶ができやすくなりますのでご参考にされてみてください。
送別会の挨拶 送られる側 異動や退職などケース別に紹介!
異動や転勤の場合
また先程は、部長をはじめ皆様から温かいお言葉を頂き、感謝で胸がいっぱいです。ありがとうございました。
このたび、◯月◯日付けで◯◯課に異動することになりました。
こちらで過ごした○年間は、今思うと本当にあっという間でした。優しい上司や温かい仲間たちにも恵まれ、感謝しかありません。
これからは、ご指導頂いたことを、今後も生かして参りたいと思います。
部長をはじめ、皆さんには、本当にお世話になりました。
最後に皆様のご健勝とご活躍を、そして◯◯株式会社◯◯課のご発展をお祈り申し上げ、お礼の挨拶とさせていただきます。
本当にありがとうございました。
退職(定年)の場合
また、皆様から身に余るお言葉を頂き、感謝の念に耐えません。
こちらで過ごした○年間は、振り返ると様々な思い出が蘇ります。
そのなかでも一番感じることは、「仲間の大切さ」です。どんな仕事でも一人では限界があります。仲間を信じ、仲間を頼り、みんなで協力し合って前に進む大切さを幾度となく教えられました。
こちらでの経験は今後の私の人生の大きな財産となることでしょう。
皆さんには、本当に感謝の言葉しかありません。
最後に皆様のご健勝とご活躍を、そして◯◯株式会社◯◯課のご発展をお祈り申し上げ、お礼の挨拶とさせていただきます。
本当にありがとうございました。
退職(結婚・出産)の場合
また皆さんからあたたかいお言葉を頂き感激しています。
このたび(結婚・出産)により、○月○日付けで、この職場とお別れすることになりました。
たくさんの温かい方々に囲まれて私は本当に幸せでした。
最後に皆様のご健勝とご活躍を心からお祈り申し上げ、お礼の挨拶とさせていただきます。
本当にありがとうございました。
退職(自己都合)の場合
また皆さんからあたたかいお言葉を頂き感謝の念に耐えません。
このたび○月○日付けで、この職場とお別れすることになりました。
皆さんにはご迷惑をかけ通しで、申し訳ない思いでいっぱいです。
時には厳しく、そして時には優しく丁寧にご指導いただき、感謝の念に耐えません。皆さんと過ごさせて頂いた事は決して忘れません。
最後に皆様のご健勝とご活躍を心からお祈り申し上げ、お礼の挨拶とさせていただきます。
本当にありがとうございました。
まとめ
挨拶は、できる限りシンプルにまとめると相手にも伝わりやすいものです。
親しい方には、個別に手紙などに気持ちを綴って渡すのもいいかもしれませんね。