お中元は、日頃お世話になっている方へお礼の気持ちを込めて贈るものですので、基本的には目上の方へ贈る機会が多いものです。
ですが、まれに目上の方から予期せずお中元をいただく場合もあります。
そんな場面では、目上の方に対して失礼のないよう対応したいものですが、「どうしたらいいんだろう?」と、戸惑う方も多いものです。
そこで今回は、目上の方からお中元を頂いた場合の正しいマナーについてご紹介します。
お中元 目上の方から頂いた場合の正しいマナーは?
まずは、お中元などの季節の贈答品をいただいた場合には、すぐにお礼状を書くのがマナーです。
これは、目上の方に限らず、贈答品をいただいた時の必須のマナーです。
なかでも、お礼状はできるだけ早く出すのがマナーとされており、できるようであればいただいたその日のうちにお礼状を書いて、遅くとも2~3日以内には投函できるようにするのが理想的とされています。
尚、お礼状は、贈答品へのお礼をはじめ、お祝いへのお礼、お世話になったことへのお礼など、生活するなかでも書く機会が最も多いものかもしれません。
特に目上の方には、電話などではなく、きちんと手書きの手紙で送るのがマナーです。
「感謝の気持ちは鮮度が命!」を基本に、基本的なお礼状は書けるようにしておきたいものですね。
目上の方からのお中元にお返しは必要?
お中元は、基本的にお返しは不要とされており、お礼状を送るのがマナーとされていますが、これは一般的なお中元の場合です。
お中元は目下から目上に贈ることが一般的なため、お返しは不要とされていますが、目上の方からいただいた場合には、お返しの品を贈るのがマナーです。
目上の方からのお中元へのお返しの相場は?
お中元のお返しをする場合の金額の相場は、いただいた品の半額程度のものを贈る「半返し」が基本となりますが、目上の方からいただいたお中元へのお返しの場合は、いただいた品と同程度の金額のものを贈るようにしましょう。
尚、いただいた品よりも高額なお返しを贈ることは失礼にあたりますので注意しましょう。
目上の方からのお中元へのお返し のしの表書きは?
お中元のお返しの熨斗紙は、紅白の蝶結びの水引に、表書きは「御中元」とします。
ですが、お中元の時期が過ぎている場合などには、それに合わせた適切な表書きを使うようにしましょう。
- 6月20日頃~:御中元
- 7月初め~15日まで:御中元
※首都圏以外は月遅れの8月初め~8月15日まで - 7月16日~8月6日頃(立秋)まで:暑中御伺
- 8月7日頃(立秋)~9月初旬:残暑御伺
目上の方からのお中元へのお返しを贈る場合の注意点!
目上の方からお中元をいただいた場合には、同程度の金額のお返しの品を贈りますが、その際に、品物と一緒に感謝の言葉を添えて贈るようにしましょう。
メーカー直送や産地直送の品を贈るような場合には、品物より先に届くようにあいさつ状を郵送し、文面には、再度いただいた品へのお礼とともに、どこからいつ頃何が届くかの明記とその品物を送った理由などを添えます。
品物だけではなく送り状を添えることで、より丁寧な印象を与えます。
目上の方からお中元をいただいた場合には?
※できればいただいた日に書き、遅くとも2~3日以内には投函が理想的。
②お返しの品を贈る。
金額は、いただいた品と同程度の金額のもの。品物と一緒に改めて感謝の言葉を込めた送り状を添えて送る。
※熨斗紙の表書きは、贈る時期に適したものを使う。
お中元 目上の方から頂いた場合のお礼状は?
お中元のお礼状は季節のあいさつ状を兼ねるので、冒頭に時候の挨拶を入れ、一般的なお礼だけではなく、いただいた品への具体的な感想や感謝の言葉を添えると相手も嬉しいものです。
また、目上の方には、あらたまった文面のほうが印象も良いので、ある程度形式にのっとった形のお礼状を書くようにするといいかもしれません。
【目上の方へ】お中元のお礼状の例文は?
立夏の候、ますますご健勝のこととお喜び申し上げます。
平素は公私にわたり何かとお心にかけていただき、あらためてお礼申し上げます。
さて、このたびはお心の込もったお中元の品をお贈りいただき、誠にありがとうございます。
子供たちも大変喜び、家族みんなで美味しく頂戴致しました。いつもながらのお心遣い心より感謝申し上げます。
暑さ厳しき折、皆様のご健康を心よりお祈り申し上げます。
まずは書中をもちまして、御礼申し上げます。
敬具
平成○年○月○日
【目上の方へ】お返しの品に添える送り状の例文は?
盛夏の候、ますますご清祥のこととお喜び申し上げます。
平素は何かとお世話になり、深く感謝いたしております。
さて、本日は夏のご挨拶のしるしといたしまして、心ばかりの品をご送付申し上げましたので、ご笑納くだされば幸いです。
今後ともよろしくご指導の程をお願い申し上げます。
敬具
平成○年○月○日
まとめ
目上の方に出す手紙は、基本的に縦書きがマナーとされていますし、できればハガキでなく文書で出すようにしましょう。