口腔

歯周病の原因や対策とは?簡単症状チェック&正しい予防改善法もご紹介!

歯周病ケア

「歯を失う原因は何でしょう?」と聞くと、「虫歯」と答える人が多いんですが、実は、歯を失う一番の原因は「歯周病」なんです。

「私は大丈夫!」なんて安心している人も、油断は禁物!

現在では、成人の80%以上の人が、「歯周病」または「歯周病予備軍」といわれているんです。

重度にまで進行した歯周病は治すことができないため、早めのケアや予防法がとっても重要です。

今回は、「おじいちゃん・おばあちゃんになっても自分の歯で食べたい!」そんな人必見!の歯周病の原因や対策とは?簡単症状チェック&正しい予防改善法についてご紹介します。

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歯周病の原因や対策とは?

歯周病とは、歯ぐきに炎症が起こり、最終的には歯が抜けてしまう恐ろしい病気です。

歯を失う原因の1位は歯周病!

歯周病:42%
虫歯:32%
その他:13%
破折:11%
矯正:1%
無効:1%

参照:厚生労働省HP

上記のように、歯を失う原因の1位が「歯周病」ということで、虫歯予防と同様に歯周病予防など、総合的な口腔ケアが歯の健康には欠かせません

また、歯周病は痛みを伴わない「サイレント・ディジーズ(静かな病気)」とも表現されるように、「まさか!」と気付いた時には、深刻な状態になっていることも少なくないため、早めのケアと正しい予防法が必要になってくるのです。

歯周病の原因とは?

私たちの口の中には、およそ300~500種類もの細菌が存在しているといわれています。

この細菌達は、私達が普段食べる飲食物などに含まれる糖分などの栄養分をもとに「歯垢(プラーク)」を作り出し、歯の表面にくっついて増えていきます

そのなかに、「虫歯菌」と言われる虫歯をつくる細菌や、歯周病の原因となる「歯周病菌」などが存在しているのです。

「虫歯菌」は、ミュータンス菌ラクトバチラス菌と言われるもので、ミュータンス菌は、酸を作り出し歯を溶かしていきます

このミュータンス菌は、歯の表面に付着する能力を持っていて、歯のエナメル質などを溶かして虫歯を作ります。

次に、ラクトバチラス菌は、私達が口にする飲食物に含まれており、炭水化物や砂糖、最も多く含まれているもの乳酸菌飲料です。

そしてこのラクトバチラス菌が、ミュータンス菌が作った虫歯に入り込んで、虫歯を拡大していくのです。

ミュータンス菌とラクトバチラス菌の連携により虫歯ができたり拡大していくのです。

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もうひとつの「歯周病菌」は、毒素をつくり、歯ぐきを炎症させたり、歯を支える土台(歯槽骨)を溶かしたりします。

歯槽骨が溶けることで、歯の土台にダメージを受け、歯が動くようになり、最終的には抜歯をしなければいけなくなってしまうのです。

上記のように、虫歯も歯周病も原因は「細菌」です。

歯みがきを怠るなどして、長時間、歯垢が歯に付着する環境を作ってしまうと、細菌にとっては好環境の状態となり、最終的には虫歯や歯周病になってしまうのです。

歯周病にはこんな危険性も!

歯周病が進行することで、歯周病菌が血液中にまで流れ込み、心臓病や動脈硬化、肺炎、低体重出産、早産、認知症などのリスクを高めることが報告されています。

また、口腔ケアの大切さは、先日の熊本地震でも認知されることになりました。

地震による影響で避難生活が長期化するなか、歯磨きなどの口の中のケアが不十分になると、特に高齢者は口の中の細菌が気管に入って引き起こす「誤嚥(ごえん)性肺炎」の危険性が高まるとされ注意喚起がなされました。

口腔ケアは、体全体のケアにも繋がります。正しいケアや早めの対処を心掛けるようにしたいものですね。

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歯周病かな?と思ったら 簡単症状チェック!

成人の80%以上の人が歯周病または歯周病予備軍と言われるなか、歯周病の主な症状などについてもチェックしておくと、「もしかして!?」と思った時に早めの対応ができるかもしれません。

こんな症状が出たら要注意!歯周病チェック!

下記に歯周病の症状について、症状が軽いものから順にご紹介します。

  • 歯ぐきの色が悪い
  • 歯ぐきが腫れている
  • 歯ぐきから血が出る
  • 歯ぐきの間にものがよくはさまる
  • 冷たいものや熱いものがしみる
  • 硬いものを噛むと痛みがある時がある
  • 歯ぐきが下がって歯が長くなった感じがする
  • 歯が浮いた感じがする
  • 口臭がする
  • 指でさわるとグラつく歯がある
健康な歯ぐきの色は、淡いピンクで歯間の歯ぐきの形はシャープなピラミッド型と言われます。

また、歯ぐきは硬く引き締まっているのが理想的で、歯ぐきの表面は、みかんの皮にあるようなつぶつぶとした小さなくぼみが多く見られる状態「スティップリング」と呼ばれる状態が健康な状態です。

スティップリングは、健康な歯肉に見られるもので、歯肉を形成するコラーゲン線維が良好な状態であることを示します

また、歯周病が進行すると、歯ぐきが衰えたりやせて、歯ぐきが下がり、歯ぐきに隠れていた歯の部分が露出してきます。

これにより、歯が長くなった感じがしたり、冷たいものや熱いものがしみたり、硬いものを噛むと痛みがでたりすることもあったりします。

尚、歯周病がさらに進むと、歯ぐき全体が炎症がひどくなり、腐ったような状態になってきます。

膿が出る場合もあったり、食べ物が腐ったような口臭をともなうようになり、歯の土台も浸食され、歯がグラついたりといった状態が出てきます。

上記の歯周病チェックで当てはまるものが一つでもある場合は、歯周病の可能性がありますので、歯医者に行って治療を受けることをおすすめします。

歯周病の正しい予防改善法は?

歯垢(プラーク)や歯石をつくらせない!

歯垢(プラーク)は、食後約8時間でつくられます

その前に食事などで残った食べカスをきれいに掃除することがとっても重要です

歯みがきでしっかりとプラークコントロールを行いましょう。

また、見逃しがちなのが、歯と歯の間。「デンタルフロス」などを使用して歯ブラシでは磨きにくい歯と歯の間の歯垢までしっかり除去するようにしましょう。

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尚、歯みがきの前にデンタルリンスで口をゆすいで歯垢をやわらかくしてから通常の歯みがきを行うとより効果的です。

歯磨き粉は大量につけすぎても逆効果なので適量をつけるようにします。

また、歯みがき後もデンタルリンスをすることで、菌の繁殖を防ぐ効果がアップします。特に就寝前などに活用して寝ている時間の菌の繁殖を防ぎましょう。

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歯垢が歯に付着したまま時間が経過すると、硬くなって「歯石」になってしまいます。

歯石になってしまうと自分で除去することは不可能ですので、定期的に歯科医などの専門の機関で歯石除去などを行いましょう。

原因菌をなくす!

虫歯や歯周病の原因となる「細菌」。

虫歯菌や歯周病菌をできるだけ減らすようにすることも予防としてはとっても大切。

家で自分でできるケア方法としては、それぞれの菌を殺菌・除去する成分が配合されたデンタルリンスを利用したりするのも簡単で取り組みやすいケア方法です。

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定期的に歯医者で専門家のチェックを受ける!

口腔内のケアに気をつけても、自分でケアするのも限界があります。

定期的に歯科医などに通い専門家のケアを受けるのも歯周病の予防ケアとしてはとても有効です。

歯科医などでは、フッ素コートなどの専門的な予防法もできるの、長期的かつ効果的な予防効果も期待できます。

まとめ

歯周病や虫歯などで歯を失うと、噛む力が弱くなったり、栄養を十分に摂ることができなくなるなど、さまざまな生活機能の低下を招いてしまいます。

高齢になっても自分の歯を維持するためにも、できるだけ早く将来のための予防対策法を取り組むことがとっても大切です。

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