祇園祭は7月1日から31日までの約1カ月におよぶお祭りで、1ヶ月間様々な行事が執り行われ、7月の京都は祇園祭で賑わいます。
なかでも有名なのが「山鉾巡行」で、絢爛豪華に飾られた33基の山鉾が夏の都大路を煌びやかに巡行する姿を一目見ようと毎年世界各地から観光客が訪れる人気の高いお祭りでもあります。
また、山鉾の提灯にあかりが灯った夜の街の姿も幻想的で祇園祭のシーズンは是非京都を訪れたくなりますね。
今回は、祇園祭の日程や主な行事一覧&見どころを詳しくご紹介します。
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祇園祭の日程は?
祇園祭は、7月1日から1カ月間にわたり八坂神社と市内中心部で様々な神事や行事が執り行われます。
また、日程は毎年変わらず、下記のようになっています。
※曜日のみ年によって変更します。
●時間:祭事・行事により異なる
※雨天決行
●会場:京都市東山区祇園町、八坂神社、他周辺一帯
●お問合せ:075-561-6155(八坂神社)
※山鉾巡行に関しては、075-741-7211(祇園祭山鉾連合会)
祇園祭 前祭の日程や時間は?
●山鉾巡行:7月17日
祇園祭 後祭の日程や時間は?
●山鉾巡行:7月24日
また、祇園祭は日本三大祭にも数えられ、京都の夏の風物詩として、現在では国内だけでなく世界中から多くの人が訪れる人気の高いお祭りです。
そもそも祇園祭のはじまりは、平安時代の前期に各地で疫病が流行した際、当時の国の数にちなんで66本の矛を立て、祇園の神である「八坂神社」に祈願した祇園御霊会が起源とされています。
そして、祇園祭は現在も長い年月を超えて受け継がれ、2014年には49年ぶりに「後祭」が復活し、現在の山鉾巡行は「前祭(23基の山鉾)」と「後祭(10基の山鉾)」の2度に分けての開催が行われています。
千百余年の歴史と京都の文化を受け継ぐ祇園祭は、ここでしか味わえない風情を感じさせてくれますよ。
祇園祭へのアクセス方法は?
祇園祭では、交通規制も行われるため公共交通機関を利用しましょう。
- 地下鉄烏丸線「四条」駅下車すぐ
- 地下鉄烏丸線「烏丸御池」駅下車すぐ
- 阪急電鉄「烏丸」駅下車すぐ
- 阪急電鉄「河原町」駅下車、徒歩5~15分
- 京阪電鉄「祇園四条」駅下車、徒歩5~15分
ポイント
地下鉄「烏丸御池」は比較的混雑が少ないので、こちらから歩くのがおすすめです。
祇園祭の主な行事や神事をチェック!
7月1日から1カ月間にわたり執り行われる祇園祭は、期間中様々な行事や神事がありますので、下記に主な行事をご紹介します。
◆時間:山鉾により異なる
◆場所:各山鉾町
祭神を祀り、祭りの無事を祈願する神事。
長刀鉾では稚児らの名前を書いた吉符を神前に納める。
◆時間:10:00~
◆場所:京都市役所
山鉾巡業の順番を決めるため、各山鉾町の代表者が集まり、京都市長立会いのもと、くじを引く。
◆時間:16:30~21:00
◆場所:八坂神社~京都市役所
神輿洗式の神輿を迎えるための神事。
武者姿など趣向を凝らした行列が祇園周辺を巡行する。
◆時間:祭典 18:00~、神輿洗 19:30~
◆場所:八坂神社~四条大橋
神輿渡御に出る中御座神輿を鴨川の水で清める神事。
17日の御輿渡御に備えて飾りつけを行う。
また、神輿洗の水にかかると厄よけになると言われ、毎年多くの観客を集めます。
◆時間:山鉾により異なる
◆場所:各山鉾町
各山鉾町で山鉾の組み立てが始まります。
山鉾の懸装品(けんそうひん)で飾られる前の骨組みを見ることができるのもこの期間だけです!
◆時間:山鉾により異なる
◆場所:各山鉾町
山鉾巡行の本番にむけての試し引きを行います。
一般の人も山鉾を引くことができます。
◆時間:山鉾により異なる
◆場所:各山鉾町
宵山の時期に行われ、各山鉾町にある旧家・老舗が所蔵する美術品や調度品などを飾り、一般公開します。
よく屏風が飾られるのでこの名で呼ばれますが、屏風だけでなく着物や武具類などを飾るところもあります。
◆時間:15:00~18:00
◆場所:八坂神社能舞台
祇園祭を祝い、今様歌舞楽・一絃琴・琵琶・狂言・地唄舞・箏曲・尺八・詩吟といった多彩な各種伝統芸能が奉納されます。
◆時間:18:30~
◆場所:八坂神社能舞台
石見神楽は、島根県の伝統芸能でその年の豊作や豊漁を祈願し、神様に歌や踊りを捧げる神事です。
毎年、島根県人会によって、八坂神社の能舞台で奉納行事として行われています。
◆時間:18:00頃~21:00
◆場所:八坂神社参道・祇園四条通
祇園祭は山鉾が注目されがちですが、祇園祭のルーツである祇園御霊会(ごりょうえ)は、歌舞を奉納して荒ぶる御霊を慰め、悪疫退散を祈るものでした。
その本来の性格をふまえ、伝統芸能の継承を願って宵宮の夕刻、歩行者天国になる四条通の特設ステージを舞台に、八坂神社の大神さまに各種芸能を奉納する「宵宮神賑奉納」が繰り広げられます。
◆時間:22:00~
◆場所:各山鉾町、八坂神社
宵山の22時ぐらいから四条のお旅所まで、明日の巡行の無事を願いにお参りに出向く行事です。
屋台に太鼓や鉦(かね)を積み、祇園囃子を奏でながら 四条寺町のお旅所へ向かうこの「日和神楽」は 大変情緒のある行事です。
お旅所では、宮司さんから鉾町の町衆と囃子方が御祓いを受け、お囃子を奉納します。
なお、長刀鉾だけは八坂神社にお祓いとお囃子の奉納に行きます。
お旅所…祭礼(神幸祭)において神(一般には神体を乗せた神輿)が巡幸の途中で休憩または宿泊する場所、或いは神幸の目的地のことをいいます。
◆時間:09:00~
◆場所:八坂神社
祇園祭の安全と茶道の発展を祈願し行われる祭事。
表千家と裏千家が隔年で奉仕する。
◆時間:09:00~
◆場所:四条烏丸~河原町ほか
23基の山鉾が巡行する祇園祭の花形行事。
10tを超える絢爛豪華な山鉾が方向転換する大迫力の辻回しは必見です。
◆時間:神事 16:00~、御輿出発 18:00~
◆場所:八坂神社~御旅所
八坂神社前の四条石段下に揃った3基の神輿を高くあげる「差し上げ」が見どころ。
市役所前では中御座のライトアップも行われています。
◆時間:山鉾により異なる
◆場所:各山鉾町
2014年から復活した後祭。
10基の山鉾の組み立てが始まります。
◆時間:山鉾により異なる
◆場所:各山鉾町
組み立てた山鉾を本番さながらに試し曳きします。
◆時間:会場により異なる
◆場所:各山鉾町
宵山の時期に行われ、各山鉾町にある旧家・老舗が所蔵する美術品や調度品などを飾り、一般公開します。
よく屏風が飾られるのでこの名で呼ばれますが、屏風だけでなく着物や武具類などを飾るところもあります。
◆時間:深夜
◆場所:南観音山
あばれ観音は、楊柳観音像を神輿に布で縛り付けて、激しく暴れるようにゆすりながら町内を3周する神事です。
◆時間:09:30~
◆場所:烏丸御池~河原町ほか
10基の山鉾が巡行する祇園祭の花形行事。10tを超える絢爛豪華な山鉾が方向転換する大迫力の辻回しは必見です。
◆時間:10:00~
◆場所:八坂神社~京都市役所
花傘巡行は色彩が豊かな子供神輿に祇園太鼓、花傘に馬長稚児など約1000人の行列が巡行する祇園祭の初源的形態。
◆時間:御輿出発 17:00~
◆場所:御旅所~八坂神社
17日の神幸祭に比べ人が少ないのでゆっくり見られます。
◆時間:10:30~
◆場所:八坂神社
祇園祭を祝い、八坂神社において茂山忠三郎社中の人々より狂言が奉納される。
◆時間:祭典 18:00~、神輿洗 19:30~
◆場所:八坂神社~四条大橋
形式は10日とほぼ同じ。
すべての神事が終わると神社に戻る。
◆時間:10:00~
◆場所:八坂神社境内
八坂神社境内の摂社で大茅輪(おおちのわ)をくぐり、厄を払う。
祇園祭の見どころをチェック!
祇園祭は1カ月も期間があるので、初めての人だと「どこを見ればいいの?」と戸惑うかもしれませんね。
上記でもご紹介した祇園祭の主な行事の中でもおすすめの見どころをご紹介しましょう。
お迎提灯
参加するのは主に子供たちで、船鉾の囃子方が奏でる華やいだ祇園囃子にのって、武士の姿や小町踊り、鷺舞いなど趣向を凝らした行列が練り歩く姿は、微笑ましくもあり、色んな装束を纏う姿を見るのも楽しいですよ。
前祭 宵山
尚、7月15日・16日の2日間は、四条通り・烏丸通りが歩行者天国になり露店も立ち並び、道路いっぱいに大変な人が溢れ、祭り気分を味わいます。
また、この時期にいろんな山鉾をまわって参拝したり粽やお守りなどを入手する人も多いので、各山鉾も大変な人で賑わいます。
夕方の早い時間から出掛けて、ゆっくりと陽が沈み駒形提灯に灯がともりはじめる幻想的な風景を楽しんだ後に、夜の露店や人で賑わう歩行者天国をぶらぶら楽しむのもおすすめですよ。
京都なので浴衣を着て、うちわをパタパタさせながらそぞろ歩きも風情があります。
前祭 山鉾巡行
前祭では、長刀鉾を先頭に23基の山鉾が都大路を巡行します。
山鉾巡行で一番人気の見どころが、およそ10トンもある山鉾を90度方向転換させる「辻廻し」です。
また、他の祭りでは味わえない古都京都に相応しい優美な巡行姿も見事ですよ。
神幸祭
祇園祭といえば、山鉾巡行と宵山が注目されがちですが、八坂神社本来のお祭りは「神幸祭」!
おすすめは、18時過ぎ頃から八坂神社西楼門の石段下で三つの神輿が揃う「神輿渡御出発式」です。
輿丁(よちょう)たちが高々と神輿を担ぎ上げ、掛け声に合わせて揺する「差し上げ」を行う時の熱気は最高潮で、山鉾巡行のような雅な姿ではなく、輿丁たちの姿に惚れてしまいます^^
石段下は、場所取り必須で人気も高いため山鉾巡行をある程度見たら早めに場所取りに走る人が多いです。
金色の神輿の華やかな光景と輿丁たちの掛け声と見物する人達の沸き上がる拍手に、見ていて鳥肌もののおすすめ行事です。
後祭 宵山
後祭では10基の山鉾が前祭とは逆回りのコースで巡行します。特に「大船鉾」は、平成26年に150年ぶりに巡行に復帰し、その姿は一度見て欲しい迫力さです。
花傘巡行
後祭でしか見られないので必見です!
まとめ
京都の夏と言えば、「祇園祭」。
古き良き伝統と文化が育むお祭りを是非体感してみてくださいね。