7月京都の夏の風物詩でもある祇園祭。
祭りのクライマックス山鉾巡業はたくさんの人で賑わいます。
毎年7月10~14日に各山鉾町にて鉾建てが始まり、7月14~16日の宵山では建てられた山鉾に登ったりして山鉾を楽しむことができます。
今回は、山鉾巡りに便利な一覧からおすすめや人気の鉾をご紹介します。
関連記事
関連2019年の祇園祭の日程や主な行事や見どころ情報はコチラ!関連祇園祭2019年山鉾巡行の日程や主な行事や見どころ情報はコチラ!
関連2019年の祇園祭の山鉾のマップやご利益、御朱印について詳しい情報はコチラ!
関連祇園祭の観覧席情報!山鉾巡行をゆっくり見たい方はコチラ!
関連祇園祭の宵山の日程や楽しみ方や混雑情報について詳しい情報はコチラ!
関連祇園祭のちまきの飾り方や処分方法について詳しい情報はコチラ!
祇園祭山鉾一覧と地図のご紹介
山鉾は、前祭と後祭の2回都大路を巡行します。
山鉾巡行は、下記の日程で行われます。
- 前祭 7月17日 9:00~
- 後祭 7月24日 9:30~
※日程は、毎年変わりません。
2日間で、計33基(前祭23基、後祭10基)の山鉾が巡行する姿はまるで時代絵巻のような京都の祭りらしい豪華さです。
山鉾一覧
※下記は2018年7月2日に行われた「くじ取り式」で決まった祇園祭の山鉾巡行順でのご紹介です。(※は「くじ取らず」)。
前祭 7月17日
山鉾巡行 順番(前祭)
- ※長刀鉾(なぎなたほこ)
- 蟷螂山(とうろうやま)
- 霰天神山(あられてんじんやま)
- 油天神山(あぶらてんじんやま)
- ※函谷鉾(かんこほこ)
- 孟宗山(もうそうやま)
- 綾傘鉾(あやかさほこ)
- 白楽天山(はくらくてんやま)
- 鶏鉾(にわとりほこ・とりほこ)
- 太子山(たいしやま)
- 伯牙山(はくがやま)
- 芦刈山(あしかりやま)
- 月鉾(つきほこ)
- 山伏山(やまぶしやま)
- 四条傘鉾(しじょうかさほこ)
- 占出山(うらでやま)
- 菊水鉾(きくすいほこ)
- 保昌山(ほうしょうやま)
- 郭巨山(かっきょやま)
- 木賊山(とくさやま)
- ※放下鉾(ほうかほこ)
- ※岩戸山(いわとやま)
- ※船鉾(ふなほこ)
後祭 7月24日
山鉾巡行 順番(後祭)
- ※橋弁慶山(はしべんけいやま)
- ※北観音山(きたかんのんやま)
- 黒主山(くろぬしやま)
- 鯉山(こいやま)
- 鈴鹿山(すずかやま)
- ※南観音山(みなみかんのんやま)
- 役行者山(えんのぎょうじゃやま)
- 浄妙山(じょうみょうやま)
- 八幡山(はちまんやま)
- ※大船鉾(おおふねほこ)
山と鉾の違いは?
祇園際の山鉾のちょっと豆知識として、巡行する山鉾の名前を見てみると、「山」と「鉾」の違いがあるのに気付きませんか?
これは、その形状によって違いがあるのです。
「鉾」は屋根の上に長い真木が立ち、そのてっぺんに鉾の象徴でもある「鉾頭」が飾られています。
一方「山」は、御神体の人形と山岳信仰に基づいて山を表す真松が立ちます。
岩戸山、北観音山、南観音山は鉾と同じ形状ですが、鉾頭の代わりに長さ13メートルほどの松を立てるのです。
ちょっとそのへんを知って各山鉾を見てまわると面白いかもしれませんよ^^
祇園祭山鉾のおすすめ鉾は?
33基もの山鉾を順に巡るのもそれぞれの山鉾の特徴が知れて面白いものです。
今回はその33基の山鉾のなかでも人気のものやおすすめの山鉾をご紹介します。
山鉾の不動の人気ナンバー1
長刀鉾(なぎなたほこ)
山鉾巡行の先頭を飾る人気ナンバー1の山鉾です。
唯一、生稚児を乗せる鉾です。平安時代の刀工、三条小鍛冶宗近作の大長刀を鉾頭として飾っています。間近で見るとそのそびえ立つ鉾頭の高さに圧倒されます。長刀は1.13メートルで、八坂神社や御所に刃先が向かないよう南に向けて持つのが習わしです。
厄除けのお守りとして祇園祭の各鉾で販売されている粽(ちまき)ですが、長刀鉾では、人気が高いため、連日早い時間に売り切れるので、ゲットしたい人は早めに行くようにしましょうね!
女性に人気の鉾
保昌山(ほうしょうやま)
御神体の丹波守平井保昌が和泉式部に恋をして、宮中南殿の紅梅の枝を折って献げ恋が成就したことから、「縁結び」のご利益があるとされ、女性に人気です。
粽も紅梅が飾られていて愛らしいもので、他にも「えんむすび守り」や梅の花をモチーフにした可愛い「うちわ」も人気です。
こちらも可愛らしさで人気の鉾
月鉾(つきほこ)
鉾頭に新月型(みかづき)をつけているのでこの名で呼ばれています。月読命(つきよみのみこと)をまつっていることから、青の袋に三日月、ピンクの袋にウサギをそれぞれあしらった「お願い袋」が人気です。
片方を自分用、もう片方を大切な人にプレゼントしようと「お願い袋」を求める女性が多く訪れます。
今年の山一番
毎年、山鉾巡行順を決める「くじ取り式」が7月2日に行われ、その年の順番が決まるのですが、くじ取らずで決まっている長刀鉾のすぐ次に巡行する山鉾のことを「山一番」と呼び、とても縁起が良く名誉なこととされます。
そのため、その縁起にあやかろうと、山一番の山鉾には毎年多くの人が訪れます。
ちなみに、今年の山一番は「蟷螂山(とうろうやま)」です。
祇園祭山鉾に乗ることができる鉾は?
重要無形文化財にも指定されているものも山鉾なんですが、なかにはその山鉾に搭乗できるものもあるんです!
外側から見るのと実際に山鉾に乗って体感してみるのとでは、ワクワク感が違います。
山鉾に乗るには、各山鉾町内により違いがありますが、「粽を買えばよいところ」や「拝観券(搭乗券)」を買って乗ることができるところがあります。
この機会に、山鉾に乗って山鉾からの景色を体感してみませんか?
搭乗できる山鉾
搭乗できる山鉾
- 長刀鉾(なぎなたほこ)
- 放下鉾(ほうかほこ)
- 菊水鉾(きくすいほこ)
- 函谷鉾(かんこほこ)
- 鶏鉾(にわとりほこ・とりほこ)
- 月鉾(つきほこ)
- 大船鉾(おおふねほこ)
- 船鉾(ふなほこ)
- 岩戸山(いわとやま)
※注:女性は乗れません。
※注:女性は乗れません。
このなかでも、「月鉾」や「大船鉾」は人気で、登場するのに時間帯によっては行列になっていることもあります。
山鉾に乗るって貴重な体験ですので、山鉾巡りをしながら実際に乗ってみるのも楽しいものですよ!
まとめ
いかがでしたか?
山鉾はその周辺で奏でられる祇園囃子の音色も楽しませてくれて、巡っていてもいろんな特徴があっておもしろいものですよ。