現金に代わる支払い手段として、その手軽さ、融通性から広く普及しているクレジットカード。
海外ではクレジットカードを持っていないのは、信用がないのと同じことになってしまうので、クレジットカードはある意味、経済面の身分証のような意味合いも含んでいるといえるかもしれませんね。
社会人にとっては、ある意味必要不可欠なクレジットカードですが、あなたはクレジットカードを何枚持っていますか?
持ち方は人それぞれですが、現在のクレジットカードは、決済機能だけでなく、ポイント還元や特典などサービスの幅も広がっており、自分のライフスタイルに合わせて持ち方や使い方を考える時代になっています。
先行きの見えない現代だからこそ、賢くそしてお得にクレジットカードを使いこなす力が必要になっているのかもしれませんね。
賢くそしてお得にクレジットカードを使いこなすには、クレジットカードの枚数についても、昔ながらの情報ではなく、今現在の時代に適応した必要な知識を入れておくことも大切ですよ。
今回は、クレジットカードは何枚必要&用途別の賢い持ち方とは?についてご紹介します。
クレジットカードは何枚必要?用途別の賢い持ち方とは?
日本国内におけるクレジットカードの流通枚数は、およそ2億枚を超えており、年齢を考えずに計算すれば一人2枚以上持っている計算になります。
所有する男女比はほぼ同じで、契約数の構成比(2015年)は下記のようになっています。
- ~30歳:10.0%
- 31~40歳:17.0%
- 41~50歳:23.5%
- 51~60歳:20.8%
- 61歳~:28.7%
クレカをステータスで選ぶ時代は終わった!
一昔前であれば、クレジットカードと言えば決済機能のみで、ステータスとして持つ人が多かったものです。
ですが、現在ではクレジットカードの世界も大きく様変わりしており、ステータスとして持つのではなく、自分のライフスタイルや目的に合ったものに最適なカードを賢く選んで、ポイントの重ね取りや特典ゲット!で、その恩恵を存分に享受する新常識時代へと変化しています。
買い物やチャージでコツコツとマイルを貯めるのはもはや当たり前、日々の生活のなかでもSuicaやPASMOなどが付帯したカードを持参し、移動を快適に&効率よくポイントも貯める。
ネットショップで買い物しながらポイントを効率よく貯め、貯まったポイントはTポイントに統合してコンビニでの買い物に活用するなど。
クレジットカードを決済だけに活用するのではなく、「貯める→使う→トクをする」という自分のライフスタイルに合ったメソッドを確立するのが今のクレカの賢い活用術となっているのです。
ライフスタイルに合わせたクレカの枚数
クレジットカードは何枚必要なのか?それは、ズバリ!その人のライフスタイルによって持ち方も枚数も変わる!ということです。
クレジットカードの持ち方の基本として、まずは「メインカード」と呼ばれる日頃一番良く使う・使う機会が多いカードを選んで、そのメインカードでは足りない部分を補う、特定の目的型の「サブカード」を持つのが、理想的な持ち方でもあります。
あれもこれもと欲張りすぎても、クレジットカードの与信に引っかかってしまう恐れもありますし、カードの数が多すぎて全てをうまく活用できなくて、結局年会費だけ毎年払って、元を取れない・・・なんてことにもなるかもしれません。
クレジットカードを持たないのも怖い
なかには、クレジットカードを持たない!という選択をしている人もいるかもしれません。現金主義の方とか。
クレジットカードは共通ポイントや電子マネー機能付きなど、多機能で利便性も高くなっています。
今では、現金で支払うよりも、お得な場合も多いため、そのお得な機会を逃がしてしまっているので勿体ないともいえます。
また、クレジットカードを持つことで、クレジットカードの返済履歴(クレジットヒストリー)が構築され、個人の信用格付の基準が形成されていきます。
スーパーホワイトとは?
スーパーホワイトとは、CICなどの個人信用情報機関にクレジット情報がなく「履歴が真っ白」であることから、ホワイトあるいはスーパーホワイトと呼ばれているものです。
スーパーホワイトとは、過去にローンなどの利用歴が全くない人のことを指しますが、ホワイトは、金融事故を起こし、自己破産などの債務整理を行い信用情報機関に異動情報(事故情報)として記録され、終了状況として法定免責として5年間記録され、その後情報が消えた人のことを指します。
カード会社にとっては、「スーパーホワイト」はまったく問題ない顧客になるのですが、「スーパーホワイト」「ホワイト」ともに、信用情報に利用履歴を示すクレジットヒストリーがないために、見た目はまったく一緒の状態、つまり区別が不可能な状態となります。
そのため、クレジットヒストリーがない申込者に対しては、元ブラックなのではないか?と警戒され審査に落ちる可能性が出てくるのです。
クレジットカードの用途別の賢い持ち方とは?
今やクレカは、単なる決済ツールではなく、ポイントプログラムをはじめとする、様々なサービスや特典が付帯しています。
ライフスタイルが違えば、クレジットで決済するシチュエーションも変わってくるため、「万人にピッタリ!」なカードは存在しないともいえます。
例えば、家電量販店のカードなら、自社店舗の買い物だとポイント付与率がアップしたり、鉄道・航空会社のカードなら、定期券の購入やチケットの購入でポイントが付与したり貯まったポイントもICやプレゼント、商品券やクーポンに交換できるなど、カードそれぞれに個性があり、得意分野があります。
「どこで使うとお得か?」という視点で自分のライフスタイルに合わせたカードを選んでいくと見つけやすいかもしれませんね。
とはいえ、膨大なカードの中から、ライフスタイルや目的に応じて自分に合ったカードを選ぶことはもちろん大変です。
サービスの充実度はもちろん、カード利用実績が良好な場合は、プラチナカードへ繋がる可能性もあるなど、安定的かつ長期的に付き合いたい人にはピッタリな種類。
プロパー系に比べて年会費などはかかったりもしますが、プロパー系にはない充実したサービス内容や特典から、どうせ持つならゴールドで!と、人気が高いのも特徴です。
年会費もそれなりですが、極上サービスはやはりプレミアムかもしれません。
近年では自らの申請で持てるカードも増えてきているので、コスト面が気にならない人は、チャレンジしてみたい種類かもしれません。
年会費無料なども節約系にとっては大事なポイントかもしれません。
日常で使いやすいものや、使いたいポイントがもらえるカードを選ぶようにしましょう。
複数の電子マネーを使う人も多いので、使う頻度が多い人ほど、是非チェックしておきたい種類です。
また、共通ポイントやコンビニやスーパーの割引サービスに直結したりの独自のサービスが多いのも特徴、日常生活に身近だからこそ1枚は持っておきたい種類かもしれませんね。
ネットショップ系は使えば使うほど得られる特典も大きくなるのが特徴ですので、利用する頻度やショップに合わせて検討したいですね。
使うほどにマイルを貯めていく楽しみも増えるのか、マイル系は人気の高い種類でもあります。
出張や旅行に行く頻度が高い人なら迷わず選びたい種類ですね。
鉄道・旅行系は、鉄道利用だけでなく各社が展開する幅広いサービスを利用することでもポイントが得られるなどサービスも独自のものが多いのも特徴です。
生活スタイルに併せて、メインで使う鉄道会社で絞り込んで検討するのがおすすめです。
家電は金額が大きなものも多いので、お得に使いたいものでもあります。
年会費は有料のケースが多いですが、高還元率のため、ポイントで取り返すことは可能です。利用頻度が高いなら迷わず持ちたい種類ですね。
また、ATMの手数料無料サービスなど独自の特典もあるので自分のメインバンクのものを1つ持っておくのもいいかもしれません。
ガソリン代の割引はもちろん、ロードサービスやETCの割引などカーライフを全般的にサポートしてくれるサービスがあったりするのが特徴です。
まとめ
クレジットカードは、自分のライフスタイルを写す鏡とも言えるアイテムですので、「どういう時に使うのか?使いやすいか?」を、考えて選ぶのが選びやすいポイントでもあります。
決済だけでなくポイント還元や独自の付帯サービスなど、魅力的なサービス内容も増えていたり、現金を使用するよりもお得になる特典も多くあります。
賢く選んで、お得に使えるように、まずは自分に合ったカードをしっかり選ぶようにしましょうね。