結婚は、人生のなかでも大きな慶事。
二人の新しい門出を心から祝福したいものですが、様々な諸事情により、結婚のお祝いを渡すタイミングを逃してしまうこともあります。
「かなり遅れてしまった結婚祝いはどうしたらいいんだろう?」
結婚という慶事に水をさすことのないよう、失礼のないマナーで対応したいものですね。
そこで今回は、遅れてしまった結婚祝いはどうする?のし&メッセージなど注意すべきマナーをご紹介します。
遅れてしまった結婚祝い のしはどうする?
何かしらの理由により結婚祝いを贈るタイミングを逃してしまっても、贈り物はできます。
結婚祝いを贈るタイミングが遅れてしまった場合、「どうしよう・・・。」と気まずく感じてしまい先延ばしにしてしまいがちに・・・。
まずは、気付いた時点や知った時点で、できるだけ早く贈るようにしましょう。
時間が経ってから贈る結婚祝いののし紙は、金銀または紅白の結びきり、またはあわび結びの水引を用います。
尚、表書きは「御祝」にします。
また、もしも年上の方に差し上げる場合には「御慶(およろこび)」、年下の方に差し上げるなら「御歓(およろこび)」としてもいいでしょう。
遅れてしまった結婚祝いの相場は?
結婚祝いを贈るのが遅れてしまったからといって、遅れたことに対する申し訳ない気持ちを伝えるために、相場よりも豪華な金品を贈ったりする必要はありません。
遅れた申し訳ない気持ちや非礼は、結婚祝いに添えるあいさつ状にお詫びのメッセージを添えることで伝えるようにしましょう。
下記に、遅れてしまった結婚祝いの相場についておおよその目安となる金額をご紹介します。※あくまで目安ですので、相手との関係や立場・状況に応じて変化します。
自分の立場 | 金額 |
---|---|
両親 | 10万円 |
祖父母 | 5万円 |
兄弟姉妹 | 3~10万円 |
伯父伯母・叔父叔母 | 3~10万円 |
いとこ | 1万円 |
友人・知人 | 1万円 |
会社関係(上司・同僚・取引先など) | 5千~1万円 |
例)自分が新郎の友人の場合は、「友人・知人」の欄の金額を参考に!
本来、結婚祝いは挙式前の吉日に新郎または新婦の自宅に届けるのが正式なマナーで、直接手渡しするのが正式な贈り方でもあります。
結婚祝いが遅くなってしまった場合には、できれば先方にお伺いして、遅れた非礼をお詫びするとともに祝福の言葉とともに直接渡すのが理想的です。
遠方などで、直接渡すことが難しい場合には、宅配便を利用したり、現金書留などで送付することもやむを得ませんが、その際、お祝いの品とともに非礼を詫びる手紙も添えるようにしましょう。
ポイント
遅れた結婚祝いに添える手紙やメッセージは?
結婚祝いが遅くなってしまった場合には、先方が目上の方だった場合はもちろん、友人であったとしても、きちんと遅れてしまった非礼をお詫びする手紙を添えて送るようにしましょう。
さて、このたびはご結婚おめでとうございます。お二人の晴れの門出を、心よりお祝い申し上げます。
本来ならばすぐにでもお祝いを申し上げるべきところ、お祝いが大変遅くなってしまったことを心よりお詫びいたします。
お二人の末永い幸せをお祈りして、ささやかなお祝いを同封いたしました。どうぞお納めください。
まずは書中にてお祝い申し上げます。
敬具
上記は、汎用性の高い例文になります。
頭語や時候のあいさつなどの前文を省いても失礼にはあたりませんが、目上の方へのお祝い状の場合は前文はあったほうがよいでしょう。
お祝いが遅くなってしまってごめんなさい。
直接お会いしてお祝いを伝えたかったのですが、なにぶん遠方のため、お祝いに伺うことができず申し訳なく思っています。
ささやかですが、お祝いの品を送らせていただきました。
お二人で幸せなご家庭をお築きくださいますように。
親しい間柄であれば、形式にこだわらなくてもOK!
最初に「おめでとう」の言葉でお祝いの喜びを伝えてもよいでしょう。
ただし、結婚は人生のなかでも重大な慶事でもあるので、くだけすぎないよう注意しましょう。「親しき仲にも礼儀あり」を忘れずに!
ご結婚おめでとう。心よりお祝い申し上げます。
お祝いが遅れてしまってごめんなさい。
本日は、お祝いのしるしを同封させていただきました。どうぞお納めください。
笑顔あふれる素敵なご家庭をお二人で築いていってくださいね。
まずは書中にてお祝い申し上げます。
かしこ
送る相手により、それぞれ関係性も違うものです。相手によって形式を重視したり、親しみのある文面にしたりと書き分けてもいいでしょう。
お祝いの言葉とお祝いが遅れてしまったお詫びはきちんと伝えられる文章にしましょう。
まとめ
結婚祝いは、できれば早めに渡すのが礼儀です。
たとえお祝いが遅れたとしても、気づいた時点で、その祝福の気持ちと遅れた非礼を詫びる気持ちを素直に伝えましょう。
礼を尽くす心は不思議と相手にも伝わるものですよ。