二千年という悠久の歴史を有し、「せめて一生に一度でも行きたい」と人々を魅了する日本人の心のふるさとと表現される「伊勢神宮」。
「お伊勢さん」と親しまれる伊勢の神宮は、日本随一のパワースポットとしても有名です。
せっかく、お伊勢さんに参るのなら、正しい参拝方法で思いっきりパワー注入して帰りたいもの。
今回は、伊勢神宮の参拝の基本 内宮外宮どっちから?参拝方法やパワー注入の見どころなどについてご紹介します。
伊勢神宮 内宮外宮どっちから?参拝方法やパワー注入の見どころなどもご紹介!
伊勢神宮は、正式名称を「神宮」といい、宇治の五十鈴の川上にある皇大神宮(こうたいじんぐう)【内宮(ないくう)】と、山田原にある豊受大神宮(とようけだいじんぐう)【外宮(げくう)】の両大神宮を中心として、14所の別宮、43所の摂社、24所の末社、42所の所管社があり、「神宮」は、これら125の宮社の総称でもあります。
伊勢神宮の参拝時間は?
- 【1~4月・9月】5:00~18:00
- 【5~8月】5:00~19:00
- 【10~12月】5:00~17:00
※年末年始は終日参拝可
※行事・天候等により参拝停止あり
伊勢神宮 内宮外宮どっちから?
伊勢神宮といえば、内宮と外宮が有名ですが、お参りにも正しい順番があるのをご存知ですか?
昔からお伊勢参りでは、「外宮」から「内宮」の順に詣でるのがならわしとなっています。
なぜ外宮から先にお参りするのでしょう?
神宮のお祭りは、「外宮先祭(げくうせんさい)」といって、まず外宮から行われます。
外宮の豊受大御神(とようけのおおみかみ)様は、内宮の天照大御神(あまてらすおおみかみ)様のお食事を司る神さまですので、内宮に先だって神饌(しんせん)と呼ばれる神さまのお食事をお供えします。
この、お祭りの順序にならい、お伊勢参りは外宮から内宮の順にお参りするのがならわしとなっているのです。
伊勢神宮 外宮の参拝方法や見どころは?
豊受大神宮(とようけだいじんぐう)【外宮】
外宮の中心となるお宮は、正式には「豊受大神宮(とようけだいじんぐう)」といい、豊受大御神(とようけのおおみかみ)をご祭神としてお祀りしています。
豊受大神は、天照大神の御饌都神(みけつかみ)で、天照大御神のお食事を司る神様で、食物の神様として、ひいては衣食住をはじめあらゆる産業の守り神でもあります。
手水の作法は、左手・右手の順で手を清め、次に左手に水をすくい口をすすぎ、左手を洗い流し、最後に柄杓を立てて柄を清めます。
なお、柄杓に直接口をつけないのが礼儀です。
外宮は左側通行・内宮は右側通行
手水舎の位置と同じく外宮は左側通行、内宮は右側通行となります。
これは、参道の外側を通って神前に進んだ参拝者の「慎みの心」の表れと考えられ、手水舎の位置が外宮は左側、内宮は右側であったことも理由と考えられているそうです。
なお、鳥居から奥は清浄な神域のため、鳥居をくぐる前には立ち止まって一礼するのもお忘れなく!
神前に立ち「二拝二拍手一拝」をします。伊勢神宮では個人的な願い事はせず、日々の暮らしへの感謝をささげましょう。
正殿を中心とする社殿は、内宮とほぼ同じ様式ですが、社殿の配置などは異なります。
山の頂きにあるため古くから「高宮(たかみや)」と呼ばれていました。
なお、新しいことをはじめる時にお参りすると良いとされています。
古くから山田原の鎮守の神として土地を守ってきた神様で、堤防の守護神として平安時代に末社から別宮に昇格しました。
他の別宮が全て南向きであるのに対して、土宮だけが東向きとなっています。
雨風は農作物に大きな影響を与えるものでもあるため、丁重におまつりされています。
鎌倉時代の元寇の時、神風を吹かせて日本をお守りになった神として知られています。
大きな一枚岩でできており、亀の形をしていることから「亀石」と呼ばれています。
別宮から戻る際には、足元の石の橋にも注目です。
この前では、御装束神宝(おんしょうぞくしんぽう)や奉仕員を祓い清める式年遷宮の川原大祓(かわらおおはらい)が行われます。
まわりでは、手をかざしたり、コインを投げ入れたりする人もいますが、祭典に用いる神聖な場所でもあるので、失礼にならないふるまいを心がけたいもの。離れた場所から見る程度にしておきましょう。
中央には「心御柱(しんのみはしら)」を納めお守りするための覆屋があり、「心の御柱」は正宮中央の床下の柱で、古くから神聖なものとされ大切にされています。
伊勢神宮では20年に1度、宮域内のすべてのお宮を造り替える「遷宮(せんぐう)」が行われるのですが、造り替えるとは、社殿を取り壊して、一旦、更地にしてから建て直すのではなく、現在の建物の横に、もう1つ敷地があり、その敷地に新しい社殿を建てます。
古殿地は次の遷宮まで静かにその時を待ちます。その空間は、凛として、無でありながらも無限の有を感じる神聖で厳かな雰囲気を感じます。
伊勢神宮 内宮の参拝方法や見どころは?
皇大神宮(こうたいじんぐう)【内宮】
内宮は正式には、「皇大神宮(こうたいじんぐう)」といい、天照大御神(あまてらすおおみかみ)をお祀りしています。
内宮への入口、五十鈴川にかかる宇治橋は、日常の世界から神聖な世界へ、そして人と神とを結ぶ架け橋といわれています。
冬至の日は、朝日が宇治橋の鳥居の真正面から昇るのも見事で、神々しい気分になりますよ。
内宮のお参りは宇治橋の前で一礼し、緑豊かな神路山(かみじやま)や島路山(しまじやま)の四季の移ろいを感じながら宇治橋を渡ることから始まります。
手入れの行き届いた庭は、四季折々の自然美を魅せてくれます。また、紅葉の名所として知られています。
内宮のメインのお宮ですので最初に参拝をしましょう。
外宮同様、神前に立ち「二拝二拍手一拝」をします。伊勢神宮では個人的な願い事はせず、日々の暮らしへの感謝をささげましょう。
社殿の中心の正殿は五重の垣根に囲まれており、唯一神明造(ゆいいつしんめいづくり)の古代様式を伝えます。
外宮は左側通行・内宮は右側通行
手水舎の位置と同じく外宮は左側通行、内宮は右側通行となります。
これは、参道の外側を通って神前に進んだ参拝者の「慎みの心」の表れと考えられ、手水舎の位置が外宮は左側、内宮は右側であったことも理由と考えられているそうです。
なお、鳥居から奥は清浄な神域のため、鳥居をくぐる前には立ち止まって一礼するのもお忘れなく!
内宮神楽殿授与所の向い側の参道を進み、風日祈宮橋を渡ると右手に鎮座しています。
風日祈宮橋は五十鈴川御橋ともいわれます。
伊勢神宮 パワー注入のお守り購入のポイント!
昔から、「一生に一度」とあこがれたお伊勢参りは、伊勢神宮にお参りするだけでも大吉とされ、伊勢神宮には「おみくじ」などがないのもそのためだとか。
せっかくの大吉スポットでもある伊勢神宮で、是非手に入れたいのが、やはり「お守り」。
上記でもご紹介したように、伊勢神宮の内宮は「天照大御神」、外宮は「豊受大御神」のご神徳を頂いているという違いがあります。
天照大御神様の本来のお力を発揮されるためには、御饌都神(みけつかみ)である豊受大御神様のお力が必要不可欠!
そのため、お守りも内宮と外宮を合わせて購入し、日ごろ持ち歩く際にも、「天照大御神」と「豊受大御神」セットでで合わせて持つのが理想的です。
まとめ
伊勢神宮は、四季折々の自然美も見どころです。
なかでも、冬至を中心として前後1か月の11月下旬~1月下旬の内宮の宇治橋の大鳥居からは美しい日の出を望むことができます。
今回、12月1日に朔日参りをしてきたのですが、早朝の凛とした雰囲気や、鳥居からのぼる日の出の姿は、神々しいものがありました。
参るだけで大吉な伊勢神宮ですが、大大吉な気分になれる朔日参りや、冬至の時期の日の出を望める時期もおすすめですよ。