ひな祭り・桃の節句

ひな人形の飾り方 時期や向き&方角などは?

ひな祭りといえば「雛人形」を飾る家庭も多いものです。

毎年のことではありますが、ひな人形の男雛と女雛って左右どっちだっけ?など、飾り方など忘れがちなことも多いもの

ひな祭りは、子どもの成長を祝うものでもありますので、できれば正しい飾り方で迎えてあげたいもの。

今回は、ひな人形の飾り方について、飾る時期や向き&方角などのポイントも交えてご紹介します。

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雛人形の飾り方は?

ひな人形飾り方

ひな人形はいつから飾る?飾る時期などご紹介!

ひな人形は、立春(2月4日頃)過ぎの2月中旬頃から飾り始めます。

ひな祭りは、五節句のひとつで、女の子の健やかな成長を祝う大切な年中行事として受け継がれてきました。

子どものハレの日でもあるため、縁起を担いで、日がいい日を選び、立春過ぎの大安や友引の日に飾りはじめるほうがいいともいわれています。

なお、前日に飾る「一夜飾り」は、縁起が悪いとされるので避け、遅くとも3月3日のひな祭りの日の1週間くらい前には飾るようにします。

ひな人形は幸せな婚礼を象徴

ひな飾りは、そもそも婚礼を表現したものです。

最上段である一段目に飾られる男雛と女雛は、「内裏雛(だいりひな)」「親王雛(しんのうひな)」と呼ばれ、天皇、皇后の姿を模したものです。

その下の二段目には、婚礼の三三九度の世話をする三人官女、さらにその下には笛や太鼓のお囃子でお祝いする五人囃子やお供の随身、一番下の段には華やかな嫁入り道具が揃い、といった具合に婚礼を表現しています。

ひな祭りには雛人形を飾るのはもちろんですが、女の子の成長を祝い幸せを願って縁起のよい料理を食べるのもお祝いのひとつ。

ひな祭りの縁起のよい料理のいわれやひな祭りの由来については下記の記事もご参考に!

ひな人形の飾り方 飾る向きや方角は?

ひな人形七段飾りの飾り方

中国では古くから「君主南面す」といわれ、天帝は北を背にして座りました。

この天帝が座る北から見ると太陽が上る「東」は左側になるため、二人並んだ時は、左(向かって右側)が上位となります。

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これにより、ひな飾りも同様に、部屋の上座に南向きに飾り左(向かって右側)に男びな、右(向かって左側)に女びなを飾っていました。

その後、文明開化で西洋文化が取り入れられ、大正天皇が即位式で西洋にならい右側(向かって左側)に立った影響で、特に関東では右側(向かって左側)に男雛を飾るようになりました。

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現在でも、雛人形の飾り方として、「向かって左側に男びな、向かって右側に女びな」を飾るのが一般的となっています。

なお、段飾りの二段目以下は、日本古来の並べ方となっています。

下記に七段飾りの構成をご紹介します。

  • 最上段:親王雛の段
    奥に屏風を広げ、向かって左側が男雛、右側が女雛。
    両端にぼんぼり、中央に三方揃。
  • 二段目:三人官女の段
    向かって左側から、加の銚子持ち、三方持ち、長柄の銚子持ちの順に。
    それぞれの官女の間に高杯。
  • 三段目:五人囃子の段
    向かって左側から、太鼓、大鼓、小鼓、笛、謡の順に。
  • 四段目:随身の段
    向かって左側に右大臣(若人)、右側に左大臣(老人)、間に菱台。
  • 五段目:仕丁の段 3人1組の仕丁(三人上戸)
    向かって左側から、台笠持ち、沓台持ち、立傘持ちの順に。
  • 六段目:嫁入り道具の段 たんす、長持、鏡台、針箱、火鉢などの嫁入り道具
    向かって左側から、箪笥、狭箱、長持、鏡台、針箱、火鉢、茶道具の順に。
  • 七段目:道具と桜、橘の段
    左端に橘、右端に桜。
    中央に左から、御駕籠、重箱、御所車。

ポイント

ひな人形の飾り方は地域によって違う場合があります。

なお、七段飾りでない場合も、段数は陰陽道で吉数とされている奇数にするのが習わしです。

ひな人形は翌日には片付けを!

ひな人形は、3月3日の翌日には片付けるといいとされています。

これは、女性の婚期が遅れるといわれるといういわれもありますが、片付けができないと婚期が遅れるという「しつけ」の側面と、流し雛などが行われる地域では、早く川に流さないと厄災が降りかかってしまうためといういわれがあります。

ひな人形は、それぞれの子の身代わりでもある大事なものでもありますので、あまり長々と飾りすぎずに、丁寧に片付けるようにするといいかもしれません。

まとめ

女の子の健やかな成長を祝うひな祭り。

ひな人形の男雛や女雛など左右どっちだっけ?と迷いがちですが、その歴史や意味を知ることで飾り方も自然と身についていくかもしれませんね。

幸せな婚礼を表現している雛人形。

我が子の幸せな成長を願い、大切に受け継ぎたい行事かもしれませんね。

  • この記事を書いた人

ゆうこ

私は普段、介護のお仕事をしています。 老人ホームや介護施設では、春夏秋冬、季節感のある趣向を凝らしたさまざまなイベント・行事が行われます。 日本ならではの「和」を感じる日々がこれからも大切に子ども達にも繋いでいけるよう、日々の暮らしの年中行事や歳時記についての記事を中心に書いています。 詳しいライタープロフィールはこちら

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