現在では「こどもの日」として国民の休日になっていますが、5月5日は男の子の健やかな成長と厄除を願う「端午の節句」です。
生まれて初めて迎える節句を「初節句」といい、両親や親族など内輪でお祝いをします。
初節句の風習も、昔と現在とで変化してきているためか、
「孫の初節句のお祝いってどうすればいいのかな?」
など、迷われる方も多くなっています。
大切なお孫さんの初節句ですので、しきたりに従って健やかな成長を祝いたいものですね。
今回は、男の子の初節句 祖父母が贈るお祝い金の相場は?渡す時期やのしの書き方についてご紹介します。
男の子の初節句 祖父母が贈るお祝い金の相場は?
初節句とは、生まれた赤ちゃんが初めて迎える「節句」のことで、女の子であれば3月3日の「桃の節句」、男の子であれば5月5日の「端午の節句」がそれぞれ節句の日となります。
なお初節句には、赤ちゃんの健やかな成長を祝い、これからの成長や厄除けを願います。
男の子の初節句には、兜や鎧、五月人形(桃太郎や金太郎、武者人形など)、こいのぼりを飾り、現在では家族を中心に内輪で祝います。
初節句に祖父母が贈るお祝いは?
端午の節句に飾る兜や鎧、五月人形、こいのぼりなどの飾りは、母方の祖父母が贈るのが習わしでした。
これは、昔は結婚すると女性は男性側の家に入ることがほとんどで、結婚(嫁入り)すると、女性側の両親は、娘はもちろん孫に会いたくても中々会えないことがほとんどでした。
そのため、お祝いごとの度にお祝いの品をもって娘や孫を訪ねていくのが、良いきっかけとなっていたのです。
こうしたことから、初節句には母方の祖父母から贈られるのが習慣として残っていったのです。
しかし、最近では、こうした習慣も薄れつつあり、母方の祖父母の金銭的な負担が大きくなってしまったり、双方で平等にお祝いしたいと思われるケースが増えてきていることもあり、双方の祖父母で折半するなど金額的な負担を分担して贈ることが一般的になってきています。
なお、現在では節句の飾りの種類もたくさんあり、祖父母が選んで贈るよりも、若い夫婦が気に入ったものを選び購入することが増えてきています。
また、マンションやアパートにお住いの方も増えていますので、部屋に大きな節句の飾りを飾ることができないこともあり、お祝い金を贈るほうが良いケースも多くなってきています。
初節句のお祝い金額の相場は?
兜や鎧、五月人形などの節句の飾りを贈る場合は、それ自体がお祝いになりますので、お祝い金を別で用意する必要はありません。
しかし、最近では節句の飾りを贈るのではなくお祝い金を贈るケースが増えていますので、下記に初節句の金額の相場についてご紹介します。
父方(夫)の祖父母 | 30,000円~ |
母方(妻)の祖父母 | 30,000円~ |
※上記の金額の相場はあくまでも一般的な目安となります。
以前は、母方の祖父母と父方の祖父母の金額の相場に違いがありましたが、今では節句の飾りの購入代金などを折半することが多くなってますので、金額の相場は変わらなくなっています。
どのように金額を折半するかは、話し合って決めますが、兜や鎧、五月人形は母方の祖父母が贈り、こいのぼりを父方の祖父母が贈るというように節句の飾りを分担するのもいいかもしれません。
大切なのは、節句の飾りを贈る場合でも、お祝い金を贈る場合でも、両親の希望を聞き、よく相談してから贈るようにしましょう。
男の子の初節句 お祝いを渡す時期は?
節句の飾りつけは、春分の日から4月中旬ぐらいに飾るのが一般的ですので、節句の飾りを贈る場合は1ヵ月以上前には贈るようにするのがマナーです。
また、お祝い金を贈る場合も同じですが、節句の飾りを選んだり、購入したものが届くのに少し時間がかかりますので、そのことも考慮して1か月半以上前に贈るなど余裕を持った方がいいかもしれません。
なお、その他にお祝いの品物やお祝い金を贈る場合は、初節句のお祝いの席に招かれているので場合は、当日に渡すようにしましょう。
初節句のお祝いの席に参加しない場合も同じで、1ヵ月以上前には贈るようにします。
節句のお祝いを渡す時期が遅れたらどうする?
もし、節句のお祝いが間に合わなかったり、うっかり忘れて遅れてしまった場合は「遅くなって申し訳ございません」とお詫びの言葉を添えて、遅くても初節句後1ヵ月以内までには贈るようにします。
節句のお祝いで品物やお祝い金を贈るのは、初節句の時だけで、毎年贈る必要はありません。
お孫さんや若い夫婦にとって、「初節句」は一生に一度のお祝いですので、忘れずにその時期にお祝いをしたいものですね。
男の子の初節句のお祝い のしの選び方や書き方はどうするの?
のしの選び方は?
初節句などおめでたいお祝い事に使うのしは、結び目が何度も結び直せることから、何度繰り返しても良いお祝い事などに使う【紅白の蝶結び(花結び)】を使うのが一般的です。
なお、水引の色は、紅白のほかに、【金赤】や【金銀】のものを使うこともできます。
お祝い金の金額が1万円程度であれば、水引が印刷されたご祝儀袋を使用しても良いのですが、お祝い金の金額によって、ご祝儀袋を変えるのがマナーです。
どのご祝儀袋を使っていいかわからない場合は、ご祝儀袋のパッケージにお祝い金の目安が表示されていることが多いので、購入する前に確認してみてくださいね。
のしの書き方は?
表書き(上段)には、「お祝い」「御祝」「初節句御祝」などとします。
表書き(下段)には、贈り主の氏名(フルネーム)を下段中央に記入します。
夫婦など連名で贈る場合は、下段中央に夫の氏名(フルネーム)を書き、その左に妻の名だけ書きます。
ご祝儀袋の場合は中袋(中包み)がありますので、中袋の書き方も併せてご紹介します。
中袋(表)には、金額を書きます。
金額を書く場合は、漢数字を使い、「○○圓也」の「也」は付けないのがマナーです。
ポイント
単位…萬圓・阡圓など
中袋(裏)には、住所、氏名を書きます。
夫婦連名の場合は、夫の氏名(フルネーム)を書き、その左に妻の名だけ書きます。
なお、初節句でお祝い金を贈る場合は、結婚式などと同様に「新札」を用意するのがマナーですので、忘れずに準備しましょう。
まとめ
いかがでしたか?
今回は、男の子の初節句 祖父母が贈るお祝い金の相場は?渡す時期やのしの書き方をご紹介しました。
昔ながらの習わしやマナー通りにするのもよいですが、時代ととも両家で喜びを分かち合うといった方法を選ばれることが多くなってきました。
大事な初節句のお祝いですので、両親とよく相談して、それぞれのご家庭のスタイルで子供の成長を分かち合えるようにするのがいいかもしれませんね。