お中元

お中元のお礼状の文例【個人編】使える季語や正しいマナーをご紹介!

お中元⑥

お付き合いのある方から届く「お中元」。

お中元を頂いたら、すぐにお礼状を送り感謝の気持ちを伝えることが一番大切なことです。

お中元だけでなくお歳暮などの贈答品を頂いた際もですが、お礼状は色々と書く機会が多いものですので、書き方のポイントなどを身につけておくと、様々な場面で重宝するものですね。

今回は、お礼状の中でも毎年書くことの多いお中元のお礼状のマナーについて、季語や具体的な文例も含めてご紹介します。

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お中元のお礼状の文例【個人編】使える季語や正しいマナーは?

お中元を頂いた場合、お礼状は鮮度が命ですので、届いたその日に書くのが理想的ですが、遅くても2~3日以内に送るようにするのがマナーです。

また基本的に、お礼状は縦書きの封書で送るのが正式なマナーなんですが、気心の知れた親しい間柄であるなら、ハガキなど略式なお礼状を送ることも寛容になってきています

ポイント

電話やメールでお礼を伝えることも、気兼ねない相手であれば、許容されてきていますが、封書やハガキなどの書中で送ることがより丁寧な印象を与えます。

お中元のお礼状の書くときのポイントは?

お礼状を書くときは、「一般的なお礼の言葉」だけでなく、「無事に届いたこと」「品物への感想」「近況報告」「今後につなげることば」「相手の健康を祈ることば」などで構成すると、短い文の中でも、まとまりのある文面になります。

ポイント

いただいた品物が、好みや家族構成へ配慮されていたら、そのことについて感謝したり、品物の見立てのよさに触れても良いでしょう。
お礼状は、お中元などを頂いた相手の厚意そのものに感謝を伝えるために送るものです。

良かれと思っても、「もっとこういうものなら、なおよかった」などという文面は、受け取り方によっては相手を不快にさせるかもしれませんので書くことは避けます。

それでは、お礼状の書くときの具体的な文章の構成についてご紹介します。

お中元のお礼状の書き方は?

お礼状などを書く場合、封書でもハガキでもメールでも「前文」「主文」「末文」「後付」4つの文章で構成するのが基本です。

「前文」とは
「頭語」「時候のあいさつ(季節のことば)」「安否のことば」「日頃のお礼」など、最初のあいさつにあたる文章です。
例:
「拝啓 盛夏の候、○○様におかれましては益々ご健勝のことと存じ上げます。平素は、格別なご高配を賜り、厚く御礼申し上げます」など
「主文」とは
「起こしことば」「本文」などで、いただいた品物に対してお礼をつたえる文章です。
例:
「さて、このたびはお心のこもったお品をいただき、誠にありがとうございました。いつもながらのお心遣い心より感謝申し上げます。」など
「末文」とは
「今後のお付き合いのお願い」「先方の健康や繁栄を祈る」「用件をまとめる」など締めのあいさつにあたる文章です。
例:
「暑さ厳しき折からご自愛のほどお祈りいたします。
まずは略儀ながら書中にて御礼申し上げます。」
「後付」とは
「結語」「日付」「差出人」など、締めの言葉と差出人を書きます。
例:
「敬具
平成○○年○月○日
○○○○」

お中元のお礼状の季語は?

日本には、天気や気候、季節の移り変わり、寒暖を表わす挨拶の言葉であるのと同時に、相手の健康を気づかう意味合いの美しい言葉があります。

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お礼状などの手紙の冒頭などにつかう、「時候のあいさつ」は、季節や時期によって変わりますので、下記にご紹介します。

お中元の時期の季語や時候のあいさつは?

7月の時候のあいさつは?
  • 「梅雨明けの候」
  • 「向暑の候」
  • 「仲夏の候」
  • 「盛夏の候」
  • 「炎暑の候」
  • 「酷暑の候」
  • 「猛暑の候」
  • 「大暑の候」
  • 「極暑の候」
  • 「夏祭の候」
8月の時候のあいさつは?
  • 「季夏の候」
  • 「残暑の候」
  • 「残夏の候」
  • 「残炎の候」
  • 「避暑の候」
  • 「新涼の候」
  • 「納涼の候」

※上記は、「漢語表現」といわれ、少し堅苦しい印象を与えるため、目上の方などにお礼状を送る場合に使われます。

7月の時候のあいさつは?
  • 「ようやく梅雨も明け」
  • 「暑さ厳しい折から」
  • 「入道雲が空に映え、まぶしい夏の到来を告げています。」
  • 「空の青さが真夏の到来を告げています。 」
  • 「青空のまぶしい季節となりました」
  • 「日ごと暑さが厳しくなってまいりましたが」
  • 「うだるような暑さ続く今日この頃ですが」
  • 「近年にない暑さが続きますが」
  • 「海開きの便りが聞かれる頃になりました。」
  • 「海山が恋しい季節になりました。」
8月の時候のあいさつは?
  • 「いまだ暑さ厳しい折」
  • 「残暑厳しい折から」

※上記は、「和語表現」といわれ、少し柔らかい印象を与えるため、親しい間柄の方などにお礼状を送る場合に使われます。

お中元のお礼状の文例は?

一般的なお礼状

拝啓 盛夏の候、○○様におかれましては益々ご健勝のことと存じ上げます。

平素は、格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。

さて、このたびはお心のこもったお品をいただき、誠にありがとうございました。いつもながらのお心遣い心より感謝申し上げます。

暑さ厳しき折からご自愛のほどお祈り申し上げます。

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まずは略儀ながら書中にて御礼申し上げます。

敬具

平成○○年○月○日
○○○○

※上記は、一般的なお礼状の文例で幅広く使えます。時期によって「盛夏の候」「暑さ厳しき折から」の季節の言葉を変えて使ってください。

友人・知人へのお礼状

拝啓 日ごと暑さが厳しくなってまいりましたが、○○様はお変わりなくお過ごしのことと存じます。おかげさまで、私たち家族一同元気に過ごしております。

さて、本日はご丁寧なお中元の品を頂き、誠にありがとうございました。子供たちも大変喜び、家族みんなで美味しく頂戴いたしました。いつもながらの優しいお心遣い心より感謝申し上げます。

まだまだ暑さは続くようですので、体調を崩されませぬようご留意ください。

まずは略儀ながら書中にて御礼申し上げます。

敬具

平成○○年○月○日
○○○○

※上記は、親しい間柄の友人や知人に送るお礼状です。「ご丁寧なお中元の品」を「○○を頂き」など頂いた品物に変えて使うこともできます。

両親からお中元を頂いた場合

厳しい暑さが続きますが、お父様、お母様、お変わりなくお過ごしのこととお喜び申し上げます。

さて、このたびはけっこうなお中元の品をいただきまして、ありがとうございました。

家族みんな大喜びで、早速美味しくいただきました。

いつも細やかなお心配りを頂き、恐縮いたしております。

また我が家に遊びにいらして下さい。

まだまだ暑さは厳しいですが、どうかお体を大切になさって下さい。

かしこ
平成○○年○月
○○○○

※上記は、両親からお中元の品を頂いた場合の例文です。
「○○(子供)が会いたいと申しております」など、お孫さんの近況などを付け加えると非常に喜ばれます。

まとめ

今回は、お礼状の文例や書き方のポイントなどをご紹介しました。

お礼状の書き方も大事ですが、お礼と感謝の気持ちを表すことがお礼状を書くときに何よりも大切なことですので、心を込めて丁寧に書くようにして下さいね。

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