歳末に贈られてくるお歳暮。
通常、お返しは不要と言われるものの、そのまま無視しておくわけにもいかないものですね。
「どうすれば相手に失礼がないのかな?」と悩まれる方も多くいらっしゃいます。
お歳暮などの贈答の習慣は毎年の事なので、ちゃんと対処できるようにしておくのも大切なことです。
今回は、「お歳暮のお返し」について、贈る時期や相場などについてご紹介します。
お歳暮のお返しは必要なの?
お歳暮が贈られてきたら、「お返しをしなければ…」と考える人も多いのですが、必ずしも、お返しをする必要はないものです。
なぜなら、お歳暮などの贈答品は、お世話になっている日頃の感謝の気持ちをあらわす目的のために贈るものですので、受け取った側はお返しをする必要がありません。
ポイント
また、近頃では、目上の方や上司など日頃お世話になっている方以外に、友人にも「いつも仲良くしてくれてありがとう。また、来年もよろしくね」と意味で贈られる方もいらっしゃいます。
そのような状況から一概に「お返しは必要ない」からと言って、「お礼状」だけ贈るというわけにもいかない場合も増えてきています。
注意ポイント
お歳暮のお返しの時期は?
お歳暮を頂くのは、大体12月中旬~下旬あたりになること多く、忙しい時期でもあります。
もちろん、頂いてすぐにお返しをするのが良いですが、年内に届かない場合や忙しくてお歳暮のお返しを贈れない場合は、年が明けてから届くように贈るか、松の内が過ぎてから(1月7日以降)贈るのが良いでしょう。
お歳暮のお返しを贈る際は、大みそかやお正月の三が日などに届くようにするのは避けましょう。
熨斗は?
お歳暮を贈るときには、熨斗が必要になります。
水引は紅白の「蝶結び」を使います。
表書きは時期によって変えます。
- 年内…「お歳暮」「御歳暮」
- 年明け~松の内…「御年賀」「新年の御挨拶」
- 松の内~立春(2月3日)…「寒中御見舞」「寒中御伺」
お歳暮のお返しの相場は?
「お歳暮のお返しの相場はいくらぐらいなのかしら?」と悩むこともあるのではないでしょうか?
お歳暮のお返しの相場は、頂いた品の半額程度~同等程度まで、出来れば8割ぐらいまでに押さえるのが一般的です。
お歳暮は、日頃の感謝やお世話になっているお礼ですので、本来はお返しが必要ありません。
ですので、「頂いた品物よりも、やや安価なもの」を贈ることは、相手に負担を感じさせ無いための配慮です。
注意ポイント
ただし、頂いた品物より明らかに高価なものを贈ってしまうと、「次からはお歳暮を贈らなくて結構です。」という意味になってしまい、失礼になりますので注意しましょう。
また、お歳暮の品として贈ってはいけないものとして、
- 「踏みつける」ものとしてイメージされる、靴や靴下、スリッパなど
- 「縁を切る」ものとしてイメージされる、ハサミや刃物など
- 「勤勉さを強いる」ものとしてイメージされる、筆記用具など
は避けるのが通例です。
それ以外は特に問題はありません。
ポイント
まとめ
いかがでしたか?
今回は、お歳暮のお返しについて、贈る時期や相場などについてご紹介しました。
日頃の感謝の気持ちをあらわす贈答品ですので、基本的にお返しは不要ですが要らぬトラブルを起こさないように誠意をもって対応したいものですね。